明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

B.Bキングはブーイングも破るんだ

2008-01-31 02:31:26 | 生活
「菜の花とスモークサーモンのクリームコンキリエ」を作ってみた。
シューさんのレシピを参考に、パスタは残っていたコンキリエを使った。


ほろ苦い、大人の味のパスタに仕上がった。



実は、これを「4皿」食べた。
それだけじゃない。
ビール350ml×2缶
お酒60ml
小松菜と厚揚げの煮物
スモークチーズ6個

若干、ヤケっぱちになっていた。
ヤケ喰いってやつだ。
ただ、普通におなかいっぱい食べようと思うと、これくらいの量はいる。
これを続けているとすぐに太るのだ。
ま、当たり前か……

大食漢に生まれたことの悲劇である。

やっと一段落ついたという彼の口から、
「うん、でも明日からまた新しいプロジェクトが始まるから」
と聞かされたとき、
今まで保っていたものが、プチッと切れた。

今日はおかげでケンカした。

ケンカなんかしたくないんだけどね、本当は。

彼が寝てしまった後、なんだか涙が止まらなくて、
お酒を飲みながら(もう4合あくよ)、
BBキングを聴く。

「LIVE IN COOK COUNTRY JAIL」
という1970年くらいのライブアルバム。
ジャケットを見ると、黒人が三角座りで土の上に座って聴いているのがわかる。
それなのに、ブーイングなのだ。

司会者がBBを紹介すると、一気にブーイングが起こる。
(アメリカ人がよくやる、ブーブーっていうやつだ)
それでも、BBは「EVERYDAY I HAVE THE BLUES」を弾き始める。
そうすると、場内の空気が変わるのがわかる。

BBの自伝を読んでわかったけれど、ブーイングに苦労した時代もあったようだ。
これはその頃のアルバムなのだろう。
黒人がちゃんと権利を得出した時代で、ブルースという、黒人が一番差別を受けていた時代のことを思い出させる暗いブルーな歌は聴きたくないというのが、その頃の風潮だったらしい。

だけど、BBは書いていた。
ブーイングが起きて、泣きそうになる。
だけど、ギターを弾き、歌を歌う。
魂の歌を歌う。
そうしたら、最後には必ず拍手と歓声がくる。

これはまさにそれを再現しているようなアルバムで、
最初のブーイングは忘れたように、途中で熱い歓声が聴かれる。
だけど、もうその、最初のブーイングの中でやるBBの熱い音といったら、とんでもなくて、何度聴いても涙が出る。
自分でもなんでかわからない。
だけど、このアルバムのBBの音は、涙が出るのだ。
そういうすごい音が出ている。
これが魂の音楽ということなんだろう。

ケンカした後のギスギスした心に、BBの魂の音はしっかり響いてきた。
明日、謝ろう。


嬉しい悲鳴・・・

2008-01-29 01:43:54 | 仕事
仕事の依頼がまだ止まらない。
今週は後半、ヒマになるかなぁと思っていたら、
水曜日と金曜日に取材が入った。

明日も「明治の人」の取材だ。
今度は105歳のおばあさん。
どんな話が聞けるのか、とても楽しみ……

でも、仕事が終わらない。
今日ちょっとしたメールトラブルがあって、
全く違う資料で1本原稿を書き上げてしまったので、
全てやり直しに……。

ギリギリで時間を計算していたので、
完全に押している。
明日の晩が勝負だなぁ。

ただいま、1時40分。
夫はまだ会社。
風邪はどうなんだろう?

とりあえず、私も今日は疲れたので寝る。


たこ焼き40個完食!

2008-01-28 00:12:17 | 生活
大阪人の家には、ほぼ100%「たこ焼き器」がある。
うちのは、鉄板のみのもので、それをガスコンロの上に置いて焼く。

朝、起きたら、彼が「たこ焼き食べたい」と言うので、材料を買ってきて、早速たこ焼きパーティー。
……と思ったら。

彼はなんだか仕事のトラブルに巻き込まれたようで、ずっと電話しながらパソコンに向かっている。
仕方なく、一人でたこ焼きを焼き、お皿に乗せて彼の部屋へ運ぶ。

今日、初めて一人でたこ焼きやったけど、
……一人でやるもんじゃねぇ!!

なんかねぇ、淋しいよ……。ものすごく。
この道20年の職人のようにクルクルと回していくのも、誰も見てくれないし。
汚れて後片付けも大変だし、
意外に材料費もかかるし、
こんなだったら、たこ焼き買ってきたらよかった……と思った。

それでも40個を一人で完食!!
昔は50個くらい軽かったのに、さすがに歳かね……。おなかいっぱいになった。

久しぶりに彼が家にいてくれて、私もお休みで嬉しかったのに、
結局、今日も彼はずっと家で仕事……。
そのうえ、この1ヶ月ほどの無理がたたったんだろうな、風邪をひいてダウン。
寝たり起きたりしながら仕事をしている。

私は今日は彼と遊ぼうと思って空けていたので、
なんだか淋しくなって、ずっと彼の部屋でマンガを読んだりしていた。
彼の風邪菌が撒き散らされた、非常に菌が繁殖しやすい適度な温度のある乾燥した、締め切った6畳の部屋で何時間も共に過ごした。
虚弱体質の人にとったら、ちょっとした自殺行為である。

「自分より体が弱い人の風邪はうつらないから」
と私が言うと、
「じゃあ、誰のもうつらへんやん!」と彼。
しばらく考えて、「……アキコの風邪くらいやな、うつるのは」とニヤリ。

注:アキコ=私の母(通称・鋼鉄の女

一緒に選挙(大阪府知事選)に行こうと言っていたのに、それも彼がダウンして眠ってしまったので、夕方遅くに一人で行くことに……。
帰りにダイエーに寄って、風邪ひきさん用グッズを買って帰った。

風邪薬。
冷えピタ。
みかん。
野菜ジュース。
フルーツジュース。
柔らかいポケットティッシュ(鼻セレブ)=明日会社に持っていく用。
ティッシュ5箱。

……どう見ても、家に風邪ひきの人が待ってるのバレバレのラインナップ。

帰って、彼にいろいろ買ってきたものを見せて、薬を飲ませると、
「優しい……」と感動している。
いやいや。
家で風邪をひいている人を見たことがないし、
風邪ひきさんにどう対応していいかわからないから、思いつくままにやってるだけだよ……。

ふふ。冷えピタ、初めて買ったよ。
どれくらい冷たいのか、早く見てみたいんだけど、彼は熱はないようで、なかなか試してくれない。
残念!

