今から3年くらい前に、仕事で関東に行った。
ある会社の南関東地区のSVと各店舗のMGが集まる地区会議だ。
それを取材して記事にするものだった。
半日仕事だったので、昼休みに「お昼食べませんか?」とSVチームに誘われ、言われるままについていった。
「つけ麺がおいしい店があるんですよ」
……???
つけ麺?
なんだろう、つけ麺って……

と思いながらも、関西人はあかんと思われたくなくて「あーいいですねー、つけ麺ね」なんて言いながら店に入ると……
そこは「つけ麺」専門店。
記憶がぼんやりとしているが、具材を選べたような気がする。
たしか、私は一番ノーマルなのを頼んだ。
食べてびっくり!

めちゃくちゃ旨い。
あー、2玉にしとけばよかったなーなんて思いながら、惜しみ惜しみ食べて、店を出た。
店の名前は覚えていない。
たまに、「あのつけ麺おいしかったなー」と思い出すことはあったのだが、私はラーメンというものを食べない人間なので、わざわざ食べに行くことはなかったし、その店を検索して調べてみることもなかった。
しかし、だんだん美化されていき、あの「つけ麺」は私の中でものすごい輝きをもって常に存在していた。
去年、堀先生が「つけ麺食べにいきますか?近くにできたんですよ」と言うので、
「えー!つけ麺!!」と喜んで食べに行ったら……
……なんか、美化された輝くあの「つけ麺」とは全く違い、多少がっくり。
旨いとか、旨くないとかじゃなく、私の思っているのとは違った。
そうやって、あのつけ麺は、既に私の中では「幻」となっていた。
かといって、相変わらず、ラーメンには興味をもてず……。
特に探すこともなく、他を試してみることもなく、今日まできた。
しかし、今日はなんと、中津の「らーめん弥七」というお店に、わざわざつけ麺を食べに行ってきたのだ!
平日の11時~16時までしか営業していないという強気の店なので、夫とは行くことができない。
かといって、ラーメン食べるような友達って……
いた!!
ふみこだ!!
結構ラーメンが好きだと言っていたのを思い出し、
「つけ麺食べに行かない?」とメールしたら、すぐにOK!
やっぱりな~
実は、このお店は、塾の講師・thanが教えてくれたお店で。
thanはラーメン好きで、いろんなお店をまわっている。
つけ麺にも詳しく、前から「つけ麺だったら、いいとこありますよー」と言うので、「教えて」とせがんでいたら、この間、mixiでオススメつけ麺の店ベスト3を発表してくれたのだ。
そのベスト1に輝いていたのが、今日行ったお店だ。
梅田から歩いて10分くらい。
11時ぴったりくらいに着いたら、既に行列が……。
やっぱり人気の店なんだなぁ。
しゃべりながら40分くらい待った。
実は、ふみこもつけ麺は初めて。
わくわくしながらも、
「なんか、つけ麺のおいしさをはかる基準が自分の中にないから、おいしいかどうかよくわからんかもなぁ」
と、若干不安も……。
そして、食券を買うとき、緊張した

こういう「ツウの人」が行くようなお店は、
「なんだよ、新参者がいるぜ(←なぜ関東弁)」と思われているようで、異常にドキドキするのだ。(出た!自意識過剰!)
やっと私たちの番がきたら、運よく奥のテーブル席だった!
(カウンターは後ろに人が並んでいて落ち着けなさそう)
そして、きたきた、つけ麺~
麺がうまいらしいので、とりあえず麺をかじってみる。
ウン、おいしい。
小麦粉の味がしっかりするし、しっかりもちもちしてる。
いい小麦粉使ってるんだろーな。
タレはというと、白っぽくて、一見とんこつみたい。
でも、鰹節の香りが強くて親しみがもてる。
実際は、鶏白湯スープ。
一口目はまろやかさが際立つ。
見た目より、脂っこくないという意味であっさりしている。
野菜をコトコト煮込んだブイヨンみたいな旨味と唐辛子のわずかな辛味のバランスがいい。
だから、麺をつけて食べると、最初のほうはまろやかさが勝つのだが、だんだん辛味も覚えてくる。
タレの中に入っているチャーシューもよかった。
薄切りじゃなくて、角切りなのがいい。
しっかり豚バラの旨さを味わえる。
やわらかくて、味付けも濃すぎず甘すぎず、すごくおいしいチャーシューだった。
あと、玉ねぎも入っていて、それが変わってるなぁと思った。
でも、それがいい感じの甘みを出しているのかな。
とてもおいしかったのだが、残念なのはネギ。
今日のがたまたまなのかもしれないが、ネギの辛味が勝ちすぎていていたのがもったいなかった。
もう少し水にさらしてから使うべき。
でも、あっと言う間に食べ終わり、残ったタレを「スープ割り」にしてもらった。
これがまたいい感じ。
最初に感じたまろやかさがまた戻ってきて、少し複雑さを増していた。
ラーメン(つけ麺)としては、食べたことのない種類のスープだったけれど、でも、よく知っている味でもあるのが不思議だった。
家の料理で、鶏や鰹出汁をよく使うからだろうか。
また、ちょっとだけバターを溶かしているような感じもした。
どこか乳製品っぽいんだよなぁ……
「店主!このスープの配合を教えてくださらんか!」
と聞きたいところだが、教えてくれるわけもないしね。
ふみことあれこれ言い合って、店を出た。
とりあえず、おいしかった!
ただ、ふみこは「やっぱり私はつけ麺よりラーメンのほうが好きかも」と言うので、
「ここは塩ラーメンもおいしいらしいよ」と情報を伝えると、今度は塩ラーメンを食べにきたいと言っていた。
店を出てからも二人であれこれ批評し合って、結論としては、今年は二人でthanオススメのつけ麺の店をいろいろまわることに決定!
あまりに「つけ麺体験」が少なすぎて、評価の基準がないのだ。
最低でも5軒くらいまわったら、自分の好みがはっきりし、評価基準ができるはず。
ちょっと楽しみかも
しかし、私がラーメン屋に行くとはね!(それも行列に並ぶとは!!)
たぶんこれ読んだ友達もびっくりだろう。
でも、新たなジャンルを開拓するのも悪くない。
thanに感謝!
今度塾で会ったらお礼言わないとね(もう読んでるかな)