「モネの庭」の万華鏡映像

「モネの庭」の内部映像です。オイルセルの中には、バーナーワークを施したダイクロイックガラスやビーズ、ポリマークレイ、メタルなど小さくて様々な素材のオブジェクトが入っています。黒い背景の（横から光を取り入れる）タイプのセルでは、透明なものと不透明なものの組み合わせが、きれいな映像や面白い効果を生み出しますが、この作品でも、時にピンクや藤色の花が咲き、水面に映りこむ木々が揺らめき、光が差し込んできらめく瞬間なども演出されています。
モネの睡蓮の絵画は、アメリカでも大変人気のある作品なのでしょう。他にもこの絵画からインスピレーションを得て万華鏡になった作品がいくつかあります。ジュディス・ポールとシェリー・モザーのコラボレーションで作られたThe Monet Gallery は1995年に創られた限定版作品で、絵画のようにイーゼルに立て掛けられたデザインと斬新なアイディアで、ザ・ブリュースターソサエティーから2つの賞を受けました。またキャロリン・ベネットのリキッドサスペンションシリーズでも、ボストンとサンフランシスコのそれぞれの美術館のミュージアムグッズとして、2種類の睡蓮の花をテーマとした作品が作られています。それぞれの映像を見比べることが出来たら楽しいだろうなあと思います。