それにしても、一体いつになったら彼の仕事は一段落するのか。
昨日も土曜日だったのに、普通に朝から仕事に行っていた。
私は、ゆうちゃんといわさきっちとびりけんへ。

うまいものをたらふく食べた。


↑メカブの上に、アンキモ、トンブリ。
贅沢やのぅ。
アンキモが私は大好きなのだが、新鮮だからか、かなりあっさりとしていた。
また、この組み合わせが、マスターらしい。


↑この間、みつながさんと行ったときも食べたのだけど、
これは衝撃だった。
柚子の皮の中に、タラの白子と牡蠣、にんじん、かぶ(大根?)が入っていて、上に柚子味噌をかけ、それを焼く。
またもやこの組み合わせ!
びりけんのマスター意外に、誰が考え付くというのか。
またこの白子が絶品で、私は生の白子が大好きなのだけど、こうやって火を軽く通してもまた違った甘みが出て旨いんだと気付かされた。
さらに、すごいのは、この柚子皮を食べられるということ。
白子や野菜からにじみでた汁を吸って柔らかくなった柚子皮がまた旨い。

他にも、びりけんらしいのは、野菜と自家製ベーコンのポトフ。
にんじん、大根、玉ねぎが入っている。
びっくりするのは、調味料を一切使わず、水で煮込んでいるだけなのだ。
美味しい野菜だから、旨味がちゃんと出る。
変に味付けするよりも、そのものの甘さを感じられるのがいい。
こういう料理こそが、びりけんの真髄だと思う。

それから、定番・ローストビーフと生ベーコン。


二人ともここのローストビーフを食べたのは初めてということで、あまりの旨さに感動していた。
今日は焼き立て。
焼き立てには、焼き立てのうまさがある。
端っこのカリカリとしたところもおまけに切ってもらったら、またここが味がしっかりしみていて、歯ごたえもよくて旨い。

ヨコワのお造りも、美味しかったなー。
ヨコワも大好きなお魚だけど、こんなに美味しいのは食べたことがない。
自然に笑顔になるような味だ。

最後に、もうおなかいっぱいだと言いながらも、握りをしてもらって、
5、6貫くらいは食べた。
二人とも満足してくれたようだ。

話も弾み、オーラも見てもらい、ちょっとスピリチュアルな話も聞いて、私は酒がどんどん進んだ。

阪急の終電を逃し、JRで帰る。
気付いたら寝ていて、高槻でゆうちゃんに起こされた。
それは覚えている。
でも、とにかく眠くて。

次に気付いたら……

西大路!!

京都の1コ手前。

なんでこんなところまで来ちゃったのかね……とホームを見れば、もう引き返す電車はなし。
仕方なくタクシーで帰った。
4250円也。
はぁ……、もう1軒飲みに行けるで、この値段。

駅で降ろしてもらって、ふらふらになりながら歩いて帰る。
タクシーによったのか、気持ち悪くなって、ドブにゲロ。
「あー、明日から酒はやめるぞ」と、その時は真剣に思いながら、ようやく家に辿り着いたのが2時。

びっくりしたのは、こんな時間なのに、私のほうが早かったことだ。
彼はまだ帰っていなかった。

長い間、会ってないような気がする。
もう顔も忘れそうだ。(←また大げさ)

ヨメが酒を浴びるように飲んで、道ゲロして帰ってる間も、
彼は働いているんだなぁと思ったら、なんだかせつなかった。

そんな昨日の出来事があって、今日。
風邪ひいていても、仕事に追われていても、
どうしてこの人は、いつもニコニコしているんだろう。
(熱のせいか、若干、ハイテンションになっていたが)
早く休ませてあげたいなぁ。

遊びには行けなかったけれど、久しぶりに1日一緒にいられたからいいか。
BBキングを聴いて、マジック・サムを聴いて、エルモアを聴いた。
そんな週末。

雪が降った日

2008-01-24 20:07:29 | 生活
雪が降った。

大きなボタン雪。

いつまで見ていても飽きない。
心がしんとする。

10代の頃、夜の雪を見て、美の喜びに心震わせたことを思い出す。
暗闇の中、電灯の明かりに照らされて、
そこだけ違う空間。

まるで闇の中から生まれてくるみたいに、
ひとひら、またひとひらと、
ゆっくり落ちてきた。

あの時も、体が冷えていくのも構わず、
いつまでも雪を見ていたっけ。

今日もわざと傘をささずに、雪の中をどんどん歩いた。

癒し系の人。

2008-01-24 10:36:55 | 
今年は、えびすさんに行って、「商売繁盛」祈願をしてきた。
高い笹も買った。
飾りは「米俵」と「鯛」をつけてもらった。
(食べ物ばっかり……)

その効果か、年始から仕事依頼が止まらない。
22日で仕事は一段落……のはずだったのに、次から次へと仕事が入る。
ちっともゆっくりするヒマがない。
まあ、彼のお弁当を作るくらいの時間はできたので、
今週からまたお弁当も復活!

