俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表
©髙橋正子 ©Masako Takahashi

8月19日(土)

2017-08-19 00:29:09 | 日記
★白桃の無疵を少女に剥き与う  正子
お子さんへ選ばれた無疵の白桃、向きあい、お話をしながら剥いてわたす、幸せな一時です。(祝恵子)

○今日の俳句
足場組む上へと徐々に秋空へ/祝恵子
足場が徐々に組まれ行く様子を見上げて、秋空をよく感じている。丁寧な写生がよい。(高橋正子)

●夕立のあと雷。
現代俳句協会から入会申込書が3通届く。信之・正子・句美子用。明日記入予定。

やげん堀の七味とうがらしを買う。今までのHouseの入れ物を洗い、新しく詰める。七味はなかなか無くならいので、新しく買うときが嬉しい。小諸と東京で同時水煙(花冠)大会をしたとき、伊那の会員の河野斉さんから善光寺の七味とうがらしを手土産にもらった。その時非常に嬉しかった。
七味には、焼き唐辛子粉、赤唐辛子、麻の実、石蓴、黒胡麻、陳皮、それとなんだっけ?と確かに7つ入っている。

今日買ったデラウェアはパーフェクト。小さいながらの言い難いおいしさ。昭和30年代父がデラウェアを庭先に植えて、食べさせてくれた。

秋刀魚を夕食に。大根おろしと酢橘。

懐かしき父の甘さの赤葡萄      正子
昼寝覚めつくつくほうし遠鳴けり   正子
蝉の声じりじり夕日に混ざりこむ   正子
七味買う初風立てるうれしさに    正子
初秋刀魚はらわた熱く焼き焦がし   正子

○カンナ

[カンナ/横浜市港北区日吉本町]      [カンナ/横浜市港北区箕輪町]

★老いしとおもふ老いじと思ふ陽のカンナ/三橋鷹女
★鶏たちにカンナは見えぬかも知れぬ/渡辺白泉
★王様はこのごろ不安花カンナ/丸山海道
★押してゆく自転車カンナの海へ出る/西川碧桃
★カンナ咲く遥かな海を照らしつつ/鈴木夏子
★ピアニカを吹く緋のカンナ黄のカンナ/丹沢亜郎

カンナ科はカンナ属のみで構成されます。熱帯アメリカを中心に約50種が分布する毎年花をさかせる多年草で、地下に根茎(球根)をつくります。日本には江戸時代前期にカンナ・インディカ(和名:ダンドク)が渡来し、現在では河原などで半野生化しているものが見られます。カンナはギリシア語で「アシ(葦)」を意味し、その草姿がアシに似ているところに由来します。
草丈が1m-2mになる大型種と40cm-50cm程度におさまる矮性種(わいせいしゅ)に大きく分けられます。冬は地中の根茎の状態で越し、春に芽を出して葉を広げます。葉は長だ円形や先のとがったやや細長いかたちで、色は緑や赤銅色、葉脈に沿って美しい斑の入るものもあり花のない時期も充分楽しめます。
花どきは主に夏-秋、花の形態はやや特異で6本ある雄しべが1本を残してすべて花びらになり※1、雌しべはへら状になります。花色は緋色、ピンク、オレンジ、黄色、白などがあり、葉に斑点や模様のはいるものも多く非常にカラフルです。


生活する花たち「白むくげ・萩・藤袴」(東京・向島百花園)

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