鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

子猫、お嫁入りしました。

2016-08-01 | 猫のこと。
昨日7月31日、保護猫2匹のうち白い方の子猫が、お陰さまで里親が決まり、白ちゃんあらため「まるちゃん」としてお嫁入りしました。
新しく迎えてくださるお宅で考えてくれていた名前が、まるまると大きく育つようにと「まるちゃん」。背中と脇腹に水玉の丸い模様があったので、実は私も意味は違えど「まるちゃん」と密かに呼んでいたので、偶然の一致に驚きました。

まるちゃんが庭に迷い込んできたのは、梅雨のさなかの7月5日。
餌付けをして警戒心の薄れたころあいを図って7月13日に捕獲しました。それ以降、半月ほどケージのなかと落ち縁を遊び場に暮らしてきました。毎日の掃除や餌やり、遊びのなかで少しずつ私に心を開いてくれ、頭も体も摺り寄せて甘えてくるまでになりました。
里親にだすということは、そんな信頼を断つことで、悲しそうにキャリーバッグのなかで鳴くまるちゃんには、可哀相なことをしました。まるちゃんのお陰で、怪我をしていたサバトラは生き延びることもでき、そんな2匹を離れ離れにすることにも胸が痛みました。
別れを知ってか知らないでか、2匹一緒最後の日は、こんな風にハグしあって眠っていたり、いったい誰の手足かわからないほどくっついていたり。






お嫁入りの決まったおうちのお子さんは、ずっと「子猫がくるんだ、子猫がくるんだ」と心待ちにしていてくれていたそう。お母さんもまるちゃんが環境になじみやすいように、まるちゃんの匂いのついた猫砂を分けてほしいと言ってくださったり、魚の形をした遊び道具を用意してくださるなど、まるのことを思って考えてくださっていました。

まるちゃんとの別れ際にお礼ですと手渡されたのは、白いお餅からうっすら豌豆が透けて見える塩大福。見るなりまるでまるちゃんみたいと思いました。
まるちゃんそっくりの塩大福は薄しょっぱく、心なしか涙の味がしました。
まるちゃん、ありがとう。新しい家族のもとでどうか幸せに。


追記
居残ったサバトラは、金沢在住の漫画家・波津彰子さんの漫画『雨柳堂夢咄』の主人公、目元の涼しげな少年「蓮(れん)」にあやかり蓮と名付け、我が家で養生させます。
蓮はまるちゃんが居なくなり、さぞかし寂しいだろうと思いきや、わが物顔でケージを独占。いいのか、お前、お前を守ってくれていたお姉ちゃんがいなくなったんだぞぉ。


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