彼も忙しさがピークを迎え、最近はほとんど顔を合わせることもない。
昨日も帰宅は午前2時前……。
私は既にお布団に入っていて、寝たふりをしていたら、
彼が近くにやってきて、私に
「かおりはかわいいねー」と同意を求めるように言う。
黙って寝たふりを続けていたら、しつこく、
「かおりはかわいいねー」と言う。
仕方なく、コクっと頷いたら、満足したようで、部屋から出て行った。
・・・なんだったんだろう?

あと数日で一段落。
ちょっと休ませてあげないと、さすがに体が心配だ。
ただ、これだけ忙しくてもあまり愚痴を言わないのが彼のいいところ。
それどころか、私が忙しくて心が荒んでいるときでも、
彼の天然な言動に、結構癒されている。

この間、水コンロを出して、干物や肉を焼いて食べたときも面白いことがあった。
「キャベツが食べたい」というので、キャベツを切って焼いてあげたら、むしゃむしゃ食べている。
「めっちゃ、美味しい!新鮮さが違う!」と感嘆の声をあげて。
「そ、そうかぁ?」と私。
実は、そのキャベツはちょっと古かったのだが、……知らぬが仏。

「美味しい、美味しい」と言って、キャベツばかり食べているから、
「ほんまにキャベツ、好きやなぁ」と言ったら、何を思ったのか、
「うん。今日から俺のこと、キャベツ王子って呼んでいいで!」という。

……キャ、キャベツ王子?!

あんた、そんなマヌケな王子でほんとに満足……?

と心の中では思ったが、真面目に言っているのが面白くて、ケラケラ笑った。
私が笑うと、彼はすごく嬉しそうに「面白かった?!」と聞いてくる。

あー、癒されるぅー!

天然ものはやっぱりいいな。
他にもいろいろ天然エピソードがあって、私は疲れたときはそれを思い出して、クスクス笑っている。

よーし!もうちょっとだ、頑張ろう!

クレーム原稿?!聞いてないよ!!

2008-01-22 23:20:11 | 仕事
取材に行ったら、開始15分前に言われた。
「実はこれ、クレーム原稿なんですよね……」
「へ?」
「取材、2回目なんですよ……」

なんでも、あるライターさんが一度取材して原稿もアップしたのだけれど、先方が気に入らず、「やり直してほしい」ということで、急遽、今回の取材が私に振られたというわけだ。

「え!!全く聞いてないんですけど!」
「あ、そうなんですか?」
と、同行の営業さん。

なんで?
なんでこんな重要なことを伝えてくれてないんだ?
そういえば、確かに「前に書いたものはあるんですけど、今回はこういうことを入れてほしいという要望がありまして」というようなことは言っていた。
でも、そんなクレーム原稿のやり直しだとは一言も!!

昨日、ちょっと難しい分野の企業だからということで、自分なりにベンチャーキャピタルとか、IPOとか勉強はしていたのだが、そういう事情だとまた話が違う。
普段の2倍以上の時間をかけて、取材の構成なども考えていたのに……。
「ボツになった原稿ってあります?」
聞くと、あるということなので、見せてもらう。
何がクレームになったのか聞き、3分で3000字の原稿を読んで頭の中で処理する。構成を組み替える。

いつもあんなに小心者でビビリの私だけれど、不思議と仕事に関しては怖いことがない。
それはある面、ライターの自分を信頼しているからなのだろうけど。
これは私が契約している会社の、東京支社がやっている媒体のサイトで、私も初めての内容。
営業さんに「私、こちらの媒体は初めてなので……」と言うと、「あ、僕もです」と営業さん。
・・・二人とも初めてか。フォローもしてもらえそうもないな。

「今更なんですけど、これを書いたライターさんが、もう一度足りなかったところを取材して書き直したほうがよかったんじゃないんですか?」
と聞いたら、
「いや……、それはよけい悪いみたいで……」
と言葉を濁す。
深くは追求しなかったけど、記事の内容プラス、ライターにもケチがついたのかもしれないな。

私が今初めてこの状況を知ったと聞いて、営業さんのほうが少しびびった感じ。
エレベーターの中で、「……大丈夫ですか?」と訊く。
「大丈夫ですよ。何とかなると思います……、いや、何とかしますから!」
実際、こういう状況は何の不安もない。どちらかというとワクワクするから不思議だ。

昨日あんなに必死に組み立てた取材の構成を、この間にも急いで頭の中で組み替える。うん、なんとかなるだろう。

実際、取材をしてみれば、相手の方がとてもいい人で。
クレームがついたのも、その人が……というわけではなく、会社としてもっとアピールしてもらいたかったところがあったとか。
営業さんも自然体の、いい人だったので、リラックスして取材ができた。
うん、大丈夫だ。
何がクレームになったのか、どう書いてほしいのかがよくわかったから、ちゃんといいものを書ける。

今日、勉強になったのは、取材相手にとっていい原稿を書ければいいというわけではないんだなぁということ。
そのボツになった原稿は、決して悪いものじゃなかった。
取材相手の人柄もよく出ていたし、文章も読みやすい。
でも、会社を代表して話すわけだから、やはりその会社が何を伝えたいのか、彼を通して何をアピールしたいのかというヒアリングが足りなかったのだと思う。
そういうことが反面教師的にわかったことも、今回の収穫だった。

また、これはチャンスでもある。
このクレーム原稿を、私がいいものに書きなおすことで、認めてもらえたら、こちらの媒体でもまた仕事が来るかもしれないのだから。
これは絶対いいものを書かないとなぁ。

3時に取材を終え、今日はこれでもう仕事は終わりだったので、阪急に寄ってお酒を2本買ってきた。
あと、生ハムやサラミも。

久しぶりに、仕事に追われていない。夕方で終了したのは本当に久しぶりだ。
帰ると嬉しいことに、新規で2本仕事が入っていた。
来週ヒマだったので、よかった。これで埋まった。

