明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

服田洋一郎ライブ! ~酒とブルースでどこまでも

2008-03-31 11:13:12 | ライブ
昨晩のライブは最高だった。

ハウリンバーでの、服田洋一郎&パイソンズ。
夫と、夫のバンドメンバー・ほんちゃんと3人で行った。
なかなか関西でのライブがないので、これはもう本当に楽しみにしていて。
行ってよかった~

パイソンズだけの第1部もよかったけど、
やっぱり第2部のはっちゃんと一緒にやるのが最高で。

この間、みんなを引き連れて京都のライブに行ったけど、
(あれはあれでよかったが)
私が見せたかったのは、こういうライブだったんだよなぁ。

もう余すところなく、はっちゃんの破壊的で独創的なブルースを堪能できた。
あんなギター弾く人、見たことない。
完全にはちきれてて、もう上手いのかどうかもわからん(笑)

でも、楽しそうだったなぁ。
今まで観たライブの中でも一番じゃないかと思うほど、よかった。
酒も進むよ、これは……。
大切にちびちび飲んでも、バーボンはあっと言う間に4杯。
なんでブルース聞いてるときのバーボンって、あんなに旨いんだろう。
40度のアルコールが、まるで水のようだ。

ほんちゃんも、いろんな意味でめっちゃウケてたのでよかった。
「なんで今日が日曜日やねん」ってみんなで呟いた帰り道。
ライブを振り返りながら、一晩中酒を飲んでいたいような、そんな気分だった。

はっちゃんは、やっぱり私が日本人の中で一番好きなギタリストだなぁ。
あー、満足、満足

帰ってからまだ1時間、彼と二人でマジック・サムを聴きながらエズラとハーパーを飲んだのは、当然のなりゆきで……(笑)

私は全く彼のバンドとは関係ないのだけど、
「次はこの曲やったらいいのに」とか、すぐ考えてしまう。
昨日も、スリム・ハーポやジミー・リードも、アレンジ次第では結構バンドでやってもカッコイイな、とわかった。
あと、いかにもブルースって感じのスローブルースもいいなぁ。
That's all right とか。
定番、定番。
マジック・サムのI feel so good とか、ちょっとブギな感じの曲もカッコイイなぁ。

・・・などと、そんな話を酒の肴にしながら、
彼と夜中1時過ぎまでバーボンのグラスを傾ける。
楽しいひとときだ。

20歳の頃から夢見ていた風景があって。
それは、今のこの生活だったことに、ふと気付く。

休日、私がキッチンで料理をしていたら、
隣の部屋からブルースが流れ出す。
こんなおかしなこと、ありえないと思っていたけど、現実になった。
それだけで幸せだと、かみしめる。

昨日の昼間は彼が自分の部屋で仕事をしていて、
私はキッチンワゴンの整理&掃除をしていた。
B.BキングのEveryday I have the blues が流れ出したら、
ビールが飲みたくなって、彼に声をかけようと思った、まさにその瞬間、
彼が私を呼んだ。

「かおり~、ビール飲みたくなってきた!

「酒のことだけは、気が合いますね」と私。

ちょっとしたことで言い争ったり、
優しくなれなかったりすることもあるけど、
酒とブルースがあったら、どこまでも一緒に歩いていけそうだといつも思う。

最近のこといろいろ

2008-03-29 17:50:46 | 生活
★今日は楽しい。

夫は朝から今シーズン最後のカニを堪能しに、自分の実家の家族全員を引き連れて京都は丹後地方へと行ってしまった。
「親孝行、兄弟孝行」ということだ。

私はこういうことが全く平気で。
「いってらっしゃーい」と明るく見送った。
むしろ、休みの日に彼がいないと楽でいい。

朝は「せやねん!」を観て、ご飯を作って食べて、洗濯して、花の世話して、仕事して、買い物して、そしてビールを飲んでいる。
最高や!!


★友達と飲みに。

今年に入ってからずっと忙しくて、まだ一度も会ってない友達もいるのだけど、先週末、今年初めて中野と飲みに行った。

京都の「月波楼 いさく」。
http://www.k2.dion.ne.jp/~gepparou/

本当は「岩さき」へ行きたかったのだが、前日予約だったため取れなかったのだ。
このお店もなかなか雰囲気もよく、おいしかった。
4500円のコース。(これが一番安いコースだ)


↑お造りは、ヨコワ、カンパチ、タイ。
白身系は塩でいただくのが売りのよう。


↑山菜など、春の味覚の天ぷらがおいしかった。
やっぱり筍を食べると、春が来た!って感じがするね。

とても美味しくいただいたのだが、残念なことに普通なら2時間もあれば十分ゆっくり食べられるところ、料理が出るのが遅くて3時間もかかった。
これは結構なマイナスポイントだなぁ。
この日、たまたまそうだったようで、帰りに店主が謝りに出て来てくれたので、まあ、よしとしよう。

この後、バーで飲みながらしゃべって、楽しい時間を過ごした。


27日は急に仕事が空いたなぁと思っていたら、あやからメール。
「急に仕事があいたんだけど……」という。
「えー!私もやで!すごい偶然!」と、急遽飲みに行くことに。

最近、日本酒に興味が出始めたあやを前から連れて行きたかった、長堀橋の「まゆのあな」へ。
http://www.yamanaka-sake.jp/mayu/index.htm

ここは私のかなりのお気に入りで、もう何度も足を運んでいる。
店の雰囲気もいいし、スタッフも感じが良く、日本酒に精通している。
お料理も酒のアテでうまいし、日本酒は半合ずつなのでいろんな種類を試せるのもいい。一体何種類くらいあるんだろう?100種くらい?!

あやと二人で6杯ずつ飲んだ。
私は、「東北泉 ちょいとおまち」「安芸虎」「東洋美人」「不老泉」「秋鹿」を飲んだ。あと1酒何やったかなぁ。「開春竜馬」?これと悩んで別のにしたような……。
あやは、「山鶴」「竹泉」「東北泉 瑠璃色の海・・・」うーん、あとは忘れた。「白菊」かなぁ?「南」は飲んだっけ?
やっぱり書いておかないとあかんね。

まあ、細かい記憶は失ったが、一人3合ずつ美味しい日本酒を堪能。
研究熱心なあやは、酸度と日本酒度で味の好みがわかる表を印刷して持って来ていて、自分が一体どれくらいの日本酒度・酸度のものを好むのかと、調べていた。

この日もとにかく楽しかった。あっと言う間だな~


★マッサージ

昨日は、仕事で受けている整体の先生のところへ、体験レポートを書くためにリンパマッサージを受けに行った。
私は肩こりとかしないので(この間、こったようだったが、翌日には自然治癒)、あまり参考にならないのではと、肩こり、冷え症などのゆうちゃんを誘っていった。

