台風一過

台風 18号一過。

山がどうなっているか気になって、行ってくる。

通年なら台風が通過した後は、生竹があっちこっちに倒れているのだが、今年はちょっと違っていた。

生の竹は１本も倒れていないが、枯れた竹があっちこっちに横たわっていて行く手を阻んでいた。

一通り山を廻ったところで下りてこようとしたとき、竹ザサのぬめりでバイクが転倒。その時噛んだ杉の枝の性か突然エンジンが停止。かからなくなってしまった。

いくら頑張ってもうんともすんとも言わないので、長い道のりを押して下山する羽目になった。もう古いから修理はきかないかもしれないが、とにかくバイク屋にかけこんだ。

「もしかしたら、転倒したはずみでガソリンがエンジンの中に入ったのかもしれないね。」

台の上に載せて高く持ち上げバイク屋さんは下がら覗いた。

「あっ、プラグが外れている。枝が引っ張って抜けたのかもしれないね。」

プラグを差して台を下ろし、エンジンをかけた。ぷるんと簡単にかかる。

「おいくらですか？」

「いいですよ」

よかった。ポンコツ寸前のバイクに高い修理代を払わなければいけないかと、内心ドキドキしていたが、事なきを得て助かった。

ところが、転んだはずみで手に大きなかすり傷が出来た。

帰ってみてみるとシャツが真っ赤に染まっていた。

やっちゃた。こりゃ、落ちないかもしれないよ。

とにかく早く洗っちゃおう。

すぐ石鹸を付けて、ゴシゴシ。

案ずるより産むが易し。簡単に落ちた。

かあちゃんに怒られなくても済むぞ。

傷を大きかったが、手当は思ったほどでもなかった。

 枯れてしまった姫小松。

今度の台風で兼六園の老木も何本も倒れたらしい。

去年まで青々と茂っていた老木。とうとう今年は枯れてしまった。

この前　伐採されたが、その後に行って見ると。

どこに生えていたのかさっぱり分からなくなっていた。

台風の被害にあった老木は、台風が去った後、さっさと片付けられたようだが、後で行ってその木がどこにあったのか分からなくなっているのでは。

兼六園は管理がいいから、台風で傷んだところはすぐ直っされてしまう。

観光客に気付かれないようにね。

今度訪れてみるつもりだが、どこにその木があったのか分かるだろうか。