今年のブリュースター・カレイドスコープソサエティのコンベンションはテネシー州メンフィスで開催されました。昨年の京都での大会には参加できなかったアメリカの会員も、再び集って楽しいコンベンションとなりました。5月10日の開会式には、プレジデントとして初めてペギー・キテルソンさんが壇上に上がり、コージー・ベーカーさんの著書 ”Kaleidoscope Renaissance"の中の一節を引用して開会のスピーチをなさいました。ベーカーさん在りし頃のBKSを思い起こしながら、一方で新しい歩みを踏み出すべく、これからのBKSへの思いにあふれたスピーチでした。
次に恒例のデヴィッド・スギッチさんの ”Kaleidoscope Song"。 彼がベーカーさんに捧げた歌です。
このあと、新作発表となり、作家さんたちが一人ずつ新作を発表します。ワクワクする楽しい時間です。
このほか、4日間のコンベンションの内容は、ショールームでの展示販売、アーティストによる教室、万華鏡関連のトーク・セッション、「カレイドスコープ・スタジアム」(作家が与えられたユニークな材料を使い短時間で万華鏡を作り上げて競うもの)、バンケット(エルビス・プレスリーがテーマ)などで、これらを通して会員同志の親睦も深まります。
毎年、コンベンションでは、記念万華鏡が用意されます。今年はキャシー・ペインターさん制作の万華鏡で、基本スタイルは同じですが、細部の素材などが違っています。
持ち手はスプーンで、万華鏡の筒は鴨とカエルの飾りのついた青いプレートの向こう側。なかなか手が込んでいます。
もともとキャシーさんはファウンドオブジェクトで作品を創る方なので、作品はすべて一点ものですが、今回は参加者分、ほぼ似たものを制作しました。大変だったと思います。
3ミラーシステム、オブジェクトケースが大きく奥行があるので、中の映像も立体的です。
記念の万華鏡は、参加者のコレクションに加わり、メンフィスの思い出とともにあり続けると思います。
来年のコンベンションは、6月にアリゾナ州スコッツデールで開催されるそうです。
これから少しずつですが、発表された新作や、エルビスをテーマにしたユニークな作品をご紹介する予定です。