明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

きちんとする。本当に。

2007-05-31 11:09:18 | 
自己嫌悪。

昨日、ビールを1杯だけ・・・と思って、エビスの缶をあけたんだ。350ml。
その前の日は飲まなかったし、まあいいかと思って。

でも、私は「1杯だけ」がきかない人間だ。
最近、その傾向が前より強くなっている。

グレンフィディックを1杯だけ・・・と追加。
もう1杯だけ。
もう1杯だけ・・・

気付いたら、彼が帰ってきていて、起こされた。
床に転がっていた。
また、酔いつぶれて寝てしまったらしい。

時計を見ると12時半。
やろうと決めていたはずの仕事が2本もできていない。
急いで、彼にカツ丼を作ってあげた。

彼は気にしてないようだったが、自己嫌悪。
さらに、彼が言う。
「ブログ書いてたな。読んだで」
ドキッとした。
急いで確認する。

・・・信じられない。
ほとんど記憶なし

自分がまったく記憶のない文章が書かれているときの恐怖といったらない。
それも、人に公開しているのだ。
何かとんでもないことを書いているんじゃないかと、急いで見直す。
最初のほうは覚えている。
でも、最後のほうは・・・ほんまに私が書いた?!

朝起きても、なんか頭が重くて、しばらく使い物にならない。
フィディックの減っている量を確認し、また怖くなる。
かなり飲んでる・・・

私はずっとフリーで、1人で仕事をしているから、「自己管理」には自信がある。
自分で決めたスケジュールを完璧にこなすということ。
それをずっと守り抜いてきた。
だから、今朝は本当に落ち込んだ。
酒飲んで酔いつぶれて、自分で決めた仕事ができていないなんて。
(もちろん、〆切に遅れているわけではない)
私は「きちんとする」のが好きだ。
きちんとできていない自分は、本当に嫌なのだ。

最近、どうも酒の飲み方がヤバイ。
昔の自分みたいだ。
このままだとまたキッチン・ドランカー。
やっぱり外に出ないとダメだなぁ。
1人ではもう絶対飲まないでおこう。

結婚式のこと その3「友達は素晴らしい!」

2007-05-30 22:33:43 | 友達
不覚にも、陣内&紀香の披露宴を見て泣いてしまった

正直に言えば、というか、友達や両親や彼も知っていることだが、私は結婚式なんてしたくなかった。
ずっとあんなものは「茶番劇」だとしか思っていなかったからだ。
もちろん、友達の結婚式に行けば感動もするし、嬉しくも思う。
だけど、自分があんなことをするなんて、とんでもないと思っていた。

だけど、結婚式を自分がやってみてわかった。
結婚式って、本当に素晴らしい。
あやとダンナのとしくんが「結婚式に出席するのが好き」と言っているのを聞いてずっと意味がわからなかったけれど、今はよくわかる。私も今は早く誰か結婚して私を招待してくれないかと思っている。
結婚式に行きたくて仕方がない。
芸能人の披露宴の番組なんか一度も観たことがなかったのに、今日は観たのもそういう理由だ。

私はなんて想像力が乏しい人間だったんだろうかと思う。
自分が経験してみるまで、あの素晴らしく幸せな空間の意味がわからないなんて。

ずっと書きたかったけれど、何をどう書いていいのかわからないくらい感動が大きくて、一番重要な「結婚式のこと その3」を書けずにいた。
でも、今日は書こうと思う。

私は友達を12人招待した。
11歳で出会った四半世紀を共にしたこうちゃんを始め、皆20年来の友人だ。

式場のスタッフと何度も進行の打ち合わせをしたのだが、私がずっと主張し続けたのは、とにかく「友達全員が何らかの役割をしてほしい」ということだった。
普通は友人代表がスピーチをしたりするのだけれど、それは嫌だった。
だから、全員に1つずつ、申し訳ないけれど役割をお願いした。
受付、証人代表、一言スピーチ、ウェルカムボード作成、プチギフトのケーキ製作、退場のエスコート。

私の自己満足かもしれないけれど、みんなに1つずつ何かをしてもらえたことで、私自身はとても嬉しかった。

いわさきっちは60人もの美味しいケーキを焼いてくれ、ゆうちゃんは信じられないほど素敵なウェルカムボードを作ってくれた。
とても大変な作業だったことは知っている。
だけど、二人とも言うのだ。
「こういう機会を与えてくれて、ありがとう」と。

お礼を言うのは私のほうなのに、なぜか「ありがとう」と言われて、なんだかたまらなかった。

結婚式の証人代表と二次会の幹事を務めてくれたあやは、とにかくもう終始テンションが高くて。
まるで自分が結婚したかのように、満面の笑みを浮かべて、もう本当に幸せそうにしてくれた。
そして、「私にスピーチさせてほしかった。かおりちゃんのことをいっぱい話したかった」と言ってくれた。

後であやに指摘されて気付いたのだが、彼のことは、挙式でも証人代表の人がスピーチをして、披露宴では上司が2人長い時間スピーチをしてくれて、テーブルインタビューでも2人話してくれて、そのうえ、ライブでも演奏の前に3人が長めのスピーチをしてくれた。
それに対して私は、テーブルインタビューの短い話が5人。
たった1人も私の事を長く語ってくれる人はいなかった。

演奏の前のスピーチは予想外で、それがわかっていたら、最後の演奏のときに、もんちゃんにスピーチをしてもらえばよかったと後悔している。
が、そんなことを言っても始まらない。

後で、彼も私に「ごめんな。俺ばっかりで、かおりのことをしゃべってくれる人がいなくて悪かったな」と謝ってくれた。
あやもそれをすごく気にしてくれて、「私がかおりちゃんのことを言いたかった」と何度も(酔っ払って?)言ってくれた。

私も言われてみれば、そうだなぁと思い、一瞬は残念にも思ったが、自分のことを誰かに語られるなんて恥ずかしいので、まあこれでよかったかなとも思う。
たぶん、そう思えるのは、かどやのおかげだ。

かどやは、私が14歳からの友達で、波乱万丈の人生を生きている。
全く違う、何の接点もない人生を歩みながらも、なぜか20年も友達で。
「テーブルインタビューで一言もらうから」
そう言っただけで、彼女はなんと4冊も図書館で「結婚式のスピーチ」の本を借りて勉強してくれたという。
たった1、2分ほどのお祝いの言葉。
それなのに、そこまでしてくれた。

