明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

「これが最後の授業」という気持ち

2009-06-30 12:24:32 | 仕事
こんなに長い間、更新しなかったのは初めてじゃないだろうか。
先週後半、急な仕事が1本入ってバタバタし、テスト対策も大詰め……。
土曜と月曜は昼・夜・夜と3コマ授業。
日曜は、マンションの説明会。
そんなこんなでなかなか落ち着いてパソコンに向かうことができなかった。

しかし、昨日で長い長いテスト対策も終了!
11日から29日まで2教科・6クラス。
他の仕事が忙しくなかったから、なんとかストレスもたまらずにやりきれた。
昨日も朝2時間仕事して、塾に行って2時間教材作って、7時間授業した。
終わって「疲れた~」って言ってみたけど、実はそんなに疲れていなかった。
むしろ、なんかさっぱりしていた。
(ビールがうまかった

でも、朝、起きたら足腰が……!!
年齢には勝てないのである。

考えてみれば、7時間って、立ってるだけでも疲れるのに、
その間、ほとんど大声張り上げているのだから、すごい体力を消耗しているんだろうなぁ。
体は正直だ。今朝は足がむくんで動かなかった……。

とはいえ、とりあえず終わったのでよかった。
今回のテスト対策は、自分自身ではとても満足している。
「やりきった」感がある。

前半に、和田さんと話したことが大きかったと思う。
私は4月からずっと、生徒のことでいろいろ悩んでいて、
そのことを相談した時に、
「自分は他の講師と違って、テスト対策だけの要員だから、この3回で完璧にやりきらなければならない。後で取り返すことはできないから毎回が真剣勝負」
という意味のことを話してくれた。

他にもいろいろ話したけれど、これを聞いたときに、なんだかガツンとやられてしまった。
いわば、私も和田さんも「出戻り組」。
ひのきを何度も辞めては呼び戻されて、未だに足を突っ込んでいる。
でも、私と意識がこれほど違うのかと、自分の甘さと浅はかさに気づかされた。

10年も教えていたら、どこかで「慣れ」が出てしまっていて、
もちろん、その「慣れ」で上手に授業はできるのだけど、
時々、ボロが出ていた。
そのボロに、これまで気づきながらも気づかないふりをしていたように思う。
一番嫌な、要領だけで仕事をこなす人間になってしまっていたのだ。

だから、自分に課した。
どこまで最良のことができるのか、やってみようと。

たぶん、初期の頃を除けば、こんなに教材準備に時間をかけたことはないと思う。
生徒の持ってきた学校のプリントもそのまま使わず、家に持ち帰り、
パソコンで打ち直して新たに問題を加えたものを作成したり、
新しい問題集を買ってきて、バラエティを増やしたり、
練習問題や模擬テストも時間がある限り新たに作った。
とにかく、新人講師になったつもりで、できることを一生懸命やってみたのだ。

ふと、昔の記憶が甦った。
前はいつの授業も「これが最後の授業だ」と思ってやろうと、
そんな気持ちで臨んでいたよなぁと。
そういう真剣さをいつの間にか忘れてしまっていた。

それはたぶん、どこかで「塾の仕事は私の仕事ではない」
という想いがあったからだと思う。
どうしても、そう思いたかった。

私は、できればもうそっとしておいてほしかったのだ。
帰ってきたくはなかった。
もう煩わしいことに関わりたくなかったし、自分は自分の仕事をして、この世界で成功したかった。
だからいつも、「塾は私の足を引っ張っている」という気持ちでいた。
うまく言えないけど、あまり器用なほうじゃないから、ひのきに全力を尽くすというのは怖かったこともある。
せっかく結婚して新しい生活を始めたのに、ライターの仕事も順調なのに……。
私はものすごくバランスの悪い人間だから、全力を尽くしながら他のいろんなことを守れるとは思えなかったのだ。

ただ、助けてくれと言われて伸ばされた手を、振り払うことはできない。
こういうのは、まわりまわってくるものだから。
私がこれまで大勢の人に助けられたように。
だから、今度は私が助ける番だと思い、もう一度ひのきのドアを開けた。

でも、戻ってきた理由が何であれ、生徒を前にしたら、もうそんなこと関係ない。
私は、ここで全力を尽くし、できる限り、いい仕事をしなければならなかったのだ。

今回は、心を入れ替えて、昔のように「これが最後の授業」というくらいのつもりで、時間が許す限り、できるだけのことをしてみた。
このことが影響しているとは思わないけれど、いつの間にか一部の生徒との確執も消え、「せんせー、せんせー」といろいろ聞いてくれるようになった。

たぶん、私の心が変わったからだ。
わだかまりがなくなった今、昔のように楽しく授業ができている。
私が楽しければ、生徒も楽しい。

それから、昔、私が堀先生にパイプ椅子で殴りかかった、ひのき史上最大の乱闘事件の話をしてやったら、Cクラスの生徒が私を見る目が急に変わった。
「ごくせん」みたいな?(笑)
全員でズラリと並んで、堀先生のところへ行って、
「ほんまに殴られたん?」と聞いているのが面白かった。

今では話がどこでどうなったのか、「鉄パイプで殴った」ということに発展しているのが恐ろしいが……

彼らはとても単純で、一度そんなことで「おもろいな」と思ったら、心を許してくれる。
今では私が怒り出すと、
「そろそろ鉄パイプで殴られるぞ!」と誰かが言い出すようになった。
それも困るけど……

ちなみに、たった3回しか授業に来ない和田さんの評判はすごく良くて、
生徒からよく「和田さん好きやわ~」「和田先生の授業おもしろい~」という声を聞く。
羨ましいというより、ただただ納得。

自分より優れた人が回りにいると、少しずつでも成長できるからいいな。
もう何十回としてきたテスト対策だけど、今回は自分自身が成長できたように思う。
だから、毎日体力的には疲れていても、精神的には元気だった。
今は終わって、「やりきった!」という感じ。

いつまで塾にいるかはわからないけれど、
いる間は、自分ができるだけのことをしようと思う。
やっぱり中途半端な気持ちでできる仕事じゃない。
なんせ、多感な時期の「子供」相手の仕事なのだから。

生徒から結構痛い洗礼を受けて、ようやく心が決まったな……。

大学3回生の就活。
社員とバイトのバランス。
新人講師の育成。
個別指導とレギュラーの連携。
中2生徒の素行の悪さ。
生徒数の激減。

まだまだ問題は山積みだけど、社員の人たちと力を合わせて、
少しでもいろんなことを改善していきたい。
ひのき顧問だもん!(←自称)

とりあえず、夏期講習までにまた大掃除したい。
大掃除なんて、1年に何回やってもいいものだから。
とにかくひのきは汚すぎる!!

