携帯が鳴った・・・起きなければ・・・
そう思って起きたのは太陽が昇ってからだった。
慌てて車から出ると足がついてこない・・・うへぇ、腰砕けになってるやん。
昨日の大雲取越の疲れが脚全体を襲ってる。
ハイキングの準備を整え歩き始めたのは予定を1時間もオーバーした7:00だった。
7:06 大門坂の分かれ道に着く、今日は、ここから那智を経由して新宮へ向かう予定だ。
補陀洛山寺まで5.3Km、80分か、フム1時間やな
市野々の街並みを見ながら歩く、川沿いなんで那智までは楽だろう。
那智に着く頃には脚も馴れてくるだろう。との思いもむなしく市野々を過ぎたら古道は山へ向かった。
7:42 短い登りと墓地の中を抜けて尼将軍供養塔に着く。尼将軍とは源頼朝の妻・北条政子のこと。
ここから古道は竹林の中を降り川関に出る。たしか川関か井関の集落には湧き出る温泉で野菜等を洗っている場所があると聞いたことがある。
人が入浴するためでは無いので施設等は無いが温泉マニアの女性が入っているのを映像で見たか本で見たかしたことがある。
8:20 補陀洛山に到着。このお寺は補陀洛渡海で有名な寺だ。
南方にあるとされる観音浄土を目指し、板戸で四方を囲い、さらに鳥居で四方を囲った小船に乗って那智の浜から旅立って行かれた。
お寺には868年~1722年の間に補陀洛渡海をされた25人の御方の名前が書かれた石碑がある。
大体は、補陀洛山寺の住職が最後の苦行で渡海されたそうだが石碑には平維盛と武将の名もあった。
平維盛は源氏との戦いで敗走を続け那智の海で入水したとされている。
もうこの世では平家の居場所が無かったのか観音浄土を目指し旅立ったのだろう。
8:50 補陀洛渡海の小船が旅立って行った那智の浜を眺める。
現在は海水浴場となっており施設も充実していて海水浴には便利がよさそうだ。
沖には岩礁があり動力の無い渡海船はここまで舟に曳航してもらってこの岩礁で綱を切り観音浄土へ旅立ったそうだ。
皆が無事に観音浄土へ辿り着いたと信じ長い時間眺めていた。
道の駅でトイレを済ませ国道を歩く。
路側帯の狭い国道は恐ろしい・・・
熊野古道も国道まで整備できないのかデンジャラス過ぎる。
狗子ノ川交差点に来るとガイドの地図では旧国道へ向かうが国道の道標は別のルートを書いている。
迷ったがガイドの方を選ぶ、国道の方は階段って着ていたからね。
交差点から少し進むといきなり三叉路に出る・・・道標も無い・・・
戻るか三つの道のどれかに進むか選択は四つ、で私は矢印の道を選んで進む。
しかし、ガイドの地図とは少し違うみたいだ。
でも道は国道のトンネル上方へ伸びているので国道の道標にあったルートに合流する可能性を信じ進んだ。
すると思惑通り熊野古道の道標を発見した。
9:30 大狗子峠に到着。荒れ果てた峠だ、熊野古道も有名なルートはハイカーも多いがそれ以外は荒れ放題な古道が多い。
たいした峠でも無いのでさっさと降りる。
9:50 小狗子峠に到着。入り口は感じよかったのに峠は大狗子峠よりも更に荒れ果てている。
しかも峠付近に「くくりわなを仕掛けているから注意しろ」の看板がある。ハイカーの歩く付近に罠を仕掛けるか普通
1.小狗子峠を下って来て地道から舗装路に出た所の交差点を左折。
2.20Mほどの突き当たりを右折。
3.30Mほどで看板があるので左折。
4.少し歩くと自動車教習所の門があるのでわき道の方へ行き踏み切りを渡って国道へ。
全く、街中での迷走はこれで何回目だろう。自治体によっては酷いところもあったが
ここは一つ自治体が頑張って熊野古道を盛り上げて欲しいものだ。
しばらく国道沿いに歩くと又歩道が無くなる・・・今回は路側帯が広いので安心か?