三次会の場で話しているときに、「スピーチ練習してきたのに、本番では1行も言えなかった」と言って、スピーチの内容が書かれたメモを見せてくれた。
確かに、1行も言えていなかった。
横で聞いていた愛ちゃんが言った。
「かどや、式場に行く電車の中でも練習してたんやで」と。

かどやは中学のとき、勉強が全然できなくて、私がいつも家に行って一緒に宿題をしていたような友達だ。高1の途中で中退して、それから2度の結婚と出産を経験している。
私にとっては、人生の師のようなもので。
いつだって、私はかどやの後ばかり追いかけていた。
「私といたら大丈夫やから」
中2の時、そういわれたことを今でも覚えている。
私が書いた2作目の小説は、かどやとゆうちゃんのことをまぜて書いたものだ。
それくらい、私の人生には大きな人だった。

だけど、正直に言って、あまりに歩んできた道のりが違いすぎるから、私はどこかで遠慮していたのだ。
彼女にとって、私はそんな重要な友達ではないと。

だけど、結婚が決まった時、誰よりも表情や言葉に出して喜びを表してくれたのは、彼女だった。
そして、三次会のテーブルで、こうちゃんが「ほんまにさんのうさんのことが好きやねんなぁ」と言ったとき、彼女は確かにこう言った。
「うん。だって、さんちゃんがいなかったら、私の人生、ないから」

その言葉の強さに、聞いていた皆が絶句した。私も何もいえなかった。
なぜかこうちゃんは泣いた。
「私の事が好きやのに、かどやみたいに素直に言えへんから、かどやの言葉聞いて羨ましくて泣いたんやろー」
そんなふうに、おちょくったつもりだったのに、こうちゃんは、初めて素直に「うん」と言った。そして、また泣いた。酔っ払っていたのかもしれない。

こうちゃんのことも、いつも追いかけていた。
中学の頃、いつも一緒に学校に行くのに、待ち合わせ場所に私が現れると、こうちゃんはどんどん無言で自転車を走らせる。私は必死に後を追う。
高校を卒業したときも、「東京に行く。もうほっといて!」と言って、すがりつく私を見捨てて東京へ行ってしまった。
嫌われているのかな、と思ったときもあった。

だけど、素直に「うん」と言って泣いている。
酔っ払っているにしてもだ。

そして、そんなこうちゃんを見て、またもらい泣きしているかどやがいた。
(みんな酔っ払い?)

あの日、私は本当に幸せだった。

もちろんずっとかどやのことは好きだったし、良い友達だったけれど、結婚式を終えて、改めて彼女のことが好きになった。
なんでこんないいヤツやねん・・・と何度も思うことがあった。
結婚式の後、すぐに写真をプリントして、持ってきてくれた。
その時、一番キレイだった写真を大きく引き伸ばし、額に入れてプレゼントしてくれた。
そして、自分とは関係なかった私の友達の写真もプリントしてきて、手紙まで添えて「渡しておいて」と。
そして、すぐにいわさきっちのケーキを自分でも注文してくれた。
「さんちゃんのおかげで、こんな美味しいケーキを作る人とも知り合えた。ありがとう」と言って。

私は想像力がなかったんだろうか。自分が経験してみてやっとわかる。
自分のことのように喜んでくれる友達がいることが、どんなに幸せかを。

自分の親友・・・あや、ふみこ、ゆうちゃん・・・が結婚した頃というのは、私自身は人生でも一番ボロボロの頃で、彼女たちの幸せをただ純粋に喜んでお祝いできたかというと、それは否だ。
もちろん、嬉しかったし、よかったなぁとは思った。
だけど、あの頃の私は、自分が今日どう生きるかで精一杯で、彼女たちにもっと何かしてあげられたはずなのに、それをすることができなかった。
人の幸せはただ「眩しいもの」で、自分とは縁のない、なんだか遠いもののように感じていた。
そんな自分を思い返し、後悔なんてものでは収まらない・・・自分をただ責めるのみの状態に陥る。
自分の小ささを責める。

こんな小さな、どうしようもない私の幸せを、本当に自分のことのように喜んでくれる友達の顔を見て、なんだかたまらなかった。
主役?とんでもない。
彼女たちにひれ伏して、謝りたいような気持ちだった。

引出物に、私と彼が作ったエッセイ集を入れた。
そこにも、彼女たちへの想いを綴ったが、感謝の気持ちは語りきれない。

話がそれるが、このエッセイ集は2日前まで徹夜のようなことをして作り上げたのだけど、作ってよかったと想っている。
読んでくれた人は、是非感想をほしいし、もし読みたいという人がいらっしゃったら送るので、是非メールをほしいと思う。

「出会い」
「音楽・友達・お酒」
「書くこと」
「両親」
という4つのテーマで、2人がそれぞれエッセイを書き、それを1冊にまとめた。
2人の人間が何の相談もなく書いたとは思えないくらい、それは似ていた。
彼のお母さんが、「最初読んだときは思わなかったんだけど、2回目読んだとき、二人の文章が似てるというのがわかった気がするわ」と言っていた。

この冊子はもう何度も「やめようか」という話も出たのだけど、作ってよかったと思う。
彼のバンドのケンちゃんや斉藤ちゃんが、「すごくよかった。文章に引き込まれて、どんどん読んでしまった」と言ってくれたのが、とても嬉しかった。
かどやなんて、10回も読み返したと言って、「ここがよかった」と、文章をほとんど暗記していた。これもまたびっくりだ。
何度も何度も泣いたという。
それが、私が一番嬉しかったこと。

彼のお母さんは控えめに、「あと2冊ほしい」といってくれた。
保存版と、自分がいつも読むものとを分けたかったらしい。
それもすごく嬉しかった。

うちの親は、最初は冊子のことに何も触れていなかったのだが、ある時、母が言った。
「2回読んで、同じところで2回泣いた」と。
「え?どこ?」と聞くと、「言わない」と恥ずかしそうに微笑んだ。
それを見て、あー、私はやっぱり母親に似ているんだなぁと思った。
あつかましいくせに、恥ずかしがりや。

私は、きっと母はここで泣いたんだろうなと思っているのだけど。

でも、この冊子を作ってみて、改めて思ったことがある。
それは、やっぱり彼のほうが文章が上手なんだなぁということ。
私は彼の半分の時間で書いているけれど、時間的なことだけじゃなく、やっぱり文章は下手だ。
なぜ自分はもの書きになったんだろうかと、改めて思う。

