ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

竜胆(りんどう)

2017年08月24日 | 俳句

 今日も〝高温注意報〟です。朝からちょっと洗濯物を干しに出ても汗がダラダラ…昨夜は暑くて目が覚め、とうとうクーラーを掛けてしまいました。今までにも残暑の厳しいときがありましたが、こんなに高い温度ではありませんでしたよ。32~3度だったかな?今年はいつまでたっても35~6度だもの。どうして山口がこんな最高温度圏に入ったのかしら???

 今日は俳画教室でした。画題は「竜胆(りんどう)」。秋の季語です。

 やや乾燥した草原に生えるリンドウ科の多年草。高さ20~100センチ。葉は対生し、披針形で葉柄がなく、9~10月頃、茎の頂や上部の葉の腋に筒状の鐘形の花を数個つける。青紫色で先が5裂する花は日が翳ると閉じてしまう。根を乾燥したものが漢方の竜胆(りゅうたん)で健胃剤。蝦夷竜胆(えぞりんどう)の改良種が切花用に栽培されていますが、濃い花色とつつましやかな姿は、もの思う秋の風情にふさわしく、古くから歌に詠まれてきました。

   竜胆や嶺にあつまる岩の尾根   水原秋櫻子

 この句には、「谷川岳天神峠眺望」の前書があります。秋櫻子先生の自句自解を覗いてみましょう。

 湯檜曽を過ぎると、道路が荒れてきた。湯檜曽川の磧には砂利が積まれている。清水トンネルの新しい開鑿が始まるためだそうだ。 

 土合駅を過ぎて、ケーブルカーに乗る。

 二十分で着く。リフトに乗り換え、天神峠の頂上へ向かう。風がまったくなく、空は澄みわたって、山の冷気が心地よい。下ってくるリフトのお爺さんが、声高らかに民謡を歌っていたり、四十格好の婦人が、筑前琵琶を吟じていたり。広々として気持ちまで大きくなるのかも知れない。

 峠に立つと、幾条もの岩稜が左右から集まってなる「苫の耳」と「沖の耳」が眼前に聳えていた。その険しさを、まのあたりに仰いで、さすが谷川岳と、圧倒された。林の中に、濃い藍青を湛えた竜胆が咲いていた。健気でいて強さもある花と知った。     (昭和39年作・句集『殉教』所収) 

 少しは雰囲気が出ていますか?まあまあ…アリガトウゴザイマス!

コメント
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