亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

班女

2021-12-24 | 写謡
詞の部分を役毎に文字の色を変えてみた。
美濃の國野上の宿に花子という遊女がいた。東に下る旅人に吉田の少将という人がいたが花子を深く愛し後日を契って東へさった。そのご花子は形見の扇を抱いて、日夜恋い焦がれて暮らすので、家の者共がこれを憎んで花子を追いだした。吉田の少将はそんな事とは知らず。都へ帰る道すがら、予て約束通り野上の宿に花子を訪ねたが、行方知れずになったの事でやむなく都へ帰り、宿願の事があるとて糺の宮へ参拝した。
花子はその後扇を眺めては狂い出すので、漢土の故事によって京童どもから班女と呼ばれ、悲哀の身を喞ちつつたまたま糺へ狂い出た。その狂女は、よしない人と馴れをそめて月日を経たが何の便りもなく、神々へ祈願をこめても恋しい人の姿がみえずとて、扇を眺めては狂い嘆いていた。
少将がよくよくその狂女をみると、まぎれもなく花子であったので少将も常に身に添へ持っていたのを出して花子に見せた。花子は自分が狂いつつ焦がれ慕うている少将なので、奇しき邂逅を喜び互いに連れ立ちて帰って行った。
河竹 遊女の身の上。
馴衣 着慣れた着物。普段着。
真如 一切存在の真実の姿。
私語 ひそひそ話。
形見 別れた人を思い出す種となる遺品。
空言 真実でない言葉。
團雪の扇 男性にすてられた女性のたとえ。
妹背 愛し合う女と男。
習字は難しい。字が小さいと線の太さの違いで随分感じが違って来る。少々太さが変わっても同じ字に見えるようにするには大きく書けばいいのだが、そうすると腕を紙に付けずに浮かして書かねばならない。これがしこたま難しい。
斜視のせいで、筆と紙の距離感がつかめないので、どこで筆が紙に着くか分からず、出たとこ勝負、とんでもない所に墨が付くことがある。
それでも、よくここまで書けたと自分でも感心している。
練習すればできるのだ。もう頭がおかしくなるけど。
頑張って書いていこう。
謡が始まった。例の如く、先生の授業は急行列車ついていくのは大変、
増して私は耳が悪いので謡っているところを時々聞き逃してしまう。そしたらもうついていけなくなるのだ。
それでも皆さん分ってついて行ってるのだろうか。
頭がいいのかな。
コロナ感染者が急に少なくなった。
もう終わったのかなと思ったらまた少しずつ増えだした。
県内でも集団感染が発生して、今までの感染者ゼロ記録が消えた。
何時になったら終わるのか。
西洋では毎日万単位で感染者が出ている。
何時それが日本には入ってくるか分からない。
まだまだ安心できない。
コメント
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