私の文章を一番好きなのは、やっぱり母。
母はあんなに恥ずかしがっていたのに、「かおりちゃん、あと6冊ちょうだい」と電話してきて、友達に配っていた

彼は本当にリズムのよい美しい言葉を上手に使う。
それは、読んでいて、とても心地良い。
この文章に私は惹かれたのだと改めて思う。

わかってはいたけれど、並べて書いてみたときの、自分の荒削りな稚拙な文章が目につき、情けなくなる。
これが、10年も文章で食べてきた人間のものなのかと。

だけど、私の言い訳を書くと、「両親」の章では、これはモデルが悪い!
彼の両親と私の両親では、差がありすぎて。
ひたむきに生きる小さな背中に涙するような彼の文章に対して、私のは「うちの両親は今日もモリモリご飯を食べています」だもんなぁ・・・

なんてね。
めでたい席ではかけないことが多すぎるんだよ、うちの親は。。。
仕方ないね。本当はお母さんに伝えたいことがもっとさたくさんあったんだけど。でも、彼女が、私が書ける範囲で書いたことをちゃんと感じとってくれて、感動してくれたことがとても嬉しかった。

結婚式は本当にしてよかったと心から思う。
友達の素晴らしさ、両親の愛情を、改めて感じることのできる場所だった。

今更だけど、本当に幸せ。
ありがとう。



シカゴ行き、迫る!

2007-05-29 21:56:28 | 仕事
来週水曜からいよいよシカゴ。
あと1週間か・・・

10年以上前から夢見てきた「シカゴ・ブルースフェスティバル」への旅が実現するのだ。
くぅぅぅ~
なんか、たまらんね!
6日と7日の午前中までがシカゴ観光で、その後から、8日・9日と2日半、ずーっとブルースフェスティバル。
12時~夜の9時半くらいまでやってるらしいので、それを見てまわる。
会場は5つか6つあって、70バンドくらい出るらしい。
もちろん、全部無料。

お祭りだから、屋台がいろいろ出るから、ビール飲んでシカゴ・ピザとか食べながらブルースの洪水に飲み込まれる3日間。
考えるだけで嬉しくて身震いする!!
さらに、夜はブルースバーで、ライブを見ながらバーボンでも飲んで。
あ~、そんな3日間を過ごして、日本に帰ってまともに仕事ができるのか、心配だ。

しかし、帰って来てからの心配するより、とりあえず、今が大変。
1週間も仕事を休むとなると、いくら私が暇人だからと言っても、それなりに仕事はあって、前倒しで提出しないといけない原稿が山ほどたまっている。
原稿も大変だけど、いろんな取引先・担当者に「すみません・・・」と謝りのメールを出したり、スケジュール調整をしてもらったりするのが面倒だったりする。

そういえば、この間まで仕事のことでうじうじ悩んでいたのだが、それも霧が晴れた。
実は、3月に新しく契約した取引先からの仕事を1回断ってから、全く依頼が来なくなって、それで悩んでいたのだ。
なんかもう、どうしようかなぁ、と。
また新たに営業するか、依頼が来るのをじっと待つか、問い合わせてみるか……。

そこから仕事は来なくても、とりあえず最低限の暮らしはできる。
結婚してから、彼と家計を折半しているからだ。
一人月10万円ずつ出し合って、20万円で生活費と貯金をしている。
私は扶養じゃないから、自分で健康保険と国民年金(←払う意味あるのか?!)と住民税は別に支払う。
あとは、携帯代とか外食代とか、趣味・洋服・化粧品などは自分もち。
ということは、月に15万円くらいあればとりあえずは暮らして貯金までできるわけで。
生活費が半分になるって素晴らしい。
一人より二人のほうがお金がかからないって、ほんまやなぁ。

とは言え、筋金入りのワーカーホリックだった私だから、お金云々よりも「忙しい、忙しい」といいながら働いていないと、逆にストレスがたまってしまう。
なんか、世の中から自分が必要とされていない気がして。
それで、新しい取引先から依頼が来ないことで、悶々としていた。
彼が毎日終電で帰って来るのを、本当に羨ましく思っていた。
がむしゃらに働き続けた20代を懐かしく思い出し、またあの日々を再現したいと、そればかり願っていた。

だけど、何がきっかけだったかは忘れたけど、ある時、ふっと力が抜けた。
まあ、いいか、と。
とりあえずは彼のお世話にもならずに生活はできているのだし、家事をする時間はたっぷりあるからいつも部屋はきれいだし、料理をして、パンを焼くヒマまであるし・・・
贅沢はできないけど、こんなある意味「豊か」な生活もいいんじゃないかな、と。
今ある仕事に感謝して1つ1つを一生懸命やっていこう、と。

そう吹っ切れたら、その取引先から連絡があった。
会社の外注システムの見直しがあって、それが確立するまで依頼ができなかったとのこと。
新しい資料が届き、なんだかほっとした。

以前の私なら、きっとその過程での苦悩を毎日綴っていたんだろうけど、最近は自分の感情をすぐに文章に表すということをしなくなった。
これが私にとって良いことなのか、悪いことなのかはわからない。
ただ、もうその必要がなくなった、ということだけは確かだ。

「書く」ということと、私は最近、上手に付き合い始めたと思う。
それについては、またいずれ。
(今日はまだ仕事しないと・・・!)

酒飲みの妻

2007-05-29 01:19:46 | 美味しいもの
最近、ちょっとバタバタしていて(というか、酔っ払っていて?)ブログを更新していなかったが、今日はのってきたので3作目。

どうも、風邪をひいてしまったようだ。
と言っても、いつものように喉と鼻を少しやられているだけで、おそらく3日くらいで完治する。熱などは出ないし、「初期症状」からひどくなることもない。

原因は何かと考えたら、この間、飲んで帰ってそのまま倒れこんで寝てしまったことじゃないかと思う。
彼には昨日「自業自得」と冷たく言い放たれた。

彼が実家に帰っているのをいいことに、ビール2杯、焼酎1杯を1軒目で飲んだ後、2軒目のバーでスコッチ2杯。
その後、行きつけのバーでスコッチ3杯、もう1軒行きつけのバーでスコッチ1杯。
スコッチは全部もちろんストレート。
中には40度どころか57度のものもある。

彼と二人で飲むのが一番楽しいが、やっぱり一人で行きつけのバーでマスターを相手に飲むのも好きで。
結構時間をかけたので、特にベロベロになるということはなかったが、とにかくもう眠くて眠くて・・・。
家に帰ると速攻、寝てしまった。