例えば、暑くなってきて、事務室のエアコンをつけるようになったが、
それが全く効かない。
冷たい空気が全然出てこないのだ。

これは絶対汚れてるんだろうと思い、エアコンのフィルターを出してみたら、
思った通り、5ミリくらいびっしりと隙間なくホコリが!!
振っても落ちないほどこびりついていた。(ひー!)
でも、それを洗ってきれいにしたら、急にエアコンが効き始めた。

ほら……。
やっぱり掃除しないとね

利き酒師のオススメ(5月・6月)

2009-06-24 23:37:11 | 
5月、6月に家で飲んだお酒は、11種類。
その中でも特においしかった2本をご紹介。

多少は利き酒師らしいことも……



滋賀県の「大治郎」純米吟醸 生酒

お米は山田錦。精米歩合:50%

フレッシュなリンゴのような甘い香り。
やや強めだが、シンプル。
アタックはやや弱く、少し酸味のある旨味が広がる。
味の膨らみ方が優しく、アルコール感も少ない。
確かに主張するのだが、余韻も短くさらりと呑める旨口といった感じ。
全体的にやわらかいが、印象的なのは酸味。
野菜や白身魚の天ぷらと合わせたい。



埼玉県の「亀甲花菱」純米吟醸 生原酒

お米は山田錦。精米歩合:50%

少し熟したような甘いフルーツの香り。
やや強めで、やや複雑。
酸味を思わせるようなツンとした香りや爽快さもある。
アタックは中程度。
爽やかな甘みと酸味のバランスがよい。突出しすぎていない。
優しく膨らみをみせ、ゆっくりと消えていく。
多少、苦味としての余韻が残る。
あまり料理とは合わせたくないお酒。
食前酒にするのもいいと思う。
合わせるのなら、こっくりと煮込んだ豚の角煮、八宝菜などに合う。

脱・キリギリス的生き方

2009-06-24 12:44:38 | 
夫の両親に相談した結果、やはりもとの予算で買える家を探すことにした。
あの夢のようなフジ住宅の一戸建ては、本当に夢となってしまった……。

やはり1000万円違うと、人生が違ってくるし、仕方ないよな。

夫も、以前は「夢のある家を!」とか、「露天風呂がほしい」とか、「駅近だけど、自然があるとこ」とか、希望ばかりを並べていたけれど、
ようやく夢から覚め、「予算内で買えるところを探そう」「少々のことは妥協しよう」と言い始めた。

マイホーム探しの本を買ってきて、いろいろ勉強もしている。

私にも新たな知識を披露してくれたが、「うん、うん」と聞きながら、
あー、やっぱり私には計画的に生きるってのは無理なんだ……と思った。
夫が、「1年以内にこれだけ貯金して……、これだけを頭金にして……」
と話すのを、ぼーっと聞いていた。
100万単位の貯金の話は実感がわかないのだ。

「とりあえず買ったらなんとかなる」
という相変わらずのキリギリス精神……。

夫がわりと堅実な人でよかった。
頑張れ、アリさん!

うちの夫は27歳。
こんな年上女房をもらったがために、人生のいろんなことを周りの友人よりも早く進めているので、時々、申し訳ない気持ちになる。

もし、私が同い年だったら、結婚もまだしていないかもしれない。
出会って1年半で結婚を決め、2年で入籍。
そして、もう家を買う。
周りの友達はやっと最近、1人、2人と結婚しはじめたというくらいなのに。

私に合わせて駆け足で人生を進めてくれている。
そのことがとてもありがたい。

有力候補は、今住んでいる町に、来年9月に建つマンション。
今週末、説明会に行ってくる。
おそらく、予算内で買えるはずだ。

この町に暮らし続けることも、いろんな想いを犠牲にして、夫は決意してくれた。
もう一生頭が上がらないな、と思っている。
本当に、感謝

それと同時に、心の中の霧がぱーっと晴れた。
一生、ここに住み続けることができるかもしれない……
それは、「自分」を維持することができる、ということだ。
うまく言えないけれど……。

夫にどうやって恩返ししようか。
本でも書いて、一発当てて、ローンを完済してあげようか。

……こういう発想しか浮かばないところが、やっぱりキリギリス
コツコツ働いて、せっせとお金を貯めるのだ。

明日は1本取材が入った。
急ぎの原稿だけど、その分、料金も割り増し
塾のチラシの仕事も堀先生がくれた。ありがたや。

あー、ホント、もっともっと仕事をしないと。
朝も夜もないほど働いて、ガンガン稼ぎたい。

しかし……、気分はシカゴ・バウンド。

憂歌団 #03 シカゴ・バウンド ラストライブ 1998-12-19


仕事もなけりゃ、ピストルも買えねぇ……

俺によく似た、そこのオッサン
俺と一緒に飲もうじゃないか……

人生最大の買い物(怖い!)

2009-06-22 11:49:51 | 生活
結婚して2年が経った……

今住んでいるのは、賃貸のハイツ。
2階建ての2階。2LDK。
築30年くらい?
見た目、ボロい。おしゃれ度ゼロ。
特徴:ドアに配達牛乳を入れるポケットドアが付いている。

でも、中はリフォームしてあるから、結構きれい。
こじんまりしているわりに、明るくて、開放感がある。
決め手:ベランダから見える風景(田んぼと山)
    阪急から徒歩5分、JR徒歩12分という利便性。
    徒歩10分圏内にスーパー4つ!!

