万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

素晴らしい映崋鏡の世界

2015-08-08 20:30:04 | 万華鏡ブログ

静岡県熱海市のMOA美術館で開催中の「ふしぎな万華鏡ワールド」に伺いました。
7月24日から9月9日まで夏休み特別展として開かれています。

依田さんご夫妻が2007年から開発をずっと続けていらっしゃる映崋鏡の世界が、広い会場で大きく展開され、訪れる人たちを優しく、温かく迎え入れてくれます。

会場の説明から 「映崋鏡について」
万華鏡は本来ひとりで覗いて楽しむものですが、依田満・百合子によって開発されたこの映崋鏡は、壁などに大きく映せる為、多くの人が同時に楽しめます。 小さな穴を覗くのが苦手な方や、体が不自由な方でも万華鏡を楽しめるように製作されました。 投影されている映像は録画されたものではなく、この機械に入れたオブジェクトケースが回転して生まれた映像で、二度と会えない一期一会のものです。」

この小さな機械の中にある万華鏡の生み出す映像が、大きな壁に広がってもくっきりと映し出されて見えています。 それぞれの映像のある場所で、どこにその万華鏡があるのか、小さくて気がつかないほどです。 

素敵な影絵と組み合わされて、物語の中に入り込んだような、懐かしい子どもの頃の世界に戻ったような、現実をしばし忘れてその優しい世界に迷い込んだような、そんな思いを抱く空間がここそこにあります。

映崋鏡では初めて見るサークルミラーシステムの映像です。消えた蝋燭の向こうに輪を描くように見えています。

鍵穴を覗いたら見えたこんな映像も。 写真では見えませんが、上の方を見上げると大きな女の子がいてびっくりでした。

細部まで描かれた影絵、モビールを使って濃く、薄く動きながら映り込む模様、そして色と形を変える万華鏡映像・・・静かだけれど、動と静のある世界です。

部屋の壁いっぱいに広がる空間でじっと座って見ていると、万華鏡の世界に取り込まれて言葉を失う自分がいます。

手や脚をそこにそっと伸ばすと、自分まで染まってしまいそうな場所もあります。

映す場所は壁でも、球面でもOK。 それぞれの面白さがありますね。

離れて見る、覗いて見る、自分も一緒に影になるなど、映像と遊ぶこともできます。楽しいです。 
展示されているのは映崋鏡だけではありませんが、あまりにも素敵な場所、素晴らしい展示でしたので、そのほんの一部、ほんの一瞬ですがご紹介しました。 

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