近頃、夫がギターばかり弾いている。
彼と出会って5年と4ヶ月。
この期間でたぶん一番ギターを弾いている姿を集中的に見ている。
まるで初めてギターを手にした15歳の少年に戻ったかのように、
楽しそうに、イキイキとギターを弾く。
「最近、ギター弾くのが楽しくて仕方ないねん
」と言って。
夫のギターの音は、優しい。疲れない。
B.Bキング、アルバート・キング、オーティス・ラッシュ、アルバート・コリンズ、
エルモア・ジェイムス、ジミー・ロジャース、バディ・ガイ、
マディ・ウォーターズ、Tボーン・ウォーカー、ギター・スリム、
スヌークス・イーグリン、ジョニー・ウィンター、ライトニン・ホプキンス、
サン・ハウス、ジョン・リー・フッカー、チャーリー・パットン、
トミー・チャン、レイ・ヴォーン、エリック・クラプトン・・・
好きなギタリストを挙げろと言われればたくさんいるけれど、
誰一人として同じ音を出す人はいない。
同じ曲を、同じギターを使って弾いたとしても。
バディ・ガイみたいな芸達者な、勢いと鳴きのギターも好きだし、
ジミー・ロジャースみたいな深みのある響く音も好きだ。
BLUESという音楽だけは、音に自分をごまかすことはできない。
そのままの、その人が出る。
私もまた最近、BLUES熱が上がっていて、古いDVDを引っ張り出してきて見たりしている。
昨日は「ANTONE'S HOME OF THE BLUES」を見た。
テキサス州オースティンで多くのBLUESを生み出してきたクラブ、アントンズ。
数々の貴重なブルースマンの演奏と、
様々なゲストがアントンズの歴史を語るドキュメンタリー。
思えば20歳の頃、まだブルースを知ったばかりで何を聴いていいかわからなかった時、
レンタルCDで手にしたのが「アントンズ ブルース ライブ」だった。
これがめちゃくちゃよかった。
このDVDもいろいろと貴重な映像が観られて素晴らしい。
このクラブのオーナー、クリフォード・アントンのブルースにかける情熱がひしひしと伝わってきて、たまらない。
ふと、「そうか、こんな手があったのか」と思う。
毎日、生のブルースを聴きながら、バーボンを飲んで暮らしたいという私の夢。
叶えたいならば、自分がブルースバーのオーナーになればいいのだ。
ブルースマンを集めて、毎晩演奏してもらう。
なんと幸せなことか!!
これをまさに実現したのが、このクリフォード・アントンで。
白人なのにとにかくブルースと、ブルースマンを敬愛し、守り続けた。
この傾倒ぶりには本当に頭が下がる。
このDVDの中で、こんな言葉があった。
『演奏者が丸裸になった時にだけ表現できる正直さ、
痛みと苦しみと悩み事が響いてくる。
ブルースの中にね。
魂の叫びだ。』
本当に、いつもそう思う。
丸裸になった時だけ・・・逆に言えば、ブルースをやろうと思えば丸裸にされる。
嘘をつけない音楽、それがブルースだ。
夫は確かに優しい。だから、それが音に出る。
でも、私は思うのだ。
彼は本当はもっと熱く激しい人だ。
でも、いつの間にか、どうしてか、
自分の意志とは無関係に身につけてしまった穏やかさが、
音にも出ている。
もし、本当に彼が自分を解放できたら……、
すごい音が出そうな気がするのだけど。
いつかそんな音を聴いてみたい。
丸裸になった、一番正直な、彼の音を。
そんなことを思いながら、今はオーティス・ラッシュを聴いている。
彼と出会って5年と4ヶ月。
この期間でたぶん一番ギターを弾いている姿を集中的に見ている。
まるで初めてギターを手にした15歳の少年に戻ったかのように、
楽しそうに、イキイキとギターを弾く。
「最近、ギター弾くのが楽しくて仕方ないねん

夫のギターの音は、優しい。疲れない。
B.Bキング、アルバート・キング、オーティス・ラッシュ、アルバート・コリンズ、
エルモア・ジェイムス、ジミー・ロジャース、バディ・ガイ、
マディ・ウォーターズ、Tボーン・ウォーカー、ギター・スリム、
スヌークス・イーグリン、ジョニー・ウィンター、ライトニン・ホプキンス、
サン・ハウス、ジョン・リー・フッカー、チャーリー・パットン、
トミー・チャン、レイ・ヴォーン、エリック・クラプトン・・・
好きなギタリストを挙げろと言われればたくさんいるけれど、
誰一人として同じ音を出す人はいない。
同じ曲を、同じギターを使って弾いたとしても。
バディ・ガイみたいな芸達者な、勢いと鳴きのギターも好きだし、
ジミー・ロジャースみたいな深みのある響く音も好きだ。
BLUESという音楽だけは、音に自分をごまかすことはできない。
そのままの、その人が出る。
私もまた最近、BLUES熱が上がっていて、古いDVDを引っ張り出してきて見たりしている。
昨日は「ANTONE'S HOME OF THE BLUES」を見た。
テキサス州オースティンで多くのBLUESを生み出してきたクラブ、アントンズ。
数々の貴重なブルースマンの演奏と、
様々なゲストがアントンズの歴史を語るドキュメンタリー。
思えば20歳の頃、まだブルースを知ったばかりで何を聴いていいかわからなかった時、
レンタルCDで手にしたのが「アントンズ ブルース ライブ」だった。
これがめちゃくちゃよかった。
このDVDもいろいろと貴重な映像が観られて素晴らしい。
このクラブのオーナー、クリフォード・アントンのブルースにかける情熱がひしひしと伝わってきて、たまらない。
ふと、「そうか、こんな手があったのか」と思う。
毎日、生のブルースを聴きながら、バーボンを飲んで暮らしたいという私の夢。
叶えたいならば、自分がブルースバーのオーナーになればいいのだ。
ブルースマンを集めて、毎晩演奏してもらう。
なんと幸せなことか!!
これをまさに実現したのが、このクリフォード・アントンで。
白人なのにとにかくブルースと、ブルースマンを敬愛し、守り続けた。
この傾倒ぶりには本当に頭が下がる。
このDVDの中で、こんな言葉があった。
『演奏者が丸裸になった時にだけ表現できる正直さ、
痛みと苦しみと悩み事が響いてくる。
ブルースの中にね。
魂の叫びだ。』
本当に、いつもそう思う。
丸裸になった時だけ・・・逆に言えば、ブルースをやろうと思えば丸裸にされる。
嘘をつけない音楽、それがブルースだ。
夫は確かに優しい。だから、それが音に出る。
でも、私は思うのだ。
彼は本当はもっと熱く激しい人だ。
でも、いつの間にか、どうしてか、
自分の意志とは無関係に身につけてしまった穏やかさが、
音にも出ている。
もし、本当に彼が自分を解放できたら……、
すごい音が出そうな気がするのだけど。
いつかそんな音を聴いてみたい。
丸裸になった、一番正直な、彼の音を。
そんなことを思いながら、今はオーティス・ラッシュを聴いている。