亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

すばらしい日本の伝統食に思う

2011-10-27 | インポート

 平成19年は1部の企業の利益至上主義と老舗にまでに及んだ食品偽装の不祥事で、消費者の安全安心を欺き信頼を裏切る結果となった。19年の漢字は「偽」であった、これは、1人の為と書くのだが・・・・・・ここで食について考えてみたい。食品には消費起源と賞味期限等が表示されている、たいていの人はそれを見て買っている。しかし手を裏返し、商品の裏に表示してある原材料名の添加物に関心を示す人が幾人いるだろうか。私達の身体は60兆個の細胞から成り、すべて食べたものからつくられている。そこで身体の良い物を取り入れることが大切である、そのために常にアンテナを張り、正しい情報を確認し、より安全で安心できる商品、少しでも添加物の少ない物を自己判断、自己責任で購入したいものである。戦後63年経済大国日本は、食糧の自給率が下がる一方で39%である。

61%は諸外国からの輸入に依存している。日本はこれで良いのだろうか。現在の日本人はさながら国産外国人のようである。食生活も伝統的な和食から欧米型になってきた。1950年(昭和25年)と比べ2000年(平成12年)では、肉、卵、乳製品の摂取量は9倍、7倍、19倍になっており、逆に米、イモ類は極端に減少している。その結果疾病にも戦後少なかった生活習慣病や、免疫の異状による疾病が多くなってきた。つまり日本型の疾病から欧米型へと食生活によって疾病が変化してきた。1970年アメリカは医療費が増大し、国家の危機を感じた。そこで上院議員のマクガバン氏に指示しチームをつくり、世界の長寿国の食を調査させた。1977年のレポートによると、炭水化物の摂取エネルギーを増やし、脂肪、砂糖、塩類を減らす。昭和40年以前以前の日本食に注目し、「和食はすばらし健康食だ」と報告した。欧米諸国では寿司屋、天ぷら屋、日本食レストランが大流行している。人は自然と調和してその土地でその季節にとれたものを食べるという「身土不二」の教えは合理的な食べ方だと言われている。日本民族の伝統的な食文化である。米を中心として「まごわやさしい」即ち豆、ゴマ、海藻、野菜、魚、キノコ、イモに醗酵食品である味噌、醤油などを使用した食事は適切だということであろう。どうやら日本の伝統食が今欧米では最もトレンディなようである。食文化の伝統と同時に箸の持ち方使い方も和食と共に大切にしたい。「自分が伝統の食文化を守れば古来の食文化が健康を守ってくれる」と言う言葉がある。今1度私達は「和」の伝統を振り返り、知識の集積ではなく実践して、健康な生活のため食を含めすべての分野にバランスのとれた豊かな人生を送りたいものである。

これは高砂大学の招いた講師が持参した資料である。講師がある機関紙に投稿した記事のようだ。一寸古いようだが面白いと思って載せて見た。

文中に出てくる「まごわやさしい」について詳しく書いてあるのでついでに載せて見よう。

 まめ類(豆腐や納豆)。

 ごま。小さくても、ビタミン、ミネラルがいっぱいです。

 わかめなど、海藻類。ミネラルや植物繊維がいっぱい。

 やさい。地元でとれた旬のものを食べましょう。

 魚。特に、いわし、あじ、さんま、さばなどの青背の魚には、能の働きを活発にするといわれるDHA(ドコサヘキサエン酸)IPA(イコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。

 シイタケなどきのこ類。ビタミンや食物繊維が多い。しかも低カロリー。

 イモ類。ビタミンや食物繊維が多い。

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