ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝七種〟って何?

2019年01月29日 | 俳句

 昨日は最後の初句会でした。アッという間に1月がもうすぐ終ります。2月はもっと早いでしょうね。4月1日には新元号の発表が…。さてどういう元号になるのでしょうか。

 義母と私はもうすぐ誕生日です。義母は大正生れだから、これで4代を生きることになるんです。私だって3代ですよ。一体どんな年になるのか想像がつきませんが、まずは2020年東京オリンピックでしょうか。もうあと一年半しかありません。嘘みたいな感じですが、出場を目指しているアスリートたちにはその時がひしひしと迫っているのを実感しているに違いありません。私はじかに観戦しょうという意気込みは持っていませんが、きっとTVにはかじりついて観ることでしょう。時差のある外国でもそうだったんですから、全てLIVEで観られるなんてもう二度とないですものね。

 ところで、昨日の兼題は「七種」、正月七日に食べる粥のことです。この日が五節句の最初であり、「人日」(じんじつ)とも言われる日だということを、この兼題で初めて知りびっくりしましたと、Kさん。エエッ、知らなかったの?と、私の方がびっくりです。そういえば、ご夫婦で参加されているNさんの話…〈子の箸のすすまぬなれど七日粥〉と詠まれ、息子さんが〝お母さん気を使わんでいいよ〟と言うんですって。聞いてみると〝七種粥〟など食べたこともなければ作ったこともなかったので、兼題だから初めて作ったら、息子さんは前述のように言い一口、主人は全く手を付けなかったので、ひとりで食べて残りは捨てましたと…。ナント言っていいか分かりませんでした。これが普通なんでしょうか?我家では父がそういう慣習にはうるさかったので、必ず食べるものだと思って育ちました。結婚してからは私が作って家族に食べさせましたよ。主人に今さらながら〝あなたもそうだったの?〟と聞くと、子供の時食べた記憶はあまりないし、義母も作らなかったらしい。私は普段の生活の中で身についたもの…それは父が伝統を守り、私たちにも教えてくれていたものだったんですね。だから子供の頃は不思議に思っていたことが殆ど季語として出て来て、今にして、そう、俳句を始めてから痛切に父の有り難みを感じています。〝お父さん、ありがとう〟思えば、生きている時に一度も言わなかったような…ゴメンナサイ!

 やはり日本の伝統的ないいものは是非残していきたい。俳句にはそんな役割もあるのです。俳句をされる方は季語を体験しましょうよ。特に行事的なものや生活習慣的なものなど…きっと愉しいと思います。〝日本の再発見〟です。だって前述のNさんは長く小学校の先生をされていた方。学校で子供たちに七種のことを教えたかと聞くと、教えた覚えがないと…、そりゃあご本人もしないのだから当然かも。それで今回初めて七草を覚えて言えるようになったんですって。だから〈七草を指折り唱え探しけり〉という句を詠み、実物を探しましたがどんな草か分からなかったそうで。これが今日の日本の実情なんでしょうか。ホントに淋しくなりました。皆さんどう思われますか?

 写真は、カマキリの卵。10、11月頃に産みつけられた卵鞘がこの寒さの中を4、5月の孵化するまで、半年余りしっかりと保護しているんです。スゴイですね~自然は。見習わなくっちゃ!

 

コメント
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