私も夫もこの家にはほとんど不満はない。
家賃も安いし……。

でも、「そろそろ家を買おう!」ということになり、
昨年秋くらいからちょこちょこ家探しをしていた。
冬の間、少し止まっていたが、春になってまた再開。
特に近頃は気合を入れて本気で探している。

昨日も某不動産会社の「住宅館」というところへ行って来た。
朝9時半に車で家まで迎えに来てくれて、なんばへ。
そこから3時半まで延々6時間も(お昼付)説明を聞いた。

実は、私は以前、仕事でそこの不動産のパンフレットやHP一式を作成したことがある。
その時は特に何も思わなかったのだが、すごく信頼できるいい会社だ。
みんなにもオススメしたいので書いておこう。
フジ住宅、という。

書き始めると長いので省略するが、本当に「お客さま」のことを考え、
その結果、伸びてきた会社で。
今、不動産を購入するとき、騙されて損をしたりする人が多いので、
物件そのものよりも扱っている会社の信頼度こそが大事だと思う。
そういう意味では本当に安心で信頼できる。

「住宅館」では、家の基礎や内部構造の説明を受けることができる。
使っている材料、工法など。
すごく勉強になったし、「ここで家を建てたい!」という想いが強まった。

しかし……

良いものだけあって、やはりお値段は……

土地は、今の家から徒歩20分くらいのところ。
146区画もある、大きな新しい街になる。
土地を決めて、建物は自由設計。

モデルハウスも見たが、とにかくすっごく素敵だ。
夢のようなお家……

ほんとね、物欲ない人でも、あれを見たら「ふわ~」ってなるよ!
「ふわ~」って。

しかし、値段は予算を1000万円オーバー!!
なんでこの10年、貯金をしなかったんだろうかと後悔ばかりだ。

あきらめかけていたら、営業さんが試算してくれた。
変動金利で、今の一番安い時期の計算なのだが、
それだと無理すれば買えないこともない。
ただし、かなり「無理をする」必要がある。

そして、ありがちな話だが、
「実は、この土地を狙っているお客様が3組いらっしゃるんですよ」とのこと。
つまり、早い者勝ち!
早く決意を固めて、早く手付金を払い、早く契約する。
そうした人が、あの土地を購入できるのだ。

この大阪・北摂で、駅から徒歩圏内で、新築一戸建てで、40坪近くあって、土地も悪くない(日当たりなど)……、
「かなり無理をしたら買える」そんな物件、もう二度とないかもしれない。
でも、決断するにはあまりに高い買い物で……。

とりあえず、今日は決められないということで、
夫と二人、なんだかわからない興奮と疲労感を抱えて、住宅館を出た。
いろいろ話し合いたかったが、私はその後、塾へ……。
夫もなんだか疲弊していて、顔が気難しかった。

ン千万の買い物って……。
なんか考えるだけでドキドキするよなぁ。
ローン地獄にはまるのも嫌だし、妥協するのも嫌だし……。

あー、誰か、金をくれ~!
塾に行って、和田さんがいたのでこの話をしたら、びびっていた。
「いくらなん?」
「○千万」
「うぇ~!やめとけ、やめとけ~」

まあ、そういう反応になるわな

家に帰ったら、夫が住宅関係の本を買ってきていた。
これまで「北摂に住むか、夫の実家のミナミに住むか」ということで対立してきたが、いろんなことを考え、いろんなアドバイスも受けた末、夫はついに北摂で住むことを容認してくれたようだった。
そして、「本気になって」家購入のことを考えてくれているのが伝わってきた。
これに関しては本当に頭が下がる。
感謝の気持ちでいっぱいだ。
この町に住めるなら、他のどんなことでも我慢できる……。

塾が終わってふらふらだったのに、ビールを飲んだらシャキーン!

夫と少し話し合った。
このままローン地獄に突っ走って、欲しい家を手に入れるか、
今回はあきらめて、もう少し妥協して無理なく買える家を探すか、
全く視点を変えて、無理なく買えるマンションを購入するか……。

二人とも変に疲弊して、ぐったり。
庶民が高額の買い物の話をするもんじゃないな。
食べ付けない贅沢なご馳走を食べておなかを壊すみたいなもんだ。

特に夫は、北摂に住むことを実家に話す、もう会社は辞められない等、いろんな責任を感じて本当にぐったりして、途中で眠ってしまった。

朝起きると、
「なんか疲れた……。怖い。膝がガクガクする……
と言っている(笑)

どっちにしろ、家を買うなら私も気合入れて働かないとなぁ。
和田さんに「これで一生ひのきにいなあかんな!」と言われて怖かった

それにしても、なんだか急にいろんなことが動き出している。
結婚と同じで、家購入も相性とタイミングだと思うし、「今」なんだと思う。
今週末はまた別の新築マンションの説明会に参加。
それから、急いで昨日の物件の返事もしなければならない。

あー、怖いよ~
でも、楽しいよ~


テストは続くよ、どこまでも。

2009-06-22 10:44:33 | 仕事
ここんとこ、ブログ更新が滞っている。
生活リズムが狂ってるから、いつ書いたらいいのかわからなくて。

毎日毎日、塾のテスト対策……。
今日で連続勤務9日目……

昨日は朝~夕方まで出かけたその足で塾に行って、
5時間もエアコンの効かない暑い教室で汗だくになって授業した(11時まで!)
ちょっとしたエクササイズである。
終わったらどっと疲れが出て、意識朦朧……。

5時間ぐらい……と思うかもしれないけど、
立ちっぱなし、声を張り上げっぱなし、気配りしっぱなしの5時間は、
想像以上にしんどいものがある。
(ましてや朝から動き続けていたので)

終わって教室が汚くて掃除したかったけど、さすがに力なく、
ゴミをまとめるのがやっとで「おつかれさま~」と力なく帰った。
(戸締りさせてごめんね、マツイさん

塾に行っていると、どうしても生活の重心が夕方以降にズレる。
完全にズレてしまえばいいのだが、
朝は普通に早起きしないといけない。
夫も先週がちょうど忙しく「お弁当がいい」というから、
塾から帰って座ることもなく、まだお弁当の用意をしたりする。
2時頃寝て、朝は7時半起き。

もっと睡眠が短い人はいくらでもいるんだろうけど、
最近私は5時間半から6時間は寝ないとしんどくて……。
20代の頃は4時間半で大丈夫だったのになぁ……。
残念ながら、歳には勝てまへん