翌朝、起きてもほとんど使い物にならない頭で、仕方なく「魁!男塾」を23巻まで一気に読んだ。(彼の部屋にあった漫画だ。18年前に一度読んだことがある)
こうやって、人は堕落していくんだろうか、と思った。
でも、堕落しないために、エビを大量に買ってきて、またまたせっせと彼のお弁当用のエビフライを作って冷凍。

中年男のビールっ腹みたいになっている彼の健康を気遣い、朝とお昼は彼の大好きな揚げ物を作ってあげるが、夜はなるべく「おばあさんの食卓」のように、和食にすることにした。
かわいそうだけど、仕方がない。


例えば、これは、ある日の食卓。
ちょっとした小料理屋のカウンターにあるお惣菜みたいになっている。
・トマトとモッツァレラチーズにオリジナルドレッシングをかけて
・小松菜とお揚げさんの炊いたん
・きんぴらごぼう
・いんげんの胡麻和え
・鮭の香味焼き

基本的に私はこういう料理が好きで。
肉も魚もなくていいから、野菜と海藻とチーズ。これがあればOK!
でも、彼はやっぱりハンバーグとかコロッケとかから揚げとかをしてあげるとめちゃくちゃ喜ぶ。
カツ丼を出したときの喜び様は尋常じゃなかった。

なので、こういう「おばあさん料理」のときは、テンションが若干低い。
前は彼に気に入られるため、自分の信念を曲げてカロリーの高いものを作っていたが、今は心を鬼にして「おばあさん料理」を提供している。



とは言え、やはりかわいそうなので、たまにはこうして揚げ物もしてあげる。
でも、肉は使わない。
この日は、
・カマンベールチーズを大葉で巻いて揚げたもの
・ごぼうのから揚げ
・あさりじゃが
・ひじきの煮物

肉じゃがにせず、「あさりじゃが」にしてみた。
自分としてはこれはかなりヒットだったのだが、彼はあまり・・・だったよう。

ふと気付く。
食べ物よりも、とりあえず酒をやめるべきなのでは・・・と。

でも、そんなかわいそうなことはできない!
断じて!!
これが酒飲みの妻の弱点かも・・・



器と私

2007-05-29 00:48:11 | 生活
大切な器が割れるときは本当に悲しいけれど、それもまた「縁」と思う。
そして、また新しい器との出会いがある。
これもまた「縁」。

河井寛次郎を大叔父にもち、師事した河井久氏の次男・河井達之さんの器を購入。
久氏と同じような焼き方なのだけど、その「格」は私のような素人が見ても段違い。
ただ、焼物とは本当に不思議なもので、その人のもっている性質のようなものまでが映り出すような気がする。
達之さんという人を私は知らないけれど、その作品の柔らかさ・素直さに、心惹かれて仕方がない。

今回、自分のために買ったのは、ぐいのみ2つ。


左は一目惚れ。
形も変わっていて楽しいし、何より色がいい。
私の好きな柔らかい桃色が出る手法で、「辰砂(しんしゃ)」という。
透明な釉薬に少量の銅分を入れて焼くことで、このような赤色が出るのだ。
私の愛用のマグカップもこの辰砂の手法で焼かれたもの。
どうも辰砂の器を見ると、買いたくなってしまう。

右は最初は気付かなかったが、手に取ってみてみると、そのユーモラスな形と色あわせの可愛さにはっとした。
一度手に取ったら、もう離せなくなった。
そういう器。

最近また、ぐいのみコレクションが増えてきた。
ぐいのみはいくつあってもいい。
その日の気分で、飲む酒で、器を替えることの贅沢よ。

彼も、最近その贅沢を覚えてしまって、ビールグラスでも1杯ごとに違う器を要求する。(洗い物が増えて大変!)
でも、そうやって、器に興味をもってくれるのはとても嬉しいことだ。

そういえば、先日、彼の上司の方に素敵な備前焼きをいただいた。


これと、もう1つぐいのみがある。
備前はその土っぽさがモロに出るので、なんとなく雰囲気はあるけれど、いいものと安物では、その差は歴然。
いただいたものは、おそらくそれほど高価なものではないけれど、選んだ方の目がとてもいいのだろう。使うほどに良くなる器で、今は一番気に入って使っている。
聞けば、その上司の方、私とかなり趣味が似ているとか。
舩木倭帆さんのガラスが好きだったり、日本酒が好きだったり、浄瑠璃寺などマニアックな寺が好きだったり・・・。
ご自分で料理もなさるとか。
一度、じっくりお話してみたい方である。

「かおりはほんまに器が好きなんやなぁ」と彼が感心したように言う。
自分でもなぜこんなに器が好きなのかわからない。
倉敷の大原美術館も何度も行ったが、私が真剣に見るのはいつも、皆が飛ばして見る「工芸館」。
私は絵心は全くない。
でも、器はわかる。
器心というものがあるとしたら、それはあるのかもしれない。
とにかくもう、器を見ていられたら、それだけで幸せで。
びっくりするくらい、いつまでも器を見ていられる。飽きない。

今回買った2つのぐいのみは、2日のパーティーでデビューする。
どんな味がするのか。
デビューにふさわしい日本酒も購入した。
秋田の天の戸の蔵・「五風十雨」(純米吟醸)。
私と彼がとても好きなお酒だ。

できることなら、ずっと一緒にいたい器だけれど、割れるときはある。
それはきっと「縁」。
人との縁もまた同じ。


誕生日旅行は白浜へパンダを見に・・・

2007-05-28 21:44:46 | 
5月26日、また1つ歳をとった。

今年は、彼が「白浜に連れて行ってあげる」と言うので、飛び上がって喜んだ。
ずっと前から「アドベンチャーワールド行きたいよー。パンダの赤ちゃん見たいよー」と言っていたのだ。
私が小躍りしているのを見て、彼も満足そうだった。

白浜への誕生日旅行。
結婚して初めての旅行だ。

ふと思う。
家を出るところから、帰って来るところまで、ずっと一緒にいられることの幸福を。

アドベンチャーワールドに着くと、早速パンダを・・・じゃなくて、ビールを(笑)
天気もよくて、暑いくらいで、でも風が心地良くて。
こんな日にビールを飲まないわけにいかないじゃないか。
昼間に外で飲むビールは最高!!

楽しみにしていた双子のパンダの赤ちゃんは、思っていたよりずっとかわいかった。
二人で「かわいー!! かわいー!」と絶叫。


お母さんパンダを追いかけて、転んでべちゃっとなってる赤ちゃん。
かわいい~


ガラス越しなので、画像が悪いが、双子ちゃんがじゃれてるところ。
たまらん~

パンダって、なんであんなに可愛いんだろう。
いつまで見てても全然飽きない!
癒される~!!

