ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

涼新た

2017年08月22日 | 俳句

 昨日の夕立(?)はすごかったし、雷もすごかったんですが、落雷したとは知りませんでした。今日句会に行ってその話がさんざん出ました。全国版のニュースにも取り上げられていたとか…。そう言えば昔、中学校の授業中にものすごい雷鳴とバリバリッという轟音で外を見ると、校庭にあった大きな木(何の木か覚えていませんが)が火柱になっていたのが目に焼き付いています。もちろん後から見に行くと黒く焦げて裂けていましたね。昨日のも木が裂けて折れていたとか…コワイですよね。

 今日はまた〝高温注意報〟が出るぐらい暑かったです。実は朝母から電話が掛かり、「今朝から足が真っ赤に腫れて痛いんだけど…」と。「どうしたん?打ったか転んだかしたの?」「いいや、何もせんよ。」「じゃ虫にでも刺されたの?」とこんなやりとりをして、私は午後から句会だから、弟に病院へ連れて行って貰うように頼みました。すると、昼前電話が掛かってきて、入院したと。「エエッ!どうして?」「病名は蜂巣炎だって」「何、ホウソウエン?蜂にでも刺されたの?」こんな話知っている人が聞いたら笑うでしょうね。初めて聞く病名でした。すぐ調べてみましたら、広辞苑にありました。

 皮下組織・粘膜などの結合組織の瀰漫(びまん)性化膿性炎症。葡萄球菌または連鎖球菌が病因で、小さな傷などから侵入することによって起り、腫脹・発赤・圧痛・熱感を発し、化膿を伴うと。母の訴えと全く同じです。でも足の傷はもう1ヶ月にはなり、なかなか治らないので絆創膏を貼って風呂に入っていたのが、昨日はもういいかなと剥いで入浴したと。そしたら、すぐ次の朝からこの状態です。病院ではすぐに来たのがよかったと言われたそうで、今日から10日ほどの予定で入院します。句会の帰りに寄ってきましたが、痛みは和らいで楽になったけど、熱が37.8度ありました。でもまあまあ元気そうで安心しましたが…。ほんとに思わぬことがあるものです。なんぼ元気だと云っても95歳ですものね、どこかが傷むと連動してあちらこちらに影響がでますので、気を付けないといけません。でもこの程度でよかった!

 今日の句会の兼題は、「新涼」でした。立秋を過ぎて、夏とは違うしみじみした涼しさを感じること。夏の「涼し」は炎暑や蒸し暑さの中で感じるかりそめのものだが、「新涼」は、秋になっての引き返しのない涼しさ。肌をさらさらと吹きすぎる乾燥した風が心地よく喜ばしい中に、一抹の寂しさ、心細さも伴うものです。

   おのが突く杖音に涼新たなり   村越化石

 村越化石については以前紹介しましたから省きますが、この句もハンセン病の薬の副作用で全盲になってからの句だと思います。だから、自分の突く杖の音を聞いて、ああ~本当に秋になったんだなあ、この澄んだ感じは…と音を通じて新涼の外界を全身で想像して感じている句なんです。

 今日は珍しく全員の句に点が入りどれも似たり寄ったりでしたが、その中で唯一得点を集めたのは次の句でした。

   ネクタイを結び直して涼新た

 この句は、やはり「結び直して」がいいですねと云うと、作者曰く「サラリーマンのとき、ネクタイをしていると苦しいので休憩の時は緩め、また顧客に会うときにはネクタイを結び直して出掛けるのです。でも、少し涼しくなったのでネクタイを締めるのもそれほど苦にならなくなってという感じを詠みました…」と。これは4月に入った新人さんの句でした。さあ、みんなで拍手! もちろん花丸をあげましたよ。ついでに云うならこの句、私なら〈ネクタイを結び直しぬ涼新た〉としたいところ。

 家に帰ると、日の沈む前の空が何ともいえず、〝新涼〟の感じ!そこでスマホを取りに行き戻ってくるともう崩れて…ザンネン! でも少しは感じがあるかなと、下手な写真を撮りました。ゴメンナサイ! 

コメント
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