明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

暑さとビールの方程式

2011-06-29 18:00:38 | 仕事
暑い!!

ちょっと暑すぎへんか……?

今、取材を終えて帰宅。
朝から3件まわって帰ってきた。
また取材先が駅から徒歩20分くらいのところが2件あって……
正直、途中でへこたれた

でも、取材内容はとてもよかった。
頑張っている人の話を聞くと、私も頑張ろうと思える。

とはいえ、炎天下を合計3時間近く歩いたのでは?
汗が滝のように吹き出て、何度も頭がぼーっとなった。
6月でこれじゃ、先が思いやられるなぁ……

黒の服でよかった。
今、私は「異常な汗かき」を悩んでいて、いろんな人に相談しているが、
今日なんて黒じゃなかったら全身色が変わっていたと思う・・・
本当に絞れるくらいびちゃびちゃだった

この間、ある人に「それは自律神経がやられてる」と言われたけど、ほんまかな?
あまり関係ないと思うのだが……

歩くのも、汗をかくのも大好きだけど、仕事のときに汗ボトボトはよくないよなぁ。
どこかの女子アナの「ワキ汗」事件じゃないけど、やはり見ているほうも気持ちはよくないもんね。
でも、もう不可抗力。
本気で病院行ったほうがいいかと思っているくらい・・・

しかし、全部取材を終えて、帰りは大阪駅を通ったので、阪急に乗り換えるときにビールスタンドに寄った。
いつもは小(200円)を頼むのだけど、今日は奮発して大(300円)を注文。

ぷわぁぁー!生き返った!!
冷たいビールを流し込んだら、一気に疲れも汗も吹き飛んだ

労働の後の1杯に勝るものなし!

周りはオッチャンしかいないけど、全く気にならない。
労働者が立ち飲みビールを飲んで何が悪い?!

今日はもう少しだけ休憩して、まだまだ原稿がんばるぞ。

みっともなく生きている

2011-06-28 09:51:26 | 生活
朝7時に起きても、家事と身支度を終えてパソコンに向かえるのはこの時間。(10時前)
仕事がたまってくると、朝から本当にイライラする。

仕事が思うように進まなくて、とにかく余裕がない。
それなのに、夜、「ワンピース」を読んでしまったりする自分に嫌気がさしたり

この3日間が山場。
取材はあと4件。
いろんな締め切りが全部30日。
月末やから請求書も作らないと

そして、またこの山を越えたら急に予定がガランとして、暇になるんやろなぁ。
もう少し平均的に仕事があればいいのだけど。

やっぱりこんな生活、見直さないとあかんよな、と思う。
根本的に変えないと、もう先が見えてしまっている。
あと1つくらい、自分の人生にサクセスストーリーが欲しい。

そんなことを洗濯物を干しながら考えていた。
私はいらいら、うじうじ、毎日みっともなく生きてるなぁ。
ちょっと自信をもったかと思えば、すぐ自己嫌悪に陥って。

でも、「みっともなく生きてるな」と言葉にしてみたら、なんだかそれも悪くないような気がしてきた。
どこまで行っても、どうせ「自分」とは道連れなのだし、仲良くやっていったほうがいいか。

今日も気温は暑いけど、仕事部屋に入ってくる西風は涼しく心地よい。
午後は取材。
それまでにちょっとでも原稿を片付けてしまおう

仕事はいつも固まってやってくるのだ

2011-06-22 15:18:33 | 仕事
外食が3日続いて、取材が2日続いたら、いろんなことが乱れまくった。
冷蔵庫の中はまだ使っていない野菜でいっぱいだし、
お弁当はできないし、洗濯はたまるし、部屋は散らかるし、もちろんブログも書けないし。

2月下旬からずっと順調だったいろんな仕事が6月10日頃にピタッと同時に止まり、
その後、10日間ほど暇だった。

こういう仕事の谷間はいつも不安になるのだが、今回はまた今週から忙しくなるのが見えていたので、
「とりあえず、休もう!」という気持ちでしっかり休めたのでよかった。

会いたい人たちにも会えたし、親孝行もできたし、ゴールデンウィークからやりたかった片付けもできた。

今週からまた取材が始まった。
昨日と一昨日は奈良で取材。来週もまだ5件残っている。
と、同時に他の仕事も「急ぎ」でやって来る。
まあ、でも、無理なくできる範囲の量。
毎晩飲みに行くよりは生活も規則正しくなる。

やっぱりこれくらいの仕事量がベストやなぁ。

この2日間は奈良に取材に行っていて、なんだか懐かしい気持ちで過ごした。
近鉄電車に乗っていると、大学時代を思い出した。
時間があれば、興福寺と西大寺によりたかったのだけど、ちょっとその余裕がなく、残念。

ただ、一緒に行った社長の知り合いの知り合いがやっているカフェがあるということで、
連れて行ってもらって、お茶した。

ギャラリーカフェ タケノ

猿沢池の近くで、とても雰囲気の良いお店。
手作りの家具と、贅沢な空間。
はちみつタルトを食べたが、すごーくおいしかった。

ならまちなどに行かれたら、ぜひお立ち寄りください。

いろいろ書きたいことはあるけど、ひとまずこれにて。

ついに、ずっと行きたかった日本料理店「じき宮ざわ」さんへ!