なんと100分のリンパマッサージ。
気持ちよくて眠くなるというのがよくわかった。
途中、記憶を失ったよ……

終了したら、「ちょっと肩と背中がはってますけど、まあ、それほどひどいところはないですね」と言われた。

ゆうちゃんに聞いたら、「重度に近い」と言われたという。

いろいろ感想を聞けたので、やっぱり来てもらってよかったと思った。
ゆうちゃんも「よかった。できれば通いたい」と言ってくれたので、ほっとした。


★仕事のこと。

今月は目標通り2社と契約でき、実際に仕事ももらえたのでよかった。
さらに整体の先生のホームページ作成も紹介してもらえたし。
なかなか収穫のあった月だ。

現在、あと2社に応募のメールを送っていて、これも返事待ち。
全部在宅の仕事だけど、なかなか楽しいものが多い。
特に、今週から仕事をもらっている制作会社があるのだけど、そこの仕事は旅行サイトの紹介文(ホテルとか、スポットとか)を書く仕事。
取材でなく、資料から文章をおこすのだけど、こういうのは慣れているし、結構好きなほうなので問題なくできている。

最初の原稿を送ったら、
「さすがに長く仕事をされているだけあって、完璧です!このご縁を心からうれしく思います」
と言ってもらえた。
嬉しいなぁ……

4月初めには、京都のフリーペーパーを制作する担当者と顔合わせの予定。
こちらは取材が入る仕事なので、気に入ってもらえるといいのだけど。

酒に関わる仕事がしたい夫がいつも羨ましがっている、キ○ンの仕事も、今月はいろいろとサイトや企画のリニューアルがあって、依頼が増えるとのこと。
こちらも楽しみだ。

また忙しくなるぞ~

今週は「ストレスゼロ生活」で、いろんなことがリセットできた感じ。
精神的にも落ち着き、イライラがなくなった。
マッサージのおかげで体も軽い。

なんといっても太陽の光が心地良い。
愛に包まれている感じがする。
やっぱり春はいいねぇ……

久しぶりにおもてなし

2008-03-26 22:08:32 | 友達
昨日はちょっと用事があって、いわさきっちとゆうちゃんと会っていた。
いわさきっちに注文していたケーキ「ケーク ア ロランジュ」は私のお気に入り。オレンジとコアントローが香るパウンドケーキだ。
多少、お酒っぽいのがいいのかもしれないけど、私も彼も大好き。

どんなのか気になる人はこちらへ↓
http://blog.goo.ne.jp/nori-i0910/

私も久しぶりに二人に手料理を食べてもらった。
いわさきっちはうちに来たのが、ほぼ1年ぶりだ。

メニューは、
・アスパラガスの白和え
・菜の花と湯葉の煮浸し
・さつまいもの鶏ひき肉あんかけ
・かぶと厚揚げの煮物
・エビとブロッコリーのマヨ炒め
・里芋の含め煮
・春のお茶碗ちらし寿司(塩鮭)
で、今回のテーマは「小料理屋風」。
二人とは割と食の好みが合うので作りやすい。
前回もてなしたときとメニューがかぶらないようにするのが大変だけど。
(今回は1品もかぶってないはず!)


菜の花は近所の農家の人がやっている安売りの店で買った。
普通のスーパーで売ってる量の5、6倍でたったの100円!
かぶも小さめのが7つくらいで葉もたくさんついていて、50円!
安~い!

↓ゆうちゃんは菜の花と湯葉の煮浸しが気に入ったようで、おかわりしてくれた。

嬉しいねぇ・・・
あっさりと出汁、醤油、味醂で仕上げたので、菜の花の苦味と湯葉の食感がいい感じだ。
自分で言うのもなんだけど、料亭の味だね~(笑)
ちなみに、ゆうちゃんは里芋も気に入ってパクパク食べていた。

↓いわさきっちはかぶの煮物が美味しかったらしく、出汁まで飲み干していた。
これも嬉しいねぇ・・・


↓アスパラの白和えも自分ではなかなか美味しくできたと思う。


↓春のお茶碗ちらし寿司はこちら。

卵の黄色と、塩鮭のピンク、ネギの緑がきれい。
寿司飯は、大葉、しょうが、ゴマを混ぜてある。

久しぶりに腕をふるって、私自身も大満足だった。
人をもてなすのって本当に好きだ。
人が美味しい顔をしているのを見ていると幸せ

そして、デザートにいわさきっちが作ってくれたクレーム・ブリュレが出たのだが、これがまた最高!!

簡易のガスバーナーを持ってきてくれて、食べる直前に上の砂糖をパリパリに焼いてくれた。プロだねぇ、やっぱり!
(あまり使い慣れないガスバーナーだったため、若干焼き加減が……という点を差し引いても)

フリーで仕事をする3人。
夕方5時頃からこんな宴会を始めた時、
「今日が平日だなんて!」と言ったゆうちゃん。

ホント、これがフリーの醍醐味なんだよなぁ。
美味しい1日だった。


私のミニミニガーデン♪

2008-03-26 17:42:08 | 生活
宣言通り、ストレスゼロ生活を送っている。
「やらなければならないこと」と「やりたいこと」を一つずつやって、なんだか毎日幸せだ。
目が回るほどの忙しさの後の「暇」は悪くないな。

今週は少しずつベランダの花の世話をしている。
暖かくなってきたので、ものすごい勢いで育っている。
あっと言う間にプランターいっぱいに伸びてしまうので、毎日植え替えに追われている。
今日も2鉢増やして、我が家の「ミニミニビアガーデン」は、もう椅子とテーブルも置けないほど、ただの「ミニミニガーデン」に……。

でも、とってもきれい。
↓こんな感じです。


↓室外機が邪魔!!


あー、もっと広いベランダがあったらいいのに……とは思うが、
それでも日当たりのよい、植物を育てられる家に住んでいるだけでも嬉しい。
贅沢は言うまい……。

いくつか私のかわいいお花ちゃんたちを紹介しよう。
親バカになる人の気持がわかるわ~(笑)
みんなに見せたくて仕方がない。


↑パンジーが大きくなった。どんどん広がって、どんどん花が咲いていく。


↑こちらは最近の新入り。
左下のは母の園芸店で一目惚れ。
可憐でかわいい。


↑デージーがずっとほしくて……。
なんでこの花って、こんなにコロコロ丸くてかわいいんだろ……。
大好き


↑ビオラが増えすぎたので、今日はこれを2鉢に分けた。
今見ると、かなり窮屈……。


↑ハーブも育てている。
これは、レモンバームとジャーマンカモミール。
両方ともお茶に使えるので、収穫が楽しみ。


↑こちらはミントとローズマリー。
ミントもお茶やデザートに使えるし、ローズマリーはお肉を焼いたりするときの風味付けなど、お料理にいろいろ活用できる。
ローズマリーってすごく強いので、今も画面から出るほど伸びてるけど、これからどこまで育つのかが、若干恐怖でもある……。


