★萩のトンネル真上ぱらぱら空があり 正子
萩のトンネルにはところどころ隙間があるのでしょう。その隙間からぱらぱらと空が見えている。そこは、正に空があるという感じなのでしょう。 (高橋秀之)
○今日の俳句
涼新た一直線に船が出る/高橋秀之
新涼の季節。港を出てゆく船も、かろやかに一直線に航跡を残して出てゆく。新涼の気分に満ちた句。(高橋正子)
○9月17日、白金台の自然教育園へ行く。今日は目黒駅で下車。帰りは、白金台駅より乗車。秋草の小さい花がいろいろさいていた。
松風草、盗人萩、かりがね草、水引草、金水引、山ほととぎす、露草、彼岸花、芒、白花桜蓼、しらやまぎく、山萩、吾亦紅、長穂の白吾亦紅、蔓豆、野原薊、タイ薊、ツルボ、南蛮煙管、藤袴、未草、あさざ、など。今年は、郁子の実はなかった。
露草の青のいのちの正午まで 正子
露草の青の息づく池ほとり 〃
秋草の千草の花に金水引 正子
桜蓼の埋めし野原に露草も 〃
金水引露草桜蓼野が埋まり 〃
吾亦紅の紅の丸きが草に飛び 正子
吾亦紅千草に映えし紅の色 〃
空へ眼をやれば若き芒の穂 正子
南蛮煙管うすむらさきに水通う 正子
未草水面にひとしき花映り 正子
未草小さき花も傾きぬ 〃
未草九月の花は乳色に 〃
しらやまぎくそのしろがねを日に晒し 正子
うす曇る秋空淡し雁草 正子
雁草引けば揺れたり揺れやすき 〃
彼岸花つぼみの花が添い立てり 正子
彼岸花森のなかにも蘂を張り 〃
山萩の紅濃き枝のふさふさと 正子
山萩に黄蝶が止まりまた離れ 〃
道すがら山ほととぎす咲いており 正子
鉄風鈴つづれる虫に鳴りにけり 正子
鯛づくしの料理のなかの青酢橘 〃
虫の音も鉄風鈴も窓越しに 〃
○南蛮煙管(なんばんぎせる)
[南蛮煙管/東京白金台・国立自然教育園]
★芒の根方南蛮煙管のすくと伸ぶ/高橋正子
ナンバンギセル(南蛮煙管、Aeginetia indica)はハマウツボ科ナンバンギセル属の寄生植物。日本を含むアジア東部、アジア南部の温帯から熱帯にかけて生育する。
イネ科の単子葉植物(イネ、ススキ、サトウキビなど)の根に寄生する。寄主の根から吸収した栄養分に依存して生育するため、寄主の生長は阻害され、死に至ることもある。全長は15-50cm。葉は披卵形、長さ5-10mm、幅3-4mm[3]。花期は7-8月、赤紫色の花を1個つける。花冠は筒型で、唇形になる。花冠裂片の縁は全縁。果は球状で、種子の大きさは0.04mm。染色体数は2n=30。
同属のオオナンバンギセルに似るが、本種の方が小型である。また、本種の萼の先端は尖るが、オオナンバンギセルの先端は鈍くなるという点も異なる。ヒメナンバンギセル Aeginetia indica L. var. sekimotoana (Makino) Makino
ススキなどの雑草の生長を阻害するため、ナンバンギセルによる生物的除草効果の可能性が示されている。一方、陸稲にナンバンギセルが寄生することで、イネの収量が減少するという被害が報告されている。
◇生活する花たち「露草・なんばんぎせる・玉珊瑚(たまさんご)」(東京白金台・自然教育園)
萩のトンネルにはところどころ隙間があるのでしょう。その隙間からぱらぱらと空が見えている。そこは、正に空があるという感じなのでしょう。 (高橋秀之)
○今日の俳句
涼新た一直線に船が出る/高橋秀之
新涼の季節。港を出てゆく船も、かろやかに一直線に航跡を残して出てゆく。新涼の気分に満ちた句。(高橋正子)
○9月17日、白金台の自然教育園へ行く。今日は目黒駅で下車。帰りは、白金台駅より乗車。秋草の小さい花がいろいろさいていた。
松風草、盗人萩、かりがね草、水引草、金水引、山ほととぎす、露草、彼岸花、芒、白花桜蓼、しらやまぎく、山萩、吾亦紅、長穂の白吾亦紅、蔓豆、野原薊、タイ薊、ツルボ、南蛮煙管、藤袴、未草、あさざ、など。今年は、郁子の実はなかった。
露草の青のいのちの正午まで 正子
露草の青の息づく池ほとり 〃
秋草の千草の花に金水引 正子
桜蓼の埋めし野原に露草も 〃
金水引露草桜蓼野が埋まり 〃
吾亦紅の紅の丸きが草に飛び 正子
吾亦紅千草に映えし紅の色 〃
空へ眼をやれば若き芒の穂 正子
南蛮煙管うすむらさきに水通う 正子
未草水面にひとしき花映り 正子
未草小さき花も傾きぬ 〃
未草九月の花は乳色に 〃
しらやまぎくそのしろがねを日に晒し 正子
うす曇る秋空淡し雁草 正子
雁草引けば揺れたり揺れやすき 〃
彼岸花つぼみの花が添い立てり 正子
彼岸花森のなかにも蘂を張り 〃
山萩の紅濃き枝のふさふさと 正子
山萩に黄蝶が止まりまた離れ 〃
道すがら山ほととぎす咲いており 正子
鉄風鈴つづれる虫に鳴りにけり 正子
鯛づくしの料理のなかの青酢橘 〃
虫の音も鉄風鈴も窓越しに 〃
○南蛮煙管(なんばんぎせる)
[南蛮煙管/東京白金台・国立自然教育園]
★芒の根方南蛮煙管のすくと伸ぶ/高橋正子
ナンバンギセル(南蛮煙管、Aeginetia indica)はハマウツボ科ナンバンギセル属の寄生植物。日本を含むアジア東部、アジア南部の温帯から熱帯にかけて生育する。
イネ科の単子葉植物(イネ、ススキ、サトウキビなど)の根に寄生する。寄主の根から吸収した栄養分に依存して生育するため、寄主の生長は阻害され、死に至ることもある。全長は15-50cm。葉は披卵形、長さ5-10mm、幅3-4mm[3]。花期は7-8月、赤紫色の花を1個つける。花冠は筒型で、唇形になる。花冠裂片の縁は全縁。果は球状で、種子の大きさは0.04mm。染色体数は2n=30。
同属のオオナンバンギセルに似るが、本種の方が小型である。また、本種の萼の先端は尖るが、オオナンバンギセルの先端は鈍くなるという点も異なる。ヒメナンバンギセル Aeginetia indica L. var. sekimotoana (Makino) Makino
ススキなどの雑草の生長を阻害するため、ナンバンギセルによる生物的除草効果の可能性が示されている。一方、陸稲にナンバンギセルが寄生することで、イネの収量が減少するという被害が報告されている。
◇生活する花たち「露草・なんばんぎせる・玉珊瑚(たまさんご)」(東京白金台・自然教育園)