まるでアイドルを追いかける少年のように、「可愛い~!」を連発して、写真をパシャパシャ撮って、係りの人に「はい!前列の人は止まらず動いて!」と怒られるまでガラスにへばりつくようにしてみていた。

パンダ館を出た後も、彼と写真を見せ合って、「うわ、それベストショット!」「帰ったら、それちょうだい!」「見て見て~!」と盛り上がる。
・・・あんたら、どんだけパンダ好きやねん

でも、私のパンダ好きな気持ちを曇らす出来事が次に待ち構えていた。
外には他の大人パンダもいて、エサの時間になったらしく、笹が置かれた。
笹を食べるパンダ・・・どんなに可愛いだろうかとワクワクしながら見ていると、のそっと現れた大人パンダは、おもむろに笹を手にし、ゴロンと仰向けになった。

えっ?

バキッ!!バキバキッ!

すごい音で竹の部分を噛み砕き、バリバリ食べている。
まわりを取り囲む人々の目など、全く無視。
寝転びながら、笹を食うパンダは、まるで酔っ払いのオッサン・・・


ああ、パンダちゃん・・・

気を取り直して、サファリへ。
思えば、小学生の頃から、「行きたい国は?」と聞かれたら、「ケニア」と答えていたっけなぁ。
図書の時間はいつも動物図鑑を見ていたし。
いつかケニアへ行って、本当の草原を走るキリンやシマウマを見てみたい。
それがずっと夢だった。
今も変わらない。

ゾウさんにエサをあげるのは、楽しかった。
長い鼻でくるっと自分の口に持っていく。
すごく優しい目をしていた。

↑これは彼がエサをあげているところを激写!


サイはまるで岩のようだった。
彼はなぜかサイを気に入って、いつまでも見ていた。
「なんか、サイ、いいわー」って。


私はやっぱりライオン!
ライオンの凛々しさに惚れ惚れする。
カッコイイ~!

最後にイルカのショーを見た。
私はいつもイルカのショーを見ると、涙が出る。
また変なクセが出て、「感情移入」しちゃうのだ。それも、イルカの調教のお兄さんやお姉さんに。
イルカとの練習の間に生まれた愛情や友情・・・そんな絆をビンビン感じてしまって、勝手に涙が出る。
かなり変な人だが・・・もうこれは特技だなぁ。

こうして1日中、動物をいっぱい見て、本当に楽しかったし、癒された。
動物かわいい。動物大好き。
いつか本当にケニアに行きたい。
彼も動物好きでよかった。

しかし・・・
おみやげコーナーで、ライオンとトラの手にはめる人形があって、それをずっとはめている彼を見たときは、まいったよ
「かおりー、これカワイイー
そう言って、ずっとはめている。
いや、まあ、可愛いけどさ・・・

「そろそろ行こうよ」と促すと、彼は意を決したように「これ、買う!」と。
えっ
「だって、カワイイもん
そう言って、トラとライオンを買ってしまった・・・

おい、いいのか、アンタ
いつも何かと言えば、「俺はロッカーやからな」が口癖なのに・・・
トラとライオンをはめた手じゃ、ロックなギターは弾けねぇよ


つまずき。

2007-05-23 03:01:18 | 生活
もちもちした食感のパンが好き。
「ポン・デ・ケージョ」は、ブラジルの家庭で日常的に食べられるパン。
「チーズのパン」という意味で、もちもちした丸い小さなパンにチーズの粉が混じっている。
日本のパン屋さんでもよく見かけるが、私はこれが好き♪

自分でも作ってみた。


もちもち。
焼き立てはうまいなぁ。

「チーズのパン」と言っていたから、彼はとろけるチーズを想像していたらしく、「チーズ入ってないやん」と、不服そうだったが・・・。
いやいや、こういうパンなんですよ・・・

最近、彼は少し元気がない。
仕事のつまずきがあるようだ。
無口なので、こういうときは、そっとしておくことにしている。
頑張りやさんだから、逆に心配になるけれど。

私はここんとこ、夜中3時に寝て、朝7時半に起きるという生活をしている。
原稿があるわけじゃないのだけど、なんとなく寝るのが嫌で。

私もいろいろと仕事のことを考え中。
ちょっとしんどい。
それを何度かここに書いては消し、書いては消し・・・。
何を書いても嘘みたいで。
自分の気持ちがよくわからない。

偶然だけど、昨日は友達のメールに救われ、
今日はもんちゃんが教えてくれた画像サイトのラッコに癒された。

今は、昔のように、気持ちが底まで落ちてしまうということがない。
もう少し気持ちがまとまったら、ここに書くかもしれないし、書かないかもしれない。

今日は支離滅裂。
そろそろ3時。
寝ようかな・・・

ブルースバカ女の休日

2007-05-21 01:29:19 | 生活
土曜日。
せっかくの休みだというのに、朝9時頃にはもう彼は自分の部屋でパソコンに向かっていた。
今週は毎日「終電&タクシー」帰りの真夜中1時帰宅。
それなのに、まだ休みの日までパソコンに向かう。

ホント、偉いなぁと思いながらも何もしてあげられないので、私は家事を済ませると、自分の好きなことを始めた。
春のコットンの毛糸でコースターを編む。
DVDは大好きなBBキング。
そして、グラスにはエビスの黒。
つまみには、大好きなデンマークのブルーチーズとクラッカー。

私も今日はお休みなので(って、毎日休みみたいなものだけど)、ちょっと贅沢な感じの午後を過ごしたくなったのだ。
彼には悪いんだけど。

もう何度も観たBBキング&フレンズのDVDは、やっぱり今日もよかった。
ブルースバカ女は、酒とブルースさえありゃ、とにかくご機嫌で。

久しぶりにBBを観て、また新たに感動が生まれる。
たった1度だけど、日本に来たときに生のプレイを観た。
あの1音でヤラれる感覚は、いまだに体に残っている。
それは、ジュニア・ウェルズだって同じ。
やっぱりあれが本物なんだと思う。

死ぬまでに(私じゃない、BBが)、アメリカでライブを観たい。
そして、ライブが終わったら、真夜中になっても並んで、BBに会いたい。
BBは本当に素晴らしい人で、ライブの後はどんなに疲れていても、物理的に可能な限り、ファン全員1人ずつに会い、写真を撮ったりサインをしたり、話をしたりしてくれるのだという。
それを聞いたとき、ああ、やっぱりキングだ!と思った。