掃除して、洗濯たたんで、明日のお弁当の用意して、
買ってきたお酒を2合ほど……。
また至福の時。
いい仕事ができると酒も旨い。
まだまだ道半ばだけど、一歩ずつ、また一歩ずつ。


酒を飲む理由・・・

2008-01-21 23:38:56 | 
明日は少し難しい取材が入っている。
昨年秋から仕事をもらっている、ソ○トバ○ク系列の某求人サイト会社の仕事なのだけど、いつもやっているサイト以外の仕事もまわしていただいた。

初めての媒体のうえ、ディレクター同行もなし。
今、必死に過去の記事を読んだり、わからない言葉を調べたりして、一夜漬けで勉強中。
私の尊敬しているディレクターのAさんが推薦してくれた仕事なので、絶対に「期待以上」のものを書きたいと思っている。
あとでAさんが、「いいライターを紹介していただいて、助かりました」と言われるように……。

Aさんが、「誰か取材できる人いないですかって言われて、さんのうさんを推薦したんです」と言ってくださったことがめちゃくちゃ嬉しくて。
その想いに応えたい。
期待通りではダメだ。
期待以上のものを書けたときに、初めて評価されるのだと思っている。
絶対にいい仕事をしたい。

先週取材漬けになっていた仕事もそうだけど、最近、契約している会社から、「別の仕事」まで依頼してもらえるようになった。
それは、私の仕事ぶりが認められているということなのだと思う。
とても嬉しい。

自分で言うのもなんだけど、私は結構いいライターだと思うのだが(笑)、なぜか単価のいい仕事というのがこない。
夫に言わせれば「安すぎる」らしいのだが(最近、執筆のボランティアまで始めたし)、私にしてみれば、自分が「書く」という機会を与えてもらること、取材相手に喜んでもらえること、それを読んだ人に何かを伝えられること、それだけで十分なのだ。
もちろん、ある程度の報酬は生活のためにいるけれど、何よりも自分がまず楽しいと思えるか、感動できるものを書けるかということが重要で。

昨年は本当にゼロからのスタートになった。
営業の甲斐あって、いろんなつながりができた。
今年は、昨年作った繋がりを、もう一歩深いものにしていっている。
自分が今、ちゃんと自分の足で立って歩いているという感覚を、ようやく得た。

今日も12時間パソコンに向かい、明日は午前中はクライアントとのミーティングに参加。午後からはその難しい取材。
でも、これでやっと一段落。
先週はお弁当をさぼってしまったから、また今週はがんばろう。
彼も29日に向けて、いよいよ時間との戦いに入った。
なんとか支えなくては。

最近の私の悩みといえば、アル中予備軍なことくらいか。

今年はまだ1日しか飲まない日はないが、とにかく毎日酒を飲まないとやってられない。(別に嫌なことがあるわけでも、ヤケになってるわけでもない)
朝起きると、だいたい口の中がアルコール味。

前は冗談で言っていたけど、だんだん本気で「酒は人生の友」になりつつある。
ちょっと仲良くなりすぎか?

ヒマだと酒を飲むしかすることがないし、
忙しいと、酒を飲まないとやってられない。
どっちにしろ飲むってことが、先週でよくわかった。
ヒマも忙しいもあんまり関係なかったようだ。

昨日、やたら日本酒が飲みたくなって、忙しいのに彼と二人で京都は丸太町まで出かけたのだけど、あまり満足いくお店には出会えなかった。
初めて行ったお店で、いい日本酒は置いていたのだけど、料理が……。
素人に毛が生えたくらいの料理。
たぶん私の料理のほうが旨い。

マスターも店の雰囲気もよかったし、お酒は美味しかったし、こだわりもあって、いいお店だとは思ったんだけど、マスターが自慢げに「もう餃子以外は味の素も使ってないんです」と言ったことがびっくりした。
味の素って……。
あんな美味しい日本酒置いていて、味の素を使うか使わないかというレベルの話をするのか?
素人の私でも使ったことないぞ!味の素どころか、粉末出汁すら使ったことないぞ!

別に、大衆居酒屋で、値段もそれなりのものを出すんだったら、味の素でも何でも使えばいいんだけど、あれだけ日本酒にこだわっていて、そんなものが必要なのかなぁと、不思議だった。

今、自分が知っている範囲で、日本酒も料理も美味しい店ベスト5は、
1、びりけん
2、まゆのあな
3、さかふね
4、尊尊我無
5、ごちそう紫陽

京都・丸太町の「かじ」も料理がバツグンに旨いうえに、数は少ないけれど良い日本酒を置いている。
京都の「蜃気楼」もいくつか他では飲めない、いい日本酒がある。
焼酎と料理なら、高槻の「四万十川」。

こういう分野においては、自分は結構最高レベルを知っているので、少々美味しい店では満足いかないんだなぁと、最近わかってきた。
そういう中にあって、この間の福島の「福の家」はかなり高得点。
また行きたい。

今年は、とりあえず「家」でどれくらいのお酒を飲むのか計ろうと思って、手帖につけている。
今のところ、まだ2升くらい。
1年の終わりにどれくらになっているか、銘柄と共にここで発表しようとたくらんでいる。

今、既に梅乃宿で2升ほど「しぼりたて」を注文しているが、それが届くのが2月上旬。
とりあえず、明日の取材の帰りに、阪急でまた調達してくるか。

ちなみに彼は今、私の「夏子の酒」←漫画
を読破中。

『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎

2008-01-19 04:05:36 | 生活
伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』を昨日一気に読み終えた。
久しぶりに夢中になって本を読んだ。