↑観葉植物も。アイビーは部屋の中でも育てているけど(プミラと一緒に)、これは思い切ってスパルタで外で育てることに。
アイビーも怖いくらい伸びるので、夏くらいにはどうなることやら……。

花を育てる楽しみはまだあって、たくさん咲いてきたら、次の花を咲かせるためにも少しずつ切ってやる。
小さな花ばかり育ているので、小さな花束にしかならないが、
↓こんなふうにミニ花瓶に入れて、洗面台やトイレや部屋などに飾ることができる。


実家の母の庭は子供の頃からいつもきれいな花をいっぱい咲かせていて、庭は子供の頃の私の遊び場でもあったから、「家に花がある」というのは当たり前になっていた。
それも、買ってきた花ではなく、庭の花をちょんちょんと切って、部屋のあちこちに飾る。

実家を出て上新庄にいた頃は、山が見えないことが不安で仕方なく、もちろんガーデニングできるようなベランダもなかったので、いつも生花を買ってきて飾っていた。毎月のお花代だけでかなりかかったけれど、それはやめられなかった。
身の回りにある唯一の「自然」だったからだ。

今はまたこうして、自分で育てた花を飾ることができるし、山は近くにあるし、理想的な環境だ。

ほっとする。

今後のガーデニング計画としては、大葉、かいわれ、パセリ、サニーレタスのどれか、野菜を育てること。
それと、去年から母が「ゴーヤよ!ゴーヤを育てなさい!」とうるさいので、ゴーヤを育て、上手にツルをつたわせ、西日を遮るのに役立てようかとも考えている。
もうベランダいっぱいだから、難しいけどな……

画像の2枚目の奥にある木は、母の園芸屋で働くおっちゃんが急に運んできたもの。
「ユーカリがほしい」と言っていたら、売り切れたとかでこれになった。

あんまり可愛くないうえに、ちょっと場所とりすぎ……。
まあ、今となっては大事な木なんだけどね。

また育ったらアップするので、嫌がらずに見てください。

『静かな爆弾』 吉田修一

2008-03-25 23:12:09 | 
今年に入ってから、月に1、2冊しか本を読んでいない……。
通勤がなくなったので、家で本を読むという習慣をなかなか作れないでいる。
ただ、これではいけないと、なるべく寝る前の1時半~2時までの30分でも読書に充てようと決めた。

久しぶりに、吉田修一作品を読んだ。

吉田修一といえば、「パーク・ライフ」を読んだのが初めで、中野が「吉田修一なら『パレード』が好き」というので、次は「パレード」を読んで、そこからハマッて8~9割程度の作品は読んでいる。

読むたびに思うのは、私なんかと並べること自体が申し訳ないが、あくまでも書き手視点で「この人って、才能豊かだなぁ」ということだ。
好き嫌いはもちろんあると思うし、読者としてみればまた違うのだろうが。

例えば、石田衣良は好きだけど、彼の女性視点の作品ってどこまでいっても男性が書いているという感じがして仕方がない。
でも、吉田修一は違う。
『7月24日通り』などで見せた女性視点の作品は、その違和感のなさが見事としか言いようがない。
かと思えば、ギラギラで、ねっとりとした、男臭さが漂ってくるようなハードボイルドな作品も書ける。
そして、『東京湾景』のような純文学の薫り高い作品も生み出せる。

また、新作を発表するスピードが速い。
本屋に行くと「え、もう新しいの出たの?」という感じだ。
だけど、作品の質が落ちない。
いろんなタイプの作品を書く作家だから、好みはあるだろうが、それでも年々マンネリになるとか、もう枯渇してるんじゃないかとか、そういった印象もなく、商業作家的なつまらなさもない。
どれもがまるで処女作のような初々しい輝きがある(ように私には見える)。
そして、しっかりと「文学的」だ。
エンターテイメント的な要素もあるのだけれど。

今回読んだのは、おそらく最新作の『静かな爆弾』。
1行で言えば、「テレビ局に勤める男性と、耳の聴こえない女性の恋愛ストーリー」だ。

「耳が聴こえない」というフレーズを出してしまうことをためらうほど、不自由なことを主張した物語ではなくて。
確かに全編を通してそれはキーワードになってはいるのだが、なんといったらいいのか……、それはその女性の「個性」でしかないのだ。
そのことが物語を引っ張ってはいない。

引っ張っているのは、むしろ何かもやもやとしている男性の気持ちのほうで。
そして、結末もその気持ちの終結をもって締め括られる。

この作品は、一度読んだだけではここにレヴューを書くのがためらわれる。
学生の頃、文学を学問として勉強していた私としては、研究対象にしたら面白い作品だなぁという感じ。
「爆弾犯」を追う彼と「耳が聴こえない」彼女の対比。
物語に出てくる「神様」の意味。
彼の両親との関係。
……様々な視点でもう少しじっくり検証したい。

単純に「面白かった!」というわけではなく、
もう一度読んで、考えてみたいことがいろいろある、そういう作品だった。

★印象に残ったセリフ

   子供って、誰かに伝えたいと思って、木に登るわけじゃ
   ないんだよ。木に登ったらどんな景色が見えるのか、
   ただ、それが知りたくて登るだけなんだよ。
   でもさ、年取ってくると、木に登らなくなる。
   万が一、登ったとしても、それを誰かに伝えたいって
   気持ちが先に立つ。

目指すは「ストレスゼロ生活」!

2008-03-24 12:40:55 | 想い
また日曜まで仕事を持ち越してしまい(正確に言えば、今日の朝まで)、
「休日になったらやろう」と思っていたことは1つもできずに週末が終わった……。

今年の私の大きな目標は、

「オンオフをはっきりさせる」
ということなのだけど、ほとんどできていない状態。

最近、この「やろうと思っていたことができない」のが理由で、
随分ストレスがたまっていた。
ちょっとしたことですぐキレるし(中学生か!)、
ずっとイライラしていた。
(夫が一番それを肌で感じているはず……。ごめんね

いかん。いかん。
昨日の不必要な苛立ち方と、傍若無人な振る舞いには、
自分でもいよいよ嫌気がさしてしまって、
今日から気持ちを切り替えようと誓った。

人を不愉快にさせている自分、というのは、
自分でも不愉快なものだから。
それが嫌と言うほどわかっているのに、どうにもならないというのは、
「頑張ろう、頑張ろう」と思うだけじゃなく、
何かを変えようとしないとどうにかならない。