たぶん、ブルースが好きという以上に、ギターが好きで、歌が好きで、人が好きなんだろうといつも思う。

神様でもあるまいし、誰かの前に跪くなんて絶対にイヤだけど、この世の中でBBキングの前でなら、私は自然に跪きたくなるだろうと思っている。

私の夢。
それは、アメリカでBBのライブを観て、その後、控え室でBBに会う。
BBはたぶん、大きな椅子に座って、絶対私にはわからない英語で「やあ、今日はありがとう、君はジャパンから来たの?」と聞く。
私はなんとなく、「ジャパン」という単語だけで「イエス」と答え、そして、BBの前で跪く。
本当に自然に。

そうすると、BBは私の頭にそっとあの大きな右手を置く。
私は感動でうちひしがれながらも、1つだけ練習してきた英語を話す。
「お願いです。その手に触らせてくださいな」
すると、BBはにこっと笑って、私に両手を差し出すのだ。
私は震える手で、BBのあの神の手に触れる。
ああ、ここからあの音が生まれるのか・・・
そう思うともう涙があふれて止まらない・・・

・・・・・

はい、妄想終わり。

これが私の夢。(妄想?!)
いつか叶えたい夢。

そんなことを考えながらDVDを見ていたら、本当に涙があふれてきて、仕事中の彼のところに走っていった。
「どうしたん?」
彼はどんなときでもいつも優しい。仕事の手を止めてこちらを見てくれた。
「BBのDVD観ていたら、私って本当にBBが好きなんやと思って、あまりに好きすぎて涙が出てきたの」

そう言ったら、彼は「そう・・・」と呟いた。

たぶん、ウザかったはずだ
勝手にやってくれ、と思ったはずだ

空気を読む私は、それを察知し(遅い?!)、またリビングへと走り去った。
しかし、ブルースバカ女はこりない。
ジョー・ジョナスというハーピストのBlues From Beaumont Texas という曲があるのだが、これがあまりにカッコイイので、
「ちょっと来てー!」
と仕事中の彼を呼びつける。
素直に出てくる彼。
「この曲、ほんちゃんバンドでやったらカッコイイと思わない~?聴いて~」

彼の反応?
さすがの彼も言いました。
「俺、今すごく仕事のってるんやけど・・・

たぶん、心の中で思ったに違いない。
「この、ブルースバカ女!!



愛する蔵之介、参上!

2007-05-21 00:49:53 | 生活
サントリーでは、ウイスキーを寝かせていた樽を使って家具を作っている。
元々、樽は上質のオーク材でできているため、自ずからその家具も上質の風合いが出る。
この家具が欲しくて、欲しくて、新居に引っ越すとき、座卓を注文した。

彼と意見は一致。
テーブルでは人をたくさん呼べない。
うちはいつもたくさんの人が集まる「家」にしたいから、テーブルではなく、座卓にしよう。それも少し大きめの。

二人でウイスキー樽の木で作った家具を見に行った。
仕上げ方によって、風合いが変わる。
私たちが気に入ったのは、「う作り」というもの。
ウイスキー樽の木の風合いがそのまま残る。
でも、お値段もその分高い。

「蔵之介」と名前のついた、そのシリーズの座卓を「う作り」でオーダー。
家の家具は私が全部持っていたので、初めて買った二人の家具だ。
1つ1つ手作りなので、注文から時間がかかる。
3月半ば、ようやく届くかと思った矢先、
「すみません、座卓なのにテーブルを作ってしまいました」
との謝りの電話が・・・

もちろん、作りなおしてくれるということだったが、さらに1ヶ月待たなくてはならない。
彼と二人、がっかりしていたら、さすがサントリー!
翌日にはお詫びのウイスキーが届いた。
樽出生原酒の8年と15年の2本。(1本190ml)
山崎のウイスキー工場に行けば買えるが、酒屋に売っているようなものではないので、彼と大喜び。
早速飲んだら・・・まぁ、この15年の旨いこと、旨いこと。

この間、工場へ行って値段をチェックしたら、この15年はたった190mlなのに3500円以上していた!!
そりゃ、美味しいはずだなぁ。

そんなわけで、上等のウイスキーが手に入ったのはよかったが、座卓がないと食事の時にとにかく不便。
そんな日々が1ヶ月も続いた。

そして、ようやく昨日、座卓が届いた!
ちゃんと中に運びいれた後に、天板と脚を組み立ててくれる。
その間中、彼とわくわくして見ていた。

座卓が出来上がり、運んできてくれたおじさんが帰ると、二人とも小躍り。
天板を撫でる、撫でる。
そして、二人同時に言った。

「あー! ウイスキー工場の匂い!!」

何十年もウイスキーを寝かせていた「揺りかご」は、こうして形を変えて、私たちの家に来た。
だけど、滲み込んだウイスキーの香りは変わらなかった。
もうそれは、樽の一部。

思い切りウイスキーの匂いを吸い込みながら、ドラマティックな樽の運命に感動していた。

蔵之介は、最初はよそよそしかったが、2時間もしないうちに、すっかり「うちの子」になった。
ああ、また一生かけて愛してやれるものが1つ増えたと思った。
それは私にとって幸福以外の何ものでもない。


こいつが、蔵之介。
最初の食卓は、いつもの「おうち居酒屋」


これが実は「昼ごはん」ってとこが素敵(笑)
土日の我が家は昼間っから居酒屋メニュー。

窓の外を見れば、青い空をバックに洗濯物がゆらゆら。
「この図って、幸せの象徴だといつも思う」
と私が言うと、彼も「そうやなぁ」とうなずく。

青い空をバックに、洗濯物がゆらゆら。
これを見るたびに、幸せを実感する。
なぜだかわからないけど、涙ぐんだ私。
「どうしたん?」と彼。

そんなこと聞かれたら、「幸せすぎて涙が出た」と言うしかないよね。
ホント、最近、幸せすぎて涙が出るんだ。


パーティー料理を試作中!

