明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

16年

2009-02-27 22:22:57 | 友達
髪の毛から線香の匂いがして、なんだか変な感じがした。
それが一瞬、自分から香っているとは気付かなかった。
でも、すぐに「ああ、そうか」と思い返し、
その匂いをなんだか淋しい思いで吸い込んだ。

つい先日、小学校からの親友のお父さんが亡くなられた。
今日は共通の友人であるふみこと二人で、お線香をあげさせてもらった。
お供え用にお花を持って、少々の額を包んで。

予想に反して、親友もおばちゃんも明るく元気だった。
快く迎え入れてくれた。
その笑顔と、拍子抜けするくらいの明るさに、ほっとした。

遺影の中のお父さんは、とてもいい表情で笑っていた。
合成であろう、バックの青空も自然なほどに。

おばちゃんはよくしゃべって、よく笑った。
安心すると同時に、ああ、これが「覚悟のできていた人」の姿なんだろうなぁと思った。
長い長い、16年にもわたる闘病生活。
おそらくこの16年、生活のほぼすべてが看護だった。
心をすり減らし、体力を使い果たし、泣いた夜も数え切れないほどあったのだろうと想像する。

強い人だ、といつも思ってきた。
献身的な看護の様子を聞くたびに、愛の深い人だ、とも思ってきた。

今、どんな気持ちなんですか?なんて、そんな不躾なことは聞けなかったけれど、
でも、きっと後悔はないんだろうなぁと思う。
いや、どんなに尽くしても尽くしても、やはりどこか後悔はあるものなのだろうか?
深すぎて、私にはまだよくわからない。

久しぶりに訪れた、親友の家。
以前とは全く変わってしまっていたけれど、
リビングに一つだけ変わらないものを見つけた。
古い本がたくさん詰まった本棚。

高校の頃、あの本棚から何冊か借りたことがあった。
亡くなられたお父さんの本だ。
昔と変わらない、古びた背表紙が懐かしかった。
もう少し時間があれば見せてもらいたかったけれど、
帰りにあいさつをしながら、目の端でそれを眺めていた。

今日は、そこに行くまで、うちでふみことゆっくりしゃべっていて、
久しぶりだったからとても楽しかったのだけど、
一人で家に帰ってから、なんだかずっとしんみりとしている。
二人とも明るく元気だったし、安心したはずなのに。

自分の髪の毛についた線香の匂いを嗅いだら、
よけいに淋しい気持ちになってしまった。

こういう淋しさって、昔の自分みたいだ。
もうすっかり忘れていた「淋しい」という感覚を、思い出した。
人の死に触れると、こんなふうに忘れていた感性が甦るのか。
触れていた時間は、決して淋しいものではなく、
むしろ明るいものだったのに。

あの頃の「淋しかった自分」が現れて、
その頃書いた小説の一節までもが甦ってきた。

大絶賛で終わった仕事

2009-02-26 02:17:52 | 仕事
いやー、酒がうまいね
風邪をひいたと思ってから3日目、すっかり元の酒飲み生活に戻っている私。
1日ゆっくり寝たおかげか、前より元気になって、
今日は仕事を終えた後、ずっとやりたかった押入れの整理などをしていた。
その後、5品料理を作って、掃除して。
2日も禁酒したから、酒がうまい、うまい

夜にはもう咳も鼻水も出なくなった。
やはり、3日で完治だ。
あんなにしんどかった昨日が嘘のよう。

何度も何度も思う。
あんなに優しい夫がいて、健康なんだから、
もう望むことなんて何もないなぁと。
むしろ、これ以上何かを望んだら、バチが当たるなぁと。

そんなことをかみしめた日。

たまには病気になってみるのもいいかもしれない。
自分が本当に恵まれていることがよくわかる。
感謝の気持ちが勝手に芽生える。

今日は、他にいいこともあった。
この1ヶ月ほどかかりきりだった冊子の原稿が今日すべて書きあがった。
最後の3ページは、もう書き直し3回目のもので。
前からここにも書いているように、担当者とのやりとりがうまくいかずに3回も1から書き直しになっているものだ。
結局、最後の最後に書くことになった。

でも、最後に書きながら思った。
この3ページは冊子全体のまとめみたいなものだったから、
全部のページを書き終えた後だと担当者が何を言いたかったのかもよくわかる。
それに、何がNGなのか、どんなスタンスで書いてほしいのかも、全部わかる。
思ったよりスラスラ書けた。
でも、自信はなかった。