運よく、今週入るはずだった仕事を1本断ることができた。
私は基本的に「物理的にどうやったって不可能」という時以外は、
仕事を断るということがない。

この仕事は、最初はコピーだけと聞いていたのに、途中で急に「店取材も入れてほしい」と言われたので、「時間的に厳しい」とお断りした。
時間的に厳しいことは事実だが、「不可能」ではなかった。
ましてや6、7万にはなる仕事……、喉から手が出るほど金が欲しい、自称「金の亡者」の私としては、断りたくない仕事でもある。

以前の私なら、絶対断らない。無理してもやる。

でも、断った。

おかげで、この仕事のために空けていた2日間が
ぽっかりと空いた。

フリーで仕事をしていると、「仕事を断る」というのはすごく勇気がいる。
「これを断ったら、もう二度と仕事をもらえないかも……」と、
どうしても思ってしまう。
せっかく自分にまわしてくれている仕事なんだから、感謝して受けなければという謙虚な気持ちもある。

だけど、最近、ものごとの考え方と行動が変わった。

この会社からは、今までずっとタイトなスケジュールの仕事ばかりを依頼されていたが、嫌な顔もせず、土日をつぶしても引き受けてきた。
自分はずっと誠実に対応してきたつもりだ。
それで、一度断ったくらいで仕事が来なくなるようなら、そんな会社とは縁を切っても惜しくない。

それと、「何を優先するか?」だ。
今は、自分の気持ちが常に「プラス」へ向くほうへ、「楽しい」と思えるほうへ、「流れていこう」と思っている。

前の私だったら、この仕事を引き受け、またギリギリの生活の中でストレスがたまり、イライラし、「ああ、引き受けなかったらよかったよ」と後悔までしながら、過ごしていたんだろうなと思う。
もちろん、それと引き換えに、わずかな報酬と「断らずに済んだ」という自負は得られただろうが。
そして、それも「間違い」ではない。

ただ今、(急)成長中の私は学ぶ。
物事には、「どっちが正解」とかはないんだってことを。
自分の心がプラスになるよう、流れに乗っていくということの大切さを、この歳になって知るのであった!!

いやはや。

そんなわけで、ワーカーホリックからの脱出を願う私は、
とりあえず、今週はゆっくりと「ずっとやりたかったこと」を1つずつやり、
ストレスゼロ生活を目指す!

心が穏やかになれば、人(夫)にも優しくできるだろう。
そのほうが、人生は楽しいに決まってる。

ただ、まだまだ未熟者の私は、自分のこの選択肢を後悔しないよう、
ここに書いて確認しているわけである。
自分ひとりで、心の中での確認では若干不安なのだ。
……私、もう一息だな、ガンバレ。


素敵なコピー

2008-03-24 01:10:59 | 
彼の実家から「はっさく」をたくさんもらった。

はっさく……

どうも積極的に食べたい果物ではない。
むくのが面倒だし。

でも、せっかくもらったし、置いておいてもみかんとは違って、
彼が自分でむいて食べるとは絶対に思えない。

今朝、はっさくをむいて、薄皮も全部むいて、お皿に入れ、
もうフォークでそのまま食べられる状態にして出しておいた。

彼が食べて、「うまっ!」と。
よかった。

これがすごくおいしかったらしい。
こんなことを言った。

「世界中を旅した後にめぐり合った魅惑のフルーツの味やな!

はは……。

無邪気な彼に乾杯!

私にとって一番「尊い」仕事。

2008-03-21 19:36:06 | 想い
昨日、「明治の人」の取材に行った。
103歳のおじいさん。

お孫さんから電話があり、「つい先日から急に具合が悪くなったので、来ていただいてもお話ができるかどうか……」とのこと。
どうしようかなと一瞬迷ったが、お孫さんの口調に「来てほしい」という想いが感じられたので、「お会いできるだけでもいいですよ」と返事をして、行ってきた。

心配は的中し、結局1時間半の取材で、おじいさんは一言もしゃべることはできなかった……。
それどころか、目を開けることもできず……。
「こんにちは。お話聞かせてもらえますか?」と、私も何度も呼びかけながら、とてもせつない気持ちになってしまった。

ご家族が皆さん恐縮されて、
「すみません、すみません」と頭を下げる。
「一ヶ月前までは一人暮らししていて、つい先日まで一緒に散歩に行ったりもできたんです。それが、本当にこの2、3日で急に……」
何度も謝られて、私の方が恐縮してしまった。

お孫さんが言う。
「ご迷惑をおかけするかもしれないとわかっていたんですけど、それでも身内以外の方が来られたら、もしかしたらまた話してくれるんじゃないかと期待してしまって……。本当にすみませんでした」

その気持ちが痛いほど伝わってきて、
祝日、雨、遠く奈良までという取材だったけれど、行ってよかったと思った。
もし行かなかったら、お孫さんはずっと後悔していただろうから。
「無理してお願いして、来てもらっていたら、もしかしたら話せたかもしれない」とか……。実際、そのようなことも言っていた。

とても苦労された立派なおじいさまで、どうしてもその生き様を形にしておきたかったとのこと。
「もう少し早く、『明治の人』を知っていたら……」と悔やまれていた。

帰り際、非常に落胆された様子で、「記事にはできないと思いますので、気になさらないでくださいね」と私に言う。
だけど、絶対に書こうと思った。
ご家族の話から、人となりや人生は少し見えた。
それをなんとか形にしてプレゼントしたい。
満足されるようなものにはならないかもしれないけれど、
せめて……、せめて……。

大学4年間通った奈良からの帰り道を久しぶりに辿る。
なんだかせつないなぁ。
ちくしょう、なんなんだ、このやりきれなさは……。

「明治の人」の取材に行くと、ご家族がみんなあたたかくて、
なんだかいつも優しい気持ちになる。
昨日もそうだ。
でも、プラス、せつなさ……。

「人の生き様を書きたい」なんて、傲慢な言い方だけど、
でも、やっぱり、見つめて、感じて、形にしたい。
それを求めてくれる人がいる限り。

「明治の人」は無報酬だから、私にとって一番安い仕事だけど、
なんだか一番尊い仕事なのだ。

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林社長が始めたこの「明治の人」の取組が取り上げられ、
朝日新聞に掲載されました。
↓掲載内容はこちらでも見ることが出来ます。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200803080058.html

興味のある方は、「明治の人」も覗いてみてください。
ちなみに、私が書いたのは、まだ第16回と第18回のお二人分だけです。
何回分か読まれるとわかるように、ライターがバラバラのため、
書き方も形式も揃っていません。
本にする際は、これらもリライトして統一しないといけないなと
林社長と話しています。

もし、明治生まれの方で取材してほしいという方がお近くにいらっしゃれば、ご連絡ください。全国どこでも構いません。
よろしくお願いします。

今回のことで、もう時間が残り少ないということをつくづく感じました。
100歳前後にもなれば、今日お元気でも、明日には語る力がなくなるかもしれないのです。
どうか、一人でも多くの方の生き様を形にできますように……。
そう望んでいるご家族の方の力になれますように……。

