ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

盂蘭盆会(うらぼんえ)

2017年08月15日 | 俳句

 「盂蘭盆会」とは、陰暦7月13日~16日まで行われる先祖の魂まつりのこと。正月行事に並ぶ大きな年中行事で、「盆」「お盆」で親しまれています。燈籠を吊り、精霊棚をしつらえ、祖先の霊を弔うため僧侶を招いて経を上げて貰います。今では、新暦で行ったり、月遅れの8月13日から行ったりと、一定していませんが、我家では月遅れの8月13日~16日で行っています。

   立ちかこむ杉真つ青に盂蘭盆会   水原秋櫻子

 下の句は私のですが、季語は「盆道」、秋です。墓までの道をきれいに除草して御霊の帰りを待つという風習で、精霊路ともいいます。

   刈り終へて盆道すぐに風のこゑ

 今年は、母の初盆(新盆)ですので、親族が一同に集まって供養をします。それで13日、私も旦那と娘と3人で実家に帰り、14日の棚経に参列して、お墓にもお参りしてきました。毎年お盆には帰省していましたが、大抵16日に棚経をするので、15日の送り火と〝精霊流し〟に間に合うように帰っていました。しかし、今回は13日に帰るので、迎え火が焚けるかなと思っていましたら、今年から迎燈籠を軒に吊すことにしたので焚かないとのこと。〝お母さん!この灯見えますか?我家の桔梗の紋ですよ。間違わずに帰ってきてね、待ってますよ〟

 祭壇も初盆らしくきれいに飾られていました。

 昨夜遅く帰ってきましたので、今日の〝精霊流し〟ができません。それで、その舟だけを見せて貰いました。父が長崎出身なので、そういうところは昔からきちんとしていて、子供の頃は、友だちの家などそんなことしないのに…と不思議に思っていましたが。この舟に盆棚に供えた供物や花を乗せて川に流すのです。このおもちゃは先に逝った姉のもので、母が大切にしていた物。淋しくないように一緒に流してあげるんだって…ウ~ン、泪が出そう!帰る前、形見分けもしていろいろと貰ってきましたよ。

   精霊舟草にかくるゝ舟路あり   米沢吾亦紅

コメント
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