亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

鈴木大拙館に行く

2012-11-25 | 散歩道

昨年7月開館して一周年を迎える。かなり新聞で騒いでいるので、丁度紅葉の時期でもあるので一度見てみようとたいして興味も無いが訪れてみた。

           鈴木大堀館

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MROの後だというので放送局の後へ回り込んで行って見たがどうもそれらしき建物が無い。奥のほうに車が2台駐車していたので近付いて見た。あった!それも目立たないように小さく鈴木大拙舘と表示してあるだけ。駐車場も無い。

極めてシンプルな建物であまり馴染めないが一応騒いでいる美術館なので向学の為,中へ入った。「300円になります」「あのー、65歳以上なのですけど・・・」。隣に書かれてあった案内文に目をやって言った。「200円です」。

周りに展示物が無く,壁ばかり。廊下を見つけて言った「ここから行くんですか」「ハイ」建物がシンプルなら受付嬢もシンプル。ナラの木の床を歩いて行くと大きなガラスの向こうからとんでもない大きな木が目に飛び込んできた。

         クス木

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予想だにしなかった大きな木に目を白黒。ガラス窓越しでは写真が良く取れないので、悪いと思ったがそこにあったドアをそっと開いてとてもフレームに納まりそうも無い大きな木を撮影した。

建物もシンプルなら展示物もシンプル。がらんとしている。HPには「来館敷者自らが思索をする場として利用することを目的に開設された。」と載っている。

この世界ではとんと関心の無い我輩にはさっぱりわからない。身障者の為なのかスロープが3ヶ所設けられている。身体障害者の為なら段差なんか作るなと言いたい。体格の立派なおっちゃんが「そこに案内書あるから持って行け」と言う。受付の女の子がケースだけくれたのはこれを入れるためか。くれるなら初めから入れておけと言いたい。おっちっやんに文句言った。「案内看板の一つ位出しとけ、これじゃどこにあるかわないじゃないか」と、そしたら、おっちゃん、「そんなことするところではない」と、解らない事も無いけど観光客が来なけりゃどうやって維持していくんだよ。奥の部屋には大きな掛け軸が何と書いてあるのか分らないが大きな字とも絵とも取れるものが描かれている。若い娘が分っているのかどうか知らないが一生懸命カメラを向けている。撮影禁止ではないのかな・・・・。

その向こうにはこれまた大きなガラス窓。そこからはたいして大きくも無い庭が見えたが・・・・。近付いて見て驚いた。やや!!山の斜面に多くの男女が歩いているではないか。何処から出て行ったのだろう。出口を探しても見当たらない。奥には「水鏡の池」と言う四角い人工の池、深さ30センチぐらい水が張られているだけ。

        水鏡の池

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池には本多の森の見事な紅葉が映っている。そうだったのか、これを見せる為だったのだな。

        月が映える本多の森

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夕陽に映える本多の森の上に真丸なお月様。

池の外をぞろぞろと歩いている人々、何処から入っていったのかなと、館外へ出る。何も入場券を払う必要は無かった(本当はこれが目的)。建物の横に入口があった。

         本多の森の登り口         Photo_3

           見事な紅葉

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         松風閣庭園

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         霞ヶ池

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鈴木大拙館の隣にあった。

ここにも霞ヶ池があった。看板を見ると、どうも兼六園の霞ヶ池の事を言ってるのではと錯覚を起こしそう。そこにはみすぼらしい建物があるだけで、松風閣なる建物が無かった。もしかして、この庭自体を言うのかも・・・。

向こうには北陸放送(MRO)の通路が見える。でもここは通り抜け禁止。ここから来ると分り易いのだがなあ。

       中村記念美術館の庭

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お隣は中村記念美術館。でも立ち入り禁止。

北陸名物雪吊りが一杯ある。

鈴木大拙(1870-1966)

仏教学者、禅の文化を広く海外に紹介した。東大講師、学習院教授を務めたこともある。大正10年より真宗大谷大学(現 大谷大学)教授を務め、昭和36年7月12日没す。享年95歳。

         

コメント
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