そして、別に忙しいとか、時間がないとか、しんどいとかじゃなくて、
なんか生活のリズムがおかしいんだよなぁ。
集中して仕事ができないし……。
すごく時間を無駄に遣ってる感じがするのだ。

でも、今日頑張れば、明日から塾は3連休
この間に、たまっている仕事を集中して片付けてしまおうと思う。
まあ、まだ来週月曜日までテスト対策は続くのだが……。

また、長いテスト対策でよかったこともある。
毎日毎日顔を合わせているし、テスト対策ということもあって、
生徒も少しずつ「チーム」になってきている。
いろいろ話をするようになって、やっと私のやり方にも馴染んできてくれたし。
私との間にあった壁をようやく取っ払ってくれた

楽しそうに授業を受けてくれている姿を見ると、ほっとする。
正直、ちょっと苦手だった女の子とも、昨日初めていろいろ話せた。
和気あいあいとしたムードの中で、みんなで楽しく授業をしていると、
やっぱりこの仕事が好きだなぁ、生徒もかわいいなぁ、と思う。

今日から始まる、テスト対策最後の中学が一番やっかいで、
またイライラすることもあると思うけど、……忍耐やな。
とりあえず、あと1週間、頑張ろう!!

節約したい。

2009-06-19 12:17:28 | 生活
久しぶりに、「毎日ひのき」という生活を送っている。

6月は3つの中学の定期テストがあって。
それも、ビミョーに少しずつ期間がずれている。

生徒はテスト1週間前は毎日勉強しに来るのだが、
講師は3週間も毎日テスト対策を行わなければならない。

なんか毎日行ってるなぁと思い、数えてみると6クラスも受け持っていた。
国語4クラス、数学2クラス。
そのうえ、数学の1クラスは新人講師の世話をしながら……。

しかし、本業のほうが相変わらずヒマなので
こうなってくると「ひのき様サマ」である。
大事な収入源だ。

本業のほうはというと、営業はしているのだけど、どこからもよい返事がない。
「こういう時期ですので……。お願いできる案件がないのが現状で……」
通常、仕事をもらっていた会社も、
「今回は自社でできそうなので……」
といったものばかり。

不況だ。
不景気だ。
景気はいつ上向くんだ?

でも、1社、「これはいけるかも!」という会社があって、
現在、そこへの資料を作成中。
普通はメールで実績などを書いて送れば、面談→仕事という流れになるのだけど、
ここは履歴書と作品をまず送ってほしいという。

履歴書って……

長い間書いたこともないので、1枚書くだけでも大変!
(早速、資格の欄に「利き酒師」を入れた・笑)

そのうえ、写真も貼るという。
探してみたら、5年前に撮った証明写真があったんで、それを使用。

うーん……若干、若い……

やっぱり無理がある?!
撮り直すべきかを考え中だ。
(たぶん、撮り直すべき)

この資料で仕事が決まってくると思うと、資料作りも気合が入る。
自分の過去の作品を取り出してみたけど……
結構、いろんなことやってるなぁとしみじみ。

スポーツ新聞、旅行ガイド誌、社内報、
会社案内、広告、フリーペーパー、企業紹介、
WEBサイト、不動産パンフレット、講演会冊子、
若者採用の指南書、メルマガ、教育関連……

それをコピーして(カラーコピー、高いっ!)
ファイリングして、説明を付けて……。
結構な労力なので、これで仕事に結びつかなかったら嫌だなぁと思う。

まあ、そんなことも言っていられない。
行動しなければ、何も得るものはないし。

私はこれまで「稼ぐ」ということしか考えていなかったのだが、
ようやく最近になって、「節約」ということを思うようになった。

この10年、結構普通に稼いできたので、
特別に質素な暮らしをしなくても、普通に生活しているだけで、
たぶん、今頃は1000万円くらい貯まっていてもいいはずだ。

普通の金銭感覚の人なら。

それが、相変わらず貯金がない。ほぼ、ない。

「なんでお金貯めておかんかったんやろ……」と
この間、あやとふみこといるときに呟いたら、
なぜか二人とも爆笑していた……

「貯金って、大事やと思う?」とふみこに聞かれ、
「うん」と頷いたら、また二人とも大爆笑。

今頃何を言ってるんだ?ってことなのかな。
なぜ二人が笑うのかよくわからんかった、マジで……
めっちゃ真剣に後悔してるのに。

タイムスリップして10年前の私に言ってやりたい。
「お金、貯めなさい!」と。
だって、1000万円あったら、家の頭金になるのになぁ。

「そんなん、たぶん聞かないって!」と二人につっこまれたが……。

でも、とりあえず、「稼ぎが減っている分」くらいは節約しようと決めた。
うーん、これじゃ、プラマイゼロで結局貯金は無理だけど、
まあ、マイナスよりはいいだろう。

家で飲むお酒代は月1万円以内に抑えようとか、
外食代は月2万円以内に抑えようとか、
今年は服や鞄を買わない!とか、
お肉は夫にしか食べさせないとか、
買い物はコープより万代へ行くとか、
自分からは絶対に人を遊びに誘わないとか、
まあ、そんな小さな節約だ。

ビールを発泡酒に変える……
これは、無理だな。

「節約」ってどうやるのか?
これがいつも私の悩みだった。
結局、わからないからいつも節約しなかった。

私は特別に贅沢をしているわけでもないのだけど、
お金のことを考えて生活するのが嫌いなのだ。
何も考えずに手元にあるお金はパーッと全部使いたいと思ってしまう。
ほしいものがあってお金が足りなければ、借金してとりあえず手に入れて、
「よし、また働こう」と思ってしまう。

「物を先に手に入れたほうが、働くモチベーションが保てる」
というのが私の持論で。

例えば、大学時代もカナダに1ヶ月くらい行く時、
確か50万円くらい銀行に借金して行った。
帰ってきてから毎日バイトして2年かかって返した。
でも、あんな旅行、もう絶対行けないし、借金してよかったと思う。
「その時」しか無理なことっていっぱいあるし、ちゃんと返せば借金も悪いもんじゃない。
(もちろん、しっかり貯めてから行くのが一番いいのだけど)

そういえば、大学時代、ひのきに初めて面接に行ったのも、
秋に北海道旅行をするためだったなぁ。
計画だけ先にできて、お金がない。
それで慌ててバイト増やそうと思って夏期講習の面接に行ったんだった。
……まさかこんなに長期間、関わることになるとはね。

そういうお金の使い方に後悔はないのだけど、
でも、こういう性格だから節約できないんだろうな、と思う。
ここにすべて原因があるような気がする。

「節約の本」とか買ったほうがいいのかなぁ?
(これこそ無駄遣い?)