2011-06-15 16:52:40 | 美味しいもの
ちょっとお金が入ると、散財し続ける日々……

一昨日は中野と食事の日。
例によって、ちょっとだけ贅沢な日本料理を京都へ食べに行った。

今回は、ずっと行きたかった「じき 宮ざわ」さんへ。

カウンター10席ほどの小さなお店だが、若いご主人がしっかりした日本料理を出してくれるということで定評がある。
前回も候補に挙がっていたのだが、予約をとるのが難しいということもあり、見送りに。

今回は早めに予約をとってもらい(6月の月曜日という条件もよかったのだと思う)、なんとか席を確保!

とりあえず、結論から言おう。

とても素敵なお店だった

私はいつも飲食店に対して思うのだけど、「おいしい」というのは当たり前で、
その店の付加価値って何かということが店を選ぶ基準なんじゃないだろうか。

「日本酒がおいしく飲める」
「店の雰囲気がいい」
「店員さんのサービスが素晴らしい」
「コスパがいい(味と比較して安い!)」
「人を連れて行きやすい(飲み物の種類が多いとか)」

まとめて言えば、「コンセプトがはっきりしている」というお店は、少人数だったとしても必ずファンができると思う。

たとえば、こちらのお店は夜のコースは7350円~(サービス料別途10%)なので、決して「安い店」ではない。
お酒を少々飲んだら、およそ1万円はかかる。
でも、その「価値」がある(と感じられる)。

確かに「うまくて安い店」も大好きだ。
オヤジにまざって立ち飲みも大歓迎
串カツを頬張って、ビールを飲みたい日もある。

だけど、たまにこういうお店に行って、「細やかな心遣い」と「しっとり穏やかな空間」と「贅沢な時間」を味わうのも大切だなぁと感じる。
自分自身がピリッとする。
「あー、今、私はこの贅沢な空間と時間のために、多少のお金を使ってるんだなぁ、よお頑張ってるもんなぁ」と思える。

そういうのって、大事じゃないかな

さて、話が全く進んでいないが、お店は堺町四条を上がったところ。
味気ないビルなどの間に、そこだけひっそりとした佇まいのお店がある。

中に通されると、白木の美しいカウンターが。
そして、座ると、ゆったりとした厨房の向こうに窓があり、そこから青楓の木が見える。

規模は小さくても、4、5人の板前さんが働いている。
おしぼりを出され、飲み物を注文すると、それを準備している間に、手元に用意されていた盃に日本酒がほんの一口注がれる。
食前酒とのこと。

京都は伏見にある酒造の「月の桂」だ。
京都で食事をすると、よくここのお酒が置かれている。
「抱腹絶倒」という名前のお酒で、アルコール度数はわずか8%(普通の日本酒の半分ほど)。
日本酒というよりは、フルーティーな白ワインのよう。
まさに、食前酒にはふさわしい。

くいっと飲み干して、ビールを待っていると、店主が改まって目の前に来て、
「本日はようこそいらっしゃいました」と頭を下げ、挨拶してくれる。

なんとまあ
それだけで、一流にもてなされているような気持ちになるから不思議だ。

ビールも錫の小さな器に注いでくれる(もちろん生ビールなどない)。
そのコースターの上にさりげなく1枚、青楓が置かれていたりして、そんな細やかな気遣いにもほっこりする。

お料理は、例によって、まだデジカメも古い携帯も買い換えていないので、ボケボケであるが、少し紹介。
(もっとアップで撮りたいけど、よけいボケるのでちょっと引き目にしているが・・・)


トマトとアスパラとさざえを酢味噌で。
アスパラがシャキッとしていておいしかった。


椀物は、鱸とジュンサイ。
上にかかっているのはオクラ。
鱸の味がよかった。ネバネバ系なのでちょっと食べにくいのが難点。


お造りは、明石の鯛。
土曜日に「かじ」で食べたのよりおいしかったなぁ・・・
甘みがあって。塩とわさび醤油と好きなほうでいただける。両方楽しんだ。


そして、これがこの店名物の「焼胡麻豆腐」!!

これはすごい。
公式サイトによれば、
「上質の葛、みがき胡麻、昆布を用いて丹念に練り上げた胡麻豆腐を焼いている」とのこと。
「調味料は、あくを取りのぞいた塩と蜂蜜のみで出来ており、無添加にこだわっています」と。

滑らかで上品な胡麻豆腐の上に、胡麻ソースがかかって、さらに「えっ!」というくらいたくさんのすり胡麻がかかっている。

「胡麻の三重奏や~!」と叫びたくなった。

食感も、ねっとり、とろーり、さわさわ・・・
いろんな感覚が楽しめる。
これはいいなぁと思った。


稚鮎の天ぷら。
一度、炭火で焼いた後に揚げているので、非常に香ばしく、旨みがぎゅっと閉じ込められている。
川魚の苦味が好きな者にとったら、たまらんね。
また、稚鮎の形も見とれるほど美しかった。

