ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝かっぽ酒〟知ってます?

2019年01月19日 | 俳句

 昨日は一日中体調がすぐれず…なんでこんなにダルくて気分が悪いの~と、何をするのも億劫でした。でも、K教室があるので、気分が乗らぬまま午後から出かけました。気温も低く背中がゾクゾクして…風邪のひきはじめかしらと思ったのですが、いやいや、これは肺炎のワクチンを打ったせいなんだと思い当たりました。それで、主人にそう言うと、〝そりゃあ気のせいや!〟と一蹴。何にでも洗脳されやすい私の頭のせいにされてしまいました。う~ん、そうかもね。

 今日も句会でしたが、兼題はありません。昨日の兼題は〝どんど〟でした。この季語については1月13日の〝紅白南天〟で書きましたので省略します。その句会で〈かつぽ酒〉というのが出てくるのが二句もありました。

 この「かっぽ酒」はこの辺りでは結構よく聞く言葉ですし、九州の私の里でも大体みなどういうものか知っています。でも、広辞苑や日本国語大辞典を引いても載っていないんですよ。エエッ!じゃあ全国区の言葉じゃあなかったの~、方言なのかしら?

 調べると、「かっぽ酒」の発祥は宮崎県の高千穂町ですって。その高千穂町のホームページに次のような説明がありました。 
カッポ酒とは青竹に焼酎や清酒を注ぎ焚火にかけ燗(かん)をつけたものです。お酒を注ぐ際に「カポッ」と鳴ることから「カッポ酒」と呼ばれています。「カッポ酒」は高千穂町が発祥の地とされていて、もともと山仕事の合間に手近な青竹を切って節を抜き、水を入れて焚火にかけお茶を沸かして飲んだことに始まります。やがて庶民の生活に馴染みのある焼酎が入れられるようになり、神事など人が多く集まる場所で飲まれました。その後、この飲み方が全国各地に広まったとされています。

 私の故郷大分県は宮崎県の隣です。それで早くから伝わっていて、知っていたんですね。私はみんな知っているものと思っていました。主人に聞いてみると、広島では聞いたことがないし、もちろん飲んだこともないと。もちろん私も飲んだことはありません。この「かっぽ酒」は、竹が熱せられることによって出る竹の油が清酒や焼酎に溶け込み、旨味や香りを更に際立てる飲み方として親しまれ、近年は お祝いや野趣を楽しむ宴席を盛り上げる場にもよく登場するようになったそうです。だからでしょうか。この句会会場があるK校区のどんどにはあったんですって。なら来年は是非行って飲んでみたい!何事も経験ですもの。飲んだら私も俳句に詠もおっと…楽しみ!

 ちなみに〝かっぽ酒〟を詠んだ句を探してみたのですが、殆ど見つかりませんでした。中に一つだけ…。ホトトギス同人で「菜殻火」主宰であった野見山朱鳥の句。彼は肺結核でしたから酒は飲めなかったのですが、でも九州人(福岡県直方市出身)でしたから。

  鮎食べて音のよろしき竹筒酒(かっぽざけ)    野見山朱鳥 

 今日の写真は夜のテンちゃん。眼が光って…野性的でしょ!

   

コメント
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