★求む!節約上手な方
こんな私でもお金を貯められる方法を教えてください。



脱出

2009-06-17 00:40:58 | 友達
バケツをひっくり返したみたいな雨に濡れて帰った。
たった10分ほどだったのだけど、プールに洋服のまま飛び込んだみたいになった。
濡れる、なんてもんじゃない。
「浸かる」

雷は10秒に一度くらい落ちていて、その中をひたすら歩く。
雨の勢いが強すぎて走ることもできない。
目を開けることも難しいほど。

でも、なぜか少しも嫌だと思わなかった。
失敗した、という気持ちもなかった。
むしろわくわくしていた。

ようやく家に辿り着き、玄関で服を全部脱いで
大きなふかふかのバスタオルで体を包んだら、
懐かしいあたたかさがあった。

まさに、プールだ。
プールの後、冷え切った体をこうやってバスタオルで包んだ時、
こんな心地良いあたたかさがあったなぁと、思い出した。

人の感覚って、記憶よりもすごい。

冷えた体が温まってくるのと同時に、こんな雨に打たれながらも楽しかった自分を思い出して、
私、退屈なんだな、と思った。

でも、こんな日常の小さなハプニングが、
少しだけ自分を解放してくれたような気がした。

いろんなことが回り始めた。
悪循環からの脱出。

たまに、私は真面目に生きすぎているんじゃないかと思う。
「真面目」という言葉が正しいかどうかはわからない。
こう言うと、品行方正で折り目正しくきちんとしていて、
コツコツと堅実に生きているようなイメージだから、少し違うかもしれない。

「真剣」
このほうがニュアンスとしては合っているかな。
本当に、信じられないかもしれないけど、すごくいろんなことを真剣に受け止めて、真剣に考えて、いい加減にしない。
足りない人間だからいっぱい間違うけど、そのたびに真剣に自分を追い詰めて、反省して、成長しようと頑張っている。
でも、最近はこの生き方がちょっとしんどくなっていた。

今日は塾に教材準備に行って、その後、久しぶりに和田さんと二人で飲みに行った。
3時間ほどしゃべった。
和田さんはどうだかしらないが、私は全くしゃべり足りず、
まだまだしゃべりたいことがあった。

今日は私の話を聞いてもらうのが中心だったけど、
もっと聞きたい話や意見もあったので。

でも、塾のこと、生徒のこと、仕事のこと、村上春樹のこと、夫のこと、
「太陽さん作戦」のこと、反省していること、酒のこと、
私が目指している人のこと……
いろんな話ができてよかった。

「私って真面目やねん」とずっと主張していたら、
最後には和田さんも私のことを「うん、確かに真面目やわ」と認めた。
きき酒師になった理由を
「酔っ払ってるだけじゃもったいないから」と話したら、
「やっぱり真面目やわ」と言ってくれた。
そう言われたら、真面目に真剣に生きるのもそんなに悪くないかも、と思えた。
ただ、和田さんはよくわからないところで爆笑していた……

自分のことを受け入れ、認めることがまだまだ苦手な私。
でも、ありのまま話をして、それをちゃんと聞いてくれる友達がいるということが救いになっている。

今日は昼間も、あやとふみこと会っていて。
美味しいイタリアンを食べて、ここでも5時間しゃべった。
特に悩みを話したというわけではないのだけど、
二人のいろんな話を聞いているだけで楽しかった。

仕事も前からのびのびになっていたプロジェクトが進行する事になって、
夏以降はその仕事がもらえそうだ。
朝、電話があった。
他にまとまった額の仕事も1件入った。

成功したから楽しいんじゃない、
楽しいから成功したんだ、
と言ったのは誰だったろう。

楽しく生きていれば、自然といろんなことがうまくいく。
そんなことは百も承知でも抜け出せない鬱期間がある。

でも、ようやくまわりだしたかな、と思った。
あのずっと心を占めていた重い石のようなものはどこかに消えた。
雨に打たれて、少しも憂鬱な気分にならなかった自分に気付いたときから。


悪い習慣

2009-06-15 19:45:06 | Weblog
時間の無駄遣いをしている。
悪循環から逃れる方法を考えることに随分と時間を使ってしまった。
そんなことをしている間にも人生は過ぎていくというのに…。

人から傷つけられたとき、自分でその傷口を広げて、治療時間を2倍にも3倍にも増やしてしまうという悪い習慣をもうやめなくては。

そう、私には悪い習慣がたくさんある。
こんな年になっても、まだまだ成長できるみたいだ。
止まってしまうよりいいが、早く周りの人々に追いつきたいものだ。

とりあえず、時間の無駄遣いをやめよう。
時間は有限だ。
くよくよ悩んだり抜け出す方法を考えたりして時間を無意味に過ごすのはやめにしようと思う。

「不安」というのは、人を夢中にさせる力が強い。
一度考え出したら他の思考が全て吹っ飛ぶくらい、それに心は占められてしまう。
不安にやられないよう、入る隙間もないほど、目の前にあることを必死にこなしておけばいい。

「今」を生きる、ということ。

不安なんて、結局のところ、マイナスの未来を想像することで、現在をもマイナスの時間にしてしまうだけだ。
わかっているのにね。

感謝の気持ちが足りない、今日この頃。
原因は全てこれだ。
いろいろな面において、自身を改革しなければ。

やった!

2009-06-13 00:18:33 | Weblog
昨日、きき酒師試験の発表があった。

おかげさまで見事に合格~!
やったぁ!