束の間の休日

2008-03-19 23:52:27 | 生活
今日は久しぶりにゆっくりした日だった。
仕事もほとんどなく、のんびり過ごした。
あれだけ働いていたら、こういう日も普通に受け入れられる。
罪悪感なく、ゆったりと過ごせた。

彼も今日は珍しくあまり仕事がなかったということで、9時前に帰ってきてびっくりした。
豚肉とネギを中華風の炒め煮にして、サンチュで巻いて食べるやつと、小松菜と厚揚げの煮物と、味噌汁で、簡単に夜ご飯を済ませた。

明日は私が朝から取材でいないので、温めて食べられるようにロールキャベツも用意しておいた。
私はたいした人間じゃないけど、一つだけ言えるのは、私と一緒にいたら、旨いものから食いっぱぐれることだけはないな(笑)

明日も「明治の人」の取材だ。
今度は103歳のおじいさん。
どんな話が聞けるのだろう。楽しみだ。

そういえば、昨日の整体院の先生の取材も面白かったなぁ。
サイトの後は、ダイエット本も出したいということで、その執筆も頼まれた。
ありがたい。

夜は、堀先生とご飯を食べに行った。
福島の「福の家」というお店。
前に一度行って気に入っていたのだけど、やっぱりおいしかった。
また行きたい。

そういえば、昨日の取材は元町(兵庫県)だったのだけど、元町ってエビスの店がいっぱいあって、立ち飲み屋も多くて、めっちゃよかった。
3時から開いていて、6時まではビール290円とかある。
どこかで飲みたかったのだけど(ちなみに私は一人で初めての飲み屋とか、立ち飲みでも全然平気である。それはおっさんだからだ)、ふと見ると上島珈琲があったので、それに負けて、飲みはあきらめて上島珈琲へ行った。
ジャズの流れる店内でゆったりしていたら、小さな子供連れが来てだいなしになったので、早々に立ち去った。(めっちゃうるさかった!)
ああ、こんなことなら立ち飲みにすりゃよかった。

子供がうるさいのは構わないさ。
私は意外に子供は好きなんだ。
でも、「自分の可愛い子は世間の人もみんなかわいいとおもってくれるはず」と思い込んでいる親の態度がむかつくのだ。
泣き叫んでも、全くそばにいる人間への配慮無しだった。
少しでも、「すいません」という態度を見せてくれたら、
子供は泣くのが仕事みたいなもんだから、「いいですよー、気にしないでください」くらいの言葉は言えるのだが。

泣いていることすら可愛くて仕方ない、母親とおばあちゃん。
笑っているだけだった。
たまらんな・・・

まあいいんだけど、とりあえず、ゆっくりした時間を過ごすために行ったので、全く意味がなくなったから出た。
これからまだ2、3回は元町に通うことになりそうなので、エビスはそのうち行こう。

しかし、束の間の休日だ。
また金曜日から忙しくなるぞ~

人の想いを書く仕事

2008-03-18 10:52:29 | 仕事
18日、朝10時。
とりあえず、仕事が一段落。
といっても、本当にちょっとした休息になりそうだ。

抱えていたものを全部吐き出す(書き出す)と、とても楽になる。
でも、また今日は午後から気合の入った取材があって、
再び「抱え」てしまう。

もう1週間以上、あまり睡眠をとっていなくて、
それも起きている間はほとんど仕事をしていたものだから、
昨日はあまりの眠たさに、パソコンに向かいながら途中で意識を失った。
酔っ払ってる時みたい。
いつ寝たのか記憶無し。

目が覚めてもぼんやりしているから、
ネットで「眠気覚ましのツボ」を検索して、必死に押してみた。
若干効果ありか・・・?

今はコピーと取材記事の仕事が半々くらいだけど、
私はやっぱりコピーには向かないと、仕事をするたびに思ってしまう。

「コピーライター」も「ライター」も同じようなものだと思っている人も多いようだが、実際は全く違う。
使う「脳」が違う、というのか。
優れたライターが、必ずしも優れたコピーライターというわけではない。
逆も然り。

私の場合、コピーは頭で書くけど、取材記事はハートで書く。
コピーは考えながら書くけど、取材記事は感性で筆が動く。
コピーは言葉を紡ぐ作業だけど、取材記事は想いを伝える作業だ。

例えば、ある商品のコピーを書くとき、
その商品開発をした人から取材して、想いを聞いて、
プロジェクトに関わって、そうした上でコピーを書くのなら、
取材記事に近い書き方ができるのかもしれない。
でも、残念ながら私にまわってくるコピーの仕事なんて、
資料と簡単な説明を聞いて、ラフを見て、文字を当てはめていくような、そんな仕事しかないから。

それはそれで、まあ、嫌いじゃないんだけど、
書き上げた後の、妙な「不安」が心地悪い。
「これでいいのかな?」という不安だ。
簡単に言えば、自信がないってことかな(笑)

例えば、優れた帽子職人がいたとして、
あるお客さんに「こんな人に帽子をあげたいから作ってください」と頼まれたとする。
どんな人かもわからず、ただ間接的に聞いたイメージ(それもそのお客さんのファインダーを通したもの)で作り上げた時、その帽子がどんなに素敵に仕上がっても、私はなんとなく不安な気がするんじゃないかと思うのだ。

それが、もし「私に合う帽子を作ってください」と言われて、本人の顔を見て、服装を見て、どんなものが好みなのか、どうしたらその人が引き立つのかを考えて作れたら、それはきっと自信をもっておすすめできる。

優れた帽子職人なら、なおさらそうだと思うのだ。
自分の創り出すものに誇りをもっているからこそ。

だから、私も、このコピーを欲しがっている人の顔が見えないような仕事であったとき、
逆にこの「不安」を忘れたくないとも思っている。
「とりあえずできた、終わり~♪」と思うような、気楽な仕事はしたくない。
ただ、顔が見えている(取材記事)の場合は別だ。
こちらは、仕上がった瞬間に「絶対に気に入ってもらえる」という
「自信」しかない状態でなければ間違いだとも思う。
そういう核心に迫った取材をしなければ。

