明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

BLUESは自分を丸裸にする音楽

2010-08-31 22:30:21 | 
近頃、夫がギターばかり弾いている。
彼と出会って5年と4ヶ月。
この期間でたぶん一番ギターを弾いている姿を集中的に見ている。

まるで初めてギターを手にした15歳の少年に戻ったかのように、
楽しそうに、イキイキとギターを弾く。
「最近、ギター弾くのが楽しくて仕方ないねん」と言って。

夫のギターの音は、優しい。疲れない。

B.Bキング、アルバート・キング、オーティス・ラッシュ、アルバート・コリンズ、
エルモア・ジェイムス、ジミー・ロジャース、バディ・ガイ、
マディ・ウォーターズ、Tボーン・ウォーカー、ギター・スリム、
スヌークス・イーグリン、ジョニー・ウィンター、ライトニン・ホプキンス、
サン・ハウス、ジョン・リー・フッカー、チャーリー・パットン、
トミー・チャン、レイ・ヴォーン、エリック・クラプトン・・・

好きなギタリストを挙げろと言われればたくさんいるけれど、
誰一人として同じ音を出す人はいない。
同じ曲を、同じギターを使って弾いたとしても。

バディ・ガイみたいな芸達者な、勢いと鳴きのギターも好きだし、
ジミー・ロジャースみたいな深みのある響く音も好きだ。

BLUESという音楽だけは、音に自分をごまかすことはできない。
そのままの、その人が出る。

私もまた最近、BLUES熱が上がっていて、古いDVDを引っ張り出してきて見たりしている。
昨日は「ANTONE'S HOME OF THE BLUES」を見た。
テキサス州オースティンで多くのBLUESを生み出してきたクラブ、アントンズ。
数々の貴重なブルースマンの演奏と、
様々なゲストがアントンズの歴史を語るドキュメンタリー。

思えば20歳の頃、まだブルースを知ったばかりで何を聴いていいかわからなかった時、
レンタルCDで手にしたのが「アントンズ ブルース ライブ」だった。
これがめちゃくちゃよかった。

このDVDもいろいろと貴重な映像が観られて素晴らしい。
このクラブのオーナー、クリフォード・アントンのブルースにかける情熱がひしひしと伝わってきて、たまらない。

ふと、「そうか、こんな手があったのか」と思う。

毎日、生のブルースを聴きながら、バーボンを飲んで暮らしたいという私の夢。
叶えたいならば、自分がブルースバーのオーナーになればいいのだ。
ブルースマンを集めて、毎晩演奏してもらう。
なんと幸せなことか!!

これをまさに実現したのが、このクリフォード・アントンで。
白人なのにとにかくブルースと、ブルースマンを敬愛し、守り続けた。
この傾倒ぶりには本当に頭が下がる。

このDVDの中で、こんな言葉があった。

『演奏者が丸裸になった時にだけ表現できる正直さ、
 痛みと苦しみと悩み事が響いてくる。
 ブルースの中にね。
 魂の叫びだ。』

本当に、いつもそう思う。
丸裸になった時だけ・・・逆に言えば、ブルースをやろうと思えば丸裸にされる。
嘘をつけない音楽、それがブルースだ。

夫は確かに優しい。だから、それが音に出る。
でも、私は思うのだ。
彼は本当はもっと熱く激しい人だ。
でも、いつの間にか、どうしてか、
自分の意志とは無関係に身につけてしまった穏やかさが、
音にも出ている。

もし、本当に彼が自分を解放できたら……、
すごい音が出そうな気がするのだけど。

いつかそんな音を聴いてみたい。
丸裸になった、一番正直な、彼の音を。

そんなことを思いながら、今はオーティス・ラッシュを聴いている。

誠実な生き方

2010-08-26 01:33:22 | 
今日は、今仕事をいただいている取引先の社長と編集の方と、久しぶりに食事会。
いつかびりけんに・・・と思っていたら、社長が「ぜひそこに」とおっしゃってくださったので、びりけんを予約した。

細かいことはいろいろあるけれど、総括すれば、とても楽しくて幸せな時間だった。
社長も編集の長谷川さんも、本当に素敵な人で。
そして、びりけんのお料理、お酒、器の力、すべてを楽しんでくださった。
それがとても嬉しかった。

長谷川さんは、私のお姉さんみたいな人で。
優しくて、たくましくて、博学で、でも、どこかもろいところもあって。
彼女に触れるたびに、何か力を得ることができる。
私の憧れの人。

社長は社長で、穏やかで優しくて、こんな言い方は失礼かもしれないけれど、可愛らしくて。
会ってお話するだけで、癒される。

お二人に会うたびに、自分がどんなに恵まれているかということを実感する。
長谷川さんが言ってくれるのだ。
「さんのうさんの本を出しましょう」と。
ありがたくて、涙が出そうになる。

お二人と出会って、1年。
少しずついろんな仕事を任せてもらってきた。
本当にありがたい。
私にできることと言えば、少しでも良い仕事をすることだけ。
それだけ。

昨日、夫が帰って来て、「明日びりけんに行くよ」と、話した。
それも、ご馳走していただけるということを。
そうしたら、夫が言った。
「かおりは、恵まれてるよなぁ」と。
「うん、運がいいから」と頷いた私に、夫が言った。

