三匹そろった姿が可愛らしい、依田さんご夫妻の「ベアー」シリーズです。
思わず微笑んでしまうような万華鏡ですね。 以前にもご紹介したことがあったかと思いますが、色違いもお見せしたくて、並んでの登場です。
この万華鏡はミラーシステムもオブジェクトもすべて熊の中に入っています。かすかに透けて見えると思いますが、ミラーシステムはおなかの辺りまで届き、その先に小さなオブジェクトセルが付いているのです。
透けて見えている大きめのビーズは映像には関係ありませんが、 万華鏡を回すたびに、心地よい音をたてます。
万華鏡を見るための光は、オブジェクトセルに届く前に、この透明な色ガラスを通過します。
青い熊の場合、こんな風に深い青が輝いて見えます。
茶色の熊の場合は、オレンジ色の光により、温かみのある映像展開です。
そして白い熊(透明熊?)の場合は、入ってくる光に色がつかないので、オブジェクトの色合いが、そのまま映像になっています。
いかがですか?
いつものように依田さんのガラスオブジェクトは美しいです。
頭の上の覗き口から見ると、思いがけない深くて広い世界に誘われることでしょう。
この万華鏡はとても全長10cmほどで、小さいのですが、オブジェクトセルも小さくて繊細なガラスオブジェクトが入っています。 これほど小さい作品の場合、焦点距離を考える必要があり、光学レンズを覗き口に使用して調節しています。 小さいほど大変なんですね。
様々な入れ物を万華鏡に変身させてしまう依田さんですが、どの作品にもぴったりと合ったミラーシステムやオブジェクトセルを作り出し、レンズで細かい調節をしながら、美しく、均整のとれた映像を見せてくれます。
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