万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

芽生えの万華鏡

2006-06-11 21:56:25 | 万華鏡ブログ
ランディー&シェリー・ナップ夫妻の木製万華鏡をご紹介します。「スプラウト」Sproutというタイトルがついていますが、「新芽、芽生え」という意味です。 高さ8.3cmという小ぶりな万華鏡は、まさにこれから大きく育っていくような雰囲気があり、「カレイドスコープの若木」と作家も表現しています。またこのネーミングにはもうひとつ作家さんの想いが込められており、それは、この万華鏡から万華鏡への興味を育て、コレクターの人が育ってくれることです。
小さくても通常の作品と同様、彼らの技術を十分に生かした魅力的な可愛らしい作品です。木材部分とアクリルのオブジェクトセルをローズエンジンという旋盤を使い、装飾しています。数年前ランディーさんはイギリスの木工アーティスト、ポール・フレッチャー氏からローズ・エンジンという木工旋盤機について学び、3つの機械をつぶして組み合わせ、自分の旋盤を作り上げました。最近の木製万華鏡はもっぱらこのローズエンジンによる加工、装飾を特色としています。またオブジェクトセルの加工もローズエンジンを使うことで、様々な表情を出しています。
スプラウトのオブジェクトセルはオイル入りで、シェリーさんのランプワークによるガラス細工が入っています。特徴的なのはオブジェクトセルのトップの部分だけが透き通っていて、中のオブジェクトを上から直接見ることができるところです。筒全体を回して映像の変化を楽しみます。2ミラーシステムで4ポイントの映像というのも彼らの作品としては珍しいかもしれません。上質な表面反射鏡とレンズの使用により、短い筒の長さにも拘わらず、くっきりとした映像を見せてくれます。木材の種類も何種類かあるそうです。
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