彼の作品は全て読んでいるが、
『魔王』『砂漠』あたりから、どうも政治色が強くなってきたなぁと感じてはいたのだが、これはもうまさにその延長であり、集大成といったような作品で。
ただ、『ラッシュライフ』のような奇妙な関係性や、
『チルドレン』のような音楽にのせた爽やかさもあり、
伊坂ワールドがいろいろな形で見え隠れしているのも面白い。

簡単に言えば、大きな組織(←これは最後まで正体がわからない)による首相暗殺の犯人に仕立て上げられた一般市民の青柳さんが、警察から逃げるという物語。
単にそれだけなのだけど、さすがと唸らせられるのは、この構成。
そして、政治批判旺盛なのに、甘酸っぱい学生時代の恋愛を回想させながら話を進めたりして、決して読んでいる人のイデオロギーを刺激しないところ。
物語のほうに引き込んでしまう構成力は、さすがとしか言いようがない。
最近の伊坂作品では、これが一番面白かった。

そういえば、この間、びりけんのマスターに
「昨年読んだ本のベストワンは?」と訊かれたのだけど、
答えたのは佐藤多佳子の『一瞬の風になれ』だった。

ああいう罪のない、今時流行らないくらいの青春小説は、
単純に、読む人を幸せにする。感動させる。

今年のベストワンは何になるだろう?
去年はあまり本を読めなかったけれど、
今年はまたたくさん本を読みたいな。

とっておきのブルース。

2008-01-18 19:54:51 | 生活
自転車操業の毎日。
今日はなんとか夕方4時までの原稿をアップできたが、
また月曜日までの原稿が6本。
イヤだけど、土日でがんばるか……

この仕事、内容は楽しいのだけど、
なんだか打ち合わせ通りに行っていなくて、
編集の人が、勝手にいろいろ変えてしまうものだから、
自分の予定が崩れていっている。

先週の打ち合わせでは、19日も1本取材があったはずなのに、
それが急遽、15日に変更。
さらに、その1本は、その日中にあげろと……。

それに、22日までにアップすればいいということだったのに、
今日、「残り5本は21日に提出してください」とメールが来た。
なんで?!と思ったが、
今年は「怒らない」「穏やかに生きる」ことを目標としているので、
じっと耐える。
「最初に言ってたことと違うじゃないですか!
ただでさえ、予定を変更されて、こちらも困ってるんですよ!!
と詰め寄りたかったが、……我慢だ。

やればいいのだ、やれば。
休みをなくせば、やってできないことでもないし。

しかし、若者よりキレやすい私が、こんなに我慢していると、
なんと、体に異変が……。
穏やかに生きるって、難しい。
胃腸の調子が悪くなり、
昨日は、今年初めてアルコールを摂取しなかった。

さらに、あまりに忙しくて時間の経過がわからなくて、
前に作っておいた料理を食べたら、
またお腹が痛くなった。
そういや、作ってから、もう40時間は経過してるか……。
こりゃ、あかんわな。

ふぅ。

気をとりなおして、掃除をして、とりあえず家をきれいにしたら、
ちょっとだけ落ち着いた。

ふー。

そうだ、とっておきのブルースを聴こうと、選んだのは、
ロバート・Jr・ロックウッド&ジ・エイシズの『ブルース・ライブ!』
1974年、日本の第一回ブルース・フェスティバルでの録音だ。
20歳くらいの頃から、このアルバムが好きで好きで、
なんだか無性にブルースが聞きたいと思うときに選ぶのは、
たいていこの1枚だったように思う。
それは、どちらかというと、ちょっと疲れている時に限るのだけど。

最近になって、中古レコードを見つけて買った。
ジャケットが大きいから好きなんだよなぁ、レコードは。

私はこのアルバムに収められている、「Stormy Monday」が好きだ。
Tボーンのより、B.Bキングのより、ボビー・ブランドのより、
ロックウッドの「Stormy Monday」が好きなのだ。
今日もこの曲だけ3回聴き直してしまった。

もし、1974年に私が既に20歳くらいの若者になっていて、
この時の大阪公演を実際に観ることができたら、どんなによかっただろう。
たぶん、一生忘れられないな。

このアルバムを聴くたびに、そう思う。

はー。

床を磨きながら、ロックウッドを聴いて、
「いいな。たまらんな」とつぶやいて、悶えていたら、
バーボンが飲みたくなった。

仕事はあっても、せっかくの週末だから、
久しぶりに彼とおしゃべりでもしたかったのに、
彼は今日から東京出張……。

仕方ないな。
一人でロックウッドに乾杯だ。

保存状態

2008-01-18 07:13:57 | 仕事
怒涛の取材も終わり、いよいよ執筆に入る。
今度は時間との戦いだ。

ということで、こんな変な時間(朝6時半から)にもうパソコンに向かっている。

なんか、やっと取材の感覚も100%元に戻ったなぁ。
良い取材ができたと思う。
パッケージソフトウェア開発、封筒の販売、ステンレス加工の営業、伝動機器の販売などの中小企業もまわって面白かった。
世の中には、いろんな仕事があるもんだ。
そして、大阪の中小企業の社長や専務ってのは、なかなか気さくで面白い。

今、何人分もの情報を心と頭とで保っている状態で、常に気が張っている。
これをすべて文字にして吐き出すまでは、このまま。
自分が生きたメモリーカードになってる感じだ。
これから文字への変換が始まる。

それにしても。
久しぶりに、家が汚い・・・
彼ともほとんど顔を合わせていないなぁ・・・

物理的に2人分くらいある量の仕事と、2人のアルバイト教育を一任されている彼を見ていると、本当に会社に対して憤りを感じる。
人間らしい文化的な生活は保障されないのか?