今日から私もきき酒師だ。

だからって、何というわけでもないのだけど、やっぱり嬉しい。

今日から塾はテスト対策。23日まで続く。
「太陽さん作戦」はまだなんとか続いていて、仏のように優しい私がいて、山口くんは爆笑している(怒)

でも、怒るって本当にエネルギーがいるんだなって改めて思った。
優しくしているほうが楽だし、空気がいい。
この修行を続けて、悟りを開きたいと思う。(無理か…)

今日も塾のみんなで飲みに行って楽しかった。
みんないい人やなぁ…。救われる。

再生

2009-06-11 20:21:46 | 想い
今日は久しぶりに淋しい日だ。
いや……、最近、ずっとこんな感じかもしれない。
心が躍らない。
いろいろやってみたんだけど……

もちろん、楽しいことはいっぱいある。
旅行も楽しかったし、昨日はライター友達と奈良に遊びに行って、
それもすごく楽しかった。

今も近くのバーで1時間くらい飲んでいた。

いっぱい楽しいことはある。

だけど、いつもどこかで暗く沈んでいる自分がいて。
いろいろやってみた。
啓発本を読んでみたり、音楽を聴いたり、酒を飲んだり……
気持ちを切り替えようといろいろやった。本当に……
でも、ダメみたいだ。

自分でもどうしていいかわからない。

こういうときは、無理しないほうがいいのかもしれないな。
時間がきっと解決してくれるだろう。

私は相変わらず自分のことが好きになれないみたいだ。
少しは変わったと思うのだけど。
でも、やっぱり根本的には解決しないのかな。

今、久しぶりに自分を慰めるための文章を書いている。
こういう想いに突かれるようにして、昔はよく文章を書いていた。
淋しい、淋しい、淋しい……って。
書けば、それだけで慰められた。
とりあえず、まともに息ができるようになる。

ぐらぐらと揺れて倒れそうな自分。
消えそうな存在感。
会う人みんなが眩しくて仕方がない。
こんな自分が恥ずかしい。

今日も少し逃げ帰るようにして、バーを後にした。
優しい人たちと一緒にいると、自分がみじめになってきて。
みんな、優しい人ばかりだから……

早くこの鬱を抜け出したい。
どうしたらいいのかな……

萩・宮島旅行 その2 ~半露天風呂って?

2009-06-09 15:17:18 | 
今回の旅で夫が私のために予約してくれたのは、
「萩八景 雁嶋別荘」というお宿。
松本川の河畔に佇む、16室しかないこじんまりとした温泉宿。
全客室に檜の半露天風呂が備え付けられ、
部屋には天然木や珪藻土が使用されているとか。
それを聞いて、すごく楽しみだった。

出発直前にゆうちゃんに会った時、
「半露天風呂がついてるねん!」と嬉しそうに言うと、
ゆうちゃんが聞いた。
「その『半』って何?どんなん?」

半露天風呂……
「半」……
半???

そういわれてみれば、どんな露天風呂なのか。
果たして「露天風呂」なのかも怪しくなってきた……

多少、不安もあったのだが、着いてみるとすごくいい宿だった。
入るとロビーはアンティークっぽい洋風な造り。
案内され、すぐに「夏みかんジュース」とおしぼりが運ばれてきた。
いいなぁ、こういうの。
チェックインを座ってできるなんて。

さらに、女性にはいろんな浴衣を貸してくれるという。
あの旅館の名前とか入ったヘンなやつじゃなく、普通のかわいい浴衣
落ち着いた色目の赤い浴衣を選んだ。

お部屋も素敵!!



天然木のいい香りがするし、すごく広い。
窓の外はすぐに川で、眺めもいい。

そして、肝心の「半」露天風呂は……というと……



こんなんだった!

天井はあるけど、バルコニーにあって、開放すれば確かに「半」露天風呂だ。
露天風呂は共同の大浴場があるので、これで十分だった。
嬉しい~

食事まで1時間ほどあったので、先に大浴場の露天風呂へ行った。
ちょうどおばさん3人組が出て行くところで、
その後は誰も来なかった。
貸切状態!
すごく気持ちがよかった。

ご飯はお部屋じゃなく、館内のレストランみたいなところで食べる。
私はお部屋食よりもそのほうがいいので、これもよかった。

夫は食にうるさい私が気に入るかどうか心配していたが、
とても美味しいお料理だった。



先付は小倉豆腐。
前菜は、サーモンの押し寿司、川海老素揚げ、二色真丈、落子酒蒸し。
彩りもきれいだし、どれも手がこんでいて美味しかった。

この後、吸い物が出て、それはフグのつみれと梅素麺、海葡萄が入ったもの。
先にあたたかいものをいただいたことで、胃が休まった。

向付は、ひらまさ、鯛、マグロ(トロ)の3種盛りお造り。



さすが海に近いだけあって、ひらまさと鯛は新鮮!
トロも普段はあまり食べないのだけど(マグロがあまり好きじゃない)、
これは口に入れた瞬間にとろけて、至福の味……。

酢物は、鮑刺し。


鮑は正直に言えば、それほどレベルは高くなかったかな……
もう少し美味しい鮑を食べたことがある。
こりこりした食感はいいけど、磯の香りが足りなかった。

温物には、佐賀県産和牛熱々鉄板焼き。


普段、こういう分厚いお肉はよほど美味しくないと食べない私だけど、
これは美味しかった~
柔らかくて肉汁たっぷり。焼き加減もちょうどいい。
和風の大根おろしだれにつけて食べるのもよかった。

あとは、鱧とジュンサイのお鍋。
鱧の骨切りがもう少し細かいほうが好みではあったが、
それでも味はよかった。ジュンサイとの組み合わせも初めてで新鮮。

最後に食事として、お茶漬け。


いいなぁ、シメにお茶漬けって。
ご飯だとしんどいが、お茶漬けだとさらさら入る。
それも、大好きな山椒ちりめん、みょうが、大葉がたっぷり。

水菓子は、特製プリン。


これも嬉しかった。
普通、最後の水菓子は、フルーツやゼリー系が多いのだけど、プリンとは珍しい。
超超超甘党の私としては、食事の最後に甘いものを少し食べたい。
フルーツだとがっくりするが、プリン!!
またこれがとろとろで、カラメルも苦すぎず甘すぎずで、すごく美味しいプリンだった。
なんかすごく満足!

