俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

8月1日(火)

2023-08-01 20:40:05 | 日記
曇り、雷鳴、一時雨。

雷の去りし静けさ香を焚く   正子
洗い髪夜風ふくみて乾きけり   正子
無造作な本や文具に夏灯    正子

●昼過ぎから雷鳴。川崎では大雨警報。工事の人が川に流される事故。停電もあったらしい。

●櫟主宰の江崎紀和子さんから自身の第三句集『花の幹』(本阿弥書店)が送られてくる。好きな句。
遍路装束一人づつ違ふ白
ひときはしづか初鴨とその水と
歩を強く氷室の氷担ぎ出す
爽籟や水にしづかな水の影
浸してはゆらぐ手のひら水の秋
先がけの田鶴のこゑなりまぎれなし
なべつるのつと見廻せる野性の眼
彼岸花手折れば真水にほひけり
しろまんじゆさげ永劫に死に別れ

潮流のふつとゆるみし朧かな





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