私までもが忙しくなると、わずかに残っていた彼の「人間らしい生活」は限りなくゼロへと近づいている。
やっぱり、私がもう少し仕事をセーブしたほうがいいんだろうなぁと、今回のことで実感。
今週はお弁当も作ってあげられなかった。

来週からは、いつものように落ち着いた生活に戻れそう。
だから、あと2日、頑張ろう

私の定番レシピ

2008-01-17 00:06:39 | 生活
まだまだ続く、忙しい日々。
私と同時に彼もいよいよピークへ突入。
昨日は私も朝から2件の取材。
帰って夜中2時まで原稿を書いて、ふらふらで眠って、
彼は明け方、タクシーで帰宅。

お互いに、また9時頃には出て行った。

昨日、1日中、パンしか食べられなかったので
(こんなことは久しぶりだ!!)
今日はなんとしても野菜を食べようと、
私の定番簡単料理をちゃっちゃと作って1杯。



・・・ん~
なんだか生き返る。
どれも5分か10分でできるものばかり。
料理ともいえない、平凡なお惣菜。
それでも、あの働き馬みたいだった私を10年支えてくれた、
私の定番レシピたち。

菜花のおひたしは、かつおと昆布からとった熱々の出汁をかけ、冷めるまで待ち、味をしみこませる。そこに、ちゃんと醸造されたお醤油をほんの少し。

大根はただ細めの千切りにして、大葉のみじん切りを添え、ドレッシングをかけただけ。

白菜はかつおぶしで煮込み、飲んでも美味しい味醂と醤油で味付け。そこに、放牧され、抗生物質など与えられていない鶏が生んだ卵を落とす。

ニラは油で炒め、オイスターソースと醤油で味付け。先ほどの卵でとじる。

ゴボウと人参はごま油で炒め、砂糖、味醂、醤油で炒め煮に。そこに胡麻をパラパラと。

質素だけど、すべて無農薬野菜で、
こだわりの調味料で作られた、
ある意味、今の世の中では、とても贅沢な料理でもある。

有機農法は、近い将来、世界を席巻するだろうか?
そうであってほしいといつも祈り、百姓にはなれない自分は、
ただ、応援の意味で無農薬野菜を宅配してもらい続ける。
こういう酔狂か変わり者か気取ってると思われるような人間がいなければ、今の有機農法は成り立たないからだ。

ああ、忘れてはいけない。
お酒は、秋田の「天の戸」を作っている酒蔵の、「五風十雨」。
私と彼の思い出の酒だ。

ちびちびと1杯やりながら、アテをつまみ、
今日一日を振り返る。

午前中は、初めて「ライター」の人を取材した。
面白い制作会社だった。

取材先の人もよかったが、今日改めてディレクターのAさんの力を感じた。
この人がディレクターで本当によかったと思う。
小さくて可愛くて、なのにパワフルで頭がキレて、コミュニケーション能力が高くて、仕事が速い。
こんな優れた人がいるんだと、いつも圧巻。
ソフトな対応、的確な指示。
私に少しでもこういうところがあればと、憧れてしまう。

午後の取材は、某大学の支援を受けて起業した25歳の社長の会社。
社員は1人だけ。
それも、その人は中卒(中学もほとんど行ってないらしい)でコンピュータいじりが好きな青年(現在18歳)。
WEB制作の会社をやっている。

社長はもちろん、その元ひきこもり(?)の青年が、とてもしっかりしていて。
久しぶりに目のきれいな人を見たなぁと思った。
私はすっかりオバサンになって、
「あら、そう~。若いのにねぇ。しっかりしてるわぁ」
と、取材も忘れて感心していた。

ちゃんとした理想的な経営理念を作っているから感動して、
社長にどこでビジネスを学んだのかと聞いたら、
松下幸之助の本を読んだという。

うーん。
パナソニックになったって、やっぱり松下幸之助の教えは続いているのだ。
経営者というより、商売の基本だからなぁ、あの人の言うことは。

簡単に言うと、その社長が掲げている経営理念は、
社会に貢献することと、社員の幸福。
そして、お客様の喜びだった。
単純なことだけど、そういうことを忘れて利潤を追求している企業が多い世の中で、救いを見たような気持ちになった。
某高級料亭や、北海道や三重県の某お土産や・・・
こんな単純なことを忘れてしまった商売人ばかりの世の中だからこそ、頑張ってほしい。
中国政府が新たに出した肉まんの基準は、異物が混入していないことなど、らしいしね(苦笑)

わずか25歳で自分の会社をもって頑張っている若者がいる。
午前中の取材で会ったライターさんも、制作会社の人たちも、みんな20代だった。
編集長ですら、わずか33歳。

毎日暗くなるようなニュースばかりだけど、こうやってしっかり覗いてみたら、いくらでも頑張っている若者はいるのだ。
私も負けられない。
若者よ、ガンバレ!!!
体が健康なら、どんどん働け!
私も年はとってるけど、がんばるから。

話が変わるが、
畑をやりたいなぁと、最近思うことがある。
私が今、一番関心がある社会問題は、食品偽造より、党首の欠席より、家族間の殺しより、この国の自給率だ。
それは、私が人並みはずれた食いしん坊だからかもしれない。
なぜ皆が落ち着いていられるのかが不思議だ。
既に地球温暖化の影響で、小麦が不作で高騰してるじゃないか。
重油のことばかり言われるけど、私にとってはこっちのほうが不安で仕方がない。

美味しいパンを食べ続けるために、今自分ができること。
残念ながら、私はそんなふうに自分本位にしか考えられない人間だ。
だけど、いつもそれを考えて実行して、パンを食べる。

無農薬野菜にこだわるのも、昔ながらの製法で作られた調味料にこだわるのも、全部それだけのこと。
健康とか安全とか、そんなことじゃなくて、
私はずっと美味しいものが食べたい!!
ただ、それだけのこと。
もう少し良く言うなら、どんなものごとでも、ちゃんとした本来の形に戻したい、そういう思いが強いのかもしれない。
意外にロマンチストなのだ、私は。