そうしたら、担当者から絶賛のメールが!
「私たちの想いを書いてくれていました。これまでやってきた甲斐がありました」と、とても喜んでもらえた。

嬉しいというより、心からほっとして。

これで、この仕事も終了した。

最後がこんな終わり方でよかったと思った。

これが終わったので、今抱えている大きな仕事(数十万単位)はあと2つ。
これは3月いっぱいでどちらも終わると思う。
実は、これが終わると、定期的な仕事というのが3つだけになる。
それは、金額にすればとても小さな額の仕事で。

今回の冊子の仕事は取引先自体が3月で消滅してしまうし、
また、まいったことに、先日、もう一つの大きな取引先の担当者から
「退職します」との連絡があった。
この人の退職は、つまり、私の仕事の依頼もなくなることに繋がる。

こうして、結局、頑張って作った繋がりも大きなものは断たれてしまった。
それも、私の力には関係なく。

なぜか、うまくいき始めると、相手の会社がつぶれたり、東京に移転したり、担当者が退職したりする。
安定するということがない。
まあ、安定なんて最初から求めちゃいないけど。
でも、自分の失敗でも何でもないのに、ただ相手の事情だけで仕事がなくなっていくというのは、なんともやりきれないものだ。

だけど、4月から、仕事がなくなっても、営業しないでおこうと思う。
仕事と酒のことしか考えないような「オッサン生活」にピリオドを打とう。
専業主婦みたいになって、収入も10万円くらいにして(専業主婦じゃないか)
夫の扶養家族になって、もう少し家庭のことをしっかりやりたいと思う。
夫の食生活のこととか、もっと気遣ってあげたい。
本気で出産のことも考えたいし、
自分が書きたいものも書いていきたい。

なんか、また一つの転機にきてるのかなぁ。
それも、決してマイナスではなく、プラスに転じるように考えている。
マイナスのように見えて、実はプラスなんだと。


最期の言葉は、きっと。

2009-02-25 10:20:35 | 
「鋼鉄の女」、健在!!

月曜日→風邪をひく
火曜日→ひどくなる
水曜日→完治

今回ばかりは熱が出るか、長引くかと思ったが、
やはり私の中で風邪ウィルスはわずか3日の命である。

昨日、あんなにぐったりしていたのに、
今日はすっきり爽快!!
もう咳もほとんど出ない。

あ~、健康、最高!

夫がとてもよくしてくれたので、早くよくなったのかな

月曜日の夜、「風邪ひいたので早く寝ます」とメールして
先に布団を敷いて寝ていたら、夫が12時過ぎに帰って来た。

「かおり~!大丈夫か~!
「……うん」
寝ていたところを起こされる。

「熱はあるのか?」
「ううん」
「しんどいか?」
「うん」
「何かしてほしいことあるか?」
「粗大ゴミをゴミ捨て場に持っていって。明日回収だから……」
「わかった!」

夫は私に対してすごく過保護だ。
ものすごくいろいろ聞いてくる。
「何か飲むか?」
「ううん」
「オレンジジュースは?」
「ううん」
「ポカリスエットは?」
「ううん」
「黄金比率のプリンあるよ」
「明日食べる……」
「何かしてほしいことあるか?」
「……粗大ゴミを……お願い……」
結局、私がしてほしいことはそれだけなのだった。

朦朧とする意識の中で思った。
風邪ひいてしんどくて寝込んでいても、
ゴミの日や洗濯物のことが頭から離れない。
現実って、こんなふうに生活感あふれたものだよなぁと。

ドラマでは病弱な妻が死ぬときに、最後の言葉って
「あなたに会えて幸せでした……」
みたいなのだけど、
自分が先立つとしたら、最後の言葉はきっと
「粗大ゴミは火曜日よ……忘れないでね……」
とかじゃないだろうかと、
そんなことを思いながら眠りについた。

昨日はもうボロボロで、1日寝込んでいたけれど、
塾に行こうと用意していたら、まだ7時なのに夫が帰って来た。
びっくりした。
毎日12時過ぎないと帰ってこないのに……。

そして、私のことが心配だから塾までついていくと言う。
結局、高槻まで一緒に来て、夜ご飯を食べに行ったみたいだった。

塾が終わって家に帰ったら、
洗い物もしてあって、掃除もしてあって、布団が敷いてあった。
お風呂も沸いていた。

「嬉しい?嬉しい?
と聞いてくるので、
「嬉しいよ~ありがとう
と言ったら、私よりもっと嬉しそうな顔をした。

いや、ホントに嬉しかった。
感動した。
夫婦っていいなと思った。
というか、やっぱりこの人優しいなと思った。

家事ができないと私のストレスがたまることをよく知っているのだ。
きれいに片付いた部屋を見て、本当に心が和んだ。

今朝、起きると風邪はすっかりよくなっていて、
彼のおかげだなぁと思った。
昨日、彼が買ってきてくれたケーキを食べた。
病気のときにケーキを買ってきてくれる人がいることに感謝