今日はこれから、ちょっと大掛かりになりそうな仕事の取材だ。
3日間に分けて、6時間は話を聞いてほしいと言われているので、
抱えるものはかなり増えそう。

なんだかとても楽しみ。
また人の「想い」に触れられる。


駅開業!&後輩を見送る

2008-03-17 02:20:52 | 生活
もう20時間くらい起きているので、眠くてたまらない。
なので、ちょいと覚書き程度に。

15日の土曜日は、JR「島本駅」が開業した。
これで、私の家から歩いて10分でJRも使えるようになった。

彼と「行ってみよう」と、昼前に行ってみたら、
なんだ、なんだ!すごい人!!
もう駅前はお祭り騒ぎだ。

そして、本当にお祭り同様、屋台がいっぱい出ていて。
ただ、全部町内にある企業や団体などがやっている。

お目当ては、そりゃ、サントリーさんのブースでしょ!
山崎12年が300円!
「ロックで~」と頼んだら、並々と注いでくれた。
こりゃ、外で飲んだら1000円じゃきかないな。

調子にのって、彼と2杯ずつ。

ふと見上げれば高くて青い空。
もうコートも脱ぎ捨てていような陽気。
こんな天気の下で昼間っからウイスキーを飲んで、
ビジネスやら何やらについて語り合う。

すっかり私と彼のまわり半径30センチだけが居酒屋ムード。

駅は↓こんな感じです。


駅に上がって、向こう側の出口へ行ったら、懐かしの風景が!
私の実家から小学校への道がきれいになっていた。
とはいえ、↓こんなに田舎だけどね。


なんだかすごい場所に住んでるみたいだけど、
紛れもなく大阪です!
このJRの駅を使えば、大阪駅まで23分。京都駅まで16分。
すごい都会!!
なのに、これ。
これが、私の町の良さなのだ。

家に帰る途中、ふみことメールしていたら、子供を連れてコーナンに行っていたということで、ふらっとうちに寄ってくれた。
3時間くらいだったけれど、ビール飲んだり、おやつ食べたりして、いろいろしゃべって楽しかった。
家が近所ってのは本当にいいもんだ。

子供たちが、彼のギターを気に入って、彼も嬉しそうに「これがド、これがレ」とか教えてあげて、その後、キーボードも出してきて賑やかになった。
いいなぁ、子供って。
最近、子供が欲しいと少し思うようになった。

楽しく遊んだのはよかったのだけど、その後仕事をしようとしたら、なんだか眠くて。早寝して、今朝は5時半に起きて6時から仕事をしている。

今日は、塾で教えていたときの私の後輩たちが最後の授業ということで、なんとか感謝の気持ちを込めて送り出したいと、苺タルトを作った。
仕事が思ったよりはかどらず、仕事をしながらの作業・・・。

でも、きれいに仕上がった。↓


苺も奮発して、高かったけれど「あまおう」を使った。
国産小麦に、地鶏の卵、低温殺菌牛乳に、甘藷糖。
できる限り良い素材で作ってみた。

やっぱり自分で作るカスタードクリームの味って好きだ。
卵と牛乳と砂糖でできてる!って感じがする。
不自然な味がしない。

途中で、お花屋さんにも行って、花束を作ってもらって、出かける5分前まで仕事していて、本当に忙しい1日だったけれど、夜、タルトと花束を持って塾へ。

最後の授業ということで、生徒もたくさん泣いていて、
講師もいっぱい泣いていて、
こちらもなんだかもらい泣き・・・

生徒とのとても良い関係が伺えて感動した。
よかったな、本当に。

生徒を見送った後、みんなで乾杯して、おしゃべりして。
花束もタルトも、とても喜んでもらえたのでよかった。
頑張った甲斐あり!

自分の大切だと思う人に対して、精一杯何ができるのか、ということをいつも考えている。
これは昔からだけど、いろんな関係の中で、
逆に「何をされたら嫌かを考える」ということも学んだ。
プラスにすることだけを考えるんじゃなく、マイナスにならないように考えることも重要だと、そう教えてもらった。

久しぶりにひのき(塾)の空気を味わって、
授業がしたいなぁと思ってしまった。
最近の子供はダメだなんて、一体誰が言ったんだ?
ひのきの生徒は、みんな優しくて素直で(たまに曲がってるヤツもいるが)、学びたがっている。
そう、子供は本当はみんな「学びたい」のだ。
その対象がいろいろなだけで。

泣きながら帰っていく生徒を見て、私もせつなくなった。
あの愛しい時間が、またここにあったんだなぁと思いながら、
去っていく者を見つめていた。

眠いので、今日はこれでおしまい。

カンヅメ。

2008-03-15 10:03:14 | 想い
昨日は久しぶりに朝から雨が降った。
雨の日は恐ろしいほど静かだ。

珍しく天気予報が当たったので、前日までに洗濯をしておいて助かった。
やはり、2日は置けない。

洗濯の心配さえなければ、雨でも雪でも嵐でも、天気なんて何でもいいのだ。
そう思っている「乾燥機のない主婦」は全国にたくさんいるはず。
雨が続くと憂鬱になるのは、洗濯が乾かないのがイヤだから。
・・・ただ、それだけ。

むしろ、洗濯のない雨の日は、
家が水の中に沈んでいるような感覚を覚えて、
この静けさを愛しいとさえ思う。

家から丸3日、一歩も出ていない。
わずかな睡眠時以外は、ほとんどパソコンの前にいる。
久しぶりに「カンヅメ」を味わっている。

「イヤにならへんの?」と、彼。
「まったく」と、私。

仕事があれば、何日でも書き続けられる。
残念ながら、「そういうふうにできている」のだ。

仕事の忙しさに比例して、ブログの更新も増える。
情緒安定中。
MAXに安定している。

でも、昨日は後半、集中が切れた。
また「願ったとおりになった」からだ。

「時間足りない。あのフリーペーパー4ページ、どうにかならんかな……。来週やったら時間あるのに……」
と思っていたら、電話。

「すみません。あの4ページ、今回企画が変わったので、申し訳ないですが、手をつけないでください」とのこと。
これだけでもびっくりなのに、
「その代わりと言ったら何ですけど、8ページのが2本あるんで、これを来週お願いできません?」
と言われた。

ひぃぃー・・・

忙しい今週の仕事がなくなって、代わりに来週、4倍になって返って来たよ!
願ってもないことだ。

ああ、怖い・・・
本当に今月、人生の運を使い果たすんじゃないだろうか。
何もかもが願った通りに進む。

今日はまたビールが届くらしいし。
この間と同じ、5月に新発売のビール。
実はもう1年くらい、飲料メーカー「K」の仕事をしているのだが、
その関係者が「まだ味見してないですよね?」と送ってくれるという。
(味見は終わってるが……、いただこう)

どんどん集まれ、酒!(笑)

というわけで、その4ページがなくなったと聞いた瞬間、
「間に合うか?!」という緊張感がプツっと切れ、
全く集中力のない状態に……。

BBを聴きながら、日本酒を飲んでみたり……。
至福のひととき。

ああ、旅に出たいなぁ。
この間、母とおじいちゃんのお見舞いに行った時、母が聞いた。
「かおりちゃんは日本中を旅行してるでしょ?今まで行ったところで、一番きれいだったのって、どこ?」

すぐにふいと浮かんだのは、やはり東北だった。
「日本は縦に移動しやすくできてるけど、実は太平洋から日本海に向けて横断する景色が一番キレイやねん。福島・山形辺りが特にいい。あの辺りを横断すると、“桃源郷って本当にあるんだ”と思うよ」
と私は言った。

もしくは、5月の青森か。
あの新緑の美しさは他にない。
岩手の遠野、中尊寺、秋田の日本海側の五能線……。

自分の大好きな東北の景色が目に浮かぶ。

3日間、一歩も外へ出ていない私の心は、
遥か彼方へと飛ぶ。

ふと、人間は想像力があるから生きていけるんだ、と思う。

今日は、あと少ししたら、外へ出よう。

朝のストレス解消法

2008-03-14 15:27:13 | 
今日は順調すぎるくらい順調に仕事がはかどっていたのだが、
昼ごはんを食べたら、急激に眠気が……!