役割があると思う。
いつも思い出すのは、谷川俊太郎の物語。
働き者の野ねずみの中で、1匹だけ働かない野ねずみがいる。
だけど、飢饉があって仲間が飢えていくときに、
働かなかった野ねずみは詩を朗読するのだ。
そうすると、飢えていた仲間たちは飢えを忘れ、寒さを忘れ、また生きる希望を得る。

芸術家の存在をこんなにも正しく、そしてわかりやすく表してくれた文章はないと思う。

自分が芸術家だとは思わない。そんな傲慢さはさすがにない。
だけど、今日、25歳の社長を取材して思った。
私には、私の役割がちゃんとある。
私はそれをきちんとやっていこうと。
きっと、ひきこもりで中学も卒業していない彼も、WEBサイトを作ってお客様が喜ぶのを見るたびに、そう感じているんだろう。

私はお百姓さんにはなれない。
ただ、厳しい条件の中で働く人々に対して申し訳なく思う。
だからこそ、それに感謝して、今日も美味しくいただき、パワーをもらう。
そのパワーで書き続ける。

もうすぐ、うちの若者(笑)が帰ってくる。
お腹を減らして。
ああ、また日付が変わってしまった。

貧しいけれど、楽しい我が家。
二人で一生懸命働いて、美味しい料理とお酒で明日も頑張るぞ。

美味しいお店、新規開拓!

2008-01-14 15:20:32 | 美味しいもの
私はずっとフリーで仕事をしているから、
自己管理能力というのは高いほうだと思う。
(簡単に言えば、だらしなくないということ)

だけど、もう一歩上を目指して、今年はさらにオン・オフをはっきりさせて仕事をしたいと思っていた。
この3連休も、最初は「絶対3連休にするぞ!」と決めていて、
家の大掃除とか(整理整頓)、領収書の整理とか(確定申告へ向けて)、いろいろやりたいことを考えていたのだけれど、
結局、12日は仕事して、今日も仕事を残してしまった。
結局、休めたのは昨日だけ。
あーあ。

とはいえ、昨日は彼と夜ご飯を食べに行って、楽しかった。
またもや、美味しいお店発見!
我ながら、なんて鼻が利くんだろう。
美味しいものアンテナの性能はばっちりだ。

大阪・福島にある「福の家」。
2005年にオープンしたばかりのお店で、前から気になっていた。
本当に福島って場所は、美味しいお店が多い。ついつい通ってしまうなぁ。

入った瞬間に、明るい光に包まれるような、ほっこりしたお店で、
頑固そうな職人気質っぽいご主人がお料理を作り、
美人で上品な奥さんが接客をする。
二人でやっているからか、値段の設定が低めなのが嬉しい。

メニューは、20品ほどしかないが、どれも厳選されていて美味しそう。
全部食べたくなる。

さんざん迷ったあげく、生の伊勢の殻付きカキを注文。

少しスダチを搾って、つるんと口に入れると、磯の香りが鼻腔をくすぐる。
甘みもあり、たった一口なのに、思わず笑みがもれる。

お造りは5種盛り。
この日は、鯛、平政、よこわ、アオリイカ、帆立。


ちゃんとワサビをすって、小さな卸しの上に置いてくれているのがいい。
私は練りワサビは食べないけれど、ちゃんとおろしてくれているときは、のせて食べる。少量のワサビは、魚の甘みをより一層引き出してくれるし。
(これがチューブ入りの練りワサビなんかだと、ただ辛いだけで台無し!)

こんなに分厚いの?!というくらい、分厚いお刺身。
どれもすごく美味しい。
とくに、よこわと鯛がよかった。

そのほか、うずらの卵を半熟にして、それをヅケにしたものや、
銀ダラの西京焼きも上品な味わいで美味しかったし、
あなごとさつまいもの天ぷらもいい感じの揚げ具合。


「今日は、美味しいシイタケがあるんですけど、ご一緒に天ぷらはいかがですか?」
と奥さんが聞いてくれたので、目の前にあった大きなシイタケに惹かれ、思わず「お願いします」と答えてしまった。
よく考えてみたら、彼はシイタケが食べられない。
「ごめーん!」と謝ったら、
「いいよ。たぶんここのは食べられる」という。

実際、天ぷらになって運ばれてきたら、彼はパクパク食べてしまった。
「美味しい、美味しい」と言って。
なるほど。
やっぱり美味しいものは食べられるんだなぁ。

天ぷらは塩で食べるのだけど、この塩がまた旨い。
尋ねたら、藻塩だとか。
天然の海の味わい。だから、ミネラルが豊富で甘い。

お酒も最高ではないが、最低限満足のラインナップ。
ビールは生エビスだし、焼酎は40種類以上。
それも安い。
私は「月の中」という宮崎の焼酎を頼んだのだけど、500円。
よくある銘柄(吉兆宝山とか、くじらとか、しま千両とか)もほとんどが400円で、伊佐美や佐藤クラスでも600円だった。
日本酒は、5、6種類あって、まずまずというところ。
日本酒は難しいなぁ。蔵は悪くなくても、本醸造を出されると飲めないし。
八海山の純米吟醸と、秋鹿の特別純米があったので、それを注文した。
お料理に合わせるなら、問題なし。

かなりお料理とお酒を堪能して、彼と「いいお店見つけたなぁ」と喜んで帰った。
福島はまだまだ隠れた名店、新店が多いから、散策のしがいがある。
久しぶりに二人でゆったりと美味しい時間を過ごして、
なんだか気分が良くなったので、梅田のラウンドワンへ。
夜中12時過ぎるまで、メダルゲームを楽しんだ。
(相変わらず弱い二人で、この日も2000円負け)