今日からまたがんばろう


本当に風邪らしい

2009-02-24 22:37:48 | Weblog
たぶんこんなひどい風邪は初めてだ。
いつもは鼻水出るな~くらいで、すぐによくなるのに、今回はしんどい。

今日も絶対にやらないといけない原稿を、朦朧としながら片付けて、夕方まで寝込んでいた。

無理やり起きてシャワーして、着替えて塾へ…。
テスト前日なので代わってもらうこともできない。

今帰りの電車。
このゾクゾクするのと体のあちこちが痛いのは何なんだろう?
これが風邪なんやね…。みんなが言っていた…
咳も止まらないし、ゴホゴホしながら授業をした。

またビックリするのが全く食欲がないことだ。
今日もプリン食べただけ…。
夕方にプロテイン飲んで。
固形物が食べられない。こんなことってあるんやね。

でも今日ゆっくり寝たら明日は元気になるかな。
仕事も大詰めで、元気にならないと困る。

優しい夫が私を心配して早く帰ってきてくれた。
心配かけたらあかんね…

これはもしや……

2009-02-23 11:14:10 | 生活
今回は、旅行というより遠出して遊んだという感じだった。
お酒の会の話などはちょっと時間がかかりそうなので、
また明日でもゆっくり書こうと思う。
今日は原稿と授業とで時間がない。
それに、体調悪いんだけど……。

昨日から喉が痛くて、変な咳が出る。
朝起きたら気管に何か詰まってるような感じで苦しい。
9時半くらいにやっと起きられたけど、

……なんかめっちゃしんどい!

これはもしかして、俗にいう、「風邪」ってやつか?
咳が止まらないし、気分悪いし、体は重いし、鼻水も出てきやがった。

やばいなぁ……
今日、5時間も授業入ってるのに。
気合で吹き飛ばそう

まあ、どうせ熱は出ない特殊な体なので、すぐに治るだろう。


明日から三重へ

2009-02-20 12:29:13 | 生活
昨日は塾の後、山口くんと飲みに行って楽しかった。
とりあえず、卒論が一段落したようなので、「お疲れ様会」。
いろいろな話ができたし、よかった。

今日中に仕事も終わらせて、
明日から夫と1泊で三重&名古屋に行ってくる。

なんと、三重の17酒蔵が集まり、三重の美味しいものを食べながら
合計51種類の日本酒が飲めるというイベント

堀先生に言ったら、飽きれて爆笑していた。
「どこでそんなイベント探してくるの?」と。

テスト対策中で申し訳ないが、これは前から決まっていたことなので
ちょっと行ってくる。
いや~、今年最初の旅行だし、楽しみだなぁ。

そのイベントの翌日は、名古屋まで足をのばし、
夫の友達のけんちゃんのところへ遊びに行く。
これもまた楽しみ。

話ができる人っていい。
昨日も山口くんと話していて思ったし、
和田さんとしゃべってるときも思うけど、
なんか、「話ができる人」はいい。

夫の友達もそういう人が多く、うちに遊びに来てくれたら、
夫そっちのけで明け方までその友達としゃべっていたりする
けんちゃんもそういう人の一人。

名古屋も久しぶりだし嬉しいな。
ひつまぶし食べてこよう

とりあえず、仕事終わらせないと!!

再読フェア実施中 山本周五郎「さぶ」

2009-02-18 22:44:31 | 
本屋に行く時間がないので、また「再読フェア」を実施中。
大学時代に読んだきりだった、山本周五郎の「さぶ」を読んだ。
面白くて、塾の行き帰り3日くらいで読んだ。

私がこの作品に関して書いた、昔のレビューがあったので、まずはそれを。

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江戸時代を背景にした「さぶ」と「栄二」という
2人の男の生き様を描いた人情物語。
さぶは愚鈍だが誠実な男。栄二は見た目もやることも男前。
タイトルは「さぶ」なのだが、これは栄二の物語である。
読んだ人は誰でも栄二に惹かれてしまうのではないだろうか。
山本周五郎の作品は他にもいっぱいいいものがあるが、
やっぱりこれが私には一番たまらない。
日本人が本来もっている「人情」を描かせたら
山本周五郎の右に出る人はいないだろう。
無実の罪をかぶり、島流しに遭う栄二。
けれど、どんなときも誠実で、とにかくやることも
言うこともみんなかっこいいのだ。
日本男児はこうあるべき!
友情、真実の愛なども見えてくる、本当の名作だ。