そして、お口直しにもずくが出た後、


丸茄子と新生姜とインゲンの炊き合わせ。
冷たい炊き合わせの小鉢で、夏らしくてよかった。
賀茂茄子の田楽もいいけれど、この上品さも捨てがたい。

日本酒も2種類(上喜元、獺祭)を1合ずつ、中野と二人で分けて飲んだ。

このとき、また嬉しかったのが、酒器を選ばせてくれたこと!
たまにそういうお店もあるが、ここは「器のことわかってるなぁ」と思うセレクトだった。
というのも、6種類くらいのいろんな酒器がお盆に乗せられて目の前に置かれ、「好きなものを」と言ってくれるのだが、
その並んでいた酒器が全部タイプの違う者だったからだ。

ガラスでも、切子と透明のものがあり、磁器があり、土物があり、錫があり、漆があった。
どれも味のある、いい器だった。

私は青い切子を。中野は透明ガラスの高台のものを選んだ。

お酒を変えると、器も交換してくれる。
二人とも最初に選んだ酒器が小さすぎてすぐなくなるのが面倒だったので、2回目は大き目のものを選んだ(笑)。

お酒もそろそろ終る頃、食事が出てくる。



ご飯は土鍋で炊き立て。
それを写真のように、ほんの2口程度。
「どうぞおかわりしてください。2膳目、3膳目で味が変わっていきますから」とのこと。
確かに最初はちょっとお米に芯がある感じだったのだが、だんだんふっくらと柔らかく、甘みも増していった。
これも土鍋ならでは!!

味噌汁はあさりが入っていて、出汁がとてもいい感じ。
それから、数種類のお漬物。

身近な人は知っていると思うが、私はお漬物があまり得意でない。
でも、こういうお店のお漬物は食べられる。(完食!)
何が違うかというと、「漬かっていない」からだ。
変にすっぱかったり、発酵していたりするのは苦手だけど、これは「お漬物」というよりほとんど「生野菜」。
それも、おいしい生野菜だ。
苦手なキュウリまで全部いただいた。

いつも思うけど、本当においしいものって、好みを超えて「おいしい」んだよな……
(味付けではなく、素材のレベルで)

お漬物も「おかわりいかがですか?」と何度も聞いてくれる。
酒があればなーと思ったけど、もうお酒もないし、おかわりはしなかった。

そして、水物はオレンジとさくらんぼ。

その後に(写真忘れた!)、その場であぶって、あんこを詰めた最中が出てきた。
それだけでも「おー!」という感じだったのだが、なんとその場でお抹茶をたてて出してくれたのだ!

いろんなお料理屋さんに行ったけど、お抹茶をたててくれたところは初めて!
その手をかけたサービスにまたうっとりとしてしまった

お腹がいっぱいになり、とてもいい気分。
温かいお茶をいただいて、少しゆっくりと食後の余韻も満喫。

小さなお店なのですぐにいっぱいになってしまったが、「大人」しか来ないのもいいなぁと思う。
隣には常連っぽい、お金持ちそうなおっちゃんがいて、1人で静かに食事を楽しまれていた。

「ああいうおっちゃんになりたいね」と中野に囁いた。

店を出ると、店主が店の前まで出てきてお見送り。
まだ若いのに、いいお店作ってがんばってるんだなぁと思う。

とても満足な食事だった

またお金に余裕ができたら行きたいし、ちょっといいものを食べたいという人にも紹介したい。

後で思い返すと、パンチを受けるような、そんな印象的なお料理はなかったのだが、
どれも誠実に作ろうとしている気持ちが伝わってきて、気持ちがよかった。
それはお料理の味だけでなく、やっぱりいろんなことの総合評価。
「おいしかった」というより、「いい時間だった」という表現がぴったりくる。(もちろんおいしいのだが)

友と過ごす「いい時間」。
40歳の大人の女性らしい、愉しみ方。

両親と「京料理かじ」へ

2011-06-13 10:42:57 | 美味しいもの
6月は家族行事が多い。

5月の「母の日」と6月の「父の日」をあわせて、毎年6月上旬には私の実家の両親とご飯を食べに行く。
今年はどこにしようかなぁと悩んだ結果、11日の土曜日に京都・丸太町にある「京料理 かじ」に行ってきた。

ここはもう数年前から何度となく足を運んだお店だけど、最近はちょっと足が遠のいていた。
久しぶりに行くので味が落ちていないか心配だった。
前回、某しゃぶしゃぶの店に連れていったところ、味、接客、店の雰囲気・・・すべてがイマイチで、
うちの両親から「せっかく連れて行ってもらったけど、あそこはイマイチやった」と言われるほどだったので、
今回こそは気に入ってもらいたいと思っていたからだ。

そんな心配は無用で、とてもおいしく、静かな雰囲気の中で食事がいただけた。
3700円のコースだけど、十分満足!
このお店は本当にコスパがいい。

たとえば、前菜。
(お店がやや暗かったので、写真はちょっとボケてます)



色鮮やかで上品で、見た瞬間に「きれー!」とつい言葉が出てしまう。
添えられた青楓や紫陽花も、季節感たっぷり。



お造りも、種類や量がしっかりあり、おいしかった。
鯛の皮目も美しい。



京都ならではの「加茂茄子の田楽」。
白味噌と赤味噌が半々になっているので、大ぶりでも飽きずに楽しめる。
中はほっくり、しっとりしていて、甘い。



デザートのアイスクリームが選べるのも嬉しいところ。
大吟醸の酒かすを使った抹茶、黒ゴマ、マンゴーがあり、私はせっかくなので酒かすにして、
夫のマンゴーと半分こした。
下に敷かれたラズベリーのゼリーなども非常においしかった。

