亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

草紙洗 (謡曲教室)

2023-02-23 | 能楽
明日、清涼殿の歌合わせで小町は大伴黒主と対戦することになった。
小町は歌が上手なのでとてもかなわぬと思った黒主はひそかに小町の住家に潜り込んで盗み聞きした。


当日、小町が詠んだ歌を古歌だという。信じてもらえない小町は泣き泣きその場を去ろうとした。その時、紀貫之が待ったをかけた。
 貫之は王の許可を得て小町にその草紙(書物)を洗ってみろと言う。

文字は見事に消え失せた。黒主は自害をしようとするが、小町は間違いは誰にもあるものと黒主を許し、舞を披露した。
書いたすぐの文字は簡単に消えるのである。
大伴黒主とはそんな悪者だったのか、辞書で調べて見たら生没不明という。つまり生きていた時代がハッキリしないのである。小野小町と同じ時代の人かどうかは分からない。
あくまでこれはお話なのである。

能楽師の子どもが初舞台を踏むとき最初に演じるのは子方の訳だそうだ。
なんとも下手くそな、やはり子どもだからこんな謡方しかできないのか。と思た。
ある日同じ役を大人が演じる場面があった。
やはり下手くそ。いや、下手なのではない元々こんな節なのだ。子どもがうたうのだから初めから子供が謡いやすいように作ってあるのだ。
この子役(王)となっているのはおそらく時の天皇のことを指しているのだろう。
いつもはわきが座る脇柱の横に座っている。肝心のワキはというと、大鼓(おおつづみ)の前に座っている。
普段は活発に動き回るだろう子どもがワキ柱の横でジッとしているのは退屈なことだろうことだろう。
打上と書いてある。草紙洗の最後部分。この間小町がずっと舞っている。
小謡で宴会の場で披露される。



マスク忘れなと、再々妻に忠告されながら、コロッと忘れ、教室に入って初めて、シマッタ!と思ったがもう後の祭り、取りに帰る時間はない。
忘れたからッといっても誰も注意するものがいない。悪い子はそれをいいことに目立たないようにちぃちゃくなっていた。
もうお上はマスク外していいよといっているようだし。
ゴメンナサイ。





コメント (1)
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