===================================================

再読しても、それほど感想は変わらないが、
今回私が注目したのは、なぜこのタイトルが「さぶ」なのかということだった。
どう考えても、主人公は「さぶ」ではなく、「栄二」なのだ。

1回目に読んだときには、栄二という人物の格好良さばかりが目についた。
だけど、再読してみれば、栄二の激しすぎる恨みや行動に目を伏せたくなることが多かった。
これは私が年をとったからなのだろうか。

そして、さぶこそが、栄二を救ったことをしっかりと感じられた。
人は一人では生きていけない。
才能があり、何でもできるように思われている人でも、
その後ろには必ず支えてくれている人がいるのだ。
この物語ではそれが「さぶ」である。
それを実感できた。

だからこそ、この物語のタイトルは「さぶ」なのだろう。

20歳の頃に日本文学をほとんど読んだ。
あの頃感じたものと、今感じるものはたぶん違うのだろうなと
これを読んで確信した。

これからまた再読フェアを続けよう。
今読んでみるとまた違った感想が生まれるのだろうな。

次は、安部公房か、川端康成にしよう。


ちゃんと。

2009-02-17 13:37:45 | 生活
だいたい毎週のように誰か友達と遊ぶことが多いのに、
もう1ヶ月以上、誰とも会っていない。

最近たまっている話をぶわわーっと話して笑ってスッキリしたいのだけど、
毎日仕事に追われていて、なかなか時間もとれない。
今週はちょっと時間あるかな……と思っていたら、
なんということはない、普通に忙しかった
原稿に追われているうえに、
まあ、塾で突然の欠員があって、
明日から始まる1・2年のテスト対策にまで駆り出されることに……。

みんな「戒め」ってあるのかなぁ。
いつも自分に対して言い聞かせていること。

私は気がつくと自分に対して「ちゃんとしよ」「ちゃんとせな」と呟いている。

「ちゃんと。」

これはもう呪縛みたいなものだなぁ。
能力のない完璧主義ほどストレスたまるものはないね(笑)
ちゃんとできないくせに、ちゃんとしないと気がすまない。
忙しくなるほどできないことが増えるから、言い聞かせる「ちゃんと」の数も増える。

ちゃんと掃除しないと
ちゃんと仕事しないと
ちゃんと料理しないと
ちゃんと洗濯しないと
ちゃんと・・・
ちゃんとちゃんと・・・

生活がちゃんとできはじめたら、今度は人生を振り返り、
「ちゃんと生きられているか?」と問答し始める。
病気だな、こりゃ。

もう、いい加減教とか、だらだら教とか、そういう宗教に入って
「だらだらするのは悪ではないんですよ」と説いてもらいたい。

そんなにいつもいつも「ちゃんと」なんてできないさ!

って、誰にも「ちゃんとしなさい」なんて言われていないので、
結局、怒りの矛先は自分になる。
ホント、もう、「ちゃんと教」から脱退したい……
ちゃんとしている自分でなく、ちゃんとできない自分に疲れた

そして、一番とばっちりを受けているのは、
「ちゃんとしてよ!!」といつも怒られている夫だ

久しぶりのおうち居酒屋

2009-02-16 01:20:47 | 美味しいもの
昨日は仕事がなく、1日ゆっくり過ごせた。
完全なオフは本当に久しぶりだ。

普通に生活ができると、普通に料理ができるのがいいな

お昼は「ジャガイモときのこのキッシュ」を作る。



うまそう~
って、うまいよ。

昼から夫と二人で灘の酒蔵めぐりへ行った。
またこの話は今度酒ブログに書こう。
楽しかった~

家に帰ってから、二人で「おうち居酒屋」を楽しんだ。



とりあえず、昨日の3品に、ゴボウの天ぷらと
成城石井で買ってきた、ハムと薩摩揚げを。

その後、追加で


里芋の含め煮と、鶏と豆腐のつくねを。

自分で言うのもなんだけど、めちゃくちゃ旨い。
酒にピッタリ。
夫も本当に幸せそうな顔をして食べて、
「外で食べるより、家のほうがいいなぁ。めっちゃうまい
と言っていた。

いやはや。
酒のアテを作らせたら、私はすごいんだから(笑)

例えば、ゴボウの天ぷら。
このゴボウは醤油と味醂と砂糖で煮ている。
こうやって味をつけたゴボウを天ぷらにすると、美味しいんだ。
酒に合う~

里芋は「含め煮」というだけあって、
調味料を半分入れて煮た後に、半日置いて、
さらに半分の調味料を加えて煮込んで味を含ませている。
とろけるほど柔らかく、味は濃すぎず薄すぎず。

