鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

高岡市福岡町「雅楽の館」。

2011-07-13 | 日々のこと。
先日、「カフェあんだんて」さんでしつらい教室を行う前に、
少しだけ近辺を散策しました。

福岡町は旧北国街道に面した宿場町として発達し、
さまのこと呼ばれる格子の続く町並みも残った趣きある町です。

菅笠の産地としてかつては60軒も笠屋さんが軒を連ねていたそうですが、
時は流れて平成の今はその数3軒。
それでも今も阿波踊りの笠の殆どは
この福岡町のものだそうです。

この町を語るときに外せないのが「雅楽」。
明治時代には明治天皇にもその演奏をお聞きいただいた由緒ある会があり、
現在は「羊遊会」という名前で社寺の祭礼や
町のイベントに招かれて演奏をされています。
通りに面したひときわ大きな町屋もかつての菅笠屋さんですが、
今は「雅楽の館」になっていて、
笙、篳篥、竜笛などの楽器や衣装が展示され、
係りのかたが丁寧にお話くださります。







今まで色々と古民家をみてきましたが、
ここの町屋としての造りは凄いです。

聞けば明治時代で300円ほどで1軒の家が建つところを
当時の持ち主は3万近いお金でこの家を買い、
そして小矢部川を使って材を運び移築したものといいますから、
その費用もいれると、
莫大な資金で建てられた家と知れます。

色々とお話を伺っているうちに時間も迫り
結局この雅楽の館しか周れませんでしたが、
ミュゼカメラ館や二千本の桜並木、
日本ヘラルド創始者の広大なお宅(非公開)があったり、
なかなか奥深い町です。
また今度、ゆっくりと。

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