鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

五箇山・茅刈り茅葺き体験ワークショップ◎2日目午前 ネソ練りと男結び。

2010-12-03 | サワサワ茅葺き
2日目、夜更かしと深酒がきつい年齢だったことを思い知らされた朝(苦笑)。
朝食をいただいたあと、コテージ裏にある森林組合の研修棟に行きました。

研修棟の中は、小さな合掌が組まれていて、
ここで実際に茅葺きの体験や練習ができるようになっています。





午前中はなんと、ネソ練りからスタート。
ネソとはマンサクを結束材にしたときの呼び名です。
お手本を森林組合のNさんが見せてくれました。
枝の繊維をほぐして柔らかくするために負荷をかけていきます。
しっかり腰をいれ、たわめていきますが、
折れないよう枝の感触を確かめながら力をかけていきます。



枝先から根元へ順々にしならせていくのですが、
根元70センチあたりからうんともすんとも動かず、難しい。
ここで閃く。押してもだめなら引いてみな。
たわめられないところから30センチばかり戻って
もう一度。うまくいきました。

これが終わったら、右手で幹の根元をもち、
左手でぐるぐる捩じって繊維をほぐすという作業。
これもNさんがされると実に簡単そうで、
マンサクとダンスをするようにみえる。
わたしはというと、さんざんマンサクにおちょくられ、
枝に振り回されること数回。
ダンス ウィズ マンサクにはならない。
体も道具として使ってはじめてできる技なんやね。



この一連の作業を終えてもまだ枝が固いようであれば、
木槌でコンコンと叩いてさらにほぐします。
そうすると繊維の束となり、
結束材として用をなすようになります。



各自ネソ練りをおえたら研修棟で実際に縛る体験。
クロスしたあと下へ下へ巻き込んで〆ていくのですが、
ふ~、これがまた固くて固くて。一向に回ってくれず、
森林組合の方の手を煩わせました。

このネソを使うのは、高地にある茅葺き民家の技術。
なのでネソを初めて扱う茅葺き職人のお二人と、
ストロウベイルの研究をしているアメリカ人のKさんは
習得しようと人一倍熱心でした。


ネソ練りの次は、男結びの練習をしました。
茅葺き屋根を葺くなかで一番使う頻度が多い縄結びで、定番中の定番。
といえども、頭が混乱。
もくもく、もくもく練習して覚えるのみでした。




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