「なんでかなぁ。かおりが誠実やからやな。うん、かおりはいつも誠実やもんな」

私はその言葉を聞いて、涙が出そうになった。
目の奥が熱くなって、涙をこらえるのに必死だった。

この人は、いつも私が「そうありたい」私のことをわかってくれる。

彼と初めて顔を合わせた日、その日の彼のブログに私のことがこう書いてあった。

  『人が好きで、そのつながりで自分の世界を豊かにして。
  相手が今楽しんでいるかを、とても気にしてしまって。
  自分一人の迷惑のことなら、ときには妥協を飲んだりして。
  仕事や周りの迷惑のことなら、真摯にぶつかって。

  会話の端々から薫りたってくる
  自身に対する誠実な生き方に、

  その過程での消耗を想像しながら、

  この人はこういう生き方しか
  できないんだろうなと思うと、胸が熱くなった。』

今でもこの文章を読むと、涙が出る。
初めて会った日、たった一度会っただけ。
それで、私のことをこんなふうに表現してくれた。

これを読んだ時に私は思ったのだ。
今までそんなふうに具体的に思ったことはなかったけれど、
ああ、私はこんなふうに人に思ってほしかったのだ、と。

そして、出逢ってから5年経っても、同じように「誠実だから」と言ってくれる。
もしかしたら、人は私のことを誠実じゃないというかもしれない。
だけど、私はいつも誠実でありたかった。
それが初めて会った日から伝わっていて、今も同じように褒めてくれる。
そんな彼のことを本当にありがたいと思った。

そして、今もあの時の彼の私の初めて会った印象の文章をよく読む。
好きな音楽みたいに、繰り返し。
どうしてこの人は、私が表現してほしかった「私」をわかってくれたのだろうか。
たった一度会っただけで。
こんなふうに思ってくれた人が他にいたとしても、
こんなふうに私を表現してくれた人は他にいない。
今までも、たぶん、これから先も。

そして、この文章を読むたびに、自分自身に誓う。
誠実でありたいと。
とにかく誠実に生きたいと。

たぶん、この文章がある限り、私は絶対に悪くならない。もう二度と。

ちょっこし心配・・・

2010-06-15 16:51:15 | 
ちょっと愚痴っぽい話を書いてしまったので、楽しい話を・・・。
今日は別にヒマなわけではないのだけど、1日パソコンに向かっているので
気分転換にちょっこし書きたくなるわけで。

ああ・・・
「ちょっこし」
使ってしまった・・・

夫も最近、自分のブログで多用しているが、
完全に「ゲゲゲの女房」にやられている。

毎晩、帰宅すると録画しておいたゲゲゲを観るのが日課で。
私など、「トータルを考えたら、1日に2時間くらいはゲゲゲの女房のこと考えてる」と夫に告白した。
まあ、これにはさすがの夫も「えっ」と、言葉に詰まっていたが。
正直、今の私はゲゲゲを観ることが唯一の楽しみと言っても過言ではない。
今、酒とゲゲゲの録画を並べられたら、間違いなくゲゲゲを取る。
それくらい夢中なのだ

朝見て、夜は夫と見て、1日に2回見る。
たまに昼の部も見て、3回になることもある。

昭和やな、昭和!
あの昭和の空気がたまらんのだ。
私もまだ生まれる前・・・万博前の日本。
憧れの1960年代。

それと、水木しげるの漫画にかける情熱。

ものを創り出すということの意味や
描き(書き)続けることができる人の存在について考える。
何か思い出しそうな・・・
心の奥をえぐられるような想いで、いつも見ている。
熱いものがフツフツと甦るような。

   *    *    *

夫の帰宅が最近早い。

毎晩、12時をまわらないと帰って来ない生活しか見てこなかったので、
最初は飛びあがるほど嬉しかった。

しかし、だんだん・・・
「え?今日も早いの?
「え?また?
と、こう毎日早いと心配になってきた。

・・・もしかして、仕事がない?!

昨日など、いよいよ
「今日は会社休む」と言い出した

時折、冗談まじりに「あははは……もうあかんかもな」なんて言う。
自嘲的な笑い?!

ローン組んだばっかりなのに、大丈夫だろうか?
私も仕事の選り好みなんてしてられないなぁ。
とりあえず、稼がなければ!!
来年、塾に戻って授業やってたりして・・・
いやいや、それは・・・

そして、時間があるからか、私が情緒不安定宣言をしてから、夫は妙に優しい。
プリンを買って来てくれたり、ハイボールを作ってくれたり。
時には掃除機をかけてくれたり、朝のゴミ出しも積極的だったり。
腫れ物に触れるように、私のことを気遣ってくれている。

この間、私はまた前髪をぱっつんと切った。
変なのはわかってるけど、目にかかるのがどうしてもイライラするのだ。

夫が帰宅して、私を見るなり、「あっ!前髪切った!」と笑った。
いつもなら「やーい!田舎の子みたいやなー」とからかうのだが、
私が冗談で
「うん、木村カエラっぽくしようかと思って
と言うと、一瞬言葉に詰まり、目を泳がせた後、
「あー、木村カエラ、いけるよ!
とニッコリ笑って言った。

・・・あかん

完全に、気を遣われている!!

