今日は小嶌淳さん・喜多里加さんの作品「アルケミスト」シリーズから新作をご紹介します。
今までにもこのタイトルでたくさんの作品を生み出してきたおふたりですが、外の陶器、中のミラーシステム、オブジェクトセルの種類など広く幅を持たせて展開しています。
この喜多さんの陶器の筒は、釉薬の青を基調としていますが、2羽のクリーム色の鳥が、陶器を削って描かれ、さらに金彩で飾られて、独特の魅力的な筒を生み出しています。 2羽の鳥が向かい合い、花や実がそれを飾る図案は、魅力的な万華鏡の外観デザインとなっています。
オブジェクトセルはオイル入り。半透明なガラス製で背景は黒です。陶器とガラスのオブジェクトセルのつなぎ目もきれいにまとめられています。
「アルケミスト」とは錬金術師のこと。 筒型のオーソドックスな形状ながら、予想を超えた色彩と輝きと幻惑を見せる万華鏡シリーズのタイトルです。
ゴージャスな映像の数々! 筒を回転させるたびに変化に驚く展開です。
中心の映像が7ポイントになるように、二等辺三角形に組んだミラーシステムです。
周辺の模様は一部重なり合い、中心のマンダラを囲みます。
ダイクロイックガラスやメタルオブジェクトが輝きを見せています。
一瞬で緑色に支配された映像。 同じ作品とは思えないほどの色彩、雰囲気の変わりようですね。
だから面白い、だから目を離せなくなる、きれいだからつづきを見たくなる・・・万華鏡の魅力です。
最近はiPhoneのカメラでの撮影も面白くなって、なじみのデジカメと併用して写真を撮るので載せたい写真を選ぶのも大変なのです。