亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

經政(つねまさ)

2022-01-09 | 写謡
幼少の時から仁和寺(にんなじ)の宮に仕えて管弦の名手で、特に君の寵愛を受けていた平の経政は、一の谷の戦にて討死にした。(謡本より)

經政が一の谷の戦いで討ち死にしたので法要を行っていた時、經政の幽霊が現れて琵琶を弾いた。
何故か謡曲には中国の伝説が出てくる。
秦嶺山から鳳凰が梧竹に降りて来て翅を休めたという。
經政の幽霊は地獄の責めに苦しんでいる有様を語って消えていった。
經政 仁和寺で少年期を送った平経政は琵琶の名手だった。
童形 貴人の元服以前の称。
値遇 知遇ともあり、正確にはどういう意味かよく分からない。演奏が上手だったので特に目を掛けられたということか。
村雨 しきり強く降ってくる雨。にわか雨。
索々 音の響くさま。
梧竹 中国の伝説上の地名。鳳凰(伝説上の鳥)が住んでいたという。
功力 功徳の力。修行によって得た力。
紅波 血潮の流れを紅色の波にたとえていう語。
平沙 平らな砂原。
 筆書きは難しく、思うようには書けない。何度も練習を重ねているとその字の特長が見えて来て、頭で理解できても、手の方が覚えてくれない。

コメント (1)
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