いくらまだ結婚3年だからって、自分の妻に木村カエラの要素が多少なりともあるかどうかくらいは判別がつくだろうに・・・

夫の気遣いに、そっと涙した

ちなみに、今日も夫は早いらしい。
ほんまに大丈夫かね?

脱・キリギリス的生き方

2009-06-24 12:44:38 | 
夫の両親に相談した結果、やはりもとの予算で買える家を探すことにした。
あの夢のようなフジ住宅の一戸建ては、本当に夢となってしまった……。

やはり1000万円違うと、人生が違ってくるし、仕方ないよな。

夫も、以前は「夢のある家を!」とか、「露天風呂がほしい」とか、「駅近だけど、自然があるとこ」とか、希望ばかりを並べていたけれど、
ようやく夢から覚め、「予算内で買えるところを探そう」「少々のことは妥協しよう」と言い始めた。

マイホーム探しの本を買ってきて、いろいろ勉強もしている。

私にも新たな知識を披露してくれたが、「うん、うん」と聞きながら、
あー、やっぱり私には計画的に生きるってのは無理なんだ……と思った。
夫が、「1年以内にこれだけ貯金して……、これだけを頭金にして……」
と話すのを、ぼーっと聞いていた。
100万単位の貯金の話は実感がわかないのだ。

「とりあえず買ったらなんとかなる」
という相変わらずのキリギリス精神……。

夫がわりと堅実な人でよかった。
頑張れ、アリさん!

うちの夫は27歳。
こんな年上女房をもらったがために、人生のいろんなことを周りの友人よりも早く進めているので、時々、申し訳ない気持ちになる。

もし、私が同い年だったら、結婚もまだしていないかもしれない。
出会って1年半で結婚を決め、2年で入籍。
そして、もう家を買う。
周りの友達はやっと最近、1人、2人と結婚しはじめたというくらいなのに。

私に合わせて駆け足で人生を進めてくれている。
そのことがとてもありがたい。

有力候補は、今住んでいる町に、来年9月に建つマンション。
今週末、説明会に行ってくる。
おそらく、予算内で買えるはずだ。

この町に暮らし続けることも、いろんな想いを犠牲にして、夫は決意してくれた。
もう一生頭が上がらないな、と思っている。
本当に、感謝

それと同時に、心の中の霧がぱーっと晴れた。
一生、ここに住み続けることができるかもしれない……
それは、「自分」を維持することができる、ということだ。
うまく言えないけれど……。

夫にどうやって恩返ししようか。
本でも書いて、一発当てて、ローンを完済してあげようか。

……こういう発想しか浮かばないところが、やっぱりキリギリス
コツコツ働いて、せっせとお金を貯めるのだ。

明日は1本取材が入った。
急ぎの原稿だけど、その分、料金も割り増し
塾のチラシの仕事も堀先生がくれた。ありがたや。

あー、ホント、もっともっと仕事をしないと。
朝も夜もないほど働いて、ガンガン稼ぎたい。

しかし……、気分はシカゴ・バウンド。

憂歌団 #03 シカゴ・バウンド ラストライブ 1998-12-19


仕事もなけりゃ、ピストルも買えねぇ……

俺によく似た、そこのオッサン
俺と一緒に飲もうじゃないか……

あれから丸2年……

2009-04-30 22:36:12 | 
昨日は結婚記念日だった

あの最高に幸せな1日から2年……
早いものだ。

でも、夫と知り合ってまだ4年というのもヘンな気がする。
もう長年連れ添ったような……

なんとか皆さんのおかげで夫婦仲良くやっています。
ありがとうございます。

明日から旅行!2泊3日で

仙台⇒ニッカの宮城峡ウイスキー蒸留所⇒作並温泉
⇒蔵王
⇒松島

というスケジュール。
また旅日記をアップします。

今日は朝から取材で疲れた~
ちょっと腰が痛いかも。
早寝しよう

最期の言葉は、きっと。

2009-02-25 10:20:35 | 
「鋼鉄の女」、健在!!

月曜日→風邪をひく
火曜日→ひどくなる
水曜日→完治

今回ばかりは熱が出るか、長引くかと思ったが、
やはり私の中で風邪ウィルスはわずか3日の命である。

昨日、あんなにぐったりしていたのに、
今日はすっきり爽快!!
もう咳もほとんど出ない。

あ~、健康、最高!

夫がとてもよくしてくれたので、早くよくなったのかな

月曜日の夜、「風邪ひいたので早く寝ます」とメールして
先に布団を敷いて寝ていたら、夫が12時過ぎに帰って来た。

「かおり~!大丈夫か~!
「……うん」
寝ていたところを起こされる。

「熱はあるのか?」
「ううん」
「しんどいか?」
「うん」
「何かしてほしいことあるか?」
「粗大ゴミをゴミ捨て場に持っていって。明日回収だから……」
「わかった!」

夫は私に対してすごく過保護だ。
ものすごくいろいろ聞いてくる。
「何か飲むか?」
「ううん」
「オレンジジュースは?」
「ううん」
「ポカリスエットは?」
「ううん」
「黄金比率のプリンあるよ」
「明日食べる……」
「何かしてほしいことあるか?」
「……粗大ゴミを……お願い……」
結局、私がしてほしいことはそれだけなのだった。

