ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝人生に遅すぎるということはない〟

2019年01月15日 | 俳句

 このところ何日か寒気が緩んだおかげで、先日の一輪だけの梅が一気に咲き始めました。まだ立春までは半月以上もあるというのに…。

 季語に「冬の梅」というのがあり、早咲きの梅のことです。「寒梅」や「寒紅梅」ともいいます。

  冬の梅あたり払つて咲きにけり     一茶

 それとも「早梅」?これは暖冬の年などに例年より早く咲き出す梅で、梅の種類ではなく、春を待たずに咲き出す梅のことです。

  早梅の発止発止と咲きにけり      福永耕二

 さてさて我家の梅はどちらでしょう。上の二句からみると雰囲気は一茶の梅です。でも今年の暖冬のせいかと考えると耕二の早梅かも。しかし、他の梅の木は全く咲きそうな気配がないのにこれだけが毎年早く咲きますので、やはり早咲きの種類なのかもしれません。梅の実も他のと比べてちょっと小振りのような気がします。

 ところで、先日のY新聞に〝人生に遅すぎるということはない〟という安藤百福氏の語録が載っていました。そう、今やってるNHK朝ドラの主人公〝福ちゃん〟の旦那様〝萬平〟さんのモデルになった人です。これには次のような解説が…

 日清食品の創業者、安藤百福さんは無一文の環境から「家庭で簡単に作れるラーメン」を研究し1年掛けて即席めんを完成させた。このとき48歳。周囲に「遅い出発ですね」と言われ冒頭の言葉を述べた。22歳で繊維会社を設立し、その後も炭焼きや製塩など様々な事業を手がけては、成功と失敗を繰り返してきた。「即席めんの発想にたどり着くには、48年間の人生が必要だった」と語っている。自ら発案したカップヌードルを発売したのは61歳の時だった。就職活動は人生のほんの一瞬に過ぎず、勝負はその後だ。安藤さんの再起にかける執念と挑戦を続ける勇気を見習いたい。

 そうですよ。何をするにしても人生に遅すぎるということはありません。ほら、俳句もしかり…。昔から〝思い立ったが吉日〟ともいいますから、もし興味を持っておられる方は一日でも早いほうがいいですよ。

 今日は午後からO教室の初句会でした。兼題は〝淑気〟で、もちろん新年の季語。新春のめでたい気分が天地あまねく満ち満ちていることをいうのですが、もう15日にもなれば〝淑気〟の気分ではありません。兼題を決めたのが12月の初めでしたので、仕方がないのですが、やはり〝遅きに失する〟感がします。こういう狭い時期に限られる季語は、兼題として選ぶ時よく考えないといけませんね。そういえば今日は「小正月」、「女正月」とも。これについては去年のブログに書いていますので、よろしかったらどうぞ。

 写真は、リハビリで行く病院に飾ってあった「パフィオペディラム」です。また、ちょっとボケて…お許しを! 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 〝成人式〟ならぬ〝修了式〟 | トップ | 〝AIが詠む俳句〟 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

俳句」カテゴリの最新記事