そのほかも、椀物や炊き合わせ、ご飯などいろいろ出て、満足の内容。
2時間使って、ゆっくりできたのもよかった。

そして、丸太町まで歩いてきたので、せっかくだからということで、二条城に寄った。
私は二条城に行ったことがなかったので、すごく楽しめた。

興奮して、「城を見ると、天下をとりたくなる人の気持ちがわかるね!」と言うと、
母にも夫にも「そうか?」と言われたが・・・

庭園もきれいで、植木好きの母が興奮。
たくさん歩いた。
雨だと聞いていたのに、晴れ間も出て、日差しがきついくらいだった。

その後、コーヒーを飲み、私と夫は買い物などをするからと言って、河原町で別れた。

結婚して一番よかったのは、両親とこうやって外食をしたりするようになったこと。
親孝行したいという気持ちも強くなった。
二人とも楽しんでくれたようだったので、ホッとした。

自然に親に感謝できる年になったんだな、と思う。

今週土曜は、夫側の両親と食事。
それもまた楽しみだ。
喜んでくれるといいな・・・

マドレーヌを焼いた雨の日

2011-06-12 23:47:48 | 美味しいもの
高校のとき、男子バレー部のマネージャーをしていた。
部員は9人。
今もそのうち半数ほどがバレーチームを組んで社会人チームの大会に参加している。

長い間、応援にも行っていなかったが、昨夏、同窓会をしたこともあり、今日はその大会を見に行ってみた。
久しぶりにバレーの試合を見て、興奮した。

結果は残念ながら2敗でコマを進めることができなかったけど。

彼ら、というよりも、体育館の響きと飛び散る汗とホイッスルの音が懐かしかった。

昔は応援に行くとき、いつも差し入れを作っていたのに、今回は手ぶらだったことに後で気づいた。
次回は何か持参しよう。

午前中はなんとか曇り空を保っていたけれど、午後から雨が降り出した。
今も雨が降り続いている。

家の中にいると、とても静か。

穏やかな午後。

甘いものが食べたくなったが、あいにく何もない。
雨で外に出たくもない。

ふと思い立って、久しぶりにマドレーヌを焼いてみた。
面倒だったので、昔作っていたレシピとは違う、もっと簡単なレシピでやってみた。
初めてのレシピだったので不安だったけど、めちゃくちゃおいしくできた。
(いちごは、庭で収穫したワイルドストロベリー)



夫は、焼きたてのケーキなんてあまり食べたこともないので、すごく感動してくれた。
私も、自分で言うのもなんだが、「これはうまい!」と思った。

周りがサクサク、カリカリと歯ごたえがよく、中はしっとり。
甘みもちょうどいい。
というか、私はもう15年以上、料理でも何にでも上白糖を使ったことがないので、コクのある甘みに舌が慣れている。
特に甘くしているわけでもないし、べたべたした甘さでもないのだけど、コクがある。
この甘さが自分好みなんだなぁ、たぶん。

今月は数ヶ月ぶりに仕事が落ち着いているので、今のうちに普段できないことをやっておこうと思う。
お菓子作りもたまにはいいかもしれない。


しじゅうにしてまどう

2011-06-10 12:49:55 | 友達
一昨日は、久しぶりにこうちゃんと飲みに行った。
酒飲み同士が家の近くで飲むとエンドレスになるので怖い。
結局、8時間以上飲んでいて、タクシーで3時前に帰宅。

1軒目でビール2杯と日本酒4杯。
2件目でウイスキー2杯とビール1杯。

8時間という時間にしたら、たいした量でもないのだけど、歳のせいか真夜中まで飲み続けるとキツい。
ずーっとテンションが上がってるからか、翌日はぐったりしている

いつも思うけど、「ブレがない人」っていいなと思う。

私が言う「ブレがない」とは、自分の意思を貫くとか、自己主張するとか、そういう意味ではない。
言い方を変えれば、「自信がある」というのか。

「自信がある」という表現も人によって定義が若干異なる気がするが、
私の定義で言うと、私は「自信のない人」だ。
たまに「自信満々に見える」と言われるけど、それは「私はこうです」という意見をきちんと持っているし、
それを表現する力もあるからそう見えるだけだと思う。
でも、それは「自信」というのとは違うのだ。

本当に「自信がある人」というのは、ブレがない。
たとえば、人と自分を比較しない。
人の意見に左右されない。
人の目や「どう思われるか」を気にしない。
それは別に傍若無人にふるまうというわけではなく、むしろその逆で、
「私!私!」と主張しなくても、静かにじっくりと腰を据えて、人との関係を作っている。
動じない、というのか。

そういう意味で、私は本当に自信がない。
上に書いた人物像の真逆。

「私!」の自己主張はやたらとするし、傍若無人にふるまうくせに、
いつも心の中で人と比較していて、「あの人はいいな」とうらやましがったり、
「私はこういうところが劣ってるんだな」と落ち込んだり、
時には行き過ぎると、「だから私はダメなんだ」と必要以上に自分を責め立てる。
人のちょっとした言動にもすぐびくびくする。
20年も30年も友達関係を築いていても、いまだにちょっとしたことで「もう見捨てられるのでは?」と不安になることすらある。