朦朧とする意識の中で思った。
風邪ひいてしんどくて寝込んでいても、
ゴミの日や洗濯物のことが頭から離れない。
現実って、こんなふうに生活感あふれたものだよなぁと。

ドラマでは病弱な妻が死ぬときに、最後の言葉って
「あなたに会えて幸せでした……」
みたいなのだけど、
自分が先立つとしたら、最後の言葉はきっと
「粗大ゴミは火曜日よ……忘れないでね……」
とかじゃないだろうかと、
そんなことを思いながら眠りについた。

昨日はもうボロボロで、1日寝込んでいたけれど、
塾に行こうと用意していたら、まだ7時なのに夫が帰って来た。
びっくりした。
毎日12時過ぎないと帰ってこないのに……。

そして、私のことが心配だから塾までついていくと言う。
結局、高槻まで一緒に来て、夜ご飯を食べに行ったみたいだった。

塾が終わって家に帰ったら、
洗い物もしてあって、掃除もしてあって、布団が敷いてあった。
お風呂も沸いていた。

「嬉しい?嬉しい?
と聞いてくるので、
「嬉しいよ~ありがとう
と言ったら、私よりもっと嬉しそうな顔をした。

いや、ホントに嬉しかった。
感動した。
夫婦っていいなと思った。
というか、やっぱりこの人優しいなと思った。

家事ができないと私のストレスがたまることをよく知っているのだ。
きれいに片付いた部屋を見て、本当に心が和んだ。

今朝、起きると風邪はすっかりよくなっていて、
彼のおかげだなぁと思った。
昨日、彼が買ってきてくれたケーキを食べた。
病気のときにケーキを買ってきてくれる人がいることに感謝

今日からまたがんばろう


離婚の危機?!

2009-02-10 19:02:46 | 
さっき、夫の部屋を掃除していた。
あまり人のものはいじらないのだが、
机の上に洋服から本からパソコンから……いろんなものが
山のように積み上げられていたので、ちょっとだけ片付けていた。

そうしたら、1冊の文庫本が……。
書店のカバーがかかっていて、
読んだ折り目もついてないからまだ新しそうだ。

「何読んでるのかな……」と思って表紙を見たら……

『読むだけで「いい夫婦になる」本』

な……、なんだこれは。
おそるおそる中を読んでみると、離婚の相談に応えたり、
「夫婦仲がよくなる秘訣」みたいなのが書いてある……。

やっと結婚できたのに、私、もう離婚の危機?!

夫にメールして、「何、あの本……。離婚したいの?」と聞いてみた。
すると、「何のこと?どんな本?」としらばっくれた返事。
タイトルや仕様まで詳しくメールしてあげたら、

「ほんまに記憶がない……。
怖い。この間、酔っ払った時に買ったのかも

との返事。

嘘ではなさそうだったので
「よかった~」
「離婚したいわけないでしょ?」
「そうだね~」
と安心して仕事に戻ったが、
ふと思った。

酔って手に取る本がこれって……

これが本音?!

どっちにしろ、記憶がなくなるまで酔っ払う夫も問題だな……

家出してみた

2009-01-13 03:45:47 | 
家出をした。

今これを読んでいるあなたは家出をしたことがありますか?

夫とくだらないことでケンカして、
化粧品とか鞄に詰め込んで(退屈しないよう本まで入れて)
家を飛び出した。

家を飛び出したことがありますか?

意外に行くとこないのよね・・・
実家は歩いて5分なんだけど、
私が泣きながら帰って来たら、おかんもおとんもビックリするし、
心配かけると思ったら、それもできなくて。

ああ、樋口一葉の「十三夜」の気分。(わかる?)

でも、現代に生きる家出女は、たくましく家から1分のバーに到着。
そこで酒を飲む。
ジャックダニエルに、グレンフィディック。
隣に座った小学校教師の男の人としゃべって。

「今日はダンナさんは?」
とマスター。
「家にいますけど。家出してきたんで」と私。

半分、心配そうな顔で、
半分は、「大丈夫やろ、あの二人なら」って顔。

お酒を飲んでいるうちに、「心配してるかも・・・」とこちらが心配になって、
「飲んでます」とメールしてしまった。
彼は安心したメールの返事。
心配させるつもりだったのに、何のために家出したのかわからない。

しばらくしたら彼が迎えに来てくれたけど、
結局、家に帰ってからまた大喧嘩。
わんわん泣いた。

でも、最後には一緒に酒を飲んでいた。

人と暮らすのは難しい。
でも、一度も自分本位になったことがない。
こんなに自己中な私なのに。
努力しても、すれ違いは起きる。
難しいな、他人と家族になるのは。

でも、最後には仲良くなれてよかった。
世の中は嫌なことでいっぱいなんだから、
一緒にいる時間くらい優しくしあいたい。
優しくしあうほうが絶対いいよね。


実はデスメタル?!