つくねは、鶏のひき肉、玉ねぎ、水切りした豆腐、パン粉、卵白、調味料を入れて混ぜ、焼いてから、醤油、みりん、砂糖のタレにからませている。
そこに卵黄を落とし、からませて食べる。
ま~絶妙!!
これがお肉だけだと重いんだけど、
豆腐が半分入っているからあっさりとしていて、いくらでも食べられる感じ。

さわらの南蛮漬けも1日寝かせたら、完全に浸かって、
昨日より10倍美味しかった。

7時から飲み始めて、12時くらいまで楽しんだ。
やっぱり夫と家で二人で飲んでいるときが一番楽しいかも

最後はもうグダグダになって、布団にもぐりこんだ。
あ~幸せ
酔っ払って、酔っ払った勢いで布団にもぐりこんで眠るほど幸せなことはない。

ずっと抱えていたストレスもこれで解消!
やっぱり美味しいものを食べると元気が出る。
ホント、元気になった!!

武士の娘に生まれたかった

2009-02-13 23:13:29 | 生活
ようやく仕事が一段落した。
といっても、「ゼロ」になったわけではない。
今日もまだこれから仕事する。
だけど、やっと自転車操業から逃れられた。
自転車操業で仕事をするのと、普通に仕事をするのとでは、ストレスが全く違う。
今日は久しぶりにコープに買い物に行って、
3品料理をして(最近は、1品が限界だった)、
マンガも読んで、くつろいで、お酒を飲んだ。

昨日はもうかなり限界に近くしんどくて、
昼は取材で、夜は授業を4時間した後帰ったら、ぐったりしてすぐに寝てしまった。
おかげさまで酒を飲む気にもなれず。

1日の禁酒がこんなにも素晴らしいなんて!
今日は元気いっぱいで、酒がうまい、うまい

あー、幸せって、こういうことをいうのね。

久しぶりの一人居酒屋。



ちょうど、注文していた酒も届き、いい感じだ。
やっぱりこれだなぁ。
こういうのを作りたかったんだ。



さわらの南蛮漬け。



鶏胸肉とわかめの胡麻和え



水菜と豚肉の煮物。

器もお気に入りを並べてみた。
今日はいい感じに器も写真が撮れている。
またこの酒がうまくて感動的で。

「うまさ」に感動したわけではなく、作り手の心に感動できる酒だった。
(詳しくは、酒ブログをどうぞ!)

休憩中に置いてあった夫の漫画「バガボンド」を読み出したら
やめられなくなって、結局そばにあった17巻まで一気読み。

男って、どうしていつの時代も戦いが好きなんだろう。
自分が戦わない時代になったら、戦う妄想に走るのだなぁ。
でも、そういう世界は嫌いではない。

酔ったときの私の口癖シリーズ

1、尼になりたかった
2、武士の娘に生まれたかった

武士の娘って言ってるけど、本当は武士がいいんだけどなぁ。
それも江戸時代くらいの武士がいいと言うと、
男はだいたいまくしたてる。
「江戸時代?そんなん武士の終わりやん。なるなら絶対戦国時代やろ!」

男と女のロマンは違うのだ。
残念ながら。
山本周五郎の小説とか読めよ~


あと少し!

2009-02-12 16:44:09 | Weblog
今週をなんとか乗り切れば、少し仕事も落ち着きそうだ。
(わかんないけど)

早くゆっくり料理して美味しいご飯食べたり、徹底的に掃除したりしたいなぁ。

最近どうもブログで愚痴が多い。
ちょっと心の中のことを書きすぎだ。
夫に、昔の日記みたいになってきたなぁ…と言われたので反省。
自分でも気づいてたけど、完全に「はけ口」になっている。
ストレス多すぎて。
なるべくたわいのない楽しい話を書こう。

しばらくこっちは休もうかな~
酒ブログを中心に更新して、なんか新しい世界を開こうか。

無力。

2009-02-10 23:32:07 | 想い
アルバイトは難しいな、と思う。
何の契約も保障もないのだし、辞めるのも続けるのも自由……。
だから、去る人を追う気も、もちろん責める気もない。
そんな権利もないし。