こうちゃんとももう30年近くも友達をやっているのに、
2月頃、メールして遊ぼうと言ったのに返事が来なかったことを私が少し責めるようにメールしてしまったことがあった。

「正直、あれはちょっとびっくりした」と言われた。

私がそのときの心情を細かく話した。
怒ったとかではなく、まず思ったのが、「きっと前に会ったとき、私は嫌われるようなことをしてしまったんだ」と。
それで、前に会った後のメールを見直したり、酔っ払って傷つけたりしなかったかと、必死に思い返したりしていた。
夜寝るときも、よくこのことを考えた。
そういえば、小学校も中学校も、こうちゃんが東京に行った後も、ずっと追いかけていたのは私だったなと思ったりもした。
そうか、私が追いかけていたから友達関係は成り立っていたけれど、
私が連絡しなければ、この関係はすぐに終わるのだ。
考えてみれば、私という存在は、それくらいのものだよな・・・

最終的にはそんな結論に落ち着いて、しょぼくれていたりもした。

この時期、少し人間関係で落ち込んでいたから、よけいにネガティブになっていたところもある。

そして、今度はこんなことでしょぼしょぼしてる自分って、なんでこんなに暗いんだろうとか、
なんでこんなマイナス思考で、なんでこんなに器が小さいんだろうかと、もう関係ないことまで責めるようになっていた。

それを話すと、こうちゃんは「ちょっと病的やな」と言いつつも、「そんな気持ちにさせてごめんな」と言ってくれた。
そんなことを言わせた自分にまた落ち込んだ。

子供の頃からずっと、自分の存在意義ばかり考えて生きてきた。
生まれてきてよかったのか?
生きていていいのか?
自分の存在は人の役に立てるのか?
自分は生きているだけで人を傷つけてばかりじゃないか?

だから、いつもびくびくしている。
びくびくしているから、それを悟られないように、「私!」を主張したがる。
人との関係を密にしたがる。
いつも誰かに囲まれていないと、自分の存在などすぐに消えてしまいそうで恐ろしかった。

臆病者の代表みたいな人間である。
怖がりの犬みたいなもんで、大きな声で吠える。
いつも虚勢を張って生きている。

自分の友達を見ていると、みんなブレがないな、と感じる。
自信があるということは、人より優れているということではないことを普通に知っている。
人と比較をしない。
自分は自分でいいのだと、特にそれを主張することもないけれど、確かにそういうものを持っている。

私が大きな声で吠えているとき、優しく「そうやなー。わかるけどなぁ」と言ってくれる友達もいれば、
「ふーん、そんなん思わんでいいんちゃうん?」と厳しく言う友達もいる。
優しく言ってくれると、少しホッとする。
厳しく言われると、またそれを取り繕うために必死に声を上げてしまう。
どちらにしろ、後で反省する。

40歳になったって、なーんも変わりゃせん

いろんなことを一生懸命やったり、人にサービスしたり、優しくありたいと思ったり、
きちんと生きようとしたり、仕事を頑張ったり・・・
そういうことは、きっと劇的な「自身の変化」にはつながらないのだとぼんやり思う。
ずっと空回り。

きっと根本的に、何かが違うんだろうな。

静かに自信をもって、ブレることなく生きるには、どうすればいいんだろう。
たぶん「自分を好きになる」ということと繋がっているとはわかるんだけど・・・

こうちゃんと話しているとき、
無理して人や世間に合わせず、自分がいいと思うことをしてたらいいんじゃないのか、という意味のことを言われた。
無理に自分を変えることに何の意味があるのかと。(成長する変化ではなく)
そんなの楽しいか?と。

そうやなーと、またぼんやり思う。

孔子は『論語』の中でこう言った。

「四十而不惑」(しじゅうにしてまどわず)

私はまだ不惑の域には達しない。
自分の生き方に確信もなく、自信もなく、心は迷ってばかりだ。

もう少しなんとかならんのかね。



今年ハマった「そら豆」料理

2011-06-08 13:54:14 | 美味しいもの
少し前になるが、5月のある日の食卓。



気分が乗ってくると、つい料理を作りすぎることがある。
この日もそうだった。

奥から、

・あらめの煮物
・かぶと油揚げの煮物
・粉ふき芋とそら豆
・サラダ
・自家製さつま揚げ
・ニラ卵スープ

さすがに1時間半くらいかかった

これが1人の食卓だなんて、もったいないね
帰りが遅い夫は、私がこんな豪勢に過ごしてることすら知らないのである。
(もちろん残り物は翌日のお弁当に入ったが)

私はさつま揚げが大好きなので、いよいよ自家製に挑戦してみた。
タラをすりつぶし、中にはごぼうとにんじんを入れた。
きんぴらのように味もつけておいたので、調味料は何もつけなくてもおいしい。
歯ごたえもなかなかよかった。

この春、そら豆の時期によく作っていたのは、この粉ふき芋&そら豆。
じゃがいもで普通に粉ふき芋を作り、そこにゆでて薄皮をとったそら豆を投入。
味付けは砂糖と醤油だけという、なんともシンプルな料理だ。

探したら、もう少し大きく撮った別の日の写真があった。
(ハマって5月だけで3、4回作った)



ちなみに右横は、豚肉を細切りにして油でカリカリに揚げて味付けし、レタス巻きにしたもの。
食感が新鮮でとてもいい。
(たぶん想像以上のカリカリ感!)