2008-10-02 19:49:23 | 
今日は朝起きたら、夫に
「おい!このメス豚!
と言われた。

最近、「デトロイト・メタル・シティ」読みすぎだって……

しかし、主人公の根岸くんと夫がかぶることがある。
普段はお人よしっぽい天然キャラで、優しいのに、
酒を飲みすぎたり、ちょっとしたことでキレたりすると、豹変する。
二重人格じゃないかと疑うほど、別人みたいに恐ろしくなる。

もしや、毎晩仕事だといって遅いけど、
実は、夜な夜なライブハウスでデスメタルとか演ってるんじゃ……

ま、まさかね……

「俺はロッカーだ」とか「ブルースマンだ」とか言って、
普段は優しいギター弾いてるけど、
実はギャギャギャッと歯とかで弾いてたり……?!

はっ!
そういえば、前歯が差し歯みたいなので「見せて」「どうしたん?」と
何度も追求したけど、いつも「嫌や」と言って頑なに見せてくれない……。

いやいや。
そんなことはあるまい。
変な想像は打ち消そう。

実は私のほうがDMC読みすぎなんじゃ?!

サプライズ、大成功!

2008-07-30 23:42:15 | 
夫の誕生日祝いの続きです。

夜、予約していた先斗町の「炭火割烹いふき」へ。
ここは前から目をつけていたお店で、予約の電話をしたとき既に、自分の勘は間違っていなかったと思った。
ご主人なのか、従業員なのかわからないが、優しくゆったりとした口調で私の話を聞いてくれる。
「夫の誕生日なので、何かお祝い風のお料理、できますか?」
そう尋ねると、ちょっと困ったような声で、
「う~ん……。そういうのは受け付けてないのですが、ケーキでしたらご用意させていただきますよ」
と言ってくれた。
「それでいいです!お願いします!」

できるだけのことをしてあげたいという気持ちが電話の声から伝わってきて、予約の電話をしただけなのに、もうこの店のファンになっていた。

実際行ってみると、先斗町の少し路地を入ったところにあった。
ぼんやりと灯りが揺れている。

引き戸を開けると、清潔感のある風情たっぷりの空間が現れた。
決して広くはないが、ゆったりとした時間が流れていくような落ち着いた空間にほっとする。


カウンターはすべて予約でいっぱいで(こういう割烹は絶対にカウンターがいいのだけど)、横にある掘り炬燵式のテーブル席へと案内された。
向かい合って顔を見合わせると、思わず二人とも笑みがこぼれる。
大好きなやさしい時間がふと訪れて、食べる前からもう幸せな気分。


ビールで乾杯したら、1品目が運ばれてきた。
毛蟹の上にウニが乗っている。下はズイキ。
京都らしい上品な味付けの先付けだ。素材の味がしっかり生きている。


お造りは、タコ、鯛、鱧。
やっぱり京都の夏は鱧だなぁ。
せっかく美味しい鱧なので、できれば梅肉はやめてほしかったけれど。
まあ、海原雄山風に言えば、「なぜ鱧には梅肉なのだ?ほかの物を試したことがあるのか?」という感じ。
鱧には梅肉と決まっているようだけど、私はいつもこれが納得いかない。
梅肉の味が強すぎて、鱧の味が完全に失われてしまうからだ。


そんなことを考えていたら、すごいのが出た!
焼き鱧の寿司だ。
まるでウナギかアナゴのようだが、確かに鱧。
初めて食べたけれど、アナゴより美味しいかもしれない。
鱧嫌いの人が嫌がるあのちょっと骨っぽいザラザラした食感が、焼くことによってむしろ心地良いカリカリとした食感に変わっている。
これは絶品!
そうそう。鱧はこんなふうに料理してほしかったのだ。


焼き物は加茂茄子の田楽。
新銀杏がまた色を添えて綺麗だ。
茄子は口の中で柔らかく溶け、味噌もいい塩梅。


割烹の善し悪しを決めると言ってもいいほど存在の大きい椀物は、あわび、水茄子、ゴマ豆腐。
あわびがメインなのだろうけど、ゴマ豆腐のとろとろ感がなんとも美味しい。
ゴマの味もしっかりコクがある。


あとはメインだけだなぁと思っていたら、女将さんが鯛のおかしらを持ってきてくれた。
通常なら身の部分だけなのだが、誕生日祝いということを意識してくれたらしい。
「ご主人がお誕生日とお聞きしましたので、おかしらも添えました。食べにくいかもしれませんけど、二人でつついてくださいね」
そう言ってくれる。

私も彼も「カマ」好きなので、二人でつつきまくった。
うまい。
そして、心遣いが嬉しい。


メインは佐賀牛。
これ以上焼いてもダメだし、少し早くてもダメ。
そういう絶妙の焼き具合で出てきた。
滅多に家では分厚い牛肉なんて出さないので、彼はものすごく喜んでかぶりついていた。
目を閉じて堪能している。
……よかった。


最後にさっぱりとした1品が。
もずくと長芋とおくらの酢の物。
酢の味もきつすぎず、さっぱりといただけた。
もずくがまた旨いんだ、これが……。


ラストはご飯。
香の物と、鱧の炊いたん。
今日3度目の鱧だけど、これがまた素晴らしい。
鱧はこうして炊いても旨いのだ。
最初のお造りで梅肉のことをあれ?と思ったことを反省。
いろんな鱧の食べ方を知っているからこその梅肉だったのだと思えた。


そして、女将さんのアドバイスにより、鱧の炊いたんをご飯にのせ、お茶漬けで食べてみる。
さらさらとかきこんで、あっと言う間に食べてしまった。
旨い~!


