明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

備前焼の美に心奪われる

2007-10-26 00:21:51 | 美味しいもの
寿司好きになって、まだ3年くらい。
かなりの寿司好きになって、まだ1年弱。
月に2~4回は寿司を食べる日々。

今日は、あやとふみこと3人で、芦屋の美味しいお寿司屋さんの贅沢お寿司ランチを堪能してきた。
2500円で、寿司8貫にメバルが1匹入った赤出汁と、胡麻豆腐、デザートが付く。
巨大胃袋を誇る私に、寿司8貫は食べたかわからないほどで。
あと2セットお願い!と言いたかったが、そんなわけにもいかないのでガマンした。
でも、精神的にはかなり満足♪

大将は、私があまりに物足りなそうな顔をしていたので、オマケで大葉と梅のお寿司も握ってくれた。
すごく感じのいいお店だったし、美味しかったし、何より器がよかった。
味より何より、今日の収穫はやっぱりこれだなぁ。
なんかもう、いい器に囲まれているということの幸せといったら……!

こんなお店初めてなのだけど、とにかく徹底的に備前焼。
料理の器はもちろん、ビールやお酒などの酒器、醤油さし、花瓶にいたるまで、すべてが備前。

私は特別、備前が好きなわけではなく、むしろこういう窯物は集めないのだけれど、よく言われるところの「備前には2つとして同じ表情のものがない」ということが、これだけの備前を目にしたときにようやくわかった。
倉敷には3、4回行っていて、そこで備前のお店などを見たことはあったのだが、お土産屋さんのものは、どれも味気なくて。
何も心惹かれるものがなかった。
だけど、このお店の備前は本当にどれも素晴らしくて。
1つ1つの表情を見ているだけで、なんとも言えない幸せな気分になった。
こんなに備前って美しかっただろうか?
お寿司の美味しさより、そのほうが気になって、気になって。
もう手に取る器の1つ1つがたまらない。
一体何人くらいの作家さんのものが入っているのだろう?
思わず、遠くの棚の酒器もデジカメに収めてしまう。

考えてみれば、基本的に焼き締めの器は好きなのだ。
でも、私が持っているのは、群馬の作家さんのものだけ。
備前はなかった。
あの赤茶の焼き色というのは、やっぱり土が違うんだろうなぁ。
お寿司も美味しかったのだけど、思い出すのは器のことばかり。
土色のビアカップ、赤い模様の入った角皿、ザルをかたどったデザート皿。
赤出汁のお碗まで徹底して、備前なのにも驚いた。
見れば、箸置きも魚の形の備前。
それから、入口と棚に並んでいた数々の酒器。
あの酒器で日本酒を飲んだら、どんな味がするのだろう?
そんなことばかり考えて時間が過ぎた。

帰りに、我慢できず、「こちらの備前は、どこで買われてるんですか?」と大将に尋ねてしまった。
やっぱり作家もので、何人かのものが混じっているらしい。
黒っぽいもの、薄い色のもの、赤や灰色が混じったもの、模様を出したもの、確かに何人かの作風があって、やっぱりなぁと思った。
岡山まで買い付けに行っているとのこと。
美味しい和食を作る人は、基本的に器に関しても目利きだと思う。
和食というのは、器と一体だから。
それを実証したようなお店で、自分としては大きな収穫だった。
この店はまた来よう、絶対に。

あやの家がそこからすぐなので、お邪魔して1時間少ししゃべった。
時間は本当にあっと言う間。
前からふみこと言っているけれど、本当に「24時間しゃべり続ける会」をやらないといけないなぁ。

3人とも性格がまったく違うのに、なぜか3人集まるとバランスがとれる。
2人ずつでも会うのだが、やはり3人が一番いい。
正三角形のように、本当にバランスがいいのだ。
13歳で出会って、それきり。
部活もクラスも高校も大学も、趣味までも、何もかもが違う。
なのに、なぜいつまでも3人で集まり続けるのだろう。

なんて。
理由など何でもよくて。
ただ、いつも一緒にいれば楽しい時間が過ぎる。
それだけでもう充分だ。





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