俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

8月14日(月)

2017-08-14 14:55:02 | ネット句会
★おみなえし一朶の白き雲を連れ  正子
おみなえしの黄色い花と雲の白さが目に浮かぶようです。(多田有花)

○今日の俳句
緑陰に昼の草刈機が休む/多田有花
朝涼しいうちに使われた草刈機は、昼の暑い時間は、緑陰で休む。草刈機も人のようだ。(高橋正子)

●WHO'S WHO(マーキス)から、信之先生をVIP 待遇にするということで、5月にもらったものと同じ認定証の額を送ってきた。WHO'S WHO に掲載するとのこと。

●雨だが、涼しい。
8月月例ネット句会の入賞発表。
http://blog.goo.ne.jp/kakan02d

○溝萩(みそはぎ)・禊萩(みそはぎ)

[溝萩/東京・向島百花園]          [溝萩/横浜・四季の森公園]

★みそ萩や水につければ風の吹/小林一茶
★溝萩の咲けば偲べる人のあり/稲畑汀子
★溝萩咲く父母の仲人たりし家/松崎鉄之介
★みぞ萩や旅からもどりすぐ旅に/山田六甲
★千屈菜に澄みし水あり休耕田/小浦遊月
★溝萩や束ねて丈の定まりぬ/上月智子

 溝萩は、水辺や湿地に育ち、淡紅紫色の小さい花が穂のように咲く。私が生まれた備後南部では、これを「盆花(ぼにばな)と呼んでいた。盆のことを「ぼに」と呼んで「ぼにがくるけん、草を刈らにゃあ。」というように使っていた。瀬戸内海沿岸は、夏、雨が少ないので、讃岐のため池ほどではなくても、多くの田に野井戸があった。稲田の水が池から放流される灌漑用水では足りないときは、この野井戸が役に立っている。この野井戸のほとりや、田んぼの隅に溝萩が、それこそお盆用に植えられていた。お盆が近づくと、溝萩の束を持って、道を戻ってくる人を良く見かけた。その淡紅紫色の花穂が故郷のお盆の色である。

★みそ萩を束ね抱えし人に遇う/高橋正子

 ミソハギ(禊萩、学名:Lythrum anceps)はミソハギ科の多年草。湿地や田の畔などに生え、また栽培される。日本および朝鮮半島に分布。茎の断面は四角い。葉は長さ数センチで細長く、対生で交互に直角の方向に出る。お盆のころ紅紫色6弁の小さい花を先端部の葉腋に多数つける。盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある。ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれる。

◇生活する花たち「桔梗・女郎花・槿(むくげ)」(東京・新宿御苑)

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