デザートは桃と葡萄。
甘くて美味しい。

全部堪能して、二人ともかなり満足した。
やっぱりこの店を選んで間違いはなかった。
お酒もいくつかはいいものをそろえていて(アホみたいに高かったが、そこはまあ、先斗町価格)、二人で2合ほど飲んだ。

彼は何度も「美味しかった」「ありがとう」と繰り返す。
あたたかいお茶を飲んで、ほっこりしていたその時、女将さんがケーキを運んできてくれた。
びっくりする彼。
「お誕生日ということで、奥様からです。お切りしましょうか?」
女将さんが尋ねても、彼はまだびっくりして声も出ない。

女将さんがケーキを一旦切りに持って行ったら、やっと彼が言った。
「びっくりした……」
本当に驚いたようだ。
サプライズ、大成功!!
まあ、まさかこんな店でケーキが出るとは思わないもんなぁ。

切ってもらったケーキを食べた。


アンリシャルパンティエのケーキだった。
残りは箱に入れてもたせてくれた。

夜の京都の町を二人で歩く。
「こんな美味しいもの食べて、その後、またブライトンホテルに帰れるなんて!」
このセリフを彼はホテルに辿り着くまでに5回ほど言った。
よほど嬉しかったらしい。

ああ、よかった。
最高の誕生日になった。

「よし、帰って飲み直そう~」と二人。
酒飲み夫婦の夜はまだまだ長いのだった。

ホテルのプールでセレブ気分♪

2008-07-30 00:23:04 | 
いろいろネタがたまってきて、書くのが追いつかない
とりあえず、ちょっとずつでも。

夫の今年の誕生日には、京都のブライトンホテルを予約した。
「プール行きたい~」と言っていたので、ホテルのプール付きプランにした。

基本的に泳ぐのは嫌いだが(泳げないので)、去年の秋に沖縄に行ってから、少しだけ水に対しての拒否反応がなくなった。
ただ、わざわざ人でごったがえしたプールに行く気にはならない。
1時間程度で飽きるし……。

ということで、ホテルのプール!
これはいいぞ。

彼に話したら「え~っ嬉しい~」と喜んでいる。
よかった、よかった。

ブライトンホテルは初めてだったのだけど、とても気に入った。
従業員の対応もいいし、お部屋も広くてきれい。
ベッドスペースのほかに、ソファスペースがあって、これがまた広い。
かなりくつろげた。

2時にチェックインして、すぐにプールへ。
そんなにたいしたことはないだろうとあまり期待していなかったのだが、これがなかなかいい!
ホテルの2階の端っこのドアを開けると、そこはもうプール!
思ったよりも広くて、なんだかわくわくした。




↑そして、浮き輪でちゃぷちゃぷする私。

ほとんどが子供連れだったのだけど、子供に混じってひたすら浮き輪。
数人、外国の方がいて、それがすごくカッコイイ。
みんな絶対本を持ってきているのだ。
パラソルの下、ゆっくり本を読み、時々プールに飛び込んでひと泳ぎする。
なんとまあ、優雅な。
やっぱり日本人とは違って、そういう文化があるんだな。


↑わかるかな?右のほうのパラソルの下で読書中の外人さん。
 子供に混じって浮かんでいる私。

しかし、この「ホテルプール」はハマりそう。
人も少ないし、すぐに部屋で休めるし、何よりすごくリッチな気分になれる。
「うちらって、こんなセレブやったっけ?
「すごいな~
と二人で感動。(←こういうところが既に庶民)

2時間くらい遊んで部屋に帰り、着替えて次は先斗町へ。
夕食もすごく素敵なお店を予約しておいたのだ。
ここは前から目をつけていたのだけど、やっぱりよかった。
まだまだ「美味しいものアンテナ」の性能は衰えてない!
期待以上だった。

これについてはまた明日~
今日はもう時間切れ。
腰痛いよ

Happines is a warm gun

2008-04-08 13:44:43 | 
体調を崩していた。
そんな状態のまま、昨日は東京へ日帰り取材。
昨夜は心配事で眠れぬ夜を過ごし(解決したけど)、
今日はちょっと疲労感を残したままで、原稿を書いている。

土曜からどうも酒を受け付けないのでヘンだなぁと思っていた。
別にどこがしんどいというわけでもないのに。

日曜日は夫の友達のハセくんが遊びに来てくれて、
初めてだったので例によっていろいろ作っておもてなし。

「豚肉をテーマに」ということだったので、
豚肉と野菜を使った料理を用意した。

・ナスの香味煮
・トマトのマリネ
・ポテトサラダ
・豆腐とじゃこのサラダ
・豚肉とパリパリ春雨のレタス巻き
・揚げ豚のゴマ味噌がらめ
・チーズハム春巻き(カレー風味)
・餃子
・チーズ焼きパスタ ナポリタン風



ビールを飲んで、日本酒飲んで、結構早めにバーボンに移って。
ハセくんは音楽をやってる人なので、今やっている音楽の話を聞いたり、好きな音楽の話をしたり。

その中で、ビートルズの「Happines is a warm gun」が好きということが一致!!
今までこの曲が好きという話で盛り上がったことがなかったので嬉しくて、早速ホワイトアルバムをかけた。
それから、泉谷しげるも好きだと聴いて、また盛り上がる!
泉谷ロック、最高だよ!!
というわけで、また泉谷をかけまくる。
BEGINもかけたら喜んでくれた。

