晴れ
蕪丸く白し幼き子にも似て 正子
利兵衛栗少し詰め売る直売所 正子
秋火影LEDの燭ながら 正子
●「俳壇」11月号が届く。俳壇合評「9月号の作品」に花冠が取り上げられた。採りあげられた雑誌は花冠以外では、「俳壇9月号」、「雫 夏号」、「韻 第四十三号」。評者は小西昭夫氏。
以下に転載
菖蒲湯の父を最後の思い出に 髙橋句美子
(「花冠」九月号「菖蒲湯の父」十二句より)
この句には、「五月二十四日父逝去」の前書きがある。父とは愛媛大学名誉教授の髙橋信之氏。氏は愛媛大学俳句会を指導し「水煙(現花冠)」を創刊主宰した。旧制松山高等学校俳句会の伝統を継承し、現代仮名遣いで誰にもわかる俳句を目指した氏の俳句は、時に短詩や自由律俳句に近い表情を見せるが、俳句の力は多様性の中にあると考える私には、「平明で深い」俳句を追求した氏の実績はもっと高く評価されてよいと思うが、娘はこんなに美しい挽歌を書いた。
●13日の金曜日。不吉な予感。昨日、年金事務所に遺族年金の進捗状態を電話で聞いていたのだが、今朝一番に電話があった。来年2月になる場合も、と。申請したのは7月3日。
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