ちょっと眠気覚ましにこれを書いている。

最近思ったこと。

「あれしなさい!」「こうしなさい!」とやいやい言われると、
子供って反抗するけど、大人もそうなんだな。

この1年、涙を流しながら彼に「遅刻しないでよぉぉ」「ちゃんと朝起きてよぉぉ」と頼んで、
毎朝、「遅れるよ!」「早く!」「お弁当持って!」「いい加減にして!」と叫び続けてきたのだが、
全く早起きをする気配はなく、
「うちはフレックス制やから」と、フレックスでもないのに言い出す始末。
(彼の名誉のために一応書いておくが、一般の会社のように始業時間が厳しくないのは本当だ。残業がハンパじゃないので、朝は結構バラバラらしい)

おまけに、「朝からストレスたまるわ」と私が言うと、
「俺かって、前は自由やったのに、朝からうるさく言われてかなわんわ」
とか言い出した。

・・・だっ・・誰のためにっ・・・・!!

私もなんだか疲れてきて、もういいか・・・とあきらめかけた。
そんなとき、何かのサイトで見かけた言葉があって、
それは「ジャッジをしない」ということだった。

この間書いていた「~しないといけない」を捨てた話につながるけど、
私は自分のことだけでなく、人のことも「こうでなければ!」という考えを押し付けるところがあって、
結局、このジャッジがあるからイライラしたり、しんどくなったりするんだなぁと思ったのだ。

なぜ彼が遅刻することが許せないのか。
考えてみたら、それは自分が「仕事には絶対に遅れない」「仕事で遅れる人間は信頼されない」と思ってきたからだった。
彼がそんな評価を受けることは嫌だったのだ。

だけど、彼が主張するように、フレックスではないにしろ、毎日夜中まで働いているのだから、朝は1分1秒を問う会社ではない。上司もゆっくり出勤してくるらしい。
よくよく考えてみれば、彼がどんな評価を受けるかということより、
私は単に自分が「遅れる」ということを嫌っていただけなんだと、そうわかった。

それにたとえどんな評価を受けるにしろ、それは彼の自己責任。
私がとやかく言うことじゃない。

考えてみれば、高校時代、私も月曜と土曜の朝は定時に行ったことなかったっけなぁ・・・。
ある朝、朝礼にのらくら遅れて行ったら、違う学年の先生に「社会に出てこんなに遅刻してたら信頼失うぞ!」的なことを言われた。
あの時思ったっけ。
全部私が責任負うことやねんから、ほっといてくれや、と。
もちろん、その先生は私のためを思って言ってくれたのだろうけど。

・・・で。

朝、「起きてよ~」と声はかけるものの、やいやいうるさく言うのをやめてみた。
「今日は何時に行くの?ご飯食べる?」と優しく言って、
自分の用事をして、全く気にかけないことに。
そうしたら、なぜか朝ちゃんと起きて、遅刻しなくなった!

なんで?!

前は会社の人と飲んで帰ってきた次の朝にのろのろしてるから、
「もう!飲んだ次の日は絶対遅れないで!カッコ悪いから!」とぷんぷん怒っていたのに、それをやめたら、自分で
「会社の人と飲んだ次の日は遅れたくないし、行くな」と言って走って出て行ってしまった。

どうして?!

いやはや。

すげー。「ジャッジをやめる」効果!
やっぱり大人も子供も「~しなさい!」と言われると反抗したくなるもんなのかなぁ。

ただ、これで私の朝のストレスは減ったかのように思えたが、実はそうでもない。

★3日前。
玄関で靴を履きながら(もう走らないと間に合わない時間)、
「あ、かおり、ポケットティッシュある?
「そんなん早く言ってよ!!
バタバタバタ・・・(私、急いで探す)

★2日前。
「いってらっしゃーい」ガチャ。
ピンポン
ピンポン
ピンポン
「何よ?!」
「財布忘れた!!

★今日。
また玄関で靴を履きながら(また走らないと間に合わない)、
「あ、かおり、傘ある?」
「なんで今言うのよっ!自分の折りたたみは?
「もういいわ、走ってく!」
バタバタバタ・・・(彼、雨の中)

はぁ~・・・

新婚さん1年生は、まだまだ苦労が絶えませぬ。



スイッチオン!

2008-03-13 20:42:09 | 仕事
朝7時半に起きて、夜中3時前まで、最低限の家事を除いてはほとんど休むことなく仕事しているのだが、やってもやっても終わらない。

こんな時に限って、昨日出した原稿が一部やり直しになったり・・・。
担当者が来月号の商品を間違えて私に提示していたらしく、
「すみません。昨日のは来月にまわしますので、今月はこの商品でもう一回書いてください」と言われたのだ。

なんで、こんな忙しいときに限ってさ・・・

久しぶりに時間との闘いになってきた。
今日もあと5、6時間しかないぞ。

今、休憩。
今日の夜ご飯と明日のお弁当の用意して、掃除して洗濯たたんで。
あー、ちょっとリフレッシュ。

仕事というのは、いつもバランスよくやってきてくれない。
あの暇だったときの私の時間を預けておいて、
今使えたらどんなにいいかと思う。

ミヒャエル・エンデの「モモ」が読みたくなった。

今週、目がまわるほど忙しいけど、なんだかこの感覚が懐かしい。
前はずっとこんな日々だったんだ。

体がなまっていたせいか(飲みすぎか?)、一瞬体調も悪くなったように思ったけれど、2日くらいでランナーズハイ状態になる。
だから、もう今は全く平気で、常に軽い興奮状態。
こうなると、睡眠もほとんどいらなくなるし、「疲れる」ということがない。
一気に走り抜けられる。
不思議なことに肩こりも腰痛も全部治った!
こんなにずっとパソコンに向かってるのに!
恐るべき、自然治癒力?!