そうそう。
上の写真のお酒は、「床床。さん」にいただいた岩手土産。
私の好きな「よえもん 純米吟醸」。
とてもおいしくいただいた
(詳しくは酒ブログに書きます)

毎日こんなふうに、おいしいものを作って食べて、お酒飲んで暮らせたら、最高なんやけどな

整理整頓術を知りたい

2011-06-07 23:35:03 | 生活
先週、東京出張から帰って、その後は急ぎの原稿に追われていた。
それが終わると、今度は東京で取材した分の原稿に追われ(昨日が締め切り!)、ようやく終了した。

月・火の2日間、久しぶりに集中してたくさん文章を書いた。
といっても1万字くらいだけど。

最近、コピーの仕事のほうが多かったので、
1本1200字くらいの記事を書くと、やっぱりこのほうが楽しいなぁと思う。
私には合っている。

今週はあと入っている仕事が2本だけなので、とりあえず部屋の片づけをしよう。
部屋の隅に資料が山積みになっていて、今にも崩れてきそうな状態……

よく「きれい好き」のように言われるが、「きれい好き」かどうかは標準的だと思う。
ただ、「掃除」は標準より好きだ(ものを磨くのが好き)。
そして、「整理整頓」は標準より苦手だ。

時間さえあれば、毎日ずっと掃除をして過ごしたい。
実際にはそんな時間はなく、最低限のことしかできないのだが。

でも、整理整頓は憂鬱になる。
引き出しの中はぐちゃぐちゃ。
何回きれいにしても、すぐにぐちゃぐちゃになる。
根本的に整理の仕方が間違っているのではないかと思うのだが……

私が「整理整頓が苦手」と言うと、「うそー!きちんとしてるイメージやのに」と言われる。
家に遊びに来た人も、「なんでこんなにモノがないの?どうやって片付けてるの?」と聞いてくる。

うそじゃない。
そして、片付けるのは簡単なことだ。
とにかく「入れ物」を作って、そこに詰め込んで隠しているだけ。
一見きれいなようだが、中は……

だから「あれどこやったっけ?」と探しまわることも多い。
そして引き出しや入れ物をひっくり返し、またぐちゃぐちゃになる。
時間があれば、すぐに直すのだが、仕事に追われていたりするとそのまんま。
そして、それが積み重なって、いよいよ手が付けられなくなるのだ。

「整理術」みたいなのを学んだほうがいいのかな?
きっと何かコツがあるんだと思うんだけど……。

というわけで、今日の午後は資料の整理をします

新緑を見に京都へ~風情たっぷりの瑠璃光院

2011-06-07 22:58:53 | 生活
ちょっと前の話になるが、5月25日にライター友達と二人で京都へ青もみじを見に行った。
時間が経ちすぎてしまったので、覚え書き程度だが、記録しておこう。

秋の紅葉も美しいが、5月は新緑ならではの爽やかで透明感のある美しさがある。
今回、足を運んだのは叡山電鉄沿線。
まずは、春と秋にしか拝観できない瑠璃光院

二人とも初めてで、とにかく気に入った。
京都は昔からたいていの場所へは足を運んでいるけれど、
まだこんな美しい場所があったのかと感激した。





風情ある門をくぐると、苔のやわらかな青さが目にしみる。

2階から見る庭は格別だったが、写経をしている人たちがいて、ちょっと居づらかったのが残念。
その人たちが邪魔で、写真もいいのが撮れなかったなぁ。



1階で「瑠璃の庭」を眺めながらお茶をいただく。







このお菓子(栗きんとん)がめちゃくちゃおいしかった。
久しぶりに飲むお抹茶も。
ここ何年もお茶をたてていないことに気づく。
10歳から15年くらいは茶道を習っていたのだけど、先生も亡くなられてあてもない。
でも、また機会があればお茶はやりたいのだ。

お茶をいただいて緑を目にしていると、心が安らいだ。





二人とも満足して、次は実相院へ。
こちらはもう10年ぶりくらいだったろうか。
それも以前は紅葉の時期だったので、ほとんど覚えがなかった。

ここが有名なのは、黒光する板床に鏡のように映る木々の色。
秋は真っ赤に、春は緑になる。

その「床緑」も拝見したが、夕方近かったせいもあり(正午頃が一番美しい)、それほど感動はなかった。
写真撮影もほぼ禁止。

とりあえず、今回はこの2箇所にして、一乗寺で降りて好きなパン屋「東風」へ行こうと思ったが、残念ながら定休日。
三条まで戻って歩き、晩ご飯に予約していた「御幸町つばき」へ。

こちらは以前、中野につれて行ってもらって気に入ったので、再訪。
アラカルトでいろいろ注文しながら、日本酒を愉しんだ。

震災の影響か、時期的なものか、お店はガラガラ。
私たち以外には2組だけだった。
5月から料理長さんが代わったというが、味は相変わらずおいしかった。

私が満面の笑みで注文していたら、友達が
「なんか、ほんとに嬉しそうな顔して注文するねぇ」と言った。

食べることが私は本当に好きなのだ(笑)















