ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

何でも〝やる気〟!

2019年04月20日 | 俳句

 このところ本当に春らしい陽気になって、体も随分楽になりました。その分気持ちも高揚していっていいのではと思うのに、なんだか沈みがち…理由?ウ~ン特別に思い当たりませんね。これこそが〝春愁〟というものなのでしょうか。

   共に春愁茶碗二つに茶の冷めて     林翔

 へ~っ、翔先生にもこんな句があったんですね。知りませんでした。句集『あるがまま』に所収の句ですから、これは晩年の句。「茶碗二つ」はきっと奥様とのことでしょう。とっても仲の良いご夫婦だったとか…。

 昨日は俳句教室、兼題は〝花曇〟でした。もちろん、桜が咲く頃の曇天をいう春の季語です。

   水を飲む猫胴長に花曇     石田波郷

 我家のテンちゃんが毎日水を飲むのに…いつ頃からかしら?食卓に置いてやるコップから水を飲むんです。我家の食卓は炬燵兼用ですから、テンちゃんがテーブルに手を掛けて飲むとき…その姿ちょっと想像できますか?猫飼っている人なら分かるかな~胴長になるんですよ。

 いつものようにテンが水を飲んでいるとき、私が主人にこの句を言うと、〝ふ~ん、なるほど。おまえの句か?〟〝ウフフ…違うわよ。波郷の句…〟〝へ~っ!こりゃあどこで飲んどるんかいの~〟〝外でしょう、きっと〟と、たわいない夫婦の会話です。それを聞いてかどうか、私たちの方へチラチラッと目をやりながらまだテンは水を飲んでいます。その姿が可愛くって…

 時々側に来て離れずに鳴くときは、この水が無いか餌箱に餌が無いとき。始まりはどうも主人が酒を飲んだ後、そのコップで水を飲み、そのままテーブルの上に置いていたのにアジを占めたらしい。もしかしたら酒の匂いが残っていた? まあそれからは餌箱の水は飲まなくなって、無くなれば催促をするようになったんですよ。それがまた可愛くて…結局〝猫バカ〟です。(笑)

 ところで、この教室も新入会員さんを迎えて、ちょっと賑やかになりました。だって今二人も入院中ですものね。さて、さてどんな方がと…もちろん女性ですが、待っていると、とても上品な高齢の方でした。〝俳句はどこかでされていたんですか?〟と聞くと、〝いいえ、初めてです〟と。そして、終ってから出された書類の年齢を見てこれまたビックリ!なんと87歳ですと。とてもそんなには見えませんけれど、いやそのことよりこの年齢で新たに始めようというこの前向きな姿勢に驚き…というより脱帽です。何でも始めるに遅いということはないんですよ。要は歳では無く〝やる気〟!! みなさ~ん、ガンバリまっしょ!

 最後に〝いかがでしたか?〟と聞くと、〝とってもおもしろかったです〟と目を輝かせて…いいですね~

 この時はとてもいい気分で帰ってきたのに…どこから〝春愁〟になったんでしょ?もちろんこれは昨日の話、今日も句会でしたが…それはまたにします。では、オヤスミナサイ!

 写真は、我家の〝蕗〟。初夏の季語ですが、もうしっかり出ていて、早速筍、蕨と一緒に煮て食べました。全部初物ですよ~。おいしかった!そのとき蕗の葉が余りにも柔らかくて美味しそうだったので佃煮(ふりかけ)にしたら、それも絶品でした。ご飯が何杯でもイケる~。ヤバイ、ヤバイ!

 

コメント
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