有田万華鏡館

連休の一日、佐賀県有田の有田万華鏡館を訪れました。有田の伝統工芸と現代万華鏡のコラボレーションとして、また有田焼の実力を信じ、新しいビジネス展開に取り組んで見事成功させたプロジェクトとして、マスコミでも注目された、有田焼の万華鏡をすべて見せてくれるショールームです。
運営なさるのは佐賀ダンボール商会の石川副社長さん。400年の伝統の技術と知識を万華鏡に活かしたいと思ったのは、伝統産業を担っていく若い人たちに、また万華鏡を覗いてくれる人たちに、「夢と感動と生きる力を与えたい」という思いからでした。万華鏡にも陶磁器にも知識がなかったとおっしゃる石川さんですが、有田焼の技術を持つ職人さんたち、万華鏡の作家、ガラス職人などの衆知を集めて、ついに未知のアイディアを形にしました。佐賀県や国にも積極的に働きかけ、ビジネスモデルとしても注目を浴び、認知度もぐっと高まりました。万華鏡のルネッサンスが展開されたアメリカにもない形だと思います。
このショールームは2つの部屋があり、もう一方の部屋には大型のフロアータイプの作品も展示されています。すべて覗いて楽しむことが出来る嬉しい場所です。
有田焼の素晴らしい工芸美をさらに深める万華鏡ですから、価格に妥協はなく、お値段も高めですが、自分のためにそばに置きたいとお求めになるお客様が多いそうです。焼いた筒にひとつひとつ手描きの作品には、多くの想いが込められ、手に取った人に感動を与えることができるのですね。詳しい情報は有田万華鏡のウェブサイトでご覧下さい。