あんかけものと鴨が特においしかったなぁ。
おいしい料理とお酒、それにおしゃべりをたっぷり味わって帰宅。

新緑の京都、今年は2回目。
この日も素晴らしい小旅だった。

備前焼のもつ包容力

2011-06-03 20:57:48 | 生活
原稿に追われている。
大変だけど、一番幸せな時間かもしれないと思う。

東京に行っている間、雨も続いていたし、庭の手入れをしていなかったので、
今日は「少しだけ……」と思って庭に出たら、結局1時間くらいは夢中になって手入れをしていた。
汗だくになって、夢中になって刈り込みをしたり、肥料をやったりしていると、無心になれる。
こういう時間が本当に癒しだ……

ようやくカンパニュラが咲いたのだけど、写真はまた今度。
(今日は撮影が面倒だった)

下は、ちょっと前に撮った赤いツルバラ。


花びらが少ないので、ゴージャスじゃないけど、カワイイ

これは、前にもアップしたバラと同じだけど、一番きれいに咲いた1輪。


私は備前焼の花瓶にバラなどのゴージャスな西洋の花を飾るのが好きだ。
小さな「挑戦」とでもいうか……
備前焼のもつ、包容力みたいなものを実証したくなるのだ。

釉薬も使わず、土をこねて焼いただけの飾り気のない美しさ。
そこには、土と火だけが知っている調和がある。
備前焼には、二つとして同じ模様のものはないと言われているのも納得。
それは、土と火という自然から生まれるものだからなんだと思う。

そして、どこまでも素朴で日本的なのに、洋のものを生かす力を秘めている。
だから、花瓶ならこんなふうに西洋の華やかな花。
器なら、あえて洋食を盛り付けてみる。

自分自身を主張しながらも、相手の美しさを存分に生かす。
そんな力が備前焼にはあると思う。

ちなみに、後ろにある長皿は、同じような焼締めだけど、備前焼ではない。
佐藤けいさんという作家さんのもの。
彼は須恵器に魅せられて、備前よりもグレーがかった焼締めの器を作る。
これはもともと実家の母がもっていて飾っていたのだけど、
実家に行くと夫が「あれ、いいですね」と言うので、
いよいよ母が「これ、あげるわ」と今の家に引っ越したときにくれた

同じ焼締めでも、こうやって比べてみると雰囲気が違うな、と写真を見ると思うなぁ。
どっちも好きだけど。

それから今日はワイルドストロベリーを収穫した。
以前、種をいただいて育てていたもの。



まだまだいっぱい青い実がついているので、これからもっと収穫できると思う
小さいけど、これが甘くておいしい!
もっと大量にできたらジャムを作るんだけどなぁ……そこまでは収穫できないか?

と、そんな感じで今日も現実逃避しつつ、原稿執筆に励むのであった

ありがたいキセキに胸を熱くする日々

2011-06-02 16:38:38 | 仕事
昨晩、東京から帰宅。

震災後、初めて訪れた東日本。
新横浜で降りたら、駅の暗さにびっくりした。
エスカレーターも半分は止まってる。

どこもここも「節電」の文字。
取材に訪れた店舗も全て薄暗い。
バックヤードなんて真っ暗だ。

なるほど。
東と西では、やはり深刻さが違う。
街が暗いと自然と人々の心も暗くなる。
明るく過ごしたい気持ちと裏腹に、自粛したくなる気持ちもわからんでもないな。

しかし、今夏は関西でも節電は避けられないだろう。
まあ、もともと過剰な冷房や電飾もあったわけだから、
その分がなくなるのはいいだろう。
とりあえず、家庭においては、「節電」というより「節約」のつもりで、楽しくできたらいいんじゃないかな。

エアコンの節電が一番問題になっているが、
5月中に某メーカー(D)のエアコン節電に関するサイト制作に、コピーで関わらせてもらった。
本日、アップされた。
(よかったら、見てください。だいたいわかるよね?)

5月半ばから取りかかって、2週間でアップというめちゃくちゃタイトなスケジュール。
私はともかく、デザイナーさんが本当に大変だったと思う。
ナチュラル系で制作してほしいといわれていたのに、途中で事件簿風にしてほしいという依頼があり、
デザインもコピーもすべてやり直し。
東京に行く前に仕上げてOKもらって、帰ってきたら、またちょっとトーンが変わっていて、
今朝、ギリギリで語尾だけ少し修正させてもらった。
修正しきれないところもあって、それが残念・・・

たとえば、
「●●なのだ」と書いていたのを、「●●なのです」と先方で変更していたりするのだが、
いやいや、「ですます」調にするんだったら、語尾だけでなくほかも変更したほうがいいんだけど……
みたいなことがあるわけで。(わかるかな?)
全体のムードとか、つながりとか、いろいろ統一して自分の中では考えているから、
部分だけ変更すると、なんだかもう自分の文章じゃないみたいな感じになる。

