亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

写謡 「源氏供養」 文学にも罪? 

2020-10-27 | 能楽

安居院の法印が紫式部の霊に源氏物語の供養を頼まれた。
 さて、文学作品にも罪というもんがあるのだろうか。嘘を書くのが文学。
真実を書いたらそれは小説ではない、記録になる。そんなこと誰もが知っている。それが罪になるとは思ってもみなかった。


謡本を見ていると、やたらと難しい仏教用語が出てくる。それを理解するだけでも大変。写謡とはただ、謡本を写すだけでは意味がない、それをすることによって能の世界を理解することが目的。謡本には難しい言葉がいっぱい出てくる。それをいちいち調べていたら物語の内容がさっぱり分からなくなってしまう。能楽の世界は難しい。昭和のはじめ、謡本の中身は改定された、それ以来時代が変わっても中身は少しも変っていない。旧仮名遣いはそのまま、なんでだろう。きっと古い文化をそのまま残したいためわざと変えないのだろう。
能舞台に現代を持ち込んではいけない。時計は外して入りなさいといっわれた。そんな中、私はこっそりと現代を持ち込んだ。忘れっぽい性格なので、記録を取るために、カセットレコーダーを持ち込んだ。
能楽を学ぶ人は少なくなった。教室に行っても老人ばかり。若い人は一人もいない。男の芸能なのになぜか女の人が多くいる。不思議だ。最近は女性の方が積極的だ。どこへ行っても女性ばかり。男性はどこで何をしているのだろうか。
そろそろ収穫しないとカラスに食われます。
コメント
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