量が多すぎないのもよかった。
温泉宿って、食べきれないほど料理を並べるところが多いけど、
上品に少しずつ美味しいものを順番に運んできてくれる。
私がめちゃくちゃ笑顔で食べているのを見て、
夫も「よかった~」と嬉しそうだった。

また、「お誕生日とお聞きしていますので……」と、
ホテルからワインのハーフボトルのサービスもあった。
夫が伝えておいてくれたらしい。

ビール飲んで、日本酒飲んで、ワイン飲んで……。
料理とお酒をしっかり堪能。

そして、部屋に帰って半露天風呂に入り、
それから「その時歴史が動いた ~吉田松陰編」のDVDを借りて観た(笑)。
こういうDVDがあるのが、萩の宿らしい。

部屋、お風呂、お料理、スタッフの対応、
すべてにおいて満足のお宿。
こんなところに連れて来てくれた夫に感謝~



萩・宮島旅行 その1 ~松陰先生!!(泣)

2009-06-08 12:05:38 | 
この土日は1泊2日旅行だった。
私の誕生日プレゼントにと、夫が企画してくれた「萩・宮島旅行」。
短い旅だったけれど、充実した楽しい2日間だった。

山口県の萩……、というか、私にとっては「長州藩」であるが、
いつか一度は行ってみたい土地だった。

あの激動の幕末。
吉田松陰、高杉晋作、桂小五郎、伊藤博文、久坂玄瑞……
歴史を動かした彼ら、
そして、名を残すことなく散っていった多くの武士、
命を賭けた信念……

思い起こすだけで胸が熱くなり、涙がにじんでくる。

特に高杉晋作は、あまり深く知らないのに心惹かれる人物で。

  「おもしろきこともなき世をおもしろく
     住みなすものは心なりけり」

この歌は、彼の生き方や性格をとてもよく現していると思う。
ぜひ、彼の生まれ育った土地に足を踏み入れてみたかった。

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か細い糸のような小雨が降る萩の町を歩いた。
白壁の蔵や武家屋敷・商家が多く残る美しい町並み。



高杉晋作の旧家はそんな町並みの中にひっそりとあった。
ただ、ほとんど見るところや資料はなく、
「ここで育ったのか……」と思う程度。



また、その近所には桂小五郎の育った家もあり(養子)、
そこはかなり大きく、中は写真や肖像画でいっぱいだった。

同じような志をもって歴史を動かした二人でも、
明治維新まで生き抜いたか、わずか27歳にして志半ばで倒れたか、
その差はこのような形で現代に出てくるんだなと、少し淋しい気持ちになった。

発想力、行動力、奇抜な兵術……
天才・高杉晋作が病に倒れなければ、あの後どれほど活躍したことだろう。

感慨深く、彼の「おもしろき……」の歌をまた心の中で反芻した。

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萩の町を歩く前に、松陰神社と松下村塾にも足を延ばしていた。

松下村塾……
吉田松陰の私塾で、高杉晋作・伊藤博文ら、
明治維新の立役者が学んだという場所。

特に具体的な建物をイメージしていたわけではないが、
そのあまりに輝かしい人物を輩出したという理由から、
どこか華々しいイメージすらあった。

だが、目の前に現れたそれは、驚くほど粗末で小さな建物だった。



目を疑った。
そして、なんだかわからないオーラに包まれて、鳥肌が立つ。
近づくのが怖いほどで、圧倒される感じだった。

ここで……
こんな粗末な小屋で……
日本国を変えようとしたあの大いなる思想、
生死を賭けたそれぞれの信念が生まれたのだ。

「松陰先生!!」

夫と二人、泣きそうになりながら、小屋に近づいた。

吉田松陰という人は、勉強家で兵術にも長け、
人を惹きつけるカリスマ性にも富んだ人物だったようだ。
その思想は、あの時代の人間の一歩も二歩も先を行っていて、
ほとんどの人からは「狂人」のように映っていたに違いない。

言葉も通じないのに黒船に密航しアメリカへ渡ろうとしてつかまったというエピソードは、それをよく表していると思う。

野山獄中で出会った久子という女性。
彼女から影響を受けた「身分など関係なく、どんな人間にも一つは優れた才能がある」という思想。
それを反映した「学びたいものは身分に関係なく受け入れる」という松下村塾での教え……。
身分制度が当たり前だった時代、どれほど奇妙に見えたことだろう。



日本国のことを本気で考え、心配しながらも
弟子にその想いを託して、斬首刑となった松陰先生。

  「身はたとえ武蔵の野辺に朽ちぬとも留めおかまし大和魂」

処刑前に「留魂録」に書かれた歌と言われている。

松下村塾の前で、小雨降る中、傘もなく、
ただ濡れながらこの歌を思い出していた。

たった150年前に生きた人の信念は、今の私たちには遠い。
150年というか、この60年で随分と日本人の思想は変わってしまったように思う。
文化自体も大きく崩壊した。
特攻隊でも辞世の歌を詠んでいるのに、今の日本人には歌を詠む習慣などない。
それどころか、書かれている文字を読むことすら難しい。

いろんなことを考える。

松下村塾を目にした瞬間の、あのぞくぞくした感じ。
襲いかかってくる爆発的なオーラ。
あれは一体何だったんだろうかと、夫と話しながらその場を去った。

とりあえず、長年思い焦がれた地に足を踏み入れることができ、満足した。
帰ったらもう少しちゃんと幕末の本を読もうと思った。

※歴史に詳しいわけではないので、
 書いていることが間違っていたらすみません。

明日元気になれ!