いや違う通過する車のスピードは先ほどとは全然だ。
歩行者の脇をブツブツつぶやきながら進んでいるとコンビニを発見。
昼飯には早いがおでんでも食べようと店内に入るがおでんが準備中とのことで食べれない。
しかたないのでおにぎりを食べた。
佐野王子跡は大型ショッピングセンターの片隅にひっそりと建っている。
そこで昼飯を食べて海浜公園みたいな中を歩いて行く。
ガイドの地図では黒潮公園の途中で街中へ入って行くのだが肝心の道標も無くたぶんロストするんだろうと思った。
するとやはり黒潮公園の端まで歩いたよ。
海と線路に挟まれているので方向音痴で無い限り大丈夫だろうとそのまま先に進んだ。
ちなみに矢印の道に入り突き当たりを右折し直進して突き当たりを左折しその道を進むとルートに戻る。
11:30 JR線路を越え国道に出る手前に熊野古道の道標を見つける。
ここ?家庭菜園に見えるが・・・古道はどれ?どれも菜園への道にみえる。
悩んでいると他の人も悩んでいたのかマジックで「熊野古道は川沿いを進む。」と書いていた。
なるほどねと、なるのだが肝心の川が判らない?川?どこ?ってあの用水路みたいな・・・
確かに歩けそうだが・・・不安を抱き進むと高野坂案内板があって安心する。
11:43 案内板があったのできつい登りかと思ったが意外とあっさり展望台への分岐に来た。
分岐で展望台へ向かうか悩んだ。岬からの景色なんて同じようなものだろう、時間の無駄になる可能性もある。
でも二度と来ないかも知れないし行くか!
で結果は・・・
12:15 高野坂から王子浜へ降りる途中に王子浜を見下ろせる場所があり展望台よりも・・・
先ほどの場所から少し降りると道が二手に分かれいた。
左は沢に入るがですが、そのままでも古道に戻れる。
高野坂を降りるとJR線路沿いに出る。ここでデジイチを持って撮影している鉄女を見かけた、最近駅のホームでもカメラを構えた鉄女を見かけるがこんな場所にもいるんだ。
王子浜に出るためJR線路の下を潜る、その手前には綺麗なトイレがある。
王子浜は砂浜では無く小石の海岸だが長い・・・歩き難いぞ意外と・・・
同じ日なのに那智湾では穏やかだった海が王子浜では荒々しい。
浜に入る前に注意書きに波打ち際には近づかないように書いていたのがうなずける。
歩き難い海岸から堤防を歩き進む。
ガイドのルートではJRが海岸から離れ道路が変わりに来る交差する場所を通っている。
だが・・・そこに行くにはここを降りて線路脇を歩き工事している中を突破しなければならない。
意を決し突破すると今度は道が二手に分かれている。
地図を見た感じで左側の道に入ると浜王子へ辿り着いた。
13:35 熊野古道は新宮の街中を進みながら速玉へ向かう。
でもその前に明治時代に独立するまで熊野速玉大社の摂社だった阿須賀神社へ参拝した。
ここには阿須賀王子跡のほか徐福之宮等がある。
秦の始皇帝の命で不老不死の霊薬を探す旅をしていた徐福の上陸地とされているが熊野古道沿いに上陸するとはある意味で正解だったのだろうと思う。
14:00 ついに熊野速玉大社に到着する。
早速参拝し熊野速玉大神と熊野夫須美大神に無事到着の御礼をした。
今日は天気がよくない予報だったが雨も降らなかったし意外と天気が良かった。
しかも速玉を参拝中に雨でもないのに空に虹がうっすらと描かれていて不思議な力を感じた。
虹に気づいたのは観光客のおばちゃんのざわめきだったが・・・
後は神倉神社へ参拝して大門坂へ戻る予定だったが
このままでは今日歩いてここに来た記念が無いなぁ。と思い御朱印帳を速玉で購入し御朱印を押してもらった。
こうなると人間、那智大社と那智山青岸渡寺の御朱印も欲しくなる訳で・・・
急いで那智山に向かうことになった。
権現前を14:34に発車のバスに乗り那智駅で乗り換え15:30に両方の御朱印と二日続いての参拝を済ませ
16:05に熊野那智大社の別宮である飛瀧神社へ参拝した。那智山信仰の起源の大瀧が目の前にあり迫力がある。
大門坂入り口で杖を借りて坂を下りていたら杖のコツンという音に反応したのか大きなスズメバチが歯をガチガチ鳴らして接近してきた。
直ぐに「ごめんなさい、もう驚かさないから許して」と言いながら杖で迎え撃つ準備をした。
ふふふっ中学、高校と体育の授業で習った剣道が役にたつ日が来たか!