2007-05-19 00:47:08 | 美味しいもの
6月の新居パーティーに向けて、新メニューを試作中。
2、3人で食事するときのメニューとはまた違う、酒のつまみになるようなパーティー料理じゃないといけないのだが、私は結構よく人を呼ぶのでもうネタ切れ。
もともと、そんなにレパートリーは多くないのだ。
ご飯のおかずだったらいろいろあるんだけど、パーティー料理は作り置きできるものじゃないといけないし、わりと難しい。

「絶対これはウマイ!」というメニューを出したい。
でも、今まで作ったことがあるものだと誰か一人は必ず食べたことがあるだろう。
・・・ということで、こうなったらすべて新メニューでいこう!ということになった。

本やらサイトやらを参考に、新メニューばかりを昨日と今日の2日間で6品作った。


これは栗原さんの本を見て作ったのだけど、かなりうまかった!
鶏の胸肉を開いてチーズとハムといんげんを巻いてある。
まわりにはマスタードと砕いたクラッカー&アーモンド。
めっちゃ簡単なのに、ちょっと手が込んでるように見えるのも◎


これは昨日、彼が一人でものすごい量を食べてしまった。
ビールのつまみに最高やね。
結構味を濃くつけたコンソメ・カレー味のポテトをハムで巻いている。
下品な味にならないよう、パセリとレモン汁を混ぜているのがポイント。


これは自分の中でヒット!
パーティーメニューにはどうだろうと思うけど(食べにくいかな)、めちゃうま。
お豆腐と鶏ミンチに、にんじん、いんげん、しいたけを混ぜて、茶巾絞りふうにしてある。
それに、あんをかけて。
ふわふわの食感と、アツアツのあん。
見た目も茶巾絞りで上品だし(実はラップに包んでレンジでチンした)、女性向きだなぁ。


これは作る予定じゃなかったんだけど、今日、スーパーで鶏の手羽元が20本くらいで、なんと380円だったのだ!タイムサービス
いつもの手羽大根を作ろうかとも思ったが、卵と一緒に煮込んだ。
この煮卵がまた旨いんだよなぁ・・・
見た目より味は濃くなくて、お酢が入っているからわりとサッパリいただける。


カツオの時期なので、なんとかカツオ料理をやりたいと思い、サラダ感覚で食べられるこれを作ってみた。
カツオのたたきをたっぷりの野菜と一緒に。
上からかけるドレッシングのようなタレは、トマトとパセリ、にんにく、レモン汁、オリーブオイルなどが入っている。
カツオとにんにくは合うし、レタスと一緒に食べるとまたうまい。


スナック感覚で食べられるチーズ春巻き。
中はチーズとハムとピーマン。
カリカリの皮と中のとろけるチーズのハーモニーが絶妙!
ビール、何杯もいけます

以上6品。
いやいや、自画自賛(笑)
どれも美味しかったなー
来週もいろいろ試作して、最終的に10品程度選ぼうと思う。
久しぶりの新作で楽しいなぁ


フリーはつらいよ!

2007-05-18 12:58:14 | 仕事
いつものことだけど、仕事はうまく分散してはやってこない。

あっちから、こっちからと依頼が来て、どうにかして!っていうくらい忙しくて、1日12時間以上書き続けている時期もあるかと思えば、
全く仕事がなく、ふらふらするしかない時期もある。

現在、後者。

引越しや挙式準備で忙しかったときは、どんどん仕事がきたのに、
やっといろいろ落ち着いて「仕事頑張るぞ!」と思ったら、ヒマ。
スケジュール表も真っ白。
時々、ポツポツと仕事があるが、この5日間でやった仕事は、今計算したら13時間くらいだった。
彼の1日分にもならない。

今日もあんまりヒマなので、来週提出分の原稿も書いてしまおうと思っている。
でも、それも2時間くらいだなぁ。

フリーで仕事をしている人にこの話をしたら、必ず「わかる!」と言われる。
仕事はいつも集中してやってきて、暇な時はプツリと何の依頼もない。
忙しいときは「もう仕事いらんわ」と思ってるのに、暇になると急に不安が押し寄せる。世間から忘れさられた人のようで。

今、そんな気分

でも、まあ、いつもほど焦りはない。
暇なうちに普段やれなかったことを済ませておこうかなと、余裕がある。
またいずれ忙しくなるのだし。
フリーの宿命だな

主食は「豆」です

2007-05-16 23:45:07 | 美味しいもの
町内には家庭菜園のような、ミニ農業をしている人が結構いる。
そういう人たちは、自然とうちのオカンが働く園芸店によく来る。
肥料や土や苗などが豊富にあるので。

そのミニ農業の人たちから、よくオカンは野菜をもらってくる。
もらいものだけで生活できるんじゃないかというほど。
オカンいわく、「お母さんにはファンが多いから
・・・ほんまかね?

でも、まんざら思い込みでもないらしく、「かおりちゃん、豆いらない?」と電話がかかってきたので行ってみたら、実家は豆だらけだった。
えんどう豆(グリーンピース)を大量にもらって帰ってきた。
買ったら1袋300円前後だから、2000円分くらいはあるんじゃないだろうか。
グリーンピースは今の時期だけしか食べられないし、高いからすごく嬉しい。

でも、いざ料理をしてみると、思ったよりたくさんある・・・
豆ご飯を2回炊いて、
ポタージュスープを作って、
春野菜と豆のスープにして、
それでやっとなくなった。

とりあえず、美味しかったので良しとしよう。

土曜日、彼の実家に行った。
母の日のプレゼントを渡して、少しお茶を飲んで帰ってきた。
帰り際、彼のおかあさんが「これ、持って帰って」と紙袋を渡してくれた。
何かなー、お菓子かなーと楽しみにして、開けてみたら・・・

なんと!

また豆!!

一人だったので思わず「なんでやねん」とつっこんでしまった。
はぁー・・・

おかげで、彼は毎日豆を食べ続けている。
夜は豆ご飯、朝は豆のスープ、昼は豆ご飯のおにぎり、夜は豆の煮込み、朝は豆ご飯・・・

今朝、豆ご飯を彼のお茶碗によそって出したら、さすがに彼は言った。

「・・・なんか、最近ずっと豆やな」

びくぅぅー
ごめんよ、豆ばっかりで・・・
私も他のものを食べさせてあげたい。
だけど、昨日、またオカンから電話があったのだ。
・・・なんか嫌な予感

「かおりちゃん、また豆いらない?」

「いらん!いらん!」

「そう?でもまたいっぱいもらっちゃって、食べ切れなくて。珍しいのがあるのよ。ツタンカーメンの豆」

ツタンカーメンの豆? なんじゃそりゃ。
食への好奇心を捨てられない私は、また実家へ。
結局、大量に「ツタンカーメンの豆」をもらってきてしまった・・・

このツタンカーメンの豆というのは、さやが小豆色をしている。
でも、中をあけると、豆は普通のグリーンピース。
これを豆ご飯にして、しばらく置いておくと、ご飯が小豆色になって赤飯のようになるという・・・

今、保温中。
彼は今日も終電で、まだ帰ってこない。

帰ったらうんざりするかな。
今日もまた豆ご飯だもん
まあ、ツタンカーメンの豆だから、許してくれるかな?


