俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

10月29日(土)

2011-10-29 05:32:50 | Weblog

★秋水湧く波紋をそのまま手にすくう  正子
幾重にも輪の広がる秋水の波紋が清らで美しく、澄みきった水の触感が爽やかに伝わります。秋水のほとりに立ち、自然の在りのままを受けいれる作者を感じ取ることができます。(藤田洋子)

○今日の俳句
真珠筏浸し秋の海澄めり/藤田洋子
「浸し」が秋海の澄んだ水をよく感じさせてくれる。秋海の澄んだ水に浸され殻を育てている真珠は、美しく輝く珠となることであろう。

○貴舟菊
貴舟菊は、秋明菊とも日本で呼ばれている。白とピンクがあって、庭に数本植えられて、ほかの草花のなかでは背が高く抜き出ている。葉も、花もかわいらしさがあって、名前の貴舟もゆかしく、好まれるようだ。先日のイングランド旅行では、コッツワルズ地方でたくさん見た。日本の貴舟菊と正確には違うのかもしれないが、ぱっとみた印象では貴舟菊のようである。白い花もあるが、ピンクが多くライムストーンの壁によく似合って、数本ではなく、たくさんコスモスを咲かせるように咲かせていた。風景を作る花となっていた。(高橋正子)

◇生活する花たち「野菊・溝蕎麦・チカラシバ」(横浜下田町・松の川緑道)


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1 コメント

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お礼 (藤田洋子)
2011-10-22 21:58:10
正子先生、今日の俳句に「秋の海」の句を取り上げていただきありがとうございます。

★秋水湧く波紋をそのまま手にすくう  正子
幾重にも輪の広がる秋水の波紋が清らで美しく、澄みきった水の触感が爽やかに伝わります。秋水のほとりに立ち、自然の在りのままを受けいれる作者を感じ取ることができます。

みずひき草の小花の粒々きれいに咲いていますね。まわりの澄んだ空気まで感じます。
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