ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

梅が香

2019年01月24日 | 俳句

 gooブログから「……さんの一年前の記事」というのが毎日送られてきますが、今日は「こちらも久し振りの雪景色でした。3~4センチほどは積もったでしょうか。…」という書き出し。やはり昨年の方が寒いんですよ。今年はまだ一度も雪が積もるということがありませんから。

 我家の梅の花も〝一輪〟だったのが気温が緩んでアッという間に咲き始めていましたが、また急に冷え込んでそのまま止まっていました。ところが先日からの12,3度という暖かい日が続いて、馥郁とした香を漂わせるようになりました。やっぱり梅の花の香りはいいですねえ~。でも歳時記には、「寒梅」「早梅」には「香」を詠んだ例句は少ないんです。やはり寒い中では匂いよりあの凜とした花の白さの方にこゝろ惹かれるのでしょうか。中に次のような句がありましたが。

  朝の海寒梅うしろより香り    京極杜藻

 ところが、春になると俄然「梅の香」が多く詠まれているような気がします。例えば有名な芭蕉の〈梅が香にのつと日の出る山路かな〉などの句。しかし、江戸時代の例句にはかなりあっても現代の句には例が非常に少ないような…。そう言えば、私も梅の花を何度も詠んだことがありますが、先生から〝梅には何も言わなくても匂いは付いてくるものだから…〟と、「梅匂ふ」や「梅の香や」などと詠むと、〝香を削りなさい〟と強く言われましたね。

 例えば、〈村々に梅咲いて山機嫌よし  大串章〉や〈母の家の裏戸親しや梅の花  寺井谷子〉など、花だけで十分に芬々とした香気が漂ってくるでしょう。

 写真は、我家の梅の咲き具合です。私は満開よりこれぐらいの方が好きなんです。 

 

コメント
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