大山崎山荘美術館へ 川上澄生展

2007-05-15 01:37:14 | 生活
絵心など全くない私だけど、ごくたまに、心惹かれる「絵」に出遭うことがある。

川上澄生、版画家。
一目見たときから心奪われてしまった。

近くの大山崎山荘美術館で、6月17日まで「ゑげれすいろは 川上澄生 展」をやっている。
先週、晴れた気持ちのよい日、てくてく歩いて美術館に行った。



もう何度通ったかわからない。
ここはいつ来ても、四季それぞれの美しさがある。
今は新緑が眩しい。



もしも願いが叶うなら、この山荘か河井寛次郎の家が欲しいといつも思う。

山荘の部屋の中が、そのまま美術館。
展示品がなかったとしても、目の保養。満足させられると思う。

でも、今回の川上澄生展は、本当に素晴らしくて。
時が経つのも忘れて見入ってしまった。

棟方志功を思わせる版画。
でも、もっと西洋的。
文明開化の頃に横浜で生まれたという。
ロマンティシズムとユーモアの共存。



色使いの美しさ、どこかユーモラスなタッチ。
日本の文化と西洋文化の融合。
版画そのものから溢れてくる、ドラマティックな時代背景。



どこか、エロティックであったり、ユーモラスであったり、



どこか、物語的であったり、幻想的であったり。

特に気に入ったのは、「シンデレラ」の日本版、「しんでれら出世絵噺」。
絵本のように、版画の挿絵と短い文が入っているのだが、
これがもう、たまらない。
シンデレラが和服を着て、桶を持ってる絵に、
「しんでれらは我とわが身をはかなめば、教母現われ、そのわけを問ふ」
みたいな(正確には覚えていないけど、こんな感じ)文がついているのだ。

ストーリーは普通のシンデレラ。
細かなところまで読み入ってしまった。

イソップ童話やトランプもめちゃくちゃカワイイ。
トランプのマーク(ダイヤやハート)が、スイカや金魚になっていて。

満喫した後は、2階のテラスへ。
とてもいい眺めだ。



この美術館はアサヒビールが買い取ってるので、このテラスの喫茶店ではビールが注文できる。



一人、ビールを飲み、スモークチーズを食べながら、5月の風に吹かれていた。

心の中がすっかり潤って、柔らかくなったみたい。
美しいものを見ると、本当に心が踊る。
ほっこり



誘惑の多い家

2007-05-14 15:08:49 | 
なんとなく、生活ペースがつかめなくて、結婚してから2週間で2つも仕事のミスを犯した。
そんな大事になるような失敗ではなく、メールの送信忘れみたいなものなのだが、それでも「絶対にそういうことをしない」私にとっては、かなりショックな出来事だった。

仕事が忙しいかといえば、その逆で、ヒマ!ひま!暇!
1週間で3回も山崎へ歩いて行ってしまった。(ウイスキー工場と美術館)

朝は早起きして、彼のお弁当を作って、洗濯して、掃除して。
仕事はまぁ、1日5、6時間。
夕食準備して、彼の夜食やお弁当のおかず用にいろんなものを大量生産する。
コロッケ、ハンバーグ、餃子、トンカツ・・・
自分一人で暮らしていたら、ほぼ作ることのないようなものばかりだが、やっぱり25歳の健康な青年は、こういうおかずを好むのだ。

とにかく大量生産して、冷凍!
家内制手工業みたいになってる。(従業員は一人)

おかげで、一人のときは全くなかった「作り置き」のおかずが、今は冷凍庫にいろいろある。

忙しいのか、暇なのか、よくわからない日々。
結婚式の後片付け(お礼状を出したり、挨拶に行ったり)もあったりして、なんとなく生活ペースがつかめない。

おまけに、半分、アル中
この2週間、狂ったように酒を飲んでいる。
酔いつぶれて寝てしまう日も多い。
朝も、昼も、夜も、関係なく、酒。

2日続けて酔いつぶれて寝てしまい、今朝はさすがに「ちょっとヤバイな」と感じた。

禁酒!!

絶対、禁酒!!

とりあえず、しばらく「家では飲まない」と決めた。
もうこうやって決めないと、無理。

さっきも戸棚を開けたら、一升瓶の日本酒様と梅酒様のお姿が・・・
冷蔵庫を開けたら、エビス様が……
ガラス戸の向こうに、芋焼酎様とスコッチ様が・・・

家の中に酒瓶ありすぎ!

しかし、素敵な酒瓶たちがあちこちで手招きする家で、誘惑に耐えるのだ!
がんばれ!

鬱が晴れた朝

2007-05-11 11:52:43 | 想い
今朝はとても気分がいい。
「鬱」が晴れた日は、生まれ変わったような気持ちになる。

例によって、一昨日の夕方から昨日にかけて鬱で。
もう自分ではどうしようもないのであきらめていたが、仕事が進まないのが困る。
普段なら3時間程度で済むはずの仕事に半日かかってしまった。
心の中に鉛が入っているかのように気が重く、
体もだるくて、何もする気が起きないのだ。

理由はない。
何かに悩んでいるとか、落ち込んでいるとかでもないので、もうどうしようもなく、「またか・・・」という感じで、ただそれが去っていくのをじっと待っている。
仕方なく、昼間っからウイスキーを流し込んで、気分を高揚させて仕事をした。

今朝になったら、嘘のように気分がいい。
体も軽いし、何でもできそうな感じ。
暗く沈もうと思ってもできない。

前は「毎日、日記を書く」ということを日課にしていたので、この「鬱」の日でも書いていたから、そういう日の日記はもうめちゃくちゃだった。
で、心配してコメントをくれた人が、翌日けろっとしている私の日記を読んで驚く・・・というか、拍子抜けする・・・というようなことも多々あったようだ。
今は毎日書くということを義務付けていないし、なるべく「日記」ではなく、テーマをもった雑記風に書きたいと思っているので、もうあんなふうに人を心配させることはないのだろう、と思う。

このいつやってくるかわからない「鬱」は、ずっと付き合っていくしかないのかもしれないな、と、最近は気楽に考えるようにしている。
昨日は世界が沈んでいくかのような悲惨な気持ちでいたのに、今朝は世界の美しさに目を細めてうっとりしている。
五月晴れ!!
風が透き通ってる。

仕事は後回しにして、少し散歩をしようかな