ふっスズメバチめ恐れて離れ行きよったわ・・・ふう助かったよ。
16:35 またも誰もいない大門坂を歩き暗くなり始めた頃に大門坂を抜けた。
今日は高低差はあまり無かったが距離があったので疲れた。
駐車場へ戻り、これから本宮へ向うべく準備をし那智駅で知り合った山ガールが無事に大門坂駐車場に来たのを確認し本宮を目指した。
そう思って起きたのは太陽が昇ってからだった。
慌てて車から出ると足がついてこない・・・うへぇ、腰砕けになってるやん。
昨日の大雲取越の疲れが脚全体を襲ってる。
ハイキングの準備を整え歩き始めたのは予定を1時間もオーバーした7:00だった。
7:06 大門坂の分かれ道に着く、今日は、ここから那智を経由して新宮へ向かう予定だ。
補陀洛山寺まで5.3Km、80分か、フム1時間やな
市野々の街並みを見ながら歩く、川沿いなんで那智までは楽だろう。
那智に着く頃には脚も馴れてくるだろう。との思いもむなしく市野々を過ぎたら古道は山へ向かった。
7:42 短い登りと墓地の中を抜けて尼将軍供養塔に着く。尼将軍とは源頼朝の妻・北条政子のこと。
ここから古道は竹林の中を降り川関に出る。たしか川関か井関の集落には湧き出る温泉で野菜等を洗っている場所があると聞いたことがある。
人が入浴するためでは無いので施設等は無いが温泉マニアの女性が入っているのを映像で見たか本で見たかしたことがある。
8:20 補陀洛山に到着。このお寺は補陀洛渡海で有名な寺だ。
南方にあるとされる観音浄土を目指し、板戸で四方を囲い、さらに鳥居で四方を囲った小船に乗って那智の浜から旅立って行かれた。
お寺には868年~1722年の間に補陀洛渡海をされた25人の御方の名前が書かれた石碑がある。
大体は、補陀洛山寺の住職が最後の苦行で渡海されたそうだが石碑には平維盛と武将の名もあった。
平維盛は源氏との戦いで敗走を続け那智の海で入水したとされている。
もうこの世では平家の居場所が無かったのか観音浄土を目指し旅立ったのだろう。
8:50 補陀洛渡海の小船が旅立って行った那智の浜を眺める。
現在は海水浴場となっており施設も充実していて海水浴には便利がよさそうだ。
沖には岩礁があり動力の無い渡海船はここまで舟に曳航してもらってこの岩礁で綱を切り観音浄土へ旅立ったそうだ。
皆が無事に観音浄土へ辿り着いたと信じ長い時間眺めていた。
道の駅でトイレを済ませ国道を歩く。
路側帯の狭い国道は恐ろしい・・・
熊野古道も国道まで整備できないのかデンジャラス過ぎる。
狗子ノ川交差点に来るとガイドの地図では旧国道へ向かうが国道の道標は別のルートを書いている。
迷ったがガイドの方を選ぶ、国道の方は階段って着ていたからね。
交差点から少し進むといきなり三叉路に出る・・・道標も無い・・・
戻るか三つの道のどれかに進むか選択は四つ、で私は矢印の道を選んで進む。
しかし、ガイドの地図とは少し違うみたいだ。
でも道は国道のトンネル上方へ伸びているので国道の道標にあったルートに合流する可能性を信じ進んだ。
すると思惑通り熊野古道の道標を発見した。
9:30 大狗子峠に到着。荒れ果てた峠だ、熊野古道も有名なルートはハイカーも多いがそれ以外は荒れ放題な古道が多い。
たいした峠でも無いのでさっさと降りる。
9:50 小狗子峠に到着。入り口は感じよかったのに峠は大狗子峠よりも更に荒れ果てている。
しかも峠付近に「くくりわなを仕掛けているから注意しろ」の看板がある。ハイカーの歩く付近に罠を仕掛けるか普通
1.小狗子峠を下って来て地道から舗装路に出た所の交差点を左折。
2.20Mほどの突き当たりを右折。
3.30Mほどで看板があるので左折。
4.少し歩くと自動車教習所の門があるのでわき道の方へ行き踏み切りを渡って国道へ。
全く、街中での迷走はこれで何回目だろう。自治体によっては酷いところもあったが
ここは一つ自治体が頑張って熊野古道を盛り上げて欲しいものだ。
しばらく国道沿いに歩くと又歩道が無くなる・・・今回は路側帯が広いので安心か?