夫もハセくんの心を捉えようといろいろ選曲していたが、完全に私の選曲のほうが勝っていた。
途中から、どちらがハセくんに気に入られる曲をかけられるかという、変な競争になってしまったけど、楽しかった。

結婚式のDVDでハセくんが歌ってくれたのを一緒に聴いたら、
「ミスがいっぱいある」と自分で言うのでびっくりした。
素人には全くわからん……
いつも思うけど、とてもストイックな人だなぁ。
今回は、そのあたりのことについても話を聞きたかったのだけど、
途中で私は気分が悪くなって引っ込んでしまった。

たまにあるけど、飲みすぎてしんどいとか、眠くなったのとは違う。
ビール1缶ちょっとと、日本酒1合ちょい、バーボン2杯くらいしか飲んでいなくて、これくらいで酔うような私ではない。
でも、体が全く動かなくなってしまったのだ。

自分の部屋で寝転がりながら、「さっきの餃子はちゃんと焼けてたか?」ということと、「ご飯もの出さないと足りないんじゃないか?」「デザートも用意してるのに、出さないと……」ということで頭がいっぱい。

一度は起き上がって、洗いものを少しして、デザートを用意しようとしたけど、やっぱり立っていられなかった。

せっかく来てくれたのに、なんでこんな日にかぎって……。

でも、まあ二人で盛り上がったようで、封を開けてもいなかったターキーの瓶はほぼ空になっていた。
9時半頃、ハセくんは帰っていった。

私は、後悔や反省というより、今回ばかりはもうどうしようもなかったので(飲み過ぎたわけでもないので)、なんだか悔しくて残念で。
夜中、これでもかというくらい吐きまくった。
こんなに吐いたのは高校の文化祭以来だ。
寒いし、息はできないし、ずっとはぁはぁ言って、悶えて夜が明けた。

その状態で這いずるように東京へ……。

年をとると、たまにこういうことがある。
友達でも、普段は強い人がその日に限ってダウンしたりというのも見てきた。
その日の体調によってアルコールが全く分解できなかったりするので恐ろしい。
(逆もあるけど)

ハセくんは満足してくれていたようだけど、私としてはおもてなしが足りなくて、本当に申し訳なかった。
それに、もう少ししゃべりたかったという気持ちもある。
それが残念……。

でも、彼と結婚してもうすぐ1年。
まだ始まったばかりだ。
彼のお友達とは、きっとこれからまだまだ長い付き合いになる。
ゆっくり、じっくり、話していけばいいか。
忙しそうな人だから、今度いつ会えるかわからないけれど、でも、次に会ったときにもっと濃い話をする楽しみができたと思えばいい。

ハセくんは、本当に良い声を持っている。
好みを抜きにして、誰もが聴いていて心地良いと思うタイプの声。
歌うだけで人を心地良くさせられるなんて、素敵なことだ。
「声」っていうのは、神様からのギフトだから、
大事にして、それを生かして、そこからどんどん自分の音楽を追求して、もっと高く登ってほしいなぁと思った。
(そういう話ももう少ししたかったのだけど)

「どうして二人は友達になったの?」と聞いたら、
「俺は誰も寄せ付けない壁を作ってたのに、こいつが蹴り破って土足で入ってきたからかな」とハセくん。

なんとなくわかる感じがして、クスクス笑えた。

二人は同じクラスにもなったことがないらしい。
でも、彼がギターを弾いて、ハセくんが歌って。

いつも音楽が二人を包んでいたんだな。

二人の高校時代を想像したら、自分の高校時代ともオーバーラップした。
なんだか陽だまりみたいに眩しくて、ちょっとせつなくなった。

彼の友達はみんないい人ばかり。
結婚して、交友関係が2倍に膨らんだことが本当に嬉しい。

素敵なコピー

2008-03-24 01:10:59 | 
彼の実家から「はっさく」をたくさんもらった。

はっさく……

どうも積極的に食べたい果物ではない。
むくのが面倒だし。

でも、せっかくもらったし、置いておいてもみかんとは違って、
彼が自分でむいて食べるとは絶対に思えない。

今朝、はっさくをむいて、薄皮も全部むいて、お皿に入れ、
もうフォークでそのまま食べられる状態にして出しておいた。

彼が食べて、「うまっ!」と。
よかった。

これがすごくおいしかったらしい。
こんなことを言った。

「世界中を旅した後にめぐり合った魅惑のフルーツの味やな!

はは……。

無邪気な彼に乾杯!

朝のストレス解消法

2008-03-14 15:27:13 | 
今日は順調すぎるくらい順調に仕事がはかどっていたのだが、
昼ごはんを食べたら、急激に眠気が……!

