万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

辻美里さんの万華鏡 「オリエンタル」 そして10年の想い

2016-02-01 20:01:43 | 万華鏡ブログ

今日ご紹介する作品は、辻美里さんの「オリエンタル」という作品です。 おばあさまの辻輝子さんの窯で焼いた作品と伺っています。 
辻輝子さんの万華鏡の筒に美里さんが映像を担当なさった魅力的な作品も何度か見たことがありますが、そのようなチャンスは最近あまりなく、残念に思います。

この作品はすべてをご自分で制作なさったもので、丸みのある陶の筒にマンダラ模様が描かれていて、エキゾチックな雰囲気です。裏側にも別のマンダラ模様が描かれ、美里さんのサインも入っています。 やわらかい陶器の色、丸みのある形、滑らかな質感から、やさしい印象を与える外観です。

映像の作り込みも丁寧で、ソフトで淡い色が重なり合う様子は、日本人らしい感性を表現していると感じました。

淡くて、やさしい色の8ポイントの映像が2ミラーシステムから生み出されています。 オブジェクトはバーナーワークによるガラス細工が中心になっています。 透明感のあるもの、半透明なものが混ざり合って、魅力的な映像表現だと思います。 重なりながらも繊細さを映し出すところに、とても惹かれます。

この万華鏡ブログは、2006年2月8日にスタートしました。 もうすぐ10年! 始めたころは万華鏡の情報も少なく、作家さんがいることもあまり知られていませんでした。 個性あふれる魅力的な万華鏡の存在を知っていただきたくて始めたことでしたが、作家さんも増えてきて、ご紹介したい作品もたくさん生まれてきて、毎日のように更新していた時期もありました。
今では皆さんが情報発信なさるようになり、たくさんの情報が苦労なく集められるようになりました。

素晴らしいことだと思います。 万華鏡は目で見る音楽のようですから、美しい映像はその魅力の存在を伝えるのに良い手段です。 
一方で、ブログを書きながら、伝えられずに残念に思うことも多々あります。 オイルセルの流れには早いもの、遅いものがあるし、ドライオブジェクトの音は作品によって違います。どこまでも深く続く映像の奥行き、キラキラした輝き、素敵な金色や銀色などなど人間の目で見て初めてその良さが分かることも多いです。 本当はもっと素敵なのに・・・と思いながら記事を書くこともありました。

そのあたりのことは万華鏡好きの方なら、もう十分わかっていらっしゃると思います。 
もし私のこのブログで興味を覚えて下さったら、ぜひ次に万華鏡を見かけた時手にとって覗いて見てください。 
もし、あなたがお気に入りの万華鏡をお持ちでしたら、ぜひお友達やご家族に見せてあげてください。
それでも見きれないくらいの模様がまだまだ未来に存在するのです。 
光や気持ちで変わる印象に驚かれることもあるでしょう。 作品の中にアートと科学が融合していることを感じたり、最新技術や素材から生まれるユニークな作品に驚いたり・・・ 万華鏡って奥が深いなあとつくづく思います。
作家さんが想いをこめて創った作品が、見る人に幸せな気持ちをプレゼントしてくれることを、これからも皆さんとシェアできたら幸いです。

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