塾講師って、いろんな能力がいる。
アルバイトとしてはかなり高い能力を要求される。
特にひのきみたいに、講師それぞれの善意があって
初めて成り立つような塾は。

だけど、この間、あやと話をしていたら、
あやの勤めている塾も、アルバイトどころか専任講師ですら
突然辞めてしまったりするという。

いろんな責任が重い仕事だし、
お店と違って、お客さん(生徒)とじっくり向き合わないといけないし、
精神的な負担が大きいのかもしれないな。
ましてやアルバイトで、自分のやりたいことがきちんとある学生にとっては、
しんどい仕事なのかもしれない。

特にレギュラー(講義授業)は、一度に10人、20人という生徒と接するし、
シフトの変更も利かないことが多いし、
いろんな意味で束縛と制約と負担が大きい。

やっぱり専任の人を入れて、
少しアルバイトの負担を軽くしながらまわしていくほうがいいんだろうなぁ。
……って言う前に、自分の負担を軽くしたいけど

私はひのきが好きだし、
講師や生徒、教えることも好きだけど、
お金に困っているわけでもなければ、時間があり余っているわけでもない。
むしろ、本職のほうをたくさんやりたいし、正直、いろいろ支障もある。
主婦業も満足にできないときがあり、
うちは夫の仕事がめちゃくちゃ忙しいから、
「もっといろいろしてあげたいのに……」とストレスもたまる。

本当に正直に言えば、「もう知らん!」と放り出したくなることもある。
でもやらない。
まだできない。

当たり前だが、塾長に弱みを握られているわけでもない(笑)
借りがあるわけでもない。(貸しは山ほどある)

じゃあ、なんでやるのかといわれたら、
うまく言えないけど、
「思い出があるから」かな……

困ってる人をほっておけないから、とか
生徒がかわいいから、とか
教育現場として必要な場所だと思うから、とか
いろいろ格好いいことを思ったりもしたけど、
結局のところ、思い出があるからなんだと、今日気付いた。

私が大学生の時のひのき。
今とは生徒の感じも全然違うし、なんか、輝いていた。

あの頃、私はまだ親と暮らしていて、いろんな確執があって、
自分のやりたいことも見つからなかったし、
世の中からはみ出していくばっかりで、どこにも居場所がなかった。

ブルース聴きにライブハウスばっかり通って、
バイトに明け暮れて、お金がたまれば旅をして……。
大学はやたら厳しくて勉強しないと卒業できなかったから
わりと真面目に大学に通って。
結局、就職活動もしないまま、大学を卒業して。

そしたら、酒飲むくらいしかやることがなくなった。

今で言う「ニート」みたいなものだが、
当時は「プータロー」と言った。
1年くらい、それになった。

することがないから、1円にもならないものを書き散らして、
友達がちゃんと社会人としてやっているのを横目で見ていた。
そして、そんなとき、7年付き合った人に捨てられた。

仕事も、金も、男も、信頼できる家族もない。
もう何にもないよ……と自暴自棄になっていたあの頃。

あの時、大学の時から続けていたひのきがなかったら、
どうなっていたんだろうか、と今でも思う。
あの時の私にとって、ひのきは唯一の居場所だった。

だから。

あの時ボロボロだった自分を救ってくれた場所を、
どうしても守りたいという想いで、
その後、ライターとして仕事が忙しくなっても続けてきた。

いい講師が育って、もう大丈夫だと思えば出て行くが、
また危機になれば戻っての繰り返し。
(既に3度目の出戻り)

「思い出」が私を今も縛り付けている。

でも、こんな深い理由がある人間は滅多にいないから、
もっとアルバイトの講師が気持ちよく働ける場所にしないといけないなぁ。
いろいろ頑張っているのだけど、まだまだ足りない。
もう少し時間があれば……
もう少し昔みたいに体力があれば……と思うんだけど。
無理がきかなくて。

一生懸命やってるつもりだけど、
まだ何かできたんじゃないかと、いろいろ考える。
考えすぎて、昨日からちょっとしんどい

離婚の危機?!

2009-02-10 19:02:46 | 
さっき、夫の部屋を掃除していた。
あまり人のものはいじらないのだが、
机の上に洋服から本からパソコンから……いろんなものが
山のように積み上げられていたので、ちょっとだけ片付けていた。

そうしたら、1冊の文庫本が……。
書店のカバーがかかっていて、
読んだ折り目もついてないからまだ新しそうだ。

「何読んでるのかな……」と思って表紙を見たら……

『読むだけで「いい夫婦になる」本』

な……、なんだこれは。
おそるおそる中を読んでみると、離婚の相談に応えたり、
「夫婦仲がよくなる秘訣」みたいなのが書いてある……。

やっと結婚できたのに、私、もう離婚の危機?!