ちょっと眠気覚ましにこれを書いている。

最近思ったこと。

「あれしなさい!」「こうしなさい!」とやいやい言われると、
子供って反抗するけど、大人もそうなんだな。

この1年、涙を流しながら彼に「遅刻しないでよぉぉ」「ちゃんと朝起きてよぉぉ」と頼んで、
毎朝、「遅れるよ!」「早く!」「お弁当持って!」「いい加減にして!」と叫び続けてきたのだが、
全く早起きをする気配はなく、
「うちはフレックス制やから」と、フレックスでもないのに言い出す始末。
(彼の名誉のために一応書いておくが、一般の会社のように始業時間が厳しくないのは本当だ。残業がハンパじゃないので、朝は結構バラバラらしい)

おまけに、「朝からストレスたまるわ」と私が言うと、
「俺かって、前は自由やったのに、朝からうるさく言われてかなわんわ」
とか言い出した。

・・・だっ・・誰のためにっ・・・・!!

私もなんだか疲れてきて、もういいか・・・とあきらめかけた。
そんなとき、何かのサイトで見かけた言葉があって、
それは「ジャッジをしない」ということだった。

この間書いていた「~しないといけない」を捨てた話につながるけど、
私は自分のことだけでなく、人のことも「こうでなければ!」という考えを押し付けるところがあって、
結局、このジャッジがあるからイライラしたり、しんどくなったりするんだなぁと思ったのだ。

なぜ彼が遅刻することが許せないのか。
考えてみたら、それは自分が「仕事には絶対に遅れない」「仕事で遅れる人間は信頼されない」と思ってきたからだった。
彼がそんな評価を受けることは嫌だったのだ。

だけど、彼が主張するように、フレックスではないにしろ、毎日夜中まで働いているのだから、朝は1分1秒を問う会社ではない。上司もゆっくり出勤してくるらしい。
よくよく考えてみれば、彼がどんな評価を受けるかということより、
私は単に自分が「遅れる」ということを嫌っていただけなんだと、そうわかった。

それにたとえどんな評価を受けるにしろ、それは彼の自己責任。
私がとやかく言うことじゃない。

考えてみれば、高校時代、私も月曜と土曜の朝は定時に行ったことなかったっけなぁ・・・。
ある朝、朝礼にのらくら遅れて行ったら、違う学年の先生に「社会に出てこんなに遅刻してたら信頼失うぞ!」的なことを言われた。
あの時思ったっけ。
全部私が責任負うことやねんから、ほっといてくれや、と。
もちろん、その先生は私のためを思って言ってくれたのだろうけど。

・・・で。

朝、「起きてよ~」と声はかけるものの、やいやいうるさく言うのをやめてみた。
「今日は何時に行くの?ご飯食べる?」と優しく言って、
自分の用事をして、全く気にかけないことに。
そうしたら、なぜか朝ちゃんと起きて、遅刻しなくなった!

なんで?!

前は会社の人と飲んで帰ってきた次の朝にのろのろしてるから、
「もう!飲んだ次の日は絶対遅れないで!カッコ悪いから!」とぷんぷん怒っていたのに、それをやめたら、自分で
「会社の人と飲んだ次の日は遅れたくないし、行くな」と言って走って出て行ってしまった。

どうして?!

いやはや。

すげー。「ジャッジをやめる」効果!
やっぱり大人も子供も「~しなさい!」と言われると反抗したくなるもんなのかなぁ。

ただ、これで私の朝のストレスは減ったかのように思えたが、実はそうでもない。

★3日前。
玄関で靴を履きながら(もう走らないと間に合わない時間)、
「あ、かおり、ポケットティッシュある?
「そんなん早く言ってよ!!
バタバタバタ・・・(私、急いで探す)

★2日前。
「いってらっしゃーい」ガチャ。
ピンポン
ピンポン
ピンポン
「何よ?!」
「財布忘れた!!

★今日。
また玄関で靴を履きながら(また走らないと間に合わない)、
「あ、かおり、傘ある?」
「なんで今言うのよっ!自分の折りたたみは?
「もういいわ、走ってく!」
バタバタバタ・・・(彼、雨の中)

はぁ~・・・

新婚さん1年生は、まだまだ苦労が絶えませぬ。



九谷焼と江戸硝子

2008-03-10 13:10:16 | 
ちょっと早いけれど、ホワイトデーのお返しにということで、
私がほしがっていたグラスを彼が買ってくれた。



足部分が久谷焼きの陶器になっていて、絵付けはすべて手描き。
グラス部分は江戸硝子。こちらも吹きガラスで手作り感あふれている。

陶器と硝子の組み合わせが珍しくて、一目惚れ
九谷焼の部分は他にもいろいろなデザインがあって迷ったのだけど、
この色合わせが好きでこれにした。
でも、他もほしいので、少しずつ揃えたいなぁと思う。

ちなみに私はバレンタインデーに、美味しいチョコレートと「マッサージ券 10枚つづり」をあげた。
腰が痛い、肩が凝ったとうるさいので、子供の頃、母の日などに「かたたたきけん」をあげていたことを思い出し、パソコンで作った。
ちゃんとチケット用の用紙も買ってきて本格的に。

これが意外にウケて、彼は大喜び。
すぐに10枚使いきりそうな勢いだ。

夜になると、「今日は営業していますか?」と聞いてくる。
でも、私がしんどいときは「すみません。今日はもう店じまいです」とお断りすると、かなり落胆する。

全くお金がかからず、こんなにウケるとは……。
これはまた誕生日にも作るしかないね。

皆さんもダンナさんへのプレゼントに「マッサージ券」はいかがでしょう。
何なら、チケット作ります!