俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

3月6日(日)

2022-03-07 10:21:44 | 日記
晴れ

●丘に行く。いつも楽しみに見ていた屋敷林がばっさり切られていた。住む人には大きく茂った木は問題だけれど、小鳥たちが止まる木がなくなった。四十雀、鵯、オナガ、鴬、鴉、雀、目白に小綬鶏までいた。

●五島高資氏からいただいた『芭蕉百句』、復本一郎氏の『芭蕉の読み方』、安東次男の『芭蕉百五十句』の三冊を手元に置いて、必要なとき繰りながら読む。

安東次男の『芭蕉百五十句』は、「俳言」の副題がついている。買ったばかりのときは、これを見逃していた。今改めて思う。『芭蕉百五十句』は、詩人安東次男らしく、俳言の論とは言え、詩情のある芭蕉の句が選ばれ、「俳言」は、新しみにも通じて面白い。ネットで仁平勝氏の「新しみ」の考察も合わせて見る。そして、いわゆる平句と俳言、現代俳句の新しみの関係は、面白い論争が出来そう。

五島氏のは作句年代順で芭蕉の思想遍歴が分かりやすい。
復本氏の『芭蕉の読み方』は、芭蕉について疑問に思ったことに応えてくれる。芭蕉において「切れ」はどうだったかとか。

俳句評論に学者でなく、俳人の評論も多いが、本当に信用していいのだろうか、と不安になる。俳句評論賞も、研究者が加わって決めているようにも見れない。粗いと思うこともある。いい評論を選んで安心して読めるのは難しいとつくづく思う。




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