鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

第1回茅葺きフォーラム② 1日目・会場で。

2010-07-08 | サワサワ茅葺き
フォーラム会場になった春光荘は、
毎年9月の終わりごろにこきりこ祭が行われている地主神社のすぐ近くでした。

玄関から受付の方をみると、
その向こうに「茅葺屋」代表のshiozawaさんの姿が目に入ったのでご挨拶へ。
直にお会いするのは2008年12月に金沢市湯涌の茅葺民家群で行われた
『若手茅葺師と仕事の公開セミナー』以来になります。
ご無沙汰している間にshiozawaは事故に遭われて、
私なぞには計り知れない大変な思いをなさいましたが、
お元気で、そして相変わらずおしゃれなご様子に安心しました。

そしてshiozawaさんの弟子でもあり、
神戸市北区淡河で茅との新しい関係をやわらかく紡ぐ
「くさかんむり」代表のサガラさんともご挨拶。
少しスリムになったことと髪が伸びて無国籍な人になっている点を除けばお変わりなく、
こちらも安心。

3階ホールへ上がっていくと、立ち見もでるほどの賑わいでした。
北は岩手から南は鹿児島まで170人近い老若男女がこの場所へ集まっていたのでした。
老若の「若」に疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、
会場には20代の茅葺職人の方をはじめ、
古民家再生を行っている武庫川女子大「古民家族」の学生、
京都府宮津で笹刈りから葺き替えまで職能集団に育っている立命館大学経済学部の学生など、
独創的な切り口で茅葺に関わり活動する次世代の姿が多く見られたのです。
この学生たちの活動の一端を支えてもいるのが先の「茅葺屋」などをはじめとする方々。
こちらの取り組みを拝見していると、
「茅葺屋」から「くさかんむり」が芽吹いたように、
茅の輪が広がって各地に色んな芽吹きがあるようで嬉しく思いました。





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2 コメント

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Unknown (shiozawa)
2010-07-13 22:28:46
誰かが茅を刈ったことで、何年も眠っていた種が芽を出すように。縁のものですね。

各地を巡っていると、確かに水の合う土地というのはあるのですが、実際に根を下ろす場所は自分では選べないのではと、最近思います。
自分ひとりでは芽を出すことは出来ないから、飛ばされて行った土地に根を下ろすしかないのだと。鳥や動物や、様々な縁が絡んで落ち着くところに落ち着いて。


Unknown (kakyo)
2010-07-14 21:52:03
shiozawaさん
コメントありがとうございます。
「縁のもの」。
私はどこに根を下ろそうとしているのか、
まだ着地点がわからずにいます。
何かの采配で飛ばされて、どんな芽を。
茅葺屋さんもまた新しい芽を!

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