中央アルプス二日目はガクガクブルブルで始まった。
足先が冷たい・・・で目が覚め時計と見ると午前1時だった。
今、外に出ると満天の星空が見えるに違いないぞ。
星空を撮影するチャンスだとは思ったが・・・寒くて出れないよ。
朝4時頃空が白みだした、今外に出ると綺麗な朝日が見れる・・・
やっぱダメだぁ・・・
ツェルトから、はい出してきたらかなりの人たちが出立の準備をしていた。
朝飯を食べたら先ずは宝剣山荘へトイレへ行く。
行きたいか行きたくないか判らないけど撤収までには行きたくなるはず。
朝の爽やかな空の下、トイレまで巻道を使い12分ルンルン
巻道あって良かったわぁ。
テン場に戻り撤収しているとお腹が・・・
やばいなぁ。宝剣山荘でトイレは出来るとして次は・・・
避難小屋まで無いんか・・・
雲海の向こうに富士山が見える今日も天気が良さそうだ。
荷物を背負っての岩場の通過は空荷の時とは全然違うなぁ。
腿上げで登ると辛いわぁ。
山頂直下の鎖場はまたしても渋滞・・・
今日も岩場を登るかぁ。
山頂に着くと朝から人でワサワサの山頂が待っていた。
何分か待っていたが山頂が空くことが無かったので先に進むことにした。
ここからロープウェイの駅から出てくる人を見ていると今日も賑わうんやなぁ。
蟻の行軍みてるみたいや。
山頂を迂回し人を掻き分けてなんとか人混みを脱出した。
少し離れれば静かな縦走路。
空木岳へ続く縦走路を見て長いなぁと思ってしまった。
フェイスブックのプロフィール写真を撮る為に何度もセルフタイマでシャッターを切った。
で決まったのがこの後姿の写真。
カメラと岩場の往復で疲れたよ。
危険個所とか書いているが宝剣岳の縦走路はやはり一般登山道やな。
バリエーションや沢登りしていると何とも思わなくなってるわ。
宝剣岳の危険地帯を抜けて少し気が緩む。
後ろを振り返ると通って来た道が見える。
三ノ沢分岐は中央アルプスで唯一の独立峰の三ノ沢岳へ行く登山道が伸びている。
三ノ沢岳はここからの眺めがGOOD!
南アルプスはというと今日は昨日よりは霞んで見えるが富士山まで見えてる。
太陽の容赦ない陽射しは今日も続くんか・・・
こんなに暑いなら夏ズボンも持って来たのになぁ・・・アツイよ暑すぎるよ。
島田娘の頂きには老夫婦が座っていた。
挨拶するなりおじさんが、「島田娘いつの間にか通過したわぁ」って言われたが、
あなたが今座ってるのが島田娘の頂きなのになぁ、まぁいいか。
で今日は何所まで歩くの?って聞いて来たから「檜尾避難小屋まで」って言うたら
そこやんって指さされた先に檜尾避難小屋がポツンと見えた。
やっと檜尾岳に着いたな・・・意外に高低差があって疲れたな。
それと高山植物の撮影でしゃがんでは立ちを繰り返したからなぁ。
地図の予定時間より90分も遅れたよ。
縦走路を外れ避難小屋を目指す道が引き締まっていないので歩き難い
あまり使われていない登山道なのかな?
避難小屋が目の前まで来ると窓が開いている・・・先客が居るのか?
避難小屋にはおじさんが一人居た。
挨拶を済ませて水を補給する為に水場の情報を聞いたら雪渓があるがキックステップで行けるよ。
と軽く言われたが・・・
雪渓のトラバースじゃないんや・・・
水場まで60m位かな?降りたら水場の写真と違う・・・
本来の水場はまだ雪渓の下なんか・・・
雪解け水やけどしゃーない。
ついでに誰も来ないだろうから身体も清めましょう。
檜尾避難小屋は10数名が止まれそうな床にトイレも付いている。
夕食を作り始めるまで小屋でのんびり過ごしたが小屋内なので快適やったなぁ。
食事を終え夕方に就寝した。外は時々強風が吹き荒れだした。
夜中に目を覚まし窓を開けると満天とは言えないが星空も見える。
これで風さえ大人しくなればなぁ。
おじさんに朝起こされる、今日の私は池山小屋までと知っていたので起こしえくれたのだが・・・
4時に起きるつもりが既に5時半・・・
昨日のペースでは池山小屋まで10時間は掛るだろう。
そして外は大荒れ・・・10時間では着かんな・・・
天気予報では午前9時位が一番強風が強いらしい。
9時なら空木岳の手前かぁ・・・どうしようか?
準備をしながら考えた。
岐阜側から常にやって来る靄で稜線の視界は悪い。
たかし君とは明日の昼に待ち合わせしているから今日下山したらどうしよう。
何が何でもピークに立つって主義じゃなくて良かったよ。
今回は檜尾尾根を降りて下山しようか。
靄が薄れて微かに空木岳が見えたが後悔はしない、
下山と決めたらビール飲みたくなったしね。
温泉入ってビール♡
おじさんには檜尾尾根は急であまり使われていないから降りにくいって言われていたが
全然普通ジャン、梯子もあるし良く整備されているので歩き易い。
森林限界を過ぎたら落葉樹林に入る。
当然風も直接当たらなくなったので強風に煽られることは無くなったが
今度は熊さんに注意しないとね。
一気に高度を下げたが傾斜も緩くなりいよいよ登山口も近づいてきたな。
下山した後に道端で昼飯の用意をしていたら雨が・・・
なんでやねん・・・
そそくさと口に放り込んで歩き出す。
400m程でバス停に着きバスを待つ、30分に1本あるので直ぐ来るやろと思っていたら来た。
でも来たバスは臨時だったらしく乗せてくれなかった・・・
平日なのに臨時バス出るんや。
それから5分程待ってバスに乗り温泉に入って美味しい地ビール飲んで
キャンプ場へ行き、夕食を食べる為に駒ヶ根駅へ向かい駒ヶ根名物のソースかつ丼と
天ぷら盛り合わせと蕎麦とビールを食し気分良くキャンプ場へ戻り就寝した。