ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝AIが詠む俳句〟

2019年01月16日 | 俳句

 今日はヘンな天気でした。昨日まで12度という日が続いていたのが急に8度と下がりましたので、余計に寒く感じたようです。空を厚い雲が一面覆ってどんよりとしていましたので、気分はよくなかったのですが、こういう時こそ運動しなくっちゃと、午後から健康体操へ出かけました。会場は暖房が入って快適。終わって、さあ次はどうしようと考えている時、雲の切れ目からパア~ッと日が差してきて…途端に車のハンドルを右へ切ってしまいました。左へ切れば自宅なんですが、結局リハビリに病院へ行ったんです。実は今週は月曜日が祭日で、金曜日も句会でリハビリに行けませんので、今日は行っておかないとと思いながらも…天気が悪いのでどうしようかと気が進まなかったんです。これぞまさしく〝お天気や〟ですよね。

 リハビリを終えて帰るとき、今度は日が差しているのに小さな雨がポツポツと…そう、〝天気雨〟です。これは〝日照雨〟とか〝そばえ〟〝狐の嫁入り〟などとも言いますが。でも私、決して〝日和見主義〟ではないんですよ。

 ところで、昨今のAI(人工知能)の進歩はめざましく目を見はることばかりですが、そのAIの進化が〝感性の領域〟にまで踏み込むようになったと、新聞に報道されてびっくり!囲碁や将棋など、ゲームとして人間対AIの勝負が取り沙汰されて久しいのですが、今度は俳句の分野にまでなんて。

 北海道大学によるプロジェクト「AI一茶」は、2017年に研究がスタートし、現在では、古典から現代の作品まで5,6万句ほどの俳句についてAIに学習させ、あらたな俳句を詠ませていると。昨年7月に同大で行われたイベントでは、人間チームとAIが対決。相手の句の最後の2音をとって、しりとり形式で俳句を5句ずつ詠んだんだそうです。最終的な成績は人間チームが上回ったんですが、最高点を得たのはAIが詠んだ〈かなしみの片手ひらいて渡り鳥〉だったとか。

 人間の感性を抜きにして成立しない俳句は、ゲームのように理詰めで正解が出る分野とは違います。でも人間には〝絶対に〟勝てないだろうと高を括っていてもいいものでしょうか。何だか先がオソロシイ気がします。でも、AIの詠んだ「しりとり俳句」の他の句を見る限りまだまだ大丈夫…。その句は〈花蜜柑剝く子の道の地平まで〉〈撒くといふ言葉正して花見ゆる〉〈無人とは毛深くなりし狸かな〉〈山肌に梟のこげ透きとほる〉ですって!意味不明ですよね。

 この記事を読んだとき、私は真っ先にAIが詠んだ句がもし俳句大会などで投句されたら?とつい考えてしまいました。みなさんはどう思われますか?ちなみに、前出の開発をしている北海道大のk教授は「俳句は、言葉は短いが、一語にこめる情報量が多い。AIに言葉の意味を正確に受け取らせるためには、いい課題だと考えた」と語っているとか。先はわかりません。

 写真は、〝寒あやめ〟(このあたりではそう呼んでいますが…)、歳時記にはありません。調べてみると〝寒咲きあやめ〟と言うんですって。 

 

コメント
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