明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

地味で一生懸命。小さいけれど確かな幸せ。

2007-10-17 22:49:49 | 仕事
久しぶりに原稿にてこずった。
最近始めた求人サイトの記事だ。
今月から始めて既に2本目なのだけど、両方とも同行したディレクターさんが取材をし、私が書くという分業になった。

1本目はリライトだったからそれほど感じなかったのだが、
2本目やってみてよくわかった。
「人の取材で文章を書くって難しい!!!」

私は取材原稿を書くのがかなり早いほうだと思うのだが、それは取材している間にもう頭の中で文章の構成ができているからで、だからパソコンに向かったときには思考の速さで書けるのだ。

でも、人の取材でメモをとっただけだと、パソコンに向かったとき、「うーん」とうなってしまった。
まず「思考」がない。
なので、メモをめくる。資料を読む。
そこから文章を組み立てていく。

それだけならまだいいのだが、「材料」が全く足りていない。
自分で取材をしていたら聞いていたであろうことも聞けなかったので、何を書いていいのかわからないという最悪の状況に陥った。

でも、無理やり「作る」。
「書く」のではなく、「作る」という作業は、ほとんど苦痛でしかない。

昨日は朝9時から夜中2時まで仕事をしていた。
他にも1本原稿は書いたが、ほとんどがこれにかかりきり。
お弁当と、洗濯と、夕食の準備と、後片付けと、お風呂だけはやったけれど、さすがに掃除はやる暇がなかった。

夜中1時を過ぎると、頭の回転が鈍くなっていて、
ああ、こんなふうに仕事をするのは久しぶりだなぁと思った。
疲労する感じが懐かしかった。

結局、自分で取材をすれば3時間でできる記事に9時間もかかってしまった。
それでも、アップした後にディレクターさんから「概ねOKです!細かい修正だけでした」とメールが来ると、なんだかわからないけど「よっしゃー!」とガッツポーズで天を仰いでしまう。

今日は今日で、また一仕事。
なんだか次々にいろんなところから依頼が来る。
この間からかかっていた不動産のパンフ・HP・チラシ一式も、やっと校了。
出来上がるのが楽しみだ。
11月にはこれの第二段もやらせてもらえるということだ。
新しい取引先が増えると、新しく出会いがあり、またそれが嬉しい。
みんないい人ばかりだし、自分が新しく学べることもありがたい。
友達となかなか会えないのが、ちょっと淋しいけど・・・。

仕事は忙しい。
だけど、家事もちんとやっている。
最近、自分は怠惰だったと思うので、今週から気合を入れ直したのだ。

きっかけはこの間の日曜日。
夜、彼と家でお酒を飲んでいたら、だんだん楽しくなってしまって、「ちょっとだけ」のつもりが気付けばグレンフィディックの瓶を片手に・・・。

結局、お風呂も入らず、家もぐちゃぐちゃのまま、眠り込んでしまった。
朝起きて、家が汚く、自分も汚くなっていることに、ひどく嫌悪感をもった。
こういう生活をしていると、仕事もきちんとできなくなるような気がして。
最近、自分はちょっとたるんでたんじゃないのかな、と反省した。

よし、とりあえず3日間、禁酒だ!
と、月曜日の朝は思ったのだが、結局1日しか禁酒はできなかったけど。
でも、まあ、梅酒をちょっととか、それくらいだ。

たまたま、彼も今週はそれほど仕事が忙しくないようで、11時までに帰って来てくれるので、夜ご飯を家で食べてくれる。
それもとても嬉しい。


↑月曜日のご飯。
新米をいただいたので、「ご飯の友」になりそうなおかずを。
きんぴらごぼうと、野菜たっぷりお味噌汁と、焼き鳥風の鶏肉と、かぼちゃの煮物。

私はもっと先にご飯を済ませているので、彼だけが食べる。
私はいつも彼が食べるのを横でじっと見ていて、そのときにいろいろお話する。

彼が一口食べて、炊き立てのご飯を頬張って、心から搾り出したような声で言う。
「・・・うまい。・・・あー・・・ほんま、幸せ」
目を閉じて味わっている。
何度も何度も「幸せやわ~」と口にする。

それを横で聞いていた私は、目頭が熱くなる。
泣きそうだ。
なんでだろ。

私は、人が美味しい顔をしているのを見るのが好き。
お腹がいっぱいで満たされているというのは、一番幸せなことなんだと思ってる。
でも、泣きそうなのはそれだけじゃなくて・・・。

私もなんか、幸せだったんだ。

ちなみに昨日も彼は家でご飯を食べた。
写真撮るの忘れたけど、昨日はれんこんのはさみ揚げと、牛肉とごぼうの煮物と、冷奴と、枝豆。
これも彼は同じように、幸せそうに食べてくれた。

やっぱりきちんと生きよう。
頑張って仕事して、特別贅沢でもないけど美味しいご飯を食べて、1杯だけ飲んで。
地味だけど、小さいけど、何よりも確かな幸せだ。
これが一番。