しかしながら、自分がアップ直前で3日間も不在にしていたのだから仕方がない。
むしろ、修正では迷惑をかけてしまったので、申し訳なく思っている。

そして、いろいろあったけど、とてもいいお仕事をいただけて、本当に感謝している。

仕事といえば、今回東京での取材先の会社が創業50周年間近で。
その記念誌(社史)制作の仕事が正式に決定した。
私も少しお手伝いさせてもらうことになり、とても楽しみにしている。
これから1年半くらいかけて制作していくことになる。
当面の仕事をもらえる云々より、社史制作のノウハウを学ばせてもらえることがとても嬉しい。
これから自分が本当にやっていきたい仕事があるんだが、その実績にもなると思う。

今回、一緒に東京に行ったT社長と祝杯をあげた。

東京では相変わらずご馳走になってばかりで……。
仕事をいただいている身でご馳走になるって、どういうことかと戸惑ってしまうが、
「おいしいものを食べるのに、お金のことは気にしない」とT社長が言うので、すみませんと頭を下げておいしいものをいただく。

1日目の夜は、T社長は他の方とお食事だったので、私は会社の窓口になっているSさんとお食事。
ホテルの近くにあるステキなイタリアン(フレンチ?)のお店に連れて行っていただいた。
このSさんがまたいい方で……、東京の人は何をするのもスマートで、シュッとしてるなぁと思う。
人事部の方なので、人を見る目も確かだ。
よく店舗の後輩や自分の部下のことを「ああいう子には本当に幸せになってほしいんですよ」と言う。
それが、とても自然に口をついて出る感じで。
そのたびに、人の幸せを自然に願える人って、素晴らしいなと思うのだ。

お食事もとてもおいしく、ワインも2杯いただいた。
デザートがとても変わっていて、真っ白な泡のようなものがお皿に盛られて出てきた。
「これを食べてほしかったんですよー」とオススメされ、食べてみるとすごくおいしい!
見た目も不思議で、忘れられない1品となった。

2日目はT社長と二人でいつもの天ぷら屋さんへ。
ここの店主はきき酒師なので、話が合うし、天ぷらもとてもおいしい。
日本酒の種類はいつも3種類くらいしか置いていないのだが、少数精鋭という感じで間違いがない。
その時々で変わるのもいい。

今回は、醸し人九平次の純米大吟醸(2年熟成)と黒龍と墨廼江(後の2つは1回火入れの純米吟醸)。

「どれにしますか?」とT社長に聞いたら、
「うーん、どれでもいいよ。どうせ全部飲むし(笑)」と言われた。

まあ、その言葉通り、3種類飲んだのだが……。

一人1合半程度で、ちょうどいい感じ。
祝杯をあげ、楽しい時間を過ごした。

3日目の帰りは、T社長と一緒に帰ってきたのだが、お疲れだったのか、「グリーンに乗る」という。
「じゃあ、ここで…」と別の車両に乗るつもりだったのに、なんと、私にもグリーンの席をとってくださった!

「いやいや、わたしごときに、グリーンなどもったいないです」と本気で断ったが、「まあ、いいじゃない」とチケットをとり、さらにビールを4缶も買ってくれた。

人生2回目のグリーン車!
やっぱりいいなぁ。イスもふかふかだし、ゆったりしてるし。
周りの人はみんなお金もってそうだし(笑)
うれしがって、読書灯をつけてみたりした。

そんな感じで、新幹線の中でビールを飲みながら、政治や経済の話を聞き、楽しく帰ってきた。

あっ・・・
食べたものの話ばかりだが、もちろん、ちゃんと12人、取材もしてきた。
T社長は同行してくれるけれど同席はせず、取材は全部私に任せてくれて、店の写真を撮ったりしていた。
それも信頼してもらえているようで嬉しかった。

いつも自然に感謝の気持ちが湧き上がる。
どうやって恩返ししようかと考えるのだけど、結局、「いい仕事をするしかない」と、それに落ち着く。
ちょっとでもいい仕事をすることが、感謝の気持ちを表す唯一の方法。
ひたむきさを売りにするつもりはないけど、やはり、持っているものが少ない人間は、ひたむきに進むしかないわけで。
もちろん、「結果があってこそ」というのは前提でのひたむきさ。

T社長とも不思議な縁で、お仕事をいただくようになったな。

そう思うと胸が熱くなる。

そして、手のひらを見る。
私には、「神秘的な力で守られている人にある」という線がある。

受験も、仕事も、結婚も、いつも人生の節目にはキセキが起こる。
キセキだと思うことを挙げてくださいといわれれば、私は何個でも挙げることができる。
それくらい、「何か」に守られ、導かれてきた。
裕福な生まれでもないし、能力は低いもののほうが多いし、容姿も悪いし、人として正しい生き方もしてこなかった。
細かいことでは、決して運もよくはない。
でも、ダメにならなかったのは、「何か」に守られてきたからだと思う。

だから、自分がそんな手相だということを知ったとき、なるほどと納得したのだ。

最近は、胸が熱くなって涙が出そうになるほど強い想いで、感謝することが増えた。

「人にやさしく」

当たり前のことだけど、人にやさしく、強くありたいと思う。
まだまだ自我を通そうと自己主張しすぎるところもあるし、キレやすい子供みたいなところもあるけれど、
周りの人のおかげで、少しずつマシな人間になれているんじゃないのかな。

そんなことをぼちぼち考えていると、また感謝の気持ちがわきあがって、胸が熱くなる。