2009-06-06 00:17:24 | 生活
昨日はハードな1日だった。
朝6時起きで、デザイナーゆうちゃんと明石へ。
タコの撮影とパンフレットの最終打ち合わせをして、社長の話を聞いていたら12時をまわった。
お腹がすいてふらふらになりながら魚棚で明石焼きを食べ、ホッケやスルメを購入。

睡眠が最近ずっと4時間だったので疲れ過ぎてやたらハイになり、帰りの電車で怒涛のようにしゃべりまくった。

家に帰ったらほとんど休む間もなく、またゆうちゃんと待ち合わせ。
日本橋でいわさきっちも合流して、「きき酒家」というお店へ。
ま~、私にぴったりのお店!(笑)
2人がわたしのお誕生日会をしてくれるというので、このお店を選んだ。

私も初めてだったが、その名に負けない酒のラインナップ。
日本酒だけでなくワインもめちゃくちゃ多い。
珍しいビールや焼酎も揃っていた。
値段も安かったなぁ。
だいたい100ミリで350円~450円。
いつものように、いわさきっちの残りをいただきながら、3人でかなりの種類を飲んだ。

お料理はというと、普通に美味しいのだが、衝撃的に旨いものがなかったのが残念。
小豆豆腐
生ハムサラダ
マグロホホ肉
お造り盛り合わせ
燻製盛り合わせ
海老とゴボウの天ぷら
シマアジのかぶと焼き
生麩と野菜の炊き合わせ
チーズ盛り合わせ
お茶漬け
…いっぱい食べたが、どれもびっくりするほど旨いということはなかった。
かと言って不満もない。
しいて言えば、鴨の燻製と自家製パンが気に入った。

ここはお料理を楽しむというより、お酒を飲むためのお店なんだなぁと思った。
そう考えれば満足いく。
値段も安いし、また美味しいお酒が飲みたくなったら行こうかな。

帰ってからまた家で酒を飲んでアメトーク見て寝た。
徹底的に飲まないと気が済まないんだなぁ…これが。

2人には誕生日プレゼントも貰った。
お互いの誕生日にプレゼントを交換する友達と、言葉だけ贈りあう友達に分かれるが、学生時分からの習慣的なものだ。
この2人は交換派。
プレゼントを選ぶのが大変だなぁと思う時期もあったけど、最近はプレゼント交換も少ないから、たまにこういうのが嬉しかったりする。
いわさきっちからは肌触りのよいガーゼ生地のバスタオルと、手作りベーグルとケーキを。
ゆうちゃんからはウェッジウッドの平皿とお茶目な箸置きを貰った。
全部気に入ったし嬉しかった。
誕生日っていいな。何もしてないのにみんなに祝ってもらえて。楽しかった。

でも、また朝起きたら鬱で…
最近毎日こんな感じ。
無理やり自分を奮い立たせて5社に営業。いろんな制作会社にメールを送った。
外部ライターを募集している会社をピックアップして、自己PRや実績を送る。
あと数社ピックアップできてるので、今月は頑張って10社くらいに営業かけよう。

夜は塾で山口くんのフォロー。
今日も太陽さん作戦を実施。
私が優しい声で生徒に接するたびに山口くんがニヤニヤするのが気になったが…

太陽さん作戦は成果はまだ出ていないが、じっくりやろう。忍耐だ。

大人やしな。
頑張ろう。

授業後はミーティング。わりと意味のあるミーティングができたと思う。
「最近、ホント元気ないですよね」と山口くん。
ホント元気ない…。鬱っぽいなぁ。

明日から1泊旅行。萩と宮島へ行く。
私の誕生日プレゼントにと夫が計画してくれた。
旅に出てリフレッシュして、元気になってこよう。
楽しみだ。
明日は元気になる。

ありがとう、ココ

2009-06-05 01:42:29 | 想い
ココが死んだ。

ココ・テイラー
クイーン・オブ・ザ・ブルース

なぜだか涙が止まらない。
きっとShun菊田さんのブログを読んだからだ。
完全に感情移入してしまった。

菊田さんはこう書いていた。

「……大変な人生だったと思うけど、見事に勝利したね。
長い戦い本当にお疲れ様でした。……」

私はココのことを何も知らない。だけど菊田さんは知っている。
その想いが伝わってきて涙が止まらくなった。

ココ、80歳。
今でこそオバマが大統領になっているけど、
ココが子供の頃はもっと黒人に対する差別もあっただろうし、
長い人生の間に様々な苦労があったに違いない。
クイーンとして輝くまで……

2年前にシカゴで見たココは輝いていた。年齢なんか感じさせなかった。

私は一ファンだ。
でも、今、菊田さんはどんな気持ちでいるんだろう…
それを想うだけで、胸が痛い。

ココ、ありがとう。
冥福を祈ります。
あなたは本当にクイーン・オブ・ザ・ブルースでした。
ゆっくり休んでください。
ありがとう。

作戦変更!

2009-06-04 01:43:15 | Weblog
明日は朝7時過ぎに家を出て明石へ…
昨年からやっていた水産加工会社のパンフレット制作を再開する。
明日は水揚げされたタコの加工を撮影。
朝早いので、早寝しようと12時過ぎに布団に入ったのだが、寝れないので携帯でこれを書いている。

今日のCクラスの授業もうまくいかなった。
私も年なのか、突発的にキレることはあっても、きちんと向き合って叱るパワーがない。
この間話をしたから多少マシにはなったが、やっぱり生徒の集中力がない。

布団の中でよく考えてみたら、全体的にガヤガヤはしてるけど、うるさい核になる3人がいることに気づいた。
やっぱりあいつらだ…。

作戦変更。

今度はターゲットを絞って真剣に叱って説教する。
多少荒っぽい真似もするかもしれないが、緊張感を演出するためには仕方がない。ケガ人は出さないようにしなくては…(笑)

布団の中で想像を膨らまし、その場をシミュレーションしていたら、興奮しすぎて眠れなくなってしまった…
アドレナリン大放出!

来週の水曜が楽しみだ…
怒るんじゃなく、叱る。
ちゃんと何が悪いか言って聞かせて、こちらがどんなに真剣か伝われば、わかってくれると思う。

ちなみに、Bクラスには太陽さん作戦を続けるつもりだ。

あ、字を見てたらちょっと眠たくなってきた!
早寝しないと明日しんどいな…

明日の夜は友達と飲むので、今日も禁酒した。
明日の酒の旨さを想像するだけでたまらんね!
かなり美味しそうな店なので楽しみ!

うん、確実に眠たくなってる…
よかった。
というわけで、今日はとりとめもない日記で失礼しました。
おやすみなさい…