さあ、明日からは怒涛の取材ウィークが始まる。
毎日、2~3本の取材。
15~17日で取材を終えて、18日で一気に書き上げようと思っていたけれど、
なんか自信がなくなってきた。
この分だと、きっと土曜日まで仕事だなぁ。

とはいえ、久しぶりに目がまわるほど忙しくなると思うと、
それだけでワクワクする。
せっかく仕事の波が来てるんだ。
1つ1つを一生懸命こなして、着実に次に繋げていこう。


サプライズ!(追記)

2008-01-12 14:08:45 | 生活
社内報をやっていたときにお世話になっていた、
取引先の常務だったFさん。
(現在は、もう退職されている)
結婚の報告や年賀状を出してみたけれど返事がなく、
お元気にされているのかなぁと気になっていた。
しばらくして、返事の年賀状が来たので、お元気だったかとほっとした。
同じ年代の方で、大きな病気をなさった方を知っていたので、
とりあえず元気なことだけ知れて嬉しかった。

そうしたら、今日、サプライズ!
Fさんから宅配で結婚のお祝いが届いたのだ。

志野の湯呑み。
薄い桃色をした、美しく上品な湯呑みだった。
私は志野が好きだといつも言っているが、
どうしてわかったんだろう、と思った。
なんと、お祝い金も包んでくださっていた。

なんだか胸がいっぱいになって、すぐにお電話をしたのだけれど、
残念ながら出られなかったので、とりあえず留守電をいれておいた。
でも、その後、Fさんから折り返しお電話があり、
久しぶりにお声を聞いた。元気そうだった。
私は少し泣きそうになった。

なんでも、この志野の湯呑は、奥様のご親戚の陶芸作家さんの作品だとか。
「茶の渋みがついたら、もっとカッコよくなるからね」
と、自分も使っていると教えてくれた。
東京の人の口調。
久しぶりで、一気にいろんな想いがこみ上げてきた。

これはもう私の勝手な片想い。
F氏のことは、父のように慕い、仕事における情熱を尊敬してきた。
7年くらいは一緒にお仕事をさせてもらったんだろうか。
取引先でありながら、同じ会社の仲間のように接してくれ、
時には一緒にディズニーランドへ行ったり、飲みに行ったり、
そういうお付き合いをさせてもらっていた。

退職され、たまにメールをするくらいになり、
私が社内報を辞め、いよいよつながりは途絶えた。
だけど、お元気かどうか、それだけ知りたくて、
思い切って年賀状を出してみたら、こんなお祝いが……。
「私、そんなつもりじゃなかったんです」と言うと、
「わかってるよ。ずっと気になっててね。贈り物するタイミングがなくて。
でも、うちの家内がお世話になった方に何もしないのは
失礼だっていうし、そんなら今回、思い切って送ろうと思って」
と言ってくださった。
ほっとして、
「私、年賀状差し上げたりするのも、ご迷惑かと思って……」
と言うと、「そんなことないよ。また何かあったらメールででも知らせてください」と。
そして、「焼酎じゃなくて、お茶を飲んでね」と笑った。

今年最初の、そして最大のサプライズ。
大切に、大切に、一生大切に使おう。
私の宝物だ。

かわいいお客様

2008-01-10 17:18:11 | 生活
この間、朝早くに玄関先から声が聞こえてきた。

ちゅん、ちゅん、ちゅん、ちゅん……

鳥?!
確かにこの辺りは小鳥が多く飛んでいるけれど、どうもその辺りを跳びまわっているような声ではないのだ。
確かにドアの前から聞こえてくる。
それも、すごくでかいし、たくさん。

そっと開けてみると……

かっ、かわいいっ!!

ドアのすぐ前ではなかったが、ちょっと離れたところに、
スズメが10羽くらい、並んでこっちを見ているのだ。

「……どうしたの?」
声をかけたら……

ばさばさばさっ……

……飛んで行ってしまった。

「怖くないよーーー優しいよーーー!

叫んでみたが、私の声は届かず……。

でも、なんだかこのかわいいお客さんが嬉しくて、
「なんで来てくれたんだろう。こんなこと初めてだなぁ」
なんて、ほのぼのしていたら……。

はっ!!!

表札の下に飾っていた、手作りの注連飾りの稲が食い荒らされている!!
下を見れば、喰い散らかした稲の残骸が……。

どうやら、私を訪ねてきてくれたわけではなく(当たり前か)、
この稲が目的だったようだ。

一瞬がっかりしたものの、
あの10羽くらいが並んでこちらを見ていた姿を思い出すと
かわいくて、ほっこりした。

「今、スズメがいっぱい来たよ~
そういいながら、彼を起こした、そんなある朝の出来事。

大人も転んでいいですか?

2008-01-09 23:36:05 | 生活
ゴミを出しに行ったら、何もないところで派手に転んだ。

なぜ、こんなに子供みたいによくこけるのか、わけがわからない。
でも、大人らしいところ(?)を見せようと、カメ並みの反射神経で、とっさに両手をついた。
それにも関わらず、左に重心がかかっていたせいか、左半身を強く打った。
腰から胸にかけて。

誰も見ていなかったが、恥ずかしかったので、さっと立ち上がり、
「痛いよ~」と、泣きながら家に戻った。(泣いたんかい!)

帰っても誰もいないので、とりあえず彼に「こけたよ」とメールした。
「ちょー心配だよ」と返事がきたが、たぶん心配してないな……

なぜこんなによくこけたり、ぶつかったりするのか。
なぜいつも青アザが体のどこかにあるのか。
なぜ家の中で見えているドアに突進したりするのか。
なぜ布団につまづいて、一回転したりするのか。

これって、私だけ……?
※念のために言っておきますが、酔っ払ってません。