
今回の万華鏡展の予告編のような形で2月9日に一部ご紹介した、マーク・ティクルさんの新作「Gilded Pedestal ギルデッド ペデスタル」 オリジナル限定版です。
堂々とした安定感のある姿で、2種類のガラスの組み合わせがアクセントになっています。
反対側から見てみると、こんな風です。
大きな覗き口から見える奥行きのある映像。 ごらんになった方々は、この奥行き、立体感に皆さん驚き、これは写真では伝えられないねとおっしゃいます。 残念ながらそのとおりです。
拡大して見ると、こんな感じです。
この不思議な形の上の部分はオブジェクトセルの回転に合わせて変化する部分です。
それ以外の部分は、変化こそありませんが、ミラーシステムに組み込まれた動かない万華鏡映像です。 この作品のミラーシステムは、ティクルさんならではの独自のもので、さぞかしミラーのカットが難しいのでは?と思います。
そしてオブジェクトセルは万華鏡のほぼ中央部にあります。
オブジェクトの取り合わせにもティクルさんらしさが現れ、丁寧なバーナーワークによるガラスオブジェクトが、さまざまに取り入れられています。
大きな覗き口からは斜めからの見え方ですが、万華鏡のトップにも覗き口があり、このオブジェクトセルを真正面から見ます。 今度はシンメトリーの整った5ポイントの端正な映像です。
周りに飛び出して見えるオレンジ色の部分は、底の部分に見える反射映像です。
中心の5ポイントの映像は、白と黒のライン、金色の輝きに囲まれていて、微妙な色の重なり合いがとても美しく、取り込まれる光の加減でも雰囲気が違ってきます。
外観のユニークさだけでなく、映像の美しさに私はとても惹かれるのですが、いかがでしょうか。
今回、会場におりましてとても嬉しいことがあります。 それは万華鏡に興味のある方が見に来てくださって、直接お話ができることです。 最初の万華鏡との出会いを話してくださった方、アメリカの作品は初めてと、丁寧に覗いてくださった方、すでに万華鏡が大好きになっていて、何か面白いものは?と探しに見えた方、ブログを読んでくださっている方、万華鏡製作に挑戦している方・・・そしてその方々同士がお互い初対面でも楽しくお話が弾んだこと。
いつもはパソコンの向こう側にいる方たちに、ほぼ一方的に話しかけている気もしていますので、とても新鮮な経験をさせていただいています。
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