夫にメールして、「何、あの本……。離婚したいの?」と聞いてみた。
すると、「何のこと?どんな本?」としらばっくれた返事。
タイトルや仕様まで詳しくメールしてあげたら、

「ほんまに記憶がない……。
怖い。この間、酔っ払った時に買ったのかも

との返事。

嘘ではなさそうだったので
「よかった~」
「離婚したいわけないでしょ?」
「そうだね~」
と安心して仕事に戻ったが、
ふと思った。

酔って手に取る本がこれって……

これが本音?!

どっちにしろ、記憶がなくなるまで酔っ払う夫も問題だな……

最近読んだ本。吉田修一、三浦しをん、川上弘美

2009-02-09 01:35:21 | 
今日は夜中12時くらいから家で日本酒を飲み始めて、
いい感じになってきたので、
今のうちに今年読んだ本のレビューでも書いておくことにする。

『元職員』吉田修一


吉田修一は伊坂幸太郎と並ぶ、有望な現代の若手作家だと思う。
今回もよかった。
この作家の良さは、いくら作品を発表しても、その質が落ちないことだ。
そこが伊坂幸太郎とも似ている。

タイにやってきた一人の男性。
心に何かを抱えている。
それが最初は何なのかわからない。
わからないまま物語は進んでいく。

タイに住んでいる日本人の若者と知り合う。
その男性の紹介で女性を買う。

物語がどういう方向へ進んでいくのか、検討がつかない。
この女性との恋愛なのか?
でも、「犯罪文学」とのふれこみなので、この女性を殺すのか?
それとも誰かを殺してタイに逃げてきたのか?
いろんな推測が飛び交う。

しかし、徐々にその事情が明らかになってくる。
そこでやっと「元職員」というタイトルの意味がわかる。

「吉田修一の文章は読みやすいけど、流せない」
と言っていた親友の言葉が蘇る。
本当にそうだ。

読みやすいのに流せない。
一文一文が意味をもって重くて。

ネタバレしたくないのであえてあらすじには触れないが、
ラストはハッピーエンドでもないし悲惨でもない。
どうなるのかわからないところで終わっている。

人間の弱さ、特に金に対する弱さをしっかりと描いた作品。
吉田修一はどの作品を読んでもハズレがない。


『光』三浦しをん


息もつけない作品だった。
一気に読み終えた。
だけど、決していい気分になるような作品ではない。
むしろ読まなければよかったと後悔するほど、どろどろしている。
でも、途中で止めることなんて決してできなかった。

ある小さな島で起こった不幸。
津波だ。
この津波によって島に住むほとんどの人が死んだ。
残ったのは、二人の少年とひとりの少女。
そして、生き残った少年の父親と、島の灯台に住むおじさん。

沈んだ島をあとにし、新たな生活を始めた生き残りの人々。
そこに潜んだ犯罪。

目を覆いたくなるようなシーンもあるのだが、
それでも目をそらせないほど引き込ませる。
これが三浦しをんという作家の実力なのだろう。

親から虐待を受け、すがりつく者。
それを疎ましく思う者。
どれだけ疎ましく思われても、わかっていても、すりこみのように
相手に陶酔し、自らの命まで預けてしまう。
その悲しさ。

そして、いろんなものを失って、心をなくした男。

いろんなものを得るために自分の体を差し出す女。

酒に溺れ、暴力をふるい続ける父親。

様々なヘヴィな人間模様。

好きな作品かと問われれば言葉に困るが、
でも、途中でやめることができないほど夢中になって読んだ作品ではある。


『どこから行っても遠い町』川上弘美


いかにも川上弘美らしい、ゆったりとした空気の流れる作品。
読みきり短編のオムニバスといった感じで、
1つの章に脇役として登場した人物が、次の章では主役になったり。
その展開が面白い。

うーんとうなるような場面もあり、文章もありで、
とても面白く読めた。





やっぱり「簡単すぎることはない」。

2009-02-09 00:04:33 | 生活
10日は私立入試。
ちょっと前に、私立専願の生徒が受かっていなくなっても
全然淋しくない……みたいなことを書いていたが、
撤回!!