いや違う通過する車のスピードは先ほどとは全然だ。
歩行者の脇をブツブツつぶやきながら進んでいるとコンビニを発見。
昼飯には早いがおでんでも食べようと店内に入るがおでんが準備中とのことで食べれない。
しかたないのでおにぎりを食べた。
佐野王子跡は大型ショッピングセンターの片隅にひっそりと建っている。
そこで昼飯を食べて海浜公園みたいな中を歩いて行く。
ガイドの地図では黒潮公園の途中で街中へ入って行くのだが肝心の道標も無くたぶんロストするんだろうと思った。
するとやはり黒潮公園の端まで歩いたよ。
海と線路に挟まれているので方向音痴で無い限り大丈夫だろうとそのまま先に進んだ。
ちなみに矢印の道に入り突き当たりを右折し直進して突き当たりを左折しその道を進むとルートに戻る。
11:30 JR線路を越え国道に出る手前に熊野古道の道標を見つける。
ここ?家庭菜園に見えるが・・・古道はどれ?どれも菜園への道にみえる。
悩んでいると他の人も悩んでいたのかマジックで「熊野古道は川沿いを進む。」と書いていた。
なるほどねと、なるのだが肝心の川が判らない?川?どこ?ってあの用水路みたいな・・・
確かに歩けそうだが・・・不安を抱き進むと高野坂案内板があって安心する。
11:43 案内板があったのできつい登りかと思ったが意外とあっさり展望台への分岐に来た。
分岐で展望台へ向かうか悩んだ。岬からの景色なんて同じようなものだろう、時間の無駄になる可能性もある。
でも二度と来ないかも知れないし行くか!
で結果は・・・
12:15 高野坂から王子浜へ降りる途中に王子浜を見下ろせる場所があり展望台よりも・・・
先ほどの場所から少し降りると道が二手に分かれいた。
左は沢に入るがですが、そのままでも古道に戻れる。
高野坂を降りるとJR線路沿いに出る。ここでデジイチを持って撮影している鉄女を見かけた、最近駅のホームでもカメラを構えた鉄女を見かけるがこんな場所にもいるんだ。
王子浜に出るためJR線路の下を潜る、その手前には綺麗なトイレがある。
王子浜は砂浜では無く小石の海岸だが長い・・・歩き難いぞ意外と・・・
同じ日なのに那智湾では穏やかだった海が王子浜では荒々しい。
浜に入る前に注意書きに波打ち際には近づかないように書いていたのがうなずける。
歩き難い海岸から堤防を歩き進む。
ガイドのルートではJRが海岸から離れ道路が変わりに来る交差する場所を通っている。
だが・・・そこに行くにはここを降りて線路脇を歩き工事している中を突破しなければならない。
意を決し突破すると今度は道が二手に分かれている。
地図を見た感じで左側の道に入ると浜王子へ辿り着いた。
13:35 熊野古道は新宮の街中を進みながら速玉へ向かう。
でもその前に明治時代に独立するまで熊野速玉大社の摂社だった阿須賀神社へ参拝した。
ここには阿須賀王子跡のほか徐福之宮等がある。
秦の始皇帝の命で不老不死の霊薬を探す旅をしていた徐福の上陸地とされているが熊野古道沿いに上陸するとはある意味で正解だったのだろうと思う。
14:00 ついに熊野速玉大社に到着する。
早速参拝し熊野速玉大神と熊野夫須美大神に無事到着の御礼をした。
今日は天気がよくない予報だったが雨も降らなかったし意外と天気が良かった。
しかも速玉を参拝中に雨でもないのに空に虹がうっすらと描かれていて不思議な力を感じた。
虹に気づいたのは観光客のおばちゃんのざわめきだったが・・・
後は神倉神社へ参拝して大門坂へ戻る予定だったが
このままでは今日歩いてここに来た記念が無いなぁ。と思い御朱印帳を速玉で購入し御朱印を押してもらった。
こうなると人間、那智大社と那智山青岸渡寺の御朱印も欲しくなる訳で・・・
急いで那智山に向かうことになった。
権現前を14:34に発車のバスに乗り那智駅で乗り換え15:30に両方の御朱印と二日続いての参拝を済ませ
16:05に熊野那智大社の別宮である飛瀧神社へ参拝した。那智山信仰の起源の大瀧が目の前にあり迫力がある。
大門坂入り口で杖を借りて坂を下りていたら杖のコツンという音に反応したのか大きなスズメバチが歯をガチガチ鳴らして接近してきた。
直ぐに「ごめんなさい、もう驚かさないから許して」と言いながら杖で迎え撃つ準備をした。
ふふふっ中学、高校と体育の授業で習った剣道が役にたつ日が来たか!
ふっスズメバチめ恐れて離れ行きよったわ・・・ふう助かったよ。
16:35 またも誰もいない大門坂を歩き暗くなり始めた頃に大門坂を抜けた。
今日は高低差はあまり無かったが距離があったので疲れた。
駐車場へ戻り、これから本宮へ向うべく準備をし那智駅で知り合った山ガールが無事に大門坂駐車場に来たのを確認し本宮を目指した。