いよいよスイッチが入った。
問題は、物理的な時間との闘いだけ。
終わるかなぁ・・・

風土が織り成す酒の味わい

2008-03-12 10:19:05 | 
先日、彼と二人で
「シングルモルト探求セミナー ~風土が生み出すモルトの味わい講座」
を受講してきた。

といってもそんな大げさなもんでもない。
サントリー山崎蒸留所で開いている予約制の講座で、
3コースあるがどれも1回きり。
1時間半程度で1000円と安い。

ただ、20名限定なので、いつも数ヶ月先までいっぱい。
やっと空いているところを見つけ、もぐりこんだのだ。

まずはウイスキーができるまでの工場見学。
一般の見学者よりもっと専門的なことを説明してくれるので、非常に勉強になる。



ウイスキーってのは、ロマンだなぁといつも感じる。
ビールみたいにすぐできるわけでもないし、焼酎みたいに1回蒸留でもない。
2回蒸留して、さらに何年も寝かせるわけだ。
あの長い年月を経て、樽の中で色と香り、そして味わいが少しずつ変化していくことを考えるとぞくぞくする。



この寝かせる樽ひとつとっても、蒸留所によってこだわりがあり、かの有名なマッカランは、スペインのシェリーを造っているところへ樽を提供し、そこでシェリーを造ってもらったあと、その樽を引き上げてきて、それを使って貯蔵する。
だからこそ、マッカランのあの味なのだ。
甘い香り、豊潤な深い味わい。

見学が終わると、これまた一般見学者とは違う、特別室へ案内される。
まるでディナーかパーティーのように、テーブルにはウイスキーとおつまみがセッティングされている。

テイスティングの前に、ウイスキーの特徴やテイスティングの仕方、それから、山崎の風土についての講義を受ける。
きれいなお姉さんなので嬉しい。目の保養。
(こういうところがオッサンなのだ)

いろいろ勉強になっておもしろかったけれど、
その講義中、山崎の風土の説明で、上空から撮った写真が映されたのが嬉しかった。
私の町が現れる。
桂川、木津川、宇治川の3つの川が、淀川に注ぎ込む、ちょうどその部分に私の町はある。
3つの細い流れが大きな川に注ぎ込んで1つになる。
その画はドラマティックでとても美しく、いつも胸を揺さぶられる。

後鳥羽上皇が愛して止まず、谷崎が小説に綴った、その意味がわかる。
決して「大自然」というわけではなく、古来から日本人が愛してきた、小さな風情のある自然。
こじんまりと控えめで、なおかつインパクトはあって。

久しぶりに自分の町を上から見て、やっぱり世界で唯一自分が愛せる場所だと実感した。
4年半、大阪市内で生きたけれど、うまく生きられなかった。
この町で見る月がいつも恋しくて。

大阪と京都の境。
大阪でもなければ、京都でもない。
他のどことも違う文化がこの町にはあり、なぜこの広い世界でここにたまたま辿り着いたんだろうかと思うほど、ぴったりと私の感性に馴染む。
この出会いは一つの奇跡的だとすら思う。
まるで、彼との出会いのように。(え?のろけですか?)

そんなことを1枚のスライドから思いながら、きれいなお姉さんを見つめていた(笑)。

講義が終わると、やっとテイスティング。
山崎12年、白州12年、マッカラン、ボウモアの4種類とおつまみが並んでいる。



1つ1つの、色、香り、口に含んだときの味わい、余韻をゆっくりテイスティングしていく。
もっとゴクゴク飲みたいところだが、これはバーではなく講義なので仕方がない。
でも、こうして少量をゆっくり味わってみると、ウイスキーのもつ特徴がはっきりとわかって面白い。
日本酒の利き酒より簡単だろうなぁ。

そして、おつまみを合わせてマリアージュを楽しむ。
山崎12年には、モナカ。
このモナカが「とらや」ので、めちゃくちゃ美味しいのだ。
白州にはアーモンドおかきとドライフルーツ。
これまたおかきが上等でうまい。

マッカランには、初めて知ったけれど、チョコレートケーキが合う。
ナッツやドライフルーツが入った、ちょっとビターなケーキ。
この組み合わせは衝撃の旨さだった。
マッカランは24、5の頃よく飲んでいたが、今は同じスペイサイド系でも、もう少し華やかなリベットやフィディックのほうが好きになり、最近ではほとんど飲まなくなっていたが、こうして飲むとやっぱり美味しいウイスキーだなぁ。

そして、ボウモアはまさにアイラらしい、スモーキーな香り。
昔はこれが正露丸っぽくて苦手だったけど、最近はなかなか美味しいと思えるようになった。
アイラ好きの人こそが、本当のウイスキー好きという気がして、なんとか克服しようとしているのだが、やはりスペイサイドを出されると、そっちに行ってしまう・・・。

たとえるなら、
ビターチョコより、甘いミルクチョコが好き、
辛いカレーより、甘いカレーが好き、
黒麹の焼酎より、白麹の焼酎が好き、
みたいなもんで、どうも「本格派」から一歩劣るようで格好がつかない。
(あくまでも、私の思うイメージだけれど)

いつか、アイラ系のウイスキーをちびちび飲む人になりたいものだ。
(でも、チョコは絶対甘いのが好きだよ!ビターは嫌なの・・・)

このボウモアにはチーズを合わせて(またこれもうまいチーズだ)、あとは美味しいハイボールの作り方を学んで飲み干したら終了。
合わせるとシングル3杯分のウイスキーだった。
もっと飲みたい・・・

今年、彼の休みがとれるか非常に微妙なので、シカゴ行きはまだ五分五分だが、もし無理だった場合は、お金を貯めておいて、やはりスコットランドへ行きたい。
ウイスキーの蒸留所を巡りたいなぁ・・・
これは前から、あやととしくんとも話していて、いつか実現したい旅の一つだ。
あのバイリンガル夫婦と行けば楽しいだけでなく、言葉に困らない。

もしくは、武田信玄好きの彼のために、山梨の白州蒸留所へ行くか。
どうしたって、旅には酒がつきもので(笑)。

昨日から、あれもやりたい、ここにも行きたいと、あれこれ欲望ばかり書き綴っているが、この時間は本当に楽しい。

学生のとき、地図を広げて、JRの時刻表とにらめっこしながら、次はどこへ行こうかと考えていたときに似ている。
今、こんな楽しい欲望と闘えるのも、仕事が充実しているからこそ!

さあ、今日もこれから12時間、原稿を書きまくる。
言葉があふれて、自分を押し上げてくれる、こんな日々が私は好きだ。
この世で、言葉だけが唯一の理解者であるかのように、私の考えも感情もすべてカタチに変えてくれる。
言葉に支配されていく自分が、とても心地良い。