今日は私の最後の授業だった。
やっぱりいつもと同じ。
もうこの子を教えることはないんだなぁと思うと、なんだか淋しくて。
「この子」というよりは、「この子のいる空間」ではなくなるということかな。

Cクラスは半分くらいが私立専願だから、
本当に淋しくなる。
やっとクラスとして団結し始めたのに、もう終わり。

いつも思う。
まだ15歳の子供は知らないんだ。人との別れを。
何の確証もないけど、塾を辞めてもまた会えると感覚的に思っている。
というか、会えるも会えないも考えていないと思う。
でも、大人は知ってるから。
この生徒のほとんどともう二度と会うことはない。

これまでに見てきた何百人という生徒のうち、
卒業後に会った生徒は数えるほどだ。
今どこで何をしているのかもわからないし、
女の子なんて街で会っても全くわからないだろうなぁと思う。
(化粧とかするし、女の子は変わるから)

人が人生で出会う人の数はあまりに多いから、
繋がっていようと思ったら、お互いに深い情熱を持ち続けなければならない。
そうでないとあっという間に途切れてしまう。
そのことを大人は知っている。
だから、淋しいのだと思う。

ひのきにいると、2月、3月はいつも「愛しい時間」になる。
あんなにやる気のなかった生徒が真剣に問題を解いている。
その姿を見ていると、いつも愛しさでいっぱいになる。
かわいくて、かわいくて……ヤバイ

やっぱり「ひのきの本」を書かないとダメだな。
そして、それを橋下知事に見せたい。
陰山先生の言うように、年々、本当に「読み書きそろばん」の基本的な学力の低下が激しくなっている。
今日でも、3500円の3割引がいくらになるのかがわからない生徒がたくさんいた。
「服買うとき困るやろ~?せっかくセールになってるのに」
と私が言うと、
「うん、だからいつも『いくらですか』って店員に聞くから」と言う。

……いいけどさ

でも、やっぱりそれくらいは知っていてもいいと思うのだ。
そして極めつけに一人が
「勉強しとくわ。俺、服屋で働きたいし」と言った

そりゃ、あんたは絶対知っといたほうがいいな……(笑)

橋下知事は「情報」だけで「大阪府の学力が低い」というけど、
やっぱりこの現状をしっかり見てもらわないと。
知事が感じているよりずっと深刻だと私は思う。
本当に、基本的な漢字の読み書き、小学生レベルの少数・分数の計算ができない生徒がどれほどいることか!
中3で「境内」とか「納屋」とか「家屋」が読めない生徒がたくさんいるんだから。

ひのきには大阪府からちょっとくらいお金が出てもいいんじゃないか?(笑)
かなり学校の先生ができていないことを助けていると思うのだけど。
まあ、学校の先生も大変だとは思うし、自分は死んでもやりたくない職業だから偉いなぁとは思うけど、本当に適当な先生もいるから。
それは生徒もわかっていて、同じ数学の先生でも「お前は○○先生の数学やからいいやん。俺は△△やで」みたいな話が出る。
生徒の評価ってシビアだ。

とにかく入試シーズンだ。気を抜けない。
今日も朝から授業で、家に帰るともう6時前。
授業は3時までだったのだが、その後、自習をみていた。
自分から勉強したいと言ってくれるのだから、それにはなんとか応えたくて。
私立は受かることが決まっているので問題ないが、
公立は本当にガチだから、とても心配

でも、何年やっても、何度教えても、時代が変わっても、生徒の質が変わっても、やっぱり一つだけ不変のものがある。
それは、「わかれば楽しい」ということ。「簡単すぎることはない」のだ。

今まで解こうと思ったこともない古文の問題。
面白い話を選んでゆっくり内容を話してやる。
もうほとんど答えを言っているのだが、考えさせるようにする(これが長年の講師経験で培ったテクニックだな

案の定、「なんや!意外に簡単やん!」と生徒が言い始める。
この言葉を聞くといつも「よっしゃ!!」と心の中でガッツポーズだ。
ほんまはほとんど答えを言ってるんだけど……。
さらに「わりと面白いな」なんて言われたら、嬉しくて舞い上がってしまう。

数学でも一緒。
全部○がつくと嬉しそうな顔をするのは、昔も今も変わらない。
「ほとんど○やったで~」と自慢げに言う。
「そっか!すごいやん!」と言うときの私の満足感といったら!!

こういう日は、堀先生がひのきをたたむまでここにいようかなぁという気持ちにもなる。

なんてね。(ヤバイ、ヤバイ、本気にされる

とりあえずあと少し!
今年も全員受からせたい、どうしても。
たった15歳で挫折なんて感じさせたくないから。

とはいえ、自分の仕事は相変わらずギリギリの毎日で。
来週も取材が2件。
そして、例の冊子はまだ続いている。
もういつから休んでいないのかわからない。
でも、結局のところ、自分はこうやってひたすら仕事をしているのが好きなんだと思う。

そして、1日のうちにこうやって30分でも好きなこと(仕事以外のこと)が書ける時間を作ること、それでなんとか自分を保っているような気がする。
あ、あとは酒と本とBLUESだね。