鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

大野湊神社春季例祭 第401回神事能へ。

2010-05-15 | 日々のこと。
午前中、東京から富山に所要で帰省されていた
かつてのレイラインハンター仲間K子さんとJR金沢駅で待ち合わせをし、
駅構内のカフェで近況など話したあと、大野湊神社の神事能へ行きました。

K子さんとは10年ほど前に、
レイラインハンティングというサイトを運営する内田さんのところで知りあいました。
能登や加賀にはり巡らされているレイラインの情報提供を内田さんにしたこともあり、
そういえば最近、彼はどうしているのだろうと先日久しぶりに彼のHPを開いたら
この10年の活動の集大成ともいうべき本が上梓されるとのこと。
「おめでとう!!」と思ってメッセージを送っていたところへ、K子さんから電話。
10年という時間がぐるっと循環し呼びあっている、そんな気がしました。

K子さんとも久しぶりにお会いするので、金沢市内観光も考えましたが、
半月ほど前に行った東山のあまりの惨状に愕然として案内も憚られ、
「実はこれから神事能を見に行こうと思っているんだけど」と話すと、
さすがレイラインハンター、行く!の一言で話がまとまりました。

この日午後2時から私はしあわせの学校のうちあわせ、K子さんは夕方までに富山に戻りたいとのことで、時間を有効に使うために駅からタクシーに乗りました。

「大野湊神社までお願いします」と運転手さんに行く先を告げると
「あ~そうやね、今日はお祭りや。懐かしいな」と仰る。
ダッシュボードをみると大野湊神社の交通安全シールがぺタっと貼ってある!!
神社にやはり呼ばれています。

やがて参道につき屋台が軒を連ねる細い道を抜けて、神社に到着。
1300年の歴史をもつ神社だけあって、ケヤキの大木も茂る社叢も立派です。
寺中能は大野湊神社で連綿400年、5月15日(かつては4月15日)に行われ、
今年は401回目を迎えます。
境内は既にこの日を楽しみにしていた大勢の人でいっぱいで、
謡の本を広げている人の姿もちらほら。
芸処、金沢の奥深さを改めて思いました。

この日の演目は
○素謡
 箙
 東北
○連吟
 羽衣
○能
 半蔀
○仕舞
 岩船
 羽衣
 田村
○狂言
 素袍落
○能
 葵上

時間の都合で能の半蔀までしか見られませんでしたが、
夕顔の霊にしっかり会ってきました。
しかし本当に能は不思議な芸能です。
生者と死者があわいのなかで対話するのですから。


K子さん、お付き合いありがとうございました。






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2 コメント

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神社に… (よっしぃ)
2010-05-18 09:32:02
大野湊神社にいらっしゃったのですね。
私も連吟に子供が出演させて頂いたので、見に行っていました。
子供のうちに貴重な体験をさせて頂けて、金沢の子って恵まれてますね。
写真の演目の時、ちょうど私も能舞台周辺でした。
テレビでしか見たことがなかったので、ゆっくり見てみたかったのですが、花より団子の子供にチョコバナナ売り場へと急かされたのでした。
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Unknown (kakyo)
2010-05-18 19:22:31
○よっしぃ様
コメントありがとうございます。
同じ時間に境内にいたのですね~。
あのときの連吟にお子さんが出てたのね。
よく皆頑張りましたね♪

うちも、はい、時間に追われて能の花より、
最後は団子でした、反省。

30日にまたお会いしましょうね。

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