俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

9月1日(土)

2018-09-01 12:00:37 | 日記
★つまみ菜を洗えば濁る水の色  正子

○今日の俳句
秋風に速き流れの雲ひとつ/高橋秀之
空を眺めていると、ひとつだけ速く流れている雲に気づく。そこにだけ風が強く吹いているのだろうか。秋の空を見に行ってみたいものだ。(高橋正子)

●今日から9月。
【最近思うのだが】著名俳人による俳句の添削は行き過ぎではないかと思う。元の俳句を改竄してしまっていて、その人らしさがなくなっている。間違いを訂正するのが、添削の意味。俳句のリズムにこそ、その人らしさがある。文体ではないにしても、その人の呼吸スタイルがある。これを壊している。外国の詩でこのようなことをしている場合はあるのだろうか。

○韮の花

[韮の花/ネットより]              [韮の花/横浜日吉本町]

★韮の花坂としもなく息あへぐ/石田波郷
★足許にゆふぐれながき韮の花/大野林火
★おもてより裏口親し韮の花/水野節子

★天日を豊かに受けて韮の花/久我達子
★韮の花秩父は土の匂いして/城内明子
★一面に韮の花咲く里暮れし/阿部スミエ
★いつ見ても韮の花に蝶せせり/高橋正子

ニラ(韮)は、百合(ゆり)科ネギ属の多年草緑黄色野菜である。学名はAllium tuberosum。Allium:ネギ属、tuberosum:塊茎のある、塊茎状の。Allium(アリウム)は「ニンニク」の古いラテン名で、「匂い」という意味が語源。夏には葉の間から30 - 40cmほどの花茎を伸ばす。花期は8 - 10月頃。花は半球形の散形花序で白い小さな花を20 - 40個もつける。花弁は3枚だが、苞が3枚あり、花弁が6枚あるように見える。雄蕊(おしべ)は6本、子房は3室になっている。子房は熟すると割れて黒色の小さな種を散布する。中国西部が原産。日本では本州から九州に野生し、これを自生とする向きもあるが、疑わしい。株分けまたは種によって増やす。独特の臭気があることから「においきらう」(香嫌)、これが「にら」に変化したともいわれ、また、美味であることから「みら」(美辣)が「にら」に変化したともいわれる。この匂いのため、禅宗などの精進料理では五葷の一つとして忌避される。匂いの原因物質は硫化アリル(アリシン)などの硫黄化合物である。

◇生活する花たち「葛の花①・葛